最近発売のBTOパソコン7月前半分。
前回と前々回が1ヶ月分で20~24記事と大量のリリースがあり、今回は月の前後半で10ずつに分かれるかと思いきやまさかの5記事。すでに第10世代やRyzen搭載と言い切った後なのだろうか。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2020年7月前半)
4メーカー5記事分。画像は意味のあるモノだけ。ソースは全部PC Watch。
マウスコンピューター(1)
軽量化したGeForce RTX 2060搭載クリエイター向けノート
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1264163.html
どのくらい軽量化できたかを引用。
重量は従来比約29%減の約1.77kgに抑えている。
それでも充分重い、しかしグラボ搭載で2kg切りは聞いたことがなく、小さくしたりケースの材質を変更した努力はアリでしょう。
あえてクリエイター向けという、この18万円するゲーミング仕様はモバイル用。電源アダプタ入れると2kg行くとして15.6型はモバイルとは言えないギリギリなデカさ。
バッテリが5.5時間しかもたない点でもどうなのかとは思うものの、持ち出さないならデスクトップPCで良く、なぜノートかつ軽量化したかはそういう需要をマウスが狙ってのことかと。
やや脱線するけれど、マウスのノートはRTXシリーズにMax-Qデザインの文字がございません。なぜなのかマウスの中の偉い人に聞いたことがあるのだけれども、マウスはMax-Qは使わないとのこと。2019年の話で。
なぜそうなのかは言われなくともわかる、グラボ搭載ノートで薄型を目指して性能を落としてどうする、がマウスの方針なのかと憶測した。
パソコン工房(1)
デスクトップ版Ryzen搭載の15.6型ゲーミングノート
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1264053.html
パソコン工房はこういうことを平気でやる。
Ryzen 5 3600、16GBメモリ、480GB SATA SSD、Windows 10 Homeなどを装備。価格は168,278円。
リンクタイトルの通りで全3機種ともデスクトップ用CPUが搭載されており、TDP65Wでも素でぶち込んで来る豪快さ。
グラボは全てRTX 2070搭載で、こちらはさすがにモバイル用。ガチなデスクトップ用なら笑うけれど、そうならこの写真の横か奥にグラボBOXとクソデカACアダプタが写っているはず。
ここでMax-Qデザインは無意味すぎて無し。
重量は約2.7kg。バッテリ駆動時間は約1時間。
2.7kgには納得だけれども、バッテリ1時間しかもたないとか潔すぎる単なる無停電電源装置(UPS)。そういうのが要らないなら常時バッテリ搭載は重いだけなので、時々充電するだけとして外しておくべき無駄なUPS状態。
ツクモ(1)
GeForce RTX 2060搭載の15.6型ゲーミングノート
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1262754.html
2種類とはいえ違いはわずか。下位モデルの主な仕様より。
CPUにCore i7-10750H、メモリ16GB、ストレージに250GB SSD、ディスプレイに1,920×1,080ドット表示対応15.6型IPS非光沢液晶を搭載し、税別価格は154,800円。
上位はSSDが500GBになり+5千円なので、自作目線で言えば割高、量産系BTOパソコンとしては妥当か割安か。
コスパが良いとも悪いとも言い切れない、最近のツクモの鋭さは特に見られない平凡なバランスはツクモが他社よりBTOパソコンが比較的小規模なので仕方ないか。
調べてみたところ、ツクモ(Project White)の売上高は2018年度で242億円、従業員数439名(2020年530名)となっており、パソコン工房やドスパラに次ぐと思われるデカさ。
とは言え、現在のツクモはパソコン屋というよりパーツ屋の印象が強く、拠点を見ると実店舗は閉めまくったものの営業所が結構あるため、もしかすると法人に強いのだろうか。
話を戻すと、ノートPCというものはBTOメーカーの場合はベアボーンという本体部分を台湾などから大量に仕入れなければならず、その単位は4桁台が普通なので3桁で買うと割高になりコスパ悪くなるので売る台数で考えると機種数が増やしにくくそうならやはり仕方ない。
フロンティア(2)
Aura Sync対応RGB LED標準装備のデスクトップPC
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1262794.html
フロンティア=毎回ケチを付けるヒツジ先輩、のイメージがありそうだけれども、私としても「わざとやっているのか?」とツッコまざるをえないほどひどい、このメーカーの構成と広報の担当者はズレている。
ゲーミングPCシリーズとしてのバランスは良いとしましょう。
ただ、光らせるブランドのためだけにASUSのROG STRIX Z490-F GAMINGはどうなのか。価格コム最安3万もする自作PC向けの高機能な板。
普通のマザーならばせいぜい1.5万円前後が相場とすると、ASUSのAura Sync対応言いたいだけに1.5万円くらいLED制御代を支払うことになってしまう。それを理解して購入する人がどのくらい居るだろうか。
あと画像も変すぎる。
GHシリーズは、本体前面と左側面、背面ファンにAura Sync対応のRGB LEDを標準搭載したPC。
なぜそちらからの角度の画像を使わないのか。
製品ギャラリーにはチラ見せのように1種類だけ左サイドが光る写真がある、どうしてそれ使わないか、手抜きと思われても仕方ない。
これも似たような売り方。
10万円台からの第10世代Core搭載PC
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1264252.html
同じGHシリーズながらASUSではなくASRockの光らせブランドを採用。
ケース前面には、ASRockのPOLYCHROME SYNCに対応したRGB LEDライティングを備える。
同じケースなのにこちらは前面だけなのか。1つ前に「GHシリーズは前・左・背面が光る」と書かれているのだけれども。
光り方がどう違うのかギャラリーを確認したところ、どちらもモニタ以外は全く同じ画像が使われておりました。本当かこれ?と疑われても以下略。
思考回路や流れとか目的を間違えており、おそらくこう。
- ゲーミングPCは何かと光るのが流行りらしい
- ならばASUSとASRockのこれらを採用したい
- マザーボードは対応しているこれとこれでOK
自作ユーザな私に言わせるとこちらが正しい流れ。
- このマザー色々遊べそうなので決定
- LEDを制御する機能もあるらしい
- ではケースは何かと光るこれで
マザーで色々遊ぶとは思えないBTOパソコンを買う一般PCユーザに、量産系なのにコスパの悪いBTOパソコンはいかがなものか。普通に光るだけにして1万円くらいのマザーで良いのでは。
いつものやつ(テンプレ)で。
パソコン詳しい人とマーケティングに詳しい人も雇うべき。求人の条件や資格の欄に「パワハラに強い人」を入れる前提で。
ASUSが税込4万円切りノートPCを発売
独断と偏見で勝手に評価。
- 途用次第で大アリ・・・マウスとパソコン工房のノート
- 納得の構成・・・※該当なし
- ワケガワカラナイヨ・・・安定のフロンティア
マウスと工房のノートは人を選びすぎている、どちらも正反対な使い方になる無理やりモバイルと強引なコスパ良しとなる無茶振りノート。この仕様が理解できる人には千載一遇は大げさながらアリでしょう。
今回のツクモは空気。マウスが関羽でパソコン工房が張飛ならば、ツクモが劉備並にエア。孔明どこ行った?意味不明なら失礼。
同じヤマダ電機系でもフロンティアは相変わらず空気を読まなさすぎる魏延で、またつまらぬものを斬ってしまった感しかございません。普通にまともなやつを出せば良いだけなのにわからないのだろうか。
オマケはASUSの格安ノートで。
ASUS、4万円未満のAMD搭載14型ノートPC - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1261379.html
「39,800円の税別かな?」と思いきや税込でも38,800円、しかもこれは発売直後の言い値なので今後もっと値下がる可能性は大いに大。
AMD E2-7015(Radeon R2 Graphics内蔵)と4GBメモリを内蔵したノートPC。14型1,366×738ドット光沢液晶や64GB eMMC、Windows 10 Home Sモード(中略)重量は約1.68kg。バッテリ駆動時間は約6時間。
なぜ今さらこのようなクソ性能ノートを排出してしまったのか。
2chまとめのおっさんはAMDファンが多いのか割と称賛していたけれど、AMD E2-7015は1.5GHzのデュアルコア、ながらRadeonなのでおそらくAtomよりは少しマシな程度。
メモリ4GB、14型でHD解像度、は良いとしてもストレージ64GBでは普通の人はWindowsアップデートが2年以内に打ち止めになるレベルの少なさな上、SモードのWindows 10はSモードの解除方法知らなければWindowsとして使い物になるか疑問。
加えて1.7kg近くある割にバッテリ6時間は、14型なのにモバイルには適さない重さとバッテリにて何がしたいのかわからないひどく悪いバランス。
発展途上国に出荷しようと思っていたけれどコロナ騒ぎで出せなくなり、仕方なく日本でこのくらいなら売れるかな?的に出て来た罠PC。
ハードウェアとWindowsに詳しくない人にはおすすめ不能。
>GeForce RTX 2060搭載クリエイター向けノート
なぜかSDではなくmicroSDカードスロット搭載ですから、同じ筐体を使用したノートは判別が容易になるやも。
>15.6型はモバイルとは言えないギリギリなデカさ。
私が持っている15.6型ノートの横縦サイズは「370×250mm」くらい。このノートは「355×236mm」とのこと。古くて縁が太いノートに比べると少しだけ小さめ。そして私のノートは2.5kg。このノートは1.77kg。
私からすると十分にモバイル可能なノートです。
>デスクトップ版Ryzen搭載の15.6型ゲーミングノート
上位モデルはCPUに「Ryzen 9 3900(12コア24スレッド、3.10~4.30GHz、65W)」を搭載とのこと。
>グラボは全てRTX 2070搭載で、こちらはさすがにモバイル用
デスクトップ版の消費電力は185Wですが、そのままだとCPUに60Wくらい、マザーボードほかパーツに20Wとしても265W。ACアダプタの出力が不明ですが、250Wを超えるモノは非常に稀。一般的なモデルですと200W以下でしょう。ということは、本ノートのRTX 2070は「200-(60+20)」として120W。デスクトップ版に比べて性能は70~80%程度、と見るべきが予想。
グラボを重視してCPUの動作クロックなど抑えてあるなら、90%くらいの性能は発揮できるやも。
なんJ民的にこのPCは「お買い得」か? | Tech速:てくそく
https://techsoku.com/archives/7117
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