デスクトップPCでは距離的に手が届かないタッチ操作モニタ。
デスクトップPCではそうなってしまい、Windows8のタッチ操作は有り得ないと散々書いて参りましたが、発想を変えるというか、固定観念を捨てると使い方が判ってしまったので、結構まじめに図解しつつ説明して参ります。
なぜ誰もどこのPCメーカーもこれを提案しないのか。
なぜデスクトップPCでタッチ操作は無しなのか?
デスクトップPCを使っていない人には分かり難いかも知れないので前置くと、主流のモニタが23インチ前後と大型な為、目からの距離が約70~100cmになり、腕はそんなに長くは無いという。
では近付けば良いかと言えば、23型なら80cm前後の距離が最適なモニタサイズなので、今度は全体を見渡し難い。
更にデスクトップPCのモニタは、ほぼ垂直に設置し使うものなので、タッチすると爪が立ってしまい、かと言って画面を寝かせると今度は見づらい。
モニタまでの距離、画面の角度がタッチ操作と矛盾するわけですな。
DELLがUSB接続のタッチパネル搭載モニタ発売
ひらめきの発端はアスキーの宣伝記事。
ASCII.jp:USB1本でPC接続!デルの新感覚タッチモニタS2340Tがスゴイ|国内シェアトップ「デル」が挑む新戦略に迫る
http://ascii.jp/elem/000/000/749/749858/
今回、性能はどうでも良いので省略。気になるなら元記事をどうぞ。
角度は、ほぼ垂直から水平まで自在。
これをそのまんま使えば良いと思うかも知れないけれど、23型という事は縦(高さ)が30cm以上になるはず。では、水平にしたとしましょう。
キーボードの奥行きが20cmくらいとし、キーボードを打つ為に手首から肘辺りまでの距離を20~30cmとすると、体の位置はモニタから40cm以上離れた場所。
腕を伸ばすと二の腕分の距離で延びるけれど、モニタの下(手間)付近しか触れる事が出来ず、全体をタッチ操作しようとすると結局はノートPCのモニタ並に近くで立てなければならない。
毎回、タッチ操作の為に腰を上げて前屈みになっても良いけれど、腰を痛める原因、そして何より不自然かつキーボード操作へ戻る動作が面倒。
キーボードを使わなければ良いけれど、それではWindowsやパソコンそのものを使う意味が薄れましょう。
話をDELLモニタに戻すと、価格は約4万円(通常約4.5万円)との事なので、タッチ操作無しの一般的な23型より2~3万円高額。
特徴はこれ。
USB1本でPC接続
なぜUSBなのかはノートでもデュアルディスプレイが簡単との事。ここで「そうか!」と全私が震撼した理由が次。
デスクトップPCでWindows8のタッチ操作は有り
矛盾や難点をまとめると
- 画面がでかいのでモニタまでが遠い
- 画面はほぼ垂直なのでタッチし難い
- キーボード無しはパソコンでは無い
一般的なデスクトップPCユーザのモニタなどの配置はこのような感じかと。
このモニタがタッチ操作になると遠い上に垂直が問題。
そして左手はキーボードだけなものの、右手はマウスとキーボードを担当しており、更にタッチ操作までやるとか忙し過ぎましょう。
もう一つ、デュアルモニタでのイメージ。
距離が更に遠くなる以外、タッチ操作用モニタだけを倒して使うとデスクトップ画面とタッチ操作画面が見づらくなりましょう。
タッチパネル搭載モニタの正しい設置場所はここだと思う。
左のタッチ操作用モニタはモダンUIを表示しておき、正面はデスクトップ画面。これでは今までのデュアルモニタとして使えなくなるのでトリプルが今までのデュアルと同じ。
矛盾点が全て解決しておりましょう。
- モニタが近いので画面全体をタッチ可
- 近すぎるが故に爪が立たない
- キーボードは今まで通り
2がポイントで、これなら水平にならなくともよろしい。
この図のように配置されていると想像し、そのまんま左手で左側にモニタが有る事にして手の平や指で空間をなでてみましょう。正面に有るより自然に指でのタッチ操作が出来るはず。
図は右利き用なので、慣れるまでは左手でのタッチ操作がやや難しいと思うものの、やろうと思えばマウス操作しつつタッチ操作出来たり、タッチ操作しつつテンキーで数値入力も可能。何に使えるかは知らないけれど。
ボードPCがタッチパネル搭載の場合はこう。
ボード(一体型)PCがタッチ非対応でデュアルモニタも非対応でも、DELLのようなUSB接続で2画面可能な物なら、正面にボードPC、左にDELLのようなタッチ操作モニタで解決。
ノートも似たような感じで。
ノートPCがタッチ操作非対応のWindows8入りでも、左にお触りタイル(モダンUI)画面を置けば解決。
これの利点は、現状の環境を維持しつつWindows8のタッチ操作用モニタを追加している事で、デスクトップ画面用モニタがナナオや三菱の高級品でも問題無し。
ポイントはタッチパネルモニタへ買い替えるのでは無く、増設して2画面以上にする事。Windows8はデュアル以上で使う物とし、スタートボタンを後付するとモダンUIが追加された7、と強引に思い込めるかも知れない。
Windows8はノートでは無くデスクトップPC用(まとめ)
2012年末の現状、PCメーカーは必死にタッチパネルを仕入れノートやハイブリッド(コンバーチブル、分離や変形)ノートを生産し売っているけれど、難点はモダンUIとデスクトップ画面の切り替え。
今回私が提案したようなデュアルモニタにするなら、ノートでさえタッチ操作は左手(左側設置)の方が自然でしょう。そう思うのは私だけかも知れないけれど。
という事は本命はデスクトップ。
Windows8入りPCのカスタマイズで普通のモニタをオプションへ。更にモダンUI用のタッチ操作モニタを「左へ設置し左手で使え」と説明しオプションへ。
もっとやるなら、くの字型デスクの和洋2種類も追加し、タッチ操作用としてモニタアームも入れると良いかも知れない。
モダンUIが今後デスクトップ画面より使えるようになり、メインの操作板として進化出来るなら、今回の設置や操作方法が主流になると思う。
問題はそこまでモダンUIが使い物になる事が出来るか。出来なければ、DELLでさえ現状4万円もしてしまうタッチパネル搭載モニタを1台追加する価値が低い。
今後タッチパネル搭載モニタが値下がりし、モダンUIが必要と思える用途が増えるならWindows8は成功版Windowsになる、かも知れませんな。
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