最近発売のBTOパソコン10月下旬分。
今回は国内BTOメーカー初かも知れないCPUを2個搭載したワークステーションがマウスから出ております。他は無難な構成のデスクトップやゲーミングPCがいつもどおり多めな辺りはBTOパソコンの特徴。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2018年10月下旬)
6メーカー9記事分。画像は特徴的なモノや意味のある部分だけ。
パソコン工房
Athlon 200GE搭載デスクトップPC 2製品 - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1148688.html
Athlonブランド懐かしいと言えば歳がバレそうなほど昔のCPU、と思いきや、今年発売の200GEなる型番であり、Zenコアの立派な新製品のAPU。
特徴はコスパに優れた、インテルでいうPentium G辺りの位置づけと思われる低消費電力=低発熱なライトユーザ向けの性能で、AMD製品なのでグラフィック性能がインテルCPUより上。
上だからとはいえ増設する高性能グラボほどのモノではないけれど、インテルと相対的に見ればお得感や安心感があるかも知れない。
2種類ある内の安い方は税込53,978円なので、税別表記49,980円として5万円切りたかっただけと思われる設定。
56,138円の方はSSD 240GB、安い方はSSD 1TBであり、SSD価格暴落中なのだからどちらも49,980円にしてどちらが売れるか試すと良さそう。
Core i7-9700K搭載ゲーミングデスクトップ - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1149624.html
最新の最大8コア最大4.9GHzなCPUを搭載したゲーミングPC3種類。
- GTX 1060・・・172,778円
- RTX 2070・・・237,578円
- RTX 2080・・・259,178円
現在はインテルCPUの供給不足により高騰しており、それにしてもいずれも高い。また、個人的に2千番台のRTXは時代を先取りしすぎて煮えきっていない印象があるため、余計に割高感ある。
CPUもGPUも価格的に「今は時期が悪い」というやつだろうか。GTX 1060にCore i7は盛り過ぎだとも思う。
マウス
i9-9900K搭載クリエイター向けノート ~デスクトップも - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1148912.html
DAIVブランドにてクリエイター向けと称した3機種。
ノートにデスクトップ用CPUであるCore i9-9900K搭載とか放熱大丈夫なのか余裕で心配可能な無茶をされており、全体的にもでデスクトップPC並の性能。SSD盛りまくりの4ストレージ構成。
おもな仕様は、メモリ64GB(最大)、ストレージに460GB M.2 SSD×2(合計960GB)+1TB SATA SSD×2(合計2TB)、Intel Z370チップセット、GPUにGeForce GTX 1080(8GB)、OSにWindows 10 Homeを搭載し、価格は489,800円。
他2機種のデスクトップPCはいずれもRTXを搭載し、税別35万円の方はRTX 2080、36万の方は2080 Tiが標準。
なぜ1万円しか差がないのかは、35万の方は私も今使っているロジクールの1万円級トラックボール、そして1.4万円クラスのキーボードが付属するらしく、しかし他の構成を見ても2080とTiの差額が5万くらいと思えば割高な印象。
35万の方が当て馬に見える、というかそういう意味での価格設定や付属品で目くらまししているのだろうか。とりあえずMX ERGOはおすすめしないし、だいたいなぜクリエイター向けでトラックボールなのかが不明。
上の画像はマウスのMASTERPIECEシリーズのケースで、今まで気付かなかった点はフルタワー並のサイズであること。仕様は幅215×高さ490×奥行き501mmなのでクソでかいと思いましょう。
5インチベイが無く、赤いラインでサイズ感がわからなかった。良く見ると右下の光学ドライブの長さ、上にある端子がやたら小さく見えると今気付いた。
デュアルXeon/RTX 2080 Ti搭載ワークステーション - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/biz/1149920.html
当サイト10年間やっているけれど、BTOパソコンとして国内メーカーがデュアルCPUやるとは初めて見た。DELLやHPは以前から法人向けにデュアルXeonはあるけれど、パソコンというよりサーバーのような形。
「GeForce RTX 2080/2080 Ti」と「Xeon Silver 4110 (8コア/16スレッド、2.1GHz)×2」を搭載したワークステーション。
価格は手頃感が全くない60万円前後であり、マウスとしては「こういうの売れるのだろうか?」のような実験的な試みだと推測。
CPUが1個6~7万円する上にIntel C621チップセットは汎用ではないので高額。ASUSやSupermicroマザーが5万円以上、モノにより7万円超えることも。
私も一時期Xeon2個構成を考えたけれど、CPU2個とマザーだけで10万円コースなのであきらめて1個にした経験がございます。なぜ2個にしたいかは単なるロマンであり、実用性は全く考えず。
DELL
第9世代Core/GeForce RTX搭載ALIENWARE AURORA - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1149375.html
おむすびケースやめたのか、おとなしくなったエイリアンシリーズ。そういうのは日本国内ではウケないと知ったのかも知れませんな。
マウスがプロゲーマーに聞いたところ、ケースはシンプルなやつで良いので機能性と実用性を高めろと言われておりました。
HPにしてもDELLにしても、市場は世界なので日本に合う合わないでデザインを決められない点ではゲーミングPCとしてはやや不利か。
普通のデスクトップPCケースに入れるだけで良いのだけれども、どうしてもエイリアンやOMENしたいのでしょう。
TSUKUMO
第8世代CoreとGTX 1060搭載15.6型ゲーミングノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1149692.html
税別16万円からの手頃かよくわからないゲーミングノート。
モバイル用の第9世代Core iシリーズはまだ出ていないので最新CPU、同じくモバイル用RTXもまだなので一応最新といえるGTX 1060搭載品。
平凡すぎて何とも言えない。
FRONTIER
RGBイルミネーション対応第9世代Core搭載デスクトップ - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1149771.html
BTOメーカーもやることなくなったか出し尽くしたか、光るケース採用。
BTOメーカー的には珍しい試みと思われ、最近のフロンティアは市販ケースのOEMを時々目にする。なぜOEMとわかるかは、ケースの下部にFRONTIERロゴが入っておりましょう、これがオリジナルを意味しております。
フロントパネルは外れるものなのでケース全体ではなし。但し、OEMともなれば大量生産がお約束なため、この手のケースが好きなゲーマーで自作しないなら今後要チェックか。
ケース内が真っ赤な私がいうことではないけれど、光って何が楽しいのか個人的には理解不能。
6コアCPUとGTX 1060搭載の薄型ゲーミングノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1150049.html
ツクモと全くと言えるほど同じ構成ながら1万円安い15万円からな理由はメモリが16GBではなく8GBなため。メモリ8GBで良く、キーボードがイルミネーションする方が良いならフロンティアですな。
やはり平凡すぎて何とも言えない。
ところでゲーミングノートとか大量に売れるわけがないだろうから、どうやって仕入れているのか謎すぎる。※小ロット、数百台程度では超割高になる
ツクモとフロンティアは同じヤマダ電機の子会社なのだから一緒にベアボーン仕入れるとかしないのだろうか、と余計な世話を妄想。
サイコム
デュアル水冷G-Master HydroオプションにRTX 2080追加 - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1810/31/news093.html
真打ち来ましたな。デュアル水冷しているメーカーはサイコムとマウスくらいであり、RTX 2080ともなればサーマルスロットリングを予防できる有効な冷却手段。
問題は重量で、RTX 2080でさえ軽く1kgを超えるらしいため、それに簡易水冷のヘッド(空冷でいうヒートシンク)とチューブの重さが多少は足されると思われ、もしRTX 2080 Tiでやろうものなら2kg級になりそう。
これで何とかなるのだろうか。(グラボ下の金属ステイ)
source:よくあるご質問|@Sycom
BTO新製品情報9割以上がPC Watchで事足りる
独断と偏見で勝手に評価。
- 用途次第で大アリ・・・マウスのデュアルXeon WS
- 納得の構成・・・パソコン工房のAthlon+SSD
- ワケガワカラナイヨ・・・エイリアン
デュアルXeonは自作した方が10万円近く安くなるけれど、ワークステーションを必要とする人がPC自作するとは思えず、そう考えるとマウスの狙いは間違っていないはず。需要があるかは別として。
パソコン工房Athlon PCの何が納得かは、この時期インテル入ってしまうとCPU高騰の影響で割高になってしまうため、ライトユーザや事務用程度のデスクトップPCとして良い選択になりそう。
DELLとHPのゲーミングPCはケース選べるようにするべき。
さて、見出しの意味は、過去のBTO新製品記事も今回もそう、ほぼ全てPC Watchで事足りてしまっており、PC Watchに掲載がないのはサイコムくらい。
元の目的は、当サイトの日曜や祝日のまとめ記事のように、メディア問わずでBTOパソコンの新製品情報を集めてまとめようと思っていたのだけれども、ここ行けばだいたい全部載っているという。
source:パソコン/タブレット/スマートフォン - PC Watch
なので、当サイトでPC Watchのページのリンク集を作る意味はないとし、今後は平凡な新製品は除外しつつ、PC Watchに掲載されないことのあるサイコムやDELL、HPの新製品を混ぜて厳選としようかと。
今回を例にすると、ツクモとフロンティアのゲーミングノート、パソコン工房のCore i7-9700K搭載デスクトップが平凡すぎて困った。
ちなみになぜサイコムがPC Watchに載らないかは、PC Watch側が意地悪しているのではなく、サイコム側がプレスリリースをPC Watchへ撒いていない可能性が十中八九。
>Athlon 200GE
よしこれでトライアスロンが再来。2コア4スレッド3.20GHzで実売7,000円は安いですね。さすがAMD&Athlon。
>1.4万円クラスのキーボードが付属
LogicoolのBluetoothキーボード「KX1000s」とかいうモデルだとか。左上にダイヤルが付属するのでプラス5,000円くらいか。
Amazon|ロジクール KX1000s bluetooth ワイヤレスキーボード
https://www.amazon.co.jp/dp/B074Z75BGY
Bluetoothキーボードにはめずらしく10キー付きの大型キーボード。しかし私ならコレに1.4万は出さん。10キーとマルチメディアキーを排除して、ダイヤルはそのままに10,000円で出せば人気が出るやも。
>RGBイルミネーション対応第9世代Core搭載デスクトップ
このくらいの光り方ならうるさくないため良いですね。遠くからでもPCが起動しているのが分かって良い感じ。
>デュアルCPU
CPUシングルコアの頃はそれなりに性能向上がありましたし、男のロマン的な発想でそれなりの市場規模もありましたね。
CPUをゴチョゴチョいじってデュアル非対応のCPUでデュアル組んで遊んだりとか。
そういえば昔は無印WinはシングルCPUのみ、Proのみデュアル対応でしたけど今はどうなってるのか?