CULV(Consumer Ultra Low Voltage)=直訳で「消費者用超低電圧」
という意味になりますが、どんなものか調べながら書いて行きます。
低電圧、省電力と言えば、Centrino(セントリーノ)を思い出しますが、高級なノートPCに貼ってある紫色のシールを見ただけで私は拒絶反応を起こしたりは全然しませんが高額な印象があります。
余談ですが、Centrinoはインテル様がお考えになられた三種の神器「CPU」「チップセット」「無線LAN」が決められており、その内容をクリアしなければ御セントリーノ様のバッジは付けることができません。
ここで時代は遡り、SantaRosa(サンタローザ)という言葉を思い出しましたが、どう考えてもこれ以上はWikipediaの方が詳しい上にCULVから脱線するので こちらをどうぞ。
さて、CULVとは。
一発目にツモったこちらが解り易い。
インテル、超薄型ノートPC向けCULVプロセッサ「SU2700」を発表:ニュース - CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20394261,00.htmプロセッサ「SU2700」は、Intel初の消費者向け超低電圧(CULV)チップで、「Core 2 Duo」ブランドではなく「Pentium」ブランドとなる。チップ自体は、ネットブックよりも若干高価で高性能の超薄型ノートPC向けだが、現行のノートPCよりもネットブックに近いポータビリティを備える。
なるほど。
ということは、リンク先の下にあるスペック表記はこうでしょうか。
Intel Pentium SU2700(1.30GHz/FSB:800 MHz/L2:2MB)
コピペして検索すると、普通にインテル公式サイトで掲載されていました。
Intel潤・Pentium潤・Processor SU2700 (2M Cache, 1.30 GHz, 800 MHz FSB) with SPEC Code(s)
http://ark.intel.com/product.aspx?id=42004
基本仕様以外に気になるところは、MaxTDP(Thermal Design Power)最大熱設計電力が10W、発熱の指標になるものですが、Atomが2~3Wだったと記憶しているので中々優秀です。私のPentium4は40~50Wだったと思います。
大きさはあまり興味はありませんが、22x22mmと小さい。
当然ながら1コアでHT無しのため、Atomのやや上位という感じでしょうか。
あまり詳しくなっても、購入や買い替えの参考にはならないと思うのでこの辺りにして、どのような位置付けになるのかを勝手に予想してみます。まだ日本では販売されていないらしいので妄想です。
ノートのハイスペックかつ高額な順
- Centrino2(DELLのAdamo、ナショナルブランド製PCなど)
- Core2シリーズ(BTOメーカーならば6~12万円程度)
- CULVシリーズ(現、Celeron~Pentiumクラスの省電力版)
- Atomシリーズ(ミニノート、Windows XPが主流)
ミニノート(ネットブックのことです)のAtom270仕様が3万円前後で叩き売られており、省電力になった500番台はバッテリー寿命が伸びると評判のようです。確かAcerがGoogleのAndroidとWindowsのデュアルブートで夏から秋頃に発売します。
イメージが湧かないので更に検索。
インテルCEO(最高経営責任者)のインタビューを発見しました。
インテルCEO:「CULV採用のノートPCが2009年のトレンドに」 - ハードウェア - ZDNet Japan
http://japan.zdnet.com/news/hardware/story/0,2000056184,20391726,00.htm
これは解りやすい。回答を引用します。
インテル、(少しだけ)光ってる。
「2009年のノートパソコンの大きなトレンドは2009年半ば以降、CULV製品を使ったデザインの非常に優れた薄型軽量ノートパソコンになるだろう」
「しかも、これらは非常に魅力的な価格になると思う。これまでこれらは高価な宝石のようなものだったが、主流の消費者価格帯まで下がるだろう」
「ネットブックとノートパソコンには、より明白な特長の違いが出る(だろう)と見ている」
デザインが非常に優れている
デザインと言えば私はMacAirよりもAdamoを思い出しますが、CPUが小さく低電圧(低発熱)ということは、冷却装置をごてごて付ける必要が無く、周囲のパーツにも優しい設計になります。ミニノートがそうですがコンパクトにまとまっている理由はここにあります。
小さくする必要は無いと考え、Pentiumという分類ならば、今までのノートPCの汎用機として今後はラインに入るのだと考えます。上で性能の予想を書いた通りですが、デザインに優れる軽量パソコンとなれば、これは当然うすうすになるでしょう。
非常に魅力的な価格
Atomも安そうですが、マザーボードに直付けなので単品では売っていません。ベアボーンというノートPCの本体という単位になりますが、OEMのWindows XPを5千円とし、HDDを5千円、光学ドライブは無いため、その他メモリがあるとして在庫処分の叩き売りが原価に近いと想定すると、ミニノートのベアは2万円を切るはずです。
これに色を付けた程度と考え、幅を多めに見ても価格は4~6万円と予想。
インテルの陰に隠れてAMDの激安ノートが出まくった時期がありましたが、その当時の価格が4~6万円だったと思うので、この周辺になるでしょう。予想です。
ネットブック(ミニノート)と普通のノートPCに明白な特長の違い
これは先にあった薄さが第一になりますが、どう考えても決定的な違いはWindows7が標準で載ってくるという所でしょう。これに高価かつ複雑なWindows XP(Professional)のダウングレードをインストールする理由は無く、DSPは在庫切れ、OEMはMicrosoft様が用意しないでしょう。
マイクロソフトにしてもこれは好都合。
XPはしょぼいというイメージで蹴落とし作戦(但し大苦戦)なので、小さくて性能の低い、ノートPCとは言えないミニノート=XP、ならばデザインに優れた薄く省電力の汎用ノートはWindows7が標準となるわけです。インテル様々でしょう。良かったな、MS。
今年の10月22日がWindows7の発売日ですが、買い控えによる別の意味での冷夏をとことん味わっているであろうBTOに限らずPCメーカーは、ここぞとばかりにフライングしまくることでしょう。
Core2のVGAバリバリの御希望や、金が腐るほど有るセレブならばCentrino2でもAlienWareでも好きに買えば良いと思いますが、デジカメ画像やオフィス、メール、インターネットならば、ここ(CULV)になって行くのでしょう。
これでノートまで買い控えなくてはならなくなりました。
じらしてくれますね。
もちろん私は要りません。
コメントする ※要ユーザ登録&ログイン