最近発売のBTOパソコン3月下旬分。
JEITA統計によると3月は1年間で最もパソコンの出荷台数が多くなる月であり、単に決算で黒字を消化するために企業が大人買いしているとも感じるため、個人向け主力なBTOパソコンは影響小さそう。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2019年3月下旬)
4メーカー7記事分。画像は特徴的なモノや意味のある部分だけ。
パソコン工房
11万円台からのRadeon RX 590搭載ゲーミングPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1175141.html
source:PassMark Software - Video Card (GPU) Benchmarks
RTX 590と言われてもRadeonよくわからないのでPassMark見て来たところGTX 1060と同じくらいのスコア。
となると、CPUはCore i5程度で良いのではなかろうか。搭載CPU別の標準構成時の価格、3機種の税込。
- Core i5-9400F:12万
- Core i7-8700:15万
- Ryzen 7 2700X:17万
なぜ下2つを出したのだろう?と思ったけれど、そう感じているのは私がそう思うならであり、CPU盛りたい人はi7でも、インテルとAMDの組み合わせがしっくり来ないならRyzenか。
約10万円でGeForce GTX 1660搭載のゲーミングPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1175459.html
GTX 1660が出たなら新製品出すでしょうな、パソコン工房なら。
「LEVEL-M0B6-i5F-RIS」の場合、CPUがCore i5-9400F(6コア/2.9GHz)、メモリがDDR4-2666 8GB×1、GPUがGeForce GTX 1660(GDDR5 6GB)、ストレージが240GB SATA SSD、DVDスーパーマルチドライブなど
バランス感覚が良さそうな組み合わせで、CPUを盛りすぎずメモリも盛りすぎず、税別表記を10万円未満に抑えた上手い仕様。
予算10万円くらいでゲーミングPC欲しいならこれで良いと思う。何の文句もなくこれ以上書くことがない。
マウスコンピューター
32GBメモリ搭載可能な薄型クリエイター向け15.6型ノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1175415.html
クリエイター向けにも力を入れるマウス。というか、他のメーカーが力を入れなさすぎているだけとも言える。
マウスが上手いと思う点は、敢えてDAIVというブランドをクリエイター向けとして頻繁に強調するに対して、他のBTOメーカーはそこまでしていないところ。ビデオカード増設のノートは国内大手PCブランドがやらないのでマウスの独壇場。
先日マウスの担当者と話したところ、当サイトからのアクセスで売れている種類は全体、ながらもクリエイター向けやワークステーションが比較的多いとのこと。
友人にクリエイターな職種の人が割と多めだと思うので時々そういう人向けとしてネタにすることはあるけれど、いずれも性能高めなので安いわけでもなく、しかしマウスしかない印象を持つのだろうか。
実際、マウス以外でQuadro搭載とかデジタル動画編集向けなどとストレートに提案するメーカーを見かけないのでそうなるのは当然か。
しかしマウスでさえユーザ視点になりきれていないと感じる。
左端のデスクトップPCは良いとしても右3つが何なのか良くわからない。特に右端の「RTX 2070搭載」は完全にマニア視点での説明になっていると思う。
私ならこうする。左から。
- コストパフォーマンスに優れた入門向け
- Direct Xに適した高いグラフィック性能
- Open GLに適した高いグラフィック性能
- 高度な映像編集用に更なる高性能を提案
という感じで、私は逆に今のマウスの説明の方がわかりやすい。しかしそうではない人は私の説明の方がわかりやすいはず。
GeForce RTX 2080/2060搭載クリエイター向けノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1176267.html
何だろう、デスクトップPCとノートで違う人が説明を書いているのかと思うほど、こちらはわかりやすい。
話を戻すと、RTX 2080搭載なだけはありCPUが高性能、デスクトップPC用のCore i7-9千番台採用となっており、価格も高く46万円ほど。
しかしクリエイター向けにRTXは必要なのだろうか?と思ったものの、必要かどうかではなくGTX 1番台の上位が終息したのだろうから置き換えるしかなかった感。
RTX 2060搭載の17.3型ゲーミングノート - ITmedia PC USER
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1903/27/news079.html
間を埋めて来ましたな。ベアボーン違いのRTX 2080は除外。
- GTX 1060・・・17万円
- RTX 2060・・・21万円 <- New!
- RTX 2070・・・22万円
しかしこうして見ると2060は要らないのでは?とも。しかし2070を選ばせるための当て馬的な存在として役に立っていそうでもあり、この価格帯まで来たなら1万円なぞ誤差=2070になるはず。
私がマウスから借りたノートはGTX 1060搭載のモデルで、このNEXTGEARは他のゲーミングノートとは違う。性能や容量ではなく設計が。
- 17.3型・・・ゲーム用ならこのくらいデカい方が良い
- メカニカルキーボード・・・ゲーミングノートなら必須と思う
- 給排気口が大きめ・・・静音につながっているはず
- 144Hzモニタ・・・私には60Hzとの違いがわからなかった
最後の周波数についてはFPSやTPSゲーマーならわかるのだと思う。
このクラスのゲーミングノートが必要ならば他のノートは見なくて良いレベルの完成度の高さであり、メインとしてならRTX 2070、サブならGTX 1060の2択でどうぞ。
ドスパラ
法人向けTHIRDWAVE Proの新デスクトップ20製品 - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/biz/1176591.html
出しすぎ笑った。
追加されたのはスリムタワーの「Sシリーズ」4機種、ミニタワーの「Mシリーズ」5機種、タワーの「Tシリーズ」11機種で、税別価格はそれぞれ54,800~98,800円、53,800~104,000円、74,800~365,000円。
別のメーカーで説明すると、MCJの2メーカーのすみ分けはこう。
- マウス・・・ケースで選び始める量産系BTOメーカーあるある
- パソコン工房・・・PC詳しい人向けに標準構成がクソ多い
ドスパラはどちらかと言えばマウスと似た売り方だと思っていたけれど、20機種おかわりはパソコン工房寄りとも思える。
法人向けとしてどちらが向いているかはマウスの方で、業務用PCの場合は性能よりも見た目とか価格の方が重要であり、何機種も羅列されてもわかりにくくなるだけ。
先日リアルなジョブで営業車を新たに1台リースしようとディーラー担当者を呼び、車のプロフェッショナルと相談した際の流れがわかりやすい。私は車に詳しくない前提。
優先順は、長距離でも疲れにくい>燃費が良い>リース料は多少高くついてもOK、この3つを言うと2車種提案する内の1つが最適で、タイヤはこのメーカーのこれが良いと担当者が選定。
「ではそれで」で話は終わり、15分で決定。
ヒツジ先輩がメーカーの言い分を鵜呑みするのか?と疑問に感じるかも知れないけれど、担当者の言い分には一々説得力があり、割と長い付き合いがあり信用しているので話が早くなる。
というわけで、ドスパラはSSDチップ偽装事件ごまかしたまんま音沙汰ないので、そういう点で何もかもおすすめしない。何しても信用できない。
ツクモ
実売100万円越え!Xeon W-3175X + ROG Dominus Extreme搭載PCの販売がツクモで開始 - AKIBA PC Hotline!
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1176147.html
私のようにCPUがXeonキリッ言いたかっただけちゃう的なガチな構成。
何をどうすると100万円到達するかは、まずCPUが約50万円のところ発売1週間で36万まで大幅値引き、とは言え中古車買えてしまいそうなレベル。
そしてマザーが2万や3万では済まない実売20万円なるマジキチ設定であり、28コア56スレッドを冷やすための簡易水冷クーラーのAsetek 690LX-PNは7万円とか何もかもが10倍くらい高め。
ツクモの利益は10万円少々といったところか、もう少し乗っているかくらいながら、数十万円のパーツをツクモが組み立ててくれるその代金と思えばよろしいかと。私なら頼まれてもやりたくない、36万のCPUにグリス塗って20万のマザーに取り付け7万の簡易水冷を盛る作業とか怖すぎ。
主にXeon用なこのメモリスロット数見ると何か笑える。
source:ROG Dominus Extremeが遂にデビュー - AKIBA PC Hotline!
ワークステーション必要な人にはありがたい仕様、私には単なるロマンとしか感じず、いつかこういうのメインPCにしてみたい。
中古パソコン選びは本当に難しいと思う
独断と偏見で勝手に評価。
- 用途次第で大アリ・・・DAIV全般
- 納得の構成・・・パソコン工房のGTX 1660搭載
- ワケガワカラナイヨ・・・ツクモ
DAIVはマウスの見せ方も構成も上手いとは思うものの、そこまでやるならアプリケーション決め打ちで「Photoshop用」とか「AutoCAD2020用」のように指名売りしても良さそう。業務用に使う主流のソフトは限られているだろうから。
パソコン工房のGTX 1660搭載は手本というか見本のような予算控えめゲーミングPCとなっており、これカスタマイズしろと言われても困るレベル。SSD盛るくらいか。
ツクモの100万円PCは私がこれを何に使うかわからないだけで、必要な人には大アリなのでしょうな。どのような人が必要としているのか検討さえつかない。
今回のオマケはこちら。
source:i7-4790搭載HP製スリムPCが税込44,800円 - AKIBA PC Hotline!
リファービッシュPCとは要するに中古、正確な表現なら整備済製品を意味しており、単に買い取った中古PCを掃除して転売というよりもメンテした感ある言い方なだけの中古PC。
仕様はSSD容量以外は私のメインPCよりも上か同等で税込4.5万円は普通に考えてコスパ最強説が成り立つと感じる。
しかし難しいところが、SSDは中古なのか後付で新品と換装したのか。HP製品=多分法人リース落ち、ならば電源はどのくらい劣化が進んでいるのか、電源交換する必要性があるなら交換できる人限定か、のように思える。
また、Core i7は確かに凄いのだけれども、この構成で用途は何になるかを想像するとCore i7はオーバースペックとしか思えず、単に電気代ムダに浪費するパソコンな印象がある。
というわけで、時速300km/h出る燃費が少々悪めな中古車を日本で乗るのか、同価格帯の新品エコカーを買うかと置き換えると中古PCは買う人を選ぶという結論に落ち着く。
サイドパネル外したまんまでグラボ挿しゲーム用として遊び潰すならばアリかも知れませんな。
>i7-4790搭載HP製スリムPC
HP ProDesk 600 G1 SF PC ユーザーガイド | HPRカスタマーサポート
https://support.hp.com/jp-ja/product/hp-prodesk-600-g1-small-form-factor-pc/5387447/manuals
ハードウェア リファレンス ガイド
http://h10032.www1.hp.com/ctg/Manual/c03811107
日本HP リカバリメディアキット販売サイト / ProDesk 600 G1 シリーズ Windows 10 Pro 64bit 用 リカバリメディアキット(DVD)
https://biz.ssnet.co.jp/hpj/products/detail/264
ハードウェアリファレンスガイドが見やすいので、作業しやすそうです。
中古 デスクトップ HP ProDesk 600G1SFF C8T89AV Core i7 メモリ:16GB 6ヶ月保証 :H-C8T89AV-A007:TOSHIBA専門店 Be-Stock TSB - 通販 - Yahoo!ショッピング
https://store.shopping.yahoo.co.jp/be-stocktsb/h-c8t89av-a007.html
【楽天市場】中古デスクトップHP ProDesk 600G1SFF C8T89AV 【中古】 HP ProDesk 600G1SFF 中古デスクトップCore i7 Win10 Pro 64bit HP ProDesk 600G1SFF 中古デスクトップCore i7:パソコンショップ Be-Stock
https://item.rakuten.co.jp/be-stock/h-c8t89av-a007/
リカバリメディアが購入可能なので、こちらを検討するのも面白いやも。整備済みではなくてHDDなので、手を掛けてやらないといけないですけどw
>RTX 590
いちおう訂正しておくと、Radeonの方は「RX」で、GeForceの方が「RTX」です。
VRAMが8GBありますから、3GB or 6GB の GTX 1060 より高負荷時に強いですね。実ゲームのベンチマークですと、GTX 1660 を少し下回る程度の性能でした。フルHDならだいたいのゲームで最高設定でも60FPSを出せるようですから、ゲーム向けグラボとしては良い塩梅。
そこまで性能を求めず価格も抑えたいなら RX 570 あたりがお勧め。VRAM8GBモデルでも2万円切りで GTX 1050Ti 以上 GTX 1060 以下くらいの性能ですからコストパフォーマンス良し。
>クリエイター向け15.6型ノート
側面のデカい排気口が本気度をうかがわせますね。キー配列で妙なのは、右上にあるはずの「¥」が左下に居るくらい。マウス得意の「GPU使用・不使用スイッチ」も付いていますね。電源ボタンの左側にある「オフィス/ゲームモードスイッチ」とやらがそれ。
>リファービッシュPC
OSがMARプログラム品だとだいたいリファービッシュPCという名称になりますね。画像の価格で税込み表記は珍しい。個人的には中古PCに4万は無し。2万円以下なら低負荷な事務用とかサブPC用とか、使い方を考えた買い物として扱いますね。
>ドスパラはSSDチップ偽装事件ごまかしたまんま音沙汰ない
オリジナルSSD“Z1シリーズ”3製品のSSDエンデュランス評価についてご報告
https://www.dospara.co.jp/5press/share_info.php?id=1540
ドスパラ、オリジナルSSD「Z1」に関して第三者機関による試験結果を公表
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1178251.html
先日検証結果が公開されましたけど、リマークであるかどうかについては言及がありませんw