最近発売のBTOパソコン9月下旬分。
今回はパソコン工房の新製品が特盛の6つ、他ドスパラとHPの3記事分でございます。Windows 7終了まで3ヶ月前な10への乗り換え祭り時期な割に3メーカー以外のニュースリリースは見当たらず。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2019年9月下旬)
画像は特徴的なモノや意味のある部分だけ。全部PC Watchより。
パソコン工房(6)
デスクトップ版i7+RTX 2080搭載の深層学習用17.3型ノート
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1208063.html
隙間を突きすぎというか、枠の外を狙っているような。
「手軽さ」と「導入しやすさ」に主眼を置いたディープラーニング専用PCで、最新の開発環境をローカルで使える「NGC (NVIDIA GPU Cloud)」の動作検証済モデル。OSはUbuntu 16.04 LTS
ディープラーニングといえばサーバやデスクトップ型でやるものな印象があるのでノートはやむを得ずこれでなければな環境でしか採用されないと思う=売れない確信をしてしまえる。
Ubuntu扱える人ならばゲーミングノートをもっと安く購入して自力で何とかするだろうし、税込30万円オーバーは価格の点で手軽でも導入しやすくもなく。
なぜ4K解像度なのかがディープラーニングと無縁な私には理解不能。
Quadro P4200搭載のノートPC
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/biz/1209143.html
変わったノートを出したくなる時期なのだろうか。
モバイルワークステーション向けのQuadro P4200を搭載し、CAD、デジタルコンテンツ制作、ビジュアライゼーションアプリケーションの利用に好適とした。また、Adobe RGBカバー率98%/比100%の広色域4K(3,840×2,160ドット)15.6型液晶を搭載する。
15.6型4Kは結局FHDまで解像度落として使われそうな予感しかせず、Quadro P4200の割にメモリ8GBで良いのか。
価格は税込にすると30万円超え。デスクトップPC用のP4200が10万円くらいなのでモバイル版は軽くそれを超えるとして、どうしてもノートが必要な職人のサブ機くらいならアリ、なのか?
高耐久部品を使用したXeon搭載ワークステーション
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1208979.html
ワークステーションなのにケースを色々にしてみたい時期と見た。
CPUはXeon E-2124、マザーにWS C246 PRO、メモリにDDR4-2666 ECC Unbuffered 8GBメモリ、ストレージに250GB M.2 SSD+1TB HDD、ビデオカードにQuadro P400 2GB GDDR5、電源に500W 80PLUS GOLDを搭載し、税別価格は154,980円。
で、パソコン工房の中の人はこの構成のWSを何に使えば最適か具体的な提案ができるのか。ちなみに私には皆目見当がつかない。
どうでもよくないところとしては最近のあるあるで、SSDの表記にM.2とだけ書くのはやめて欲しい。NVMeとは書かれていないのだからSATAであろうことはパソコン詳しい人ならお察しながら、知ったかが素人にウソ教えるミスリードの誘発でしかない。
だいたいBTOパソコンは完成品、かつ無改造前提なのだから、M.2だろうと2.5インチであろうとPCユーザには全然関係ないので書かなくてよろしい。
書くなら「NVMe」とだけ、または「2.5インチ」や「SATA」で良いでしょう。もっと言えばNVMeの場合以外は何も書かなくても今は普通SATAなのだから書く必要ない。
Core i7-9750H搭載で10万円を切る“コスパで満足”するノート
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1209373.html
CPUはCore i7-9750H。
メモリ8GB、Intel HM370チップセット、240GB SSD、1,920×1,080ドット表示対応17.3型液晶ディスプレイ、OSにWindows 10 Homeを搭載し、税別価格は89,980円。
不思議なことに安く見えてしまう。いや、実際コスパは良いけれど。
問題はCore i7がバランスからはみ出しており、グラボ非搭載のフルHDモニタでメモリ8GBならば使いどころは想像余裕であり、ムダに高いCPUが搭載されており9万円、な感じ。
それならi5かi3搭載した方がコスパ良く、水を一杯飲むためにi5ジョッキを使うのかi7花瓶にするかのようなアンバランス感。
ライトユーザでどうしても17型が良い人向けか。
Quadro P3200搭載で広色域の15.6型4Kノート
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/biz/1209359.html
価格は税込20万突破するくらい。
CPUがCore i7-9750H(6コア/12スレッド、2.6~4.5GHz)、Intel HM370チップセット、DDR4-2666 8GB、SATA SSD 240GB、15.6型非光沢4K(3,840×2,160ドット)液晶ディスプレイ、OSはWindows 10 Home。
上で出たP4200のグラボ性能落とした版。似たことしか書けないので何とも言えず特に書くことがない。
PCIe 4.0 SSD採用のデスクトップPC
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1209685.html
AMD構成。
CPUにRyzen 7 3700X、メモリ8GB、1TB M.2 SSD、GPUにRadeon RX 5700(8GB)、DVDスーパーマルチドライブ、OSにWindows 10 Homeを搭載し、税別価格は186,980円。
性能が高く人気のRyzen 7 3700Xは良いとして、Radeon RX 5700は中堅クラスのグラボなのでアンバランス。新しいモノ同士を組み合わせてみただけと思われても仕方ない。
パソコン工房は普通のパソコンを出せばコスパ良く種類が多く、パソコン詳しめな人には選びやすいものの、中にはこういうPCIe 4.0言いたかっただけのような意図のわからないモノもございます。
GeForce RTX 2060/4K液晶搭載のゲーミングノート
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1210076.html
主な仕様。
CPUにCore i7-9750H、メモリ8GB、240GB SSD、GPUにGeForce RTX 2060(6GB)、3,840×2,160ドット表示対応15.6型液晶ディスプレイ、OSにWindows 10 Homeを搭載し、税別価格は179,980円。
前半は良いとしても、RTX 2060+4Kモニタが謎バランス。
4KにするならRTX 2080、RTX 2060ならば素直にフルHDとして価格をもっと抑えた方が良かったのではなかろうかと。2060で4K解像度の何のゲームをするのか見えない。
パソコン工房の売り方は標準構成の多さが特徴なため、こういうバランスでも売れるのだろうか的な実験的な試み的な何かかも知れませんな。
ドスパラ(1)
エントリー向けの17.3型ゲーミングノート
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1209657.html
税別で約12万円。
CPUにCore i5-9300H(2.4GHz)、メモリ8GB、512GB NVMe SSD、GPUにGeForce GTX 1650、1,920×1,080ドット表示対応17.3型液晶ディスプレイ、OSにWindows 10 Home
これで12万ならがんばっている方でしょう。
気合の入ったゲーミングノートとしてではなく、私のように緩く遊べるならばOKとしたり、学生でデカいPC置けないけれど自室でPUBGとかしたいならバイトして買う感じか。
日本HP(2)
1kg切りのビジネス向け13.3型2in1。24時間駆動可、Wi-Fi 6/LTEも対応
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1208023.html
その名は厨二病くさいHP Elite ドラゴンフライ。
2セルバッテリモデルなら重量999g、4セルバッテリの方なら24.5時間駆動、この時点で他のノートと差別化できており、理由がわかるので国内大手メーカーのようなウルトラぼったくりプライスで登場と見えない価格は約19万円。
仕事でモバイルするなら最安のやつで充分、何かこだわりがあり趣味で使うならば4Kモニタとか無茶なやつなど全6種類から選択可能。
性能と容量だけでいうと19万は余裕で高いながら、HPのノートはモノが違う、ケースのデザイン以外に材質や設計からこだわっているため、その価値があると思える人向け。
13%小型化したIce Lake搭載新型2in1「Spectre x360 13」
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1210236.html
見た目もコスパも良かった同じモデル名の後継。
微妙な進化をしている他、特徴は画像のスイッチでWebカメラをオフにできる切り替えらしい。そこまでするのならば断線するレベルでカメラ使えなくするのだろうと推測。
バッテリ駆動時間は最大で22時間を実現
この薄さで22時間は凄いですな。HPのような外資系メーカーはJEITA測定法を使わず、独自でベンチマークしているので信じて良いかは微妙ながら。
価格が出ていないため、最初は高めに設定し様子見してキャンペーンと称して値下げするスタイルと思われ、発売直後にいきなり買わない方がお得なはず。
NECのGeForce搭載まぎらわPCがひどい
独断と偏見で勝手に評価。
- 用途次第で大アリ・・・HPのノート両方
- 納得の構成・・・ドスパラのゲーミングノート
- ワケガワカラナイヨ・・・パソコン工房が全体的に
NECや富士通のノートはパソコン工房やドスパラのノートとは見ただけで違う、前者の方が明らかに高そうと感じる米国バージョンがDELLやHP、ながらDELLは昔から安物の印象が強いため、DELLロゴあるだけで台無し。
そこでHPならば、しかも高級機のロゴは割とかっこいいのでビジネスでモバイルするならナウでハイカラだと思う。
ドスパラのノートは上でも書いた通り、高性能は求めずパソコン側にゲームの設定を合わせて遊ぶ派な人ならば、どうしてもノートでゲームが必要ならばアリかと。
パソコン工房はノーマルなやつが1つも無く、やることないのでこんなの出してみた系ばかりな印象。
今回のオマケはレノボNECの妙なデスクトップ。
NEC PC、Core i9-9900やGeForce搭載できるデスクトップPC
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1210099.html
税別128,000円~らしく中々コスパひどい。
- Windows 10 Home
- Officeなし
- ディスプレイなし
- Celeron G4930
- 4GBメモリ
- CPU内蔵グラフィック
- 500GB HDD
- DVDスーパーマルチドライブ
- 1年間保証
Core i9やGeForceを搭載「できる」であり、しているとは言っていない。しているやつは23.8型モニタ付で233,800円~となり、BTOならばRTX搭載搭載ノートが買えそうなところ、NECの最上位モデルはGT 730が挿さっているというコスパの点で鬼畜な構成。
PCI-Express 2.0時代の遺物、VRAM目当てかと思いきや1~2GBしか搭載しておらず、マルチディスプレイ目的なのかとカスタマイズを見るとデュアルまで対応しておりました。
どういう人向けに出したのか全然わからない。
>「手軽さ」と「導入しやすさ」に主眼を置いたディープラーニング専用PC
NUCに代表される超小型デスクトップでまかなえそう。ノリやギャグでは出さないでしょうから、ある程度の需要を見込んでいるか、誤発注でハイエンドのベアボーンが余ったからを流用して当てずっぽうに特殊用途を示してみた、とかでしょうか。
>高耐久部品を使用したXeon搭載ワークステーション
基礎と柱だけ丈夫でも「高耐久な家」とは言えない訳で。一部のパーツだけ業務用途での使用例が多いパーツを使っても、パソコン全体で見た耐久性には何の影響も与えません。本当に高耐久なのは「壊れにくい」ではなく「壊れてもすぐに復旧する」パソコン。
守りたいものはパソコンではなく中身のデータ。そのデータに関する言及がないパソコンは高耐久では無し。
>HP Elite ドラゴンフライ。
BTOモデルは来年1月から販売だとか。それまではスペックは決め打ち。