マウスのセンス光るBTO PC新製品(2019年3月上旬)

2019年3月20日

最近発売のBTOパソコン3月上旬分。

今回はプレスリリースの日付が3/1-3/15のモノをピックアップするのだけれども、あまりにも少なかったのでやや手短な仕様となっております。埋込動画は全部音出るので再生はご注意あれ。

適当に見て参りましょう。

最近発売のBTOパソコン(2019年3月上旬)

3メーカー4記事分。画像は特徴的なモノや意味のある部分だけ、としたいけれど、今回は少ないので全部画像拝借。

パソコン工房

THE DIVISION2推奨Ryzen搭載ゲーミングPC - ITmedia
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1903/07/news068.html

THE DIVISION2推奨Ryzen搭載ゲーミングPC

まずディビジョン2と言われてもわからないので調べたところ、Steamとの競合であるUbisoftが出しているFPS、3D撃ち合いゲームと判明。

source:THE DIVISION2 - ディビジョン2 | Ubisoft

2分半くらいまで説明を読んだところ壮大なスケールのサバイバルゲームと思われ、こんなものにハマると仕事や勉強どころではなさそうなレベル。

話を戻し、全3機種の標準構成。価格は税込おおよそ。

  • 18万円・・・Ryzen 5 2600 + GeForce RTX 2070
  • 22万円・・・Ryzen 7 2700X + Radeon RX Vega 64
  • 24万円・・・Ryzen 7 2700X + Radeon VII

他は共通で、メモリ16GB、SSD250GB NVMe仕様、HDD1TBという、これらはバランス良いと感じる仕様。

CPUの性能詳細。

  • Ryzen 5・・・3.4-3.9GHz、6コア/12スレ、TDP65W
  • Ryzen 7・・・3.7-4.35GHz、8コア/16スレ、TDP105W

Ryzen 5でも充分と思うけれど精神的な安心感を求めて7を選ぶ人が多いのだろうか。グラボが全然違うのでCPUだけで比較はできないけれど。

グラボ性能も。右はPassMarkのスコア、カッコ内は価格コム最安おおよそ。

  1. RTX 2070・・・14,487(6万)
  2. RX Vega 64・・・11,871(6万)
  3. Radeon VII・・・13,813(9万)

1と2の本体の価格差はCPU代、2と3はグラボ代。

大昔にPassMarkのスコアはNVIDIA有利になっていると書いたけれど、Steamで出ているゲームがGeForceに最適化されているのならば、それはそれでアリなのか。

コスパで選ぶなら最安の機種、性能重視なら最高値モデル。

どうでも良いけれど、以前「なぜパソコン工房は税込表記で他のメーカーは税別?」と書いたものの今回はカッコ税別になっている件。プレスリリースが反映されているのか、PC Watchの気まぐれか。

マウス

税別74,800円のCore i3&SSD採用15.6型ノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1173162.html

m-Book-F537

相変わらず上手い、販売しているパソコンの価格帯と性能帯の隙間を埋めて行っている印象がございます。

言い方を変えると、「なぜそこ埋めていなかったのか?」とも言える仕様はCPUのことを指して。

公式ページのノートPCコーナーより。

mouse-lt-dd-i3

今回の新製品が出るまで、私の記憶が確かなら明るい部分の2箇所が無かった。簡単に言うと、Celeronの上はいきなりCore i5になるので(私が)選びにくかった。他人のノート選ぶ時にライトユーザならCore i3が基準なため。

なぜかはCeleronは非力すぎるモノが多い、そして私のメインPCのXeon 1226 v3がPassMarkスコア7千くらいに対し、i3-8130Uは5千くらいなので悪くない性能と見ており、だいたいi3になる、というか過去ほぼ全部そう。

2機種あり、安い方は税込にすると約8万円で個人向け、高い方は法人向けのMouseProシリーズで8.6万円くらい。価格設定がまず上手い。

やはり私を例にすると、ノートPC欲しいなら予算8万円前後を見てくれと伝える、それにピタリと合うし、法人向けは10万円以下なら予算的に通しやすい。

CPUは共通でi3-8130U、PC Watchの記事では「U」が抜けております。それ以外の仕様、個人向け。

メモリ8GB、SATA SSD 256GB、DVDスーパーマルチドライブ、15.6型フルHD液晶、Windows 10 Home

何の文句もない。カスタマイズなどせず、このまんまカートへぶち込み買えば良いだけに仕上がっていると思う。

法人向け。

4GB、SATA SSD 240GB、15.6型フルHD液晶、Windows 10 Pro

2chのおっさん達が「メモリ4GBだと?」と、ガタッと立ち上がりそうではあるものの、私に言わせると事務処理やパワポ使う程度に8GBとか要らない、バケツで水飲むようなムダさがある。

なぜ個人向けより高額になってしまうかは、ひとえにマイクロソフトの殿様商売が原因なWindowsがProなためで、Proが必要な企業ならば、やはりこちらもカスタマイズせず何も考えなくて良い標準構成。

そしてここも上手い。

インターフェイス共通で、(中略)、ミニD-Sub15ピン

いまだにD-Sub端子のプロジェクタは生きながらえているので会議室で使うならば必要。個人向けには不要だろうけれども、ベアボーン(ノート本体部分)を共通にすることで台数が多くさばける=仕入のコストが安くなる=売価に反映される。

以前からマウスは上手いと言い続けて来たが最近輪をかけて上手くなっている気がする。昨年の後半から目に見えて。

5万円切りの13.3型フルHDノートPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1174564.html

m-Book-J322

主な仕様を引用。

 

CPUにCeleron 3867U(2コア/2スレッド、1.8GHz)、メモリ4GBを採用し、SSD 64GBモデルの「m-Book J322EN-S64」は税別直販価格44,800円、SSD 240GBモデルの「m-Book J322SN-S2」は同59,800円

税込4.8万円くらいの方は安さ、6.5万の方はそのまんま容量差?

これは上位モデルが完全に当て馬と推測できる、理由は価格差1.5万円は開きすぎ。240GBのSSDは現在5千円前後まで暴落しているため、逆にいうとCPUがクソ性能でメモリ4GBな上位の6.4万円は高すぎる。

SSD容量64GBならば空き容量は40GBくらいと考えるとOK。それで足りるような用途ならば、Celeronで良いならアリでしょうな。

また、マウスの一押しベアボーンなのか、このベアにはカスタマイズでLTEにも対応する特徴が以前からあり、13.3型+LTE対応にすれば仕事用モバイルとしても使える。

格安SIMなら財布のダメージも軽いだろうし、昼休みの速度低下は重いものの、昼飯でも食いに行けばよろしいかと。

ツクモ

GeForce GTX 1660 Ti搭載のゲーミングデスクトップ - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1173749.html

G-GEAR-GA7J-D190T

税込14.5万円くらい。

Core i7-9700KとGeForce GTX 1660 Ti(中略)8GB DDR4メモリ、240GB SSD+1TB HDD、Intel H370マザーボード(ASUS PRIME H370-A)、DVDスーパーマルチドライブ、CWT製700W ATX電源、OSにWindows 10 Home

CPUが5万、グラボが4万、妥当な価格設定にてコスパ良好。

気になる箇所はCPUとグラボのバランスで、CPU性能が高すぎる、またはグラボの性能が低め。私がそう思っているだけなら私の中だけでかも知れないけれど。

GTX 1660 Tiが新しいのでピンと来ないならば、GTX 1070よりほんのり性能下と思えばOKで、ならばCore i5にして価格は税込13万切れるくらい、税別119,800円とかの方がより手を出しやすい気がする。

ツクモは自作PC寄りなBTOメーカーなので何らかのこだわりや意味があるのかも知れないけれど。

私の勝手なイメージはこう。

量産系:マウス、PC工房・・・ツクモ・・サイコム:組立代行系

 

まとめ

独断と偏見で勝手に評価。

  • 用途次第で大アリ・・・マウスのCeleronノートの安い方
  • 納得の構成・・・マウスのCore i3搭載15.6型ノート
  • ワケガワカラナイヨ・・・マウスのCeleronノートの高い方

マウス尽くしですな。

ノート用Celeronはクソ性能なので多くの人がナイナイと言いそうだけれども、それは貴殿の用途に合わないだけで考え方が180度逆。Celeronでも良い用途だからこそ安く済むと考えるべき。

15.6型ノートは個人/法人という用途が異なる割にどちらも非常にバランスが良く、まるで「私に構成聞いて出した?」と妄想するレベル。

わけわからんノートはCeleronノートの上位で、なぜSSDの容量差だけで1.5万円も高くなってしまうのか謎すぎる。

さて、本日のオマケはツクモのミク推しざんまい続編。

DRACONEM-RGB-miku

初音PC、キーボード+マウス、そしてマウスパッドへと派生。

ボカロと言えば最新と思われる公式の動画が凄すぎて唖然とした。

何が凄いかは技術的な面で、一体どう映写しているのか見当すらつかない、映像っぽく見える等身大フィギュアを動かしているのでは?とさえ疑える。

以上、ツクモ全然関係なくなったまんま終わり。

コメント(1)

>THE DIVISION2
推奨環境は

CPU:Ryzen 5 1500X 、Core i7-4790
RAM:8GB
GPU:RX 480 、GTX 970

だそうで。やや古いですから現代に直すと

CPU:Ryzen 5 2400G~2600、Core i5-8400
RAM:8GB
GPU:RX 580、GTX 1060

あたりでしょうかね。そこまで重くは無さそうですが、上記はフルHDで30FPS以上を維持できる程度の推奨環境。フレームレートの上限が無いとか面白い仕様ですし、4K以上にも対応するようですから、求める性能は無限大ではあります。

>税別74,800円のCore i3&SSD採用15.6型ノート
キー配列もあまり無理はしていませんし、タッチパッドの左右クリックボタンが独立しているなど使い勝手は良さそう。私的には電源ボタンがあまり見ない形の三角形で面白かった。

>5万円切りの13.3型フルHDノートPC
64GBモデルとM.2-SSDモデルは1.4kg、他の通常SSDモデルやM.2+HDDモデルなんぞは皆1.5kgモデルですから、64GBモデルはeMMCっぽいですね。この価格なら妥当。

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★★ 保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★★

初心者: ★★★★

性能とパーツの相場がある程度わかる人なら標準構成が多いのでコスパ重視で選びやすい。同じに見える同じ価格でも仕様の違いがどうなのか判る人には最適。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

10年以上前まではDELL=初心者向けの安いパソコン、それはもう通用しておりません。クーポン適用後が適正価格だと見抜けるパソコン詳しい人向け、または大人買いで割安になる法人向け。

日本HP

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★☆☆

コスパと性能以外にも見た目も重視したいならHPのノートも選択肢としてアリ。自社製造状態なのでBTO=ダサい印象は払拭されるかと。デスクトップは法人用、ゲーミングは海外向き。

ツクモ

高性能: ★★★★★ 保証: ☆☆

コスパ: ★★★★ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

昔のマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。機種が少なく特徴的な少数精鋭状態なので選べる人を選ぶ。ヤマダ電機の一部、または自作PCのパーツ屋さん。

フロンティア

高性能: ★★★☆☆ 保証: ☆☆☆

コスパ: ★★★★ 安定: ☆☆☆

初心者: ★★★☆☆

フロンティア神代の解散後、現所長のパワハラがひどいとタレコミが複数あり、私から内情を運営会社へ伝えると逆ギレされて私を訴えるぞと謎すぎる返しがあり困惑中。

サイコム

高性能: ★★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★★

初心者: ☆☆☆☆☆

PC自作したくない中~上級者向け、昔ながらの2chおっさん御用達な鉄板メーカー。動かない構成でも購入できるので初心者にはおすすめ不能。量産系BTOのようにコスパ悪くならないのでサイコムだけは自由なカスタマイズを激しくおすすめ。


※ドスパラはパーツの偽装疑いを誤魔化したり取引先を勝手に切る信頼性暴落した事件があり掲載中止(2020.11.26)

※マウスコンピューターは高いぞと書きまくったからか遠回しにリンク削除しろと言って来たので削除(2021.03.28)

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。