Windows8発売から約3ヶ月。
有名メーカーのナショナルブランドなノートは当時から全てWindows8へ置き換わり、BTOパソコンメーカーも当初は8入りで売っていたけれど、7で良いと気付いたか。または8では売れなさ過ぎて7へ戻したか。
フェイスが面白いキューブPCを発売したのでそこから参ります。
キューブPC「PASSANT Cube IGH770D-N65T」発売
プレスリリースをGame Watchより。
ユニットコム、キューブ型ゲーミングパソコンを発売 - GAME Watch
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20130117_582066.html
右端の四角い箱がPC本体で他は別売り。冒頭より引用。
ユニットコムは「フェイス」ブランドより、GIGABYTEのマザーボードを採用したキューブ型ゲーミングパソコンを2機種発売する。価格は75,970円から。
数年前からフェイスはパソコン工房と同じような機種が多くなっており、マザーボードの型番などが書かれなくなっていたけれど、今回のようにフェイスのみで販売する機種は型番が一部載っております。
安い方の機種より、主な仕様を一覧。
- OS:Windows7 Home Premium 64bit(DSP版)
- CPU:Core i5-3470(3.2-3.6GHz、4コア、6MB、TDP77W)
- マザー:インテル H77チップセット搭載 ※GA-H77N-WIFI
- メモリ:8GB(4GBx2、PC3-12800)
- HDD:500GB(7200rpm、16MB、SATA3)
- グラフィック:GeForce GTX 650Ti(VRAM:1GB)
- DVD:スーパーマルチドライブ
- 有線:GigabitLAN対応、USB3.0x2 など
- 無線:IEEE802.11b/g/n、インテルWiDi対応
- ケース:COOLER MASTER Elite 120 Cube ※RC-120A-KKN1-JP
- 電源:600W静音(80PLUS BRONZE)
特徴はやはりマザーボードとケース。
マザーの型番を検索しGIGABYTEのページへ行くと、Mini-ITX(Microより更に小さい)の割に機能や端子類が盛られており、GIGABYTEらしい設計。
価格コムを見るとマザーボード単品価格の実売最安は約1万円。この安さでMini-ITXかつ機能満載。良い時代になったものですな。
ケースがクーラーマスターなのでこれが高いのかと思いきや、価格コム最安は送料込で6千円くらい。レビューは2件で満足度は星5つ。キューブで売れ筋ランキング7位は優秀と言えましょう。
但しこの価格なので当然ながら電源は別売りとなっておりますが、見た目が結構でかいと思えばATX電源を搭載可能との事。3千円くらいの電源を積めば1万円を切れるという、これまた凄い。
個人的にギガバイトは嫌い、クラマスは好きという価値観は置いておき、センスの良い構成と感じております。
キューブPCは趣味の領域なので安さ重視では無理が有るけれど一応試算すると、パーツ単品の総額は7万円くらい。本当に一式揃えようとすると、全て最安にはならないか送料が掛かるのでもう少し上がるでしょう。
というわけで、75,950円は量産系BTOパソコンらしい妥当な価格設定。キューブPCでここまで下げられるとは感心。
但し、ユニットコム系は1月15日から送料が2100円に値上がりしており、通販では必ず乗るので実質78千円くらい。
キューブの自作は面倒だから覚悟をと書こうと思ったけれど、価格コムのケースのレビューを読むと、電源ユニット部分が取り出し易いと有り、メンテは旧来のキューブほど難しくは無さそう。
source:CoolerMaster製品案内 - CMインダストリー株式会社
クーラーマスターは何かとセンスが良いと思うので、キューブPCで自作してみたいならフェイスの構成を参考にやってみると良いかも知れない。
しかし安い方の機種の標準構成で疑問な点がグラボ(ビデオカード)が標準搭載になっている事。
フェイスではゲームPCに分類されているけれど、Game WatchのプレスリリースではインテルWiDi(無線で映像出力)が特徴とされております。私もそう思う。
グラボを抜いて12千円価格を下げ、64千円で販売し、グラボはカスタマイズに入れた方が良かったのではと思ったけれど余計な世話ですな。
グラボ要らないなら自作もお勧め。私なら、グラボ抜きで500GBのHDDを240GBのSSDにするところ。もちろん要らないけれど。
電源以外ワイヤレス化が可能なデスクトップパソコン
マザーボードの詳細をGIGABYTEの公式より。
source:GIGABYTE - マザーボード - Socket 1155 - GA-H77N-WIFI (rev. 1.0)
型番にも入っている通り、WiFiが標準搭載。基板の右上に載っている小さな緑色のものが無線LANカード。
WiDiは右に出ているアンテナと思われ、左の金色の端子へと繋がっております。有線のHDMI端子は2本、という事は無線でも2つ映像を飛ばせるという事でしょうな。凄まじい。
グラボをどこに挿すのかと思えば、基板手前にギリギリ載っているスロットとの事。ある程度まででかい物でも載るらしいので、興味が有るなら詳細はリンク先でどうぞ。
このマザーボードで映像を無線で飛ばすと、ほぼ全部無線化が可能。
- モニタ:インテルWiDi(標準搭載)※
- LAN:IEEE802.11b/g/n(標準搭載)
- スピーカー:Bluetoothなど
- キーボード:BluetoothまたはLogicoolなどオリジナルで
- マウス:同上
電源だけはまだ無線化出来ておりませんが、ソニーが開発しているようなので数十年くらい待ってみましょう。
注意点は映像の受信(モニタ)側もインテルWiDiに対応しなければならない点。バッファロー製品などは相変わらず1万円近くするけれど、NETGEARから3千円くらいで出ております。
それ以外にはHDMIも7千円くらいで無線化可能。どうしてもインテル様の御WiDiが良く、キューブにしたいというなら、このマザーは最適かと。
BTOメーカーのデスクトップはWindows7標準(まとめ)
さて、最後に本題。
私はメーカーのプレスリリースを見張っておりそこで気付いた事は、昨年末頃から量産系BTOパソコンメーカーの標準構成がWindows7に戻りつつ有る事。
ユニットコムはプレスリリース一覧が見当たらないので、ドスパラとマウスを例にご覧有れ。マウスはこれを書いている現在、2013年のページ無し。
- 2013年のプレスリリース・お知らせ|ドスパラ
http://www.dospara.co.jp/5press/2013/ - 2012年 ニュースリリース | マウスコンピューター
http://www.mouse-jp.co.jp/company/news/2012/
ゲームPCはゲームが8に対応しているとは限らず、まだ7で良いと言えるけれど、通常の新製品も7へ切り替わって来ております。
デスクトップPCでは無理が有ると気付いたか、または売れないから7に戻したか。あるいはタッチパネル待ちなのかは知らないけれど、デュアルディスプレイにでもしなければデスクトップPCメインの売り方では8は無理が有るという事でしょう。
1月末までは7仕様で購入すると8 Pro(へのアップグレード権購入)が1200円。この叩き売りが終わった後、BTOメーカーがどう出るか。そして消費者が7より8を必要とするか。
今年はDSP版かOEM版、リテールいずれかのWindows7が終了するかも知れないタイミング。7または7仕様PCが必要なら、買い逃さないよう見張っておきましょう。
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