コードレスで充電とはこれいかに。
どうやら共鳴を利用して電気を送るという事のようですが、距離は50cm程度。
ソニーがプレスリリースしています。
Sony Japan | プレスリリース | 磁界共鳴型を使った高効率な「ワイヤレス給電システム」を開発
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200910/09-119/
60Wの電力を50cm離れた電子機器に高効率(送電・受電デバイス間約80%、整流回路含み約60%)で給電することが可能となりました。 -中略- これを送電・受電デバイス間に配置することでその給電効率を維持したまま、給電距離を50cmから80cm*まで伸ばすことにも成功しました(*デバイスのみの基礎実験において)。
50cmと言うと、ミドルタワーPCのケースの高さが約45cmとすればプラス5cm程度の距離です。その倍までは行きませんが80cmも有れば送電か受電まで設置するには丁度良いのかも知れませんが、これ何に使うの?という事。
更にレピータデバイス(中継装置)を入れることで距離が伸ばせるようですが、携帯電話の中継に似ています。さすがにこれを室内で大量に置くなどは現実的では有りませんが、今後に期待してくれという事でしょう。おそらく80%は60%の誤りです。
YouTubeにはインテルのCTO(技術の一番偉い人)が解説する動画が有りました。英語が解る方は動画の解説をどうぞ。最初の数秒しか実演はされていないので撮って来ました。
YouTube - Intel CTO: No more power cords
https://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=T5kbYjlplKA
まだ出たばかりの技術かと思いきや、電動工具や歯ブラシには既に採用され出回っているらしいです。その他、Palm Preというスマートフォンにも内蔵されているようで、興味が有れば詳しくはGIZMODOの記事にて。
Palm Preがすごい(初見&動画&レビュー&株&価格予想) : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン), ガジェット情報満載ブログ
http://www.gizmodo.jp/2009/01/palm_pre_1.html
もちろんスマートフォンの事を書きたいわけでは無く、タイトルに有る通りDELL様のノートPCに無線充電が搭載されて発売されること。そして冒頭には「市場の反応次第で、無線充電を他の製品にも採用するかも知れない」と有ります。
デル、無線充電技術を搭載したノートPC「Latitude Z」を発表 : モバイル&ワイヤレス - Computerworld.jp
http://www.computerworld.jp/news/mw/163549.html
「インダクティブ・チャージング(非接触誘導充電)」と呼ぶこの技術を使えば、ACアダプタと同程度の時間でノートPCのバッテリに充電できるという。
スペックを書き出します。
CPU:Core2 Duo SU9400/1.4GHz/3MB(超低電圧版?)
SSD:512GB
無線:IEEE 802.11a/g/n
厚さ:約1cm
重量:約2kg
価格:1999ドル(約20万円)
CPUは妙な書き方をしてあったため、おそらくこれだろうというSU9400を入れました。1ランク上の1.6GHzはSU9600かと思われます。
Latitudeシリーズは、DELLでは法人用の型番として売られていますが、複数台が基本として混線しないのでしょうか。いや、かぶっても同じ場所ならば関係無く、適当に近くの送電装置から受電するのでしょう。
しかし薄いですね。厚さ1cm。
もしかして、今DELLがディーザーを繰り広げている9.99mmノートはこれでしょうか。
Adamo
http://www.adamobydell.com/xps/jp
違いますね。XPSシリーズは個人向け。
しかもエッジの丸みが明らかにLatitude Zとは違います。
もちろん出来たての無線充電なぞ購入してはならず、人柱になりたい、または何か特殊な用途でどうしても数十cm離れて無線で充電しなければならないという妙な企業以外は見送りですが、それ以前に無線で「充電」ではよろしくありません。ソニーでは60%まで効率が落ちると有り反エコ。
どこまで行けば使い物になるかは、距離が数m範囲になり、バッテリー無くリアルタイムな送電のみで高負荷状態が継続動作するならば、という辺りでしょうか。DELLは他の製品にも~と書いていますが、需要は無いでしょう。
DELLと言えば、私が読んだDELLの本では、「新しい物には手を出さず、売れる物を大量に安く売る」という方針だったかと思いますが、マイケルは隠居してしまったのでしょうか。彼なら無線充電などに手は出さないはずです。本によればですが。
無線充電以外にもこれらの記事には見所が有り、いくら凄いスマートフォンだと喝采されても、実際に日本の市場ではiPhoneの占有率が上。これは口コミの他に、多彩なアプリケーションや今までに無い操作がうけており、パソコンに似ていると言えばそうかも知れません。
DELLのLatitude Zの記事(Computerworld)内にも面白い事が書いてあります。
Latitude ONは、Windowsを立ち上げなくてもアプリケーションを動かせるようにするというもので、ベースとなっているのはLinuxの軽量バージョンである
Windows7は今後の標準になるとして、別のスマートフォンのような軽めな用途での標準がLinuxベースとなり、並行して行くのかと推測します。ここでもちろん、GoogleのChrome OSが来秋リリース予定ですが、マイクロソフト様がどう潰しにかかるのかが見所でしょう。
いくら起動が速いとは言っても所詮Windowsです。
スリープモードなどあっても、そのまま移動は危険でしょう。
しびれを切らしたPCメーカーが、デュアルブートに走る先駆けかも知れません。
私はデスクトップのみで事足りるためXPオンリーで結構ですが、カレンダーやメール、Webブラウジング用途が100%に近付けば、Linuxの時代が来るかも知れません。Windowsの良いとこ取りをすれば良く、エアロなど要らない機能を捨てれば良いわけです。
マイクロソフト様、10月22日から1年が勝負ですね。
どこまでアレな手段で来るのか、他人事なので期待しています。
コメントする ※要ユーザ登録&ログイン