オフィスソフトと言えばマイクロソフト様のMicrosoftOfficeシリーズ。
最新はMS-Office2007となっており、Windowsの如き快進撃というか、先にやったもん勝ちの世界標準になりつつ有ります。もうなっているのか判りませんが、BTOパソコンを買うと別の知らないオフィスソフト、しかも試用版が勝手にインストールされている事があります。
多くはキングソフトオフィスかと思いますが、これはPCメーカーや大型家電店と提携し、キングソフトオフィスの拡散に協力すると、見えない所で大人の取引があるのです。と思います。と、一応言っておきます。
これは知らなかったのですが、随分前からあったようで。
イーフロンティアが代理店をしているEIOffice(イー・アイ・オフィス)
格安の互換オフィス「EIOffice」が好調、要因はUSBと安さとネットブック(1/3)
http://bcnranking.jp/news/0910/091005_15459p1.html
BCNランキングの8~9月の実績ですが、私はBCN贔屓なので信用しましょう。販売数で嘘を書けば、他のリサーチと離れてしまった場合に信用を失います。マイクロソフトが6割、9月ではキングソフトと並び13%がEIOfficeとなっています。
たかが13%されど13%です。マイクロソフトの本物のオフィスが60%ならば、MS製品が6本売れるとキングソフトとEIOfficeが各1本売れている状況です。
グラフの推移では、キングソフトが滑らかに着陸態勢に入っていますが、EIOfficeは2月から急上昇。これは1月までBCNランキングにエントリーされていなかったのかと。
売れている理由は、安いこと(約5千円)とインタビューに有る通り互換性が高い、そしてインストールせずともUSBから起動が可能という辺りでしょう。3ライセンスも格安になっているようです。
さて、私が凄いと言っている理由はそこではありません。
BCNで喋っている内容から、中国スピリッツを感じるのです。良い意味で。
・USB版 EIOffice2009 +1PC キャンペーン版 4280円
・USB版 EIOffice2009 +3PC キャンペーン版 7980円
・EIOffice2009 +1PC CD-ROM キャンペーン版 3780円
Windows7の発売に合わせ、10月22日からキャンペーンらしく最大3ライセンスで8千円切ります。実売はもう2割程度落ちるでしょうか。5千円で釣りが来るとはやりすぎですが、凄いのはここでもありません。
中国国内ではかなり普及しており、特に政府や官公庁、研究機関、学校などではおよそ8割がEIOfficeを使っている
物価が平均で10倍違うとすれば、3万などするMSオフィスでは家が建ってしまうかも知れません。そこまでではありませんが、高すぎる=海賊版を使うことになり、これは日本で言えばAdobe状態。なぜ個人でイラレやフォトショを持っているのか私には理解できない。それは置いておき。
中国で8割(自称)ならば同じ中国のキングソフトはどうなのか。EIOfficeの市場占有率を単純に引き算すれば2割以下という事。これが日本で広まるのですが、まだ続きます。
「EIOfficeは、見栄えよくドキュメントを作る、という点ではまだ苦手な部分がある。特に日本語の文字組み、文字間、行間、句読点の位置などに関しては若干弱い。そういった面ではMS-Officeのほうが優れていると思う」と素直に認める。
自分で言うという事は相当弱いのだと思いますが、ハッタリで反感を買うよりは良いでしょう。この後、前バージョンは売れず、それを教訓に今回(2009)では互換性を前面に出したとか。そして
「今は、MS-Officeの悪いところも含めて互換にしている。現在、プログラムの見直しを通じて、新しい機能をフレキシブルにつけられるようにしている最中。もっと決定的でわかりやすく便利な機能を実装したあかつきには、第2のOfficeとして、ある程度の価格に引き上げても受け入れられるのではないか」と期待する。
これは明らかにマイクロソフトに喧嘩売ってます。 仲良くなっても仕方なく、なるわけが有りませんが。
私がMS製オフィスを使っていて、どうしても慣れない事が
・使い易さを考えて作っているように見えない
・アクティベートがやたらうざい割にクラッシュまみれでアップデートの嵐
・テンプレなど海外のセンスなので結構ひどい
挙げればもう2~3有りそうですが、まあWindows作った会社なんだなという程度。
私はMSから乗り換えることが出来ません。もう罠にはまっているためです。
エクセル2007のファイルがオリジナル過ぎる
キングソフト辺りが対応していそうですが、Excel2007の拡張子は「.xlsx」と掟破りの4文字になっており、マクロが入ると「.xlsm」になります。意味不明なセキュリティ要素らしく、普通にマクロを入れる私にとって、これはひどい。
保存時に旧Ver用(2003以前)に今までの拡張子「.xls」にすれば良いのですが、それをやるとこの機能が使えない、これはおそらく正常に再計算しない、など散々脅しが出てらっしゃいます。
現状、旧MS製オフィス(2003)ならばファイル変換が有る
ここからダウンロードできます。
ダウンロードの詳細 : Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=941b3470-3ae9-4aee-8f43-c6bb74cd1466&DisplayLang=ja
オフィス2003を最新の状態までアップデートし、上記のリンクよりダウンロードすると開く際に「変換中です」と表示され、xlsxファイルなども開けるらしく、私は2007と2003を同居させているのでインストールしたのですが動きませんでした。<未知のファイルなので開けないと出る
使い易さより特許で他社を蹴落とそうとするユーザインターフェイスう○こリボンの表示だけで無く、拡張子などの小細工で追い着かれないよう頑張るとは、さすがマイクロソフ(もういい
他社のオフィスではマクロが無い
キングソフトに限らず、これはVBAもどきが付いているか否かの問題で、マイクロソフト製オフィスには私の記憶では95から有ったと思います。EIOfficeではJava
Q.マクロについて ExcelのVBAマクロとEIOfficeのマクロは互換性がありません。EIOfficeはJavaでコーディングされていますのでVBAに対応することは出来ません。 EIOffice2009-FAQ http://eio.e-frontier.co.jp/faq/ より
勢いで撮ってしまったのでYouTubeに上げました。 マクロやVBAと聞くと難しそうなイメージがありますが、要は録画ボタンです。
1. メニューから「開発」タブをクリック
2. マクロの記録を押すと録画開始
3. 例で1~10を入力し、sum関数で合計、直後に消去
4. マクロの記録を終了
5. Alt+F11でマクロの編集を開き、左上の標準モジュールを選択し開く
6. ソースが書かれている所で再生ボタンを押せば一瞬で再現
という流れです。
私はこれでマクロを覚えました。素で一からは書けません。
安いオフィスが出ることは良いのですが、企業などで使うならばまず間違い無く純正と言わんばかりにMicrosoftOfficeです。家庭用で家計簿や旅行の収支などは何でも良いのですが、ビジネス用途ならば当然。
安く手軽に表計算でき便利ですが、共通のアプリケーションを使う利点は大きいと思われます。私がオフィス2007を使っている理由も、仕事で効率良く使うためでしか有りません。マクロもです。
私の文章にはやたらとExcelのことしか出て来ませんが、エクセル以外ほとんど使わないためです。パワーポイントならまだしも、ワードが標準の恐ろしい企業も有るので、来年卒業する若人は自分への投資の意味でマイクロソフト様を選ぶことが無難です。
BTOのカスタマイズでは、OEMやDSPがセットになっているため安く購入できます。Windows7に限らず、買い替えやノートを購入する際はMSオフィスを検討しましょう。バージョンの違いで含まれるアプリケーションの数も違うため、そこにも注意を。
MSマンセー記事は書いていて大変面白く有りませんが事実です。
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