1/4は日付ではなく4連載の意味。
そういう書き出しになるとは思わなかった、マウスコンピューターからG-TuneブランドのゲーミングノートPCの実機を借りたのでレビューその1は、いつも通り現物の写真満載でお送りするスタイル。
スマホのカメラがしょぼく一部ボケており失礼。
マウスのNEXTGEAR-NOTE i7920実機
現物はこちら。
久々の実機を借りてのレビューなので付属品の少なさに驚いた。
ノートPC本体以外には電源ケーブルとACアダプタ、そして袋に入っている左上の何かは全部紙類であり、インストール用のCDやDVDとかドライバとまぎらわしいバンドルソフトが1つもない。
上手いこと撮れているかも知れないPC本体表面は黒一色ながら、ヘアライン加工というやつで光が反射して単純な黒色には見えないデザイン。お世辞抜きで今まで見たBTOパソコンの中でカッコいい系ノートの3指に入るはず。
フタを開けての空撮。
ゆがんでいるのはカメラがアホだからであり、それはスルーしてもらうとしてPC本体の座布団となっているカッターマットの目盛りをご覧あれ。画像では実感しづらい、このノート17.3型なのでクソでかい。
幅40cmくらい、奥行きは30cm近い大きさであり、17型ノートとか見慣れていない私には違和感がすごかった。だいたい15.6型でさえ、「これがノートとしての限界のデカさかな?」と思っていたため異様。
しかし色々いじり慣れると普通。結局は慣れなのかと思った要因はテンキー付きのフルサイズなキーボードを常用しており、タイピングしているとそれより小さいと感じるのはこの記事の前半をこのノートで書いているから。
付属品の紙類一式。
ここでもコストダウンされていそうですな。
小さなBTOメーカーならばDSP版Windows、となるとWindowsやドライバとか意味不明なバンドルソフトのDVDが混ぜ込まれているものだけれども、マウスは比較的大きめなのでOEM版Windowsと思われ紙だけで行けるのかと。
U-NEXTの月額商売へのお誘い、仕様詳細のプリント、ファーストステップガイドなる、このパソコン使うならか今すぐ読むか今夜読め的な説明、そして全機種共通と思われる100ページ近いマニュアルが1冊。
仕様の詳細も紙へ印刷はBTOメーカーならではだと思う。
ハードウェアに詳しくない人は、この紙を無くさないように。
このパソコンがどういう構成なのか、料理でいうレシピのようなものであり隠し味まで全部書かれているため、詳しい人が見たなら電源入らなくなったなどの故障時に買い替えた方が良いか修理すべきか判断の材料になったり色々意味ある。
マウスPC共通と思われるマニュアルの中には修理依頼書も。
使う際はカッターで切り取るのではなく右面をコピーしましょう。
コンビニまで出向かなくとも複合機とか所有しているならスキャンして印刷でも良いし、とあるBTOメーカーの修理現場に居た者に言わせると内容がわかるならば同じ項目をコピー用紙とかへ手書きでも良いはず。
電源を入れると普通にWindows 10の初期設定がスタート。
また後日の記事で上げるけれど、このノートはNVMeという高速なSSDが標準で搭載されており、Windowsの高速スタートアップも標準で有効なので起動は激速。
電源ボタンを押してログインをすっ飛ばした状態ならばデスクトップ画面が出るまで13秒、操作可能になるまで17秒。
ゲーミングノートとしてこだわりある設計
普通のノートPCとは違うと感じた部分を挙げて参ります。
最大の特徴はキーボード
七色の光が動く。
単色でも光る。
というキーが光るとか個人的にはどうでも良い、特徴として言いたい箇所はそこではございません。
この厚みに触れたいがために実機を借りてレビューしたかった。
見た目だけでも最近のノートに採用されまくるアイソレーションとかいう実用性を棚に上げたような設計とは違うとわかる、メカニカルキーボードが最大の特徴。
ドライバーの頭でDキーを底まで押したところ。
キーストローク(深さ)は約2mmらしく、一般的なデスクトップ用の外付メカニカルキーボードは4mmくらいなので半分ほど。
「なら浅いじゃん」と思ったならそうでもござらない。
確かにデスクトップ用と比較すると浅め、しかし私に言わせると4mmが深すぎると感じており、普段使用しているRealforceというキーボードが4mmのところ2mm厚のスペーサーを入れてみたところ違和感ない。
自分が鈍感なだけかと思いきや、2mmに慣れると一般的な4mmくらいのストロークがムダに深いと感じてしまう。元々あまり底打ちしないので余計にそう思うのだろうけれども。
最初は確かに浅いなとは思った、しかし違和感はない。そしてゲーマーならばキー操作は素早くするべきであり、アイソレーションのような打っている感の薄すぎる浅さでもなくデスクトップ用の深いストロークでもない2mmは正解。
充分すぎると思う排熱への考慮
左右の側面を両側撮影。GeForceのゲーム用なGTX搭載とは思えないほど薄めな点はNVIDIAが自慢しているMax-Qデザインなのでしょう。
USBなどの端子の奥側、画像上段の左と下段右に大きめな開口部があり排熱用の出口となっており、その排気口は背面にも大きめに取られております。
下の画像は2つとも背面で下段は端子部分を拡大したもの。
ゲーミングPCならではなのだろうか、HDMI端子がある以外にもMini DisplayPortが2つもある、映像出力端子が3つという設計。
排気は横と後、吸気は底面両側でやはり大きめに開けられております。
となるとファンの騒音がひどいのかと言えば逆で、ゲームのベンチマークを最高画質に設定した高負荷時でさえファンがぶん回るような音にはならず、アイドル時は無音に近いほど静か。
静音性に関しては設計がどうこう以外、価格を抑えるためにもGTX 1060を採用した効果が出ているのだと思われ、デスクトップ版1060がTDP120Wに対してモバイル用は80Wという、なぜそれでゲーム用GPUになれるのか不思議なほどの低消費電力だからな点も利いているのかと。
地味ながら操作性高いタッチパッド
個人的に何これすごいと感じた部分がキーボード以外にタッチパッド。
本体が17.3型なので大きめにできる辺りも操作性が良くポインタの動きが大きくなり快適なほか、とにかく質感が良い。
外付マウス使うなら関係ないけれど、私はノートに色々外付しない派なのでタッチパッドも重要と思う人間、かつマウスは仕事以外ではまず付けないので違いが良くわかる。
タッチパッドはツルツルすぎてもザラザラすぎても操作しづらいところ、その中間のツルザラ感が快適な質感。指がくっつく感じも引っかかる感じもしない、細かいところだけれども地味にこのタッチパッドは今まで触れた中でトップクラス。
更に地味ながら、ボタンが見えない。
もちろん左手前を押せばクリックになるし右手前に右クリックがあるものの、独立していない一体型なためか妙なペコペコした感触がなく、ここも過去触れたノートの中でトップクラスの質感。
ゲームするならタッチパッドはまず関係ないだろうし、普通はマウス外付にするものだろうけれども、世の中には私のようなタッチパッドマニアも存在しており割と重要。
ガチな「期待を超えるコンピューター。」by.mouse
カッコ内はマウスがCMの特設サイトで使っていたキャッチフレーズでそれを思い出した。
提灯持ちしているわけではなく、やはりメカニカルキーボードは良い。ストローク2mmの深浅い設計が意図したものなら良く考えられているが、ノートPC薄くしたくて4mmにならなかったのか。
一番意外だったことは静音性で、FF14のベンチマークを最高品質に設定してフルHDフルスクリーンで回してもベンチ本当に走っているのか、終わったのかと何度かノート置いていた横を見るほどの静音性。
ゲーミングノート=爆熱爆音当たり前という先入観があったのだろうとしても、おそらく皆さんが想像している以上に静か。比較対象としてわかりにくいけれど、私が所有しているCore i5搭載の極薄なFMVに少し負荷かけた時以下の風切り音。
そして地味ながらタッチパッドが期待していなかっただけにあっさり歴代ノートを超えたと感じる比較としては、FMVは少しペタペタ感が強く手汗で引っかかることがあり、以前所有していたパソコン工房の激安ノート(3万円Lesance)はザラザラして指先の感触が少々気持ち悪かった。
もう一つあまり触れなかった点は見た目で、検証中以外はクラムシェルを閉じた状態なのでモニタ背面が上部で水平。その状態を遊びに来た友人が見て、「何これノートパソコン?かっけえ」と言っていた。画像をもう一度。
蛍光灯で光っているところとそうではない黒い部分の中間辺りでわかるヘアライン加工により、プラスチックではなく金属のような質感に見える上、G-Tuneの文字が控えめに見えることもカッケエそうな。私はそういうの気にしないのでよくわからないため言われて気付いた。
気にする部分としてはモニタ側で、ベンチ実行中の画面を見るだけでもやはり17.3型は良い。普段使いでもExcelやブラウザ見やすいだろうし、ゲームとなると元々デスクトップなどの大画面想定なので文字が小さめなところ、15.6型より大画面なノートは正解。
以上、レビュー時のお約束的に製品ページへリンク。
迫力の大画面をより広く魅せる「 Narrow Bezel (狭額縁) 」採用 17.3型 NEXTGEAR-NOTE i7920 シリーズ(GTX1060) ノートゲーミングPCの通販|G-Tune
https://www.g-tune.jp/note_model/i7920/
次回の2連載目はベンチマーク編で参ります。ノートPCでゲームのベンチとか通常しないけれど、こいつはゲーム用ノートPCなので当たり前的にやる。
公開と同時に下へリンクが並ぶ予定。
画面と母艦は大きい方が正義。
そういう信念なんで、いくら高性能とはいえゲーミングノートPCという選択肢は、私には有り得ませんね。
>ノートPC本体以外には電源ケーブルとACアダプタ
17.3型の大型ノートであることを考えると、ACアダプタの巨大さがうかがえますね。
>このノート17.3型なのでクソでかい
私的にゲーム用途ならモニタはできるだけ大きい方が良い派なため、ゲーミングノートなら17.3型くらい欲しい限り。一般的な店で買えるノートですと、最大では18.4型くらいでしたっけ。
マイナビニュース|21型湾曲ディスプレイをノートPCに搭載!? - Acer、世界初の超弩級ゲーミングPC「Predator 21X」
https://news.mynavi.jp/article/20160901-predator21x/
>キーストローク(深さ)は約2mmらしく
仕事用のノートは一般的なパンタグラフですから、恐らく1.5~2.0mmくらいのストロークなはず。コレを打ちなれたらどんなキーボードでもそれなりに使える。