最近発売のBTOパソコン7月後半分。
何があったのか7月の後半2週間ほどで19記事もプレスリリースが垂れ流されており盛りだくさん。しかし新CPUが出たから載せた的な軽めなニュースばかりで質より量なイメージが強め。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2020年7月後半)
7メーカー19記事分。画像は意味のあるモノだけ。ソースはほぼPC Watch。
マウスコンピューター(3)
- 軽量/小型/高性能化した低価格ゲーミングノート「G-Tune P5」
- Core i7-10750H/GTX 1660 Ti搭載の15.6型ゲーミングノート
- Ryzen 9 3900XT搭載のゲーミング/クリエイター向けPC
1のゲーミングノートは税別約12万円、GTX 1650搭載かつ6コアCPUでこの価格は頑張っている方だと思えるけれど、これが特徴と言えるかは微妙で取って付けた感がありのまますぎる。
厚さは25.5mmから22.8mm、重量は約2.3kgから約2.02kgへと薄型/軽量化。
厚み25mmもあるノートが23mmへ、重量2.3kgが2.0kgになれども誤差のようなものでしょう。何か書かなければ的な空欄埋めた感じがマウスらしくないアピール。
2はグラボが2ランク高めなGTX 1660 Ti搭載でCPUは同じ、税別15万円なので価格的にハードルが高めになるものの、本格派ゲーマーがモバイルするならこのくらいが妥当か、と推測したような構成。
3はRyzen 9、12コア/24スレと言いたかっただけちゃわない、一応RTX 2070 SUPER分のVRAMはありますよ的なDAIVブランド(映像編集、クリエイター向け)として税別23万円はまあ妥当か。
いずれもマウスらしいバランスの良さながら、これと言った特徴はない印象。これらを見る前にツクモの攻めた仕様を見てしまったので印象薄れたやも知れず。
パソコン工房(5)
- 144Hz駆動液晶/RTX 2060搭載の15.6型ゲーミングノート
- デスクトップ版Ryzen搭載の15.6型ゲーミングノート
- 10万円台からのRyzen 3000XTシリーズ採用ゲーミングPC
- 14型で本体厚19mm/重量990gのノートPC 3モデル
- Ryzen PRO APU搭載のデスクトップPC
1、安定のPC工房。ノートでゲーミングは割高当たり前ながらコスパ良し。
CPUにCore i7-10750H、16GBメモリ、500GB NVMe対応 M.2 SSD、ビデオカードにGeForce RTX 2060(GDDR6 6GB)、OSにWindows 10 Homeを搭載する。標準構成時の価格は158,378円。
パソコン工房のプレスリリースだけはなぜか税込表記なので税別にすると143,980円となり、マウスが税別15万でGTX 1660 Tiに対してこの仕様はパソコン工房のコスパの良さがわかりみ深い。
2、Ryzen 5言いたかっただけそうな税別136,980円なノートでGTX 1660 Tiは1番のRTXをディスっているのか、しかし1万円少々の差、かつレイトレーシングとかまだ要らないなら選択肢的にこちらか感。
3、Ryzen 7と9のXTシリーズを誇張したいだけで、Intel並の価格なのでコスパの観点では意味不明。ゲームはCPU性能ではなくグラボが中心、AMDならばコスパが重要なので謎モデル。
4、今だけ限定なのかも知れない、パソコン工房が現在販売している14型ノートはバッテリ込で990gなのでモバイルPCとしてサイズも重量も、そしてBTOメーカーならではなコスパも優秀。
在宅専用の半固定設置ではなく、会社や学校へ持ち運ぶならば個人的にこのベアボーン(本体部分)をオススメしております。実際に高校生がこのベア購入したので今週か来週に簡易レビュー予定。
5、このRyzenシリーズに関してはツクモと丸かぶりなのでそちらの感想文をご覧あれ。グラボなしゲーミングの可能性を探りつつあるのか?的な。
ドスパラ(2)
ノートの方はSSDが変更できず、ブランド不明なので論外。ドスパラはSSDのチップの件で誤魔化してトンズラしたので信用ならない。
デスクトップの方はSAMSUNGやintel製SSDへカスタマイズ可能ながら、それやると無駄にコスパ悪くなるのでやはり論外。
DELL(2)
一周回って地味になったDELLのゲーミング2種類。
エイリアンはやめたのかと思えばそうでもなく、しかし謎のおむすび筐体からは脱却してハデさは求めない方向性になったのでしょう。日本ではそれが正解、海外ではハデさで勝負なのかも知れないけれど。
ノートの方はグラボがGTX 1660 Tiで約17万円は割と高い気がするものの、DELLやHPはLenovoのような値引きクーポン当たり前戦法なので見せかけ価格なのかと。二重価格とも言えそうな。
デスクトップの約19万円でグラボがRTX 2070 SUPERは割安、ここからクーポンで何万円安くなるのか次第。
本当の価格は不明でプレスリリースばら撒く意味が謎。
ツクモ(2)
画像はどちらもこれ。
1番の最下位モデルを引用。
G-GEAR mini GI3A-A201/Tは、Ryzen 3 PRO 4350G(4コア/3.8GHz)、8GBメモリ、500GB SATA SSD、500W 80PLUS Silver電源、Windows 10 Homeなどを装備。税別価格は84,800円。
用途不明でこの構成を読むと何向けなのかわからないけれど、プレスリリースのタイトルに意図して「Ryzen APU搭載」と書かれているため、もしかしてグラボ無しでゲーミング?と疑える。そう、(最近の)ツクモなら。
その理由はパソコン工房のFF14ベンチの結果より。
最高品質設定であってもRyzen Pro 4000Gは内蔵グラフィックスのみで、やや快適の指標となる2500以上のスコアに到達しています。
source:Ryzen 7 Pro 4750G・Ryzen 5 Pro 4650G・Ryzen 3 Pro 4350G速攻ベンチマークレビュー | パソコン工房 NEXMAG
深読みしすぎ&憶測ながら、とりあえずグラボ無しでも最低限3Dゲームできる性能を持ちつつ、金が貯まったらグラボ挿せば?と言っているような気がしないでもないのが最近のツクモの深さ。知らないけれど。
そして2番が上手い。最下位モデルがしびれる。
「GI3J-A201/T」は、Core i3-10100、8GBメモリ、GeForce GTX 1650、240GB SATA SSD、500W 80PLUS Silver電源、Windows 10 Homeなどを搭載。税別価格は82,800円。
普通このバランスでグラボは挿さない、またはCore i5へ上げてしまいがちなところ、低価格を重視したのかグラボがGTXに対してCore i3に抑えたところが凄い。他の量産系BTOメーカーはやらない、ヒツジ先輩軽く嫉妬レベル。
たかが1万円差程度ならばCore i5で良いのでは?と思えるところ、意地のCore i3は若者の財布に優しい。税込でも余裕で10万円を切るGTX 1650搭載PC、素晴らしいコスパ。量産系BTOの鏡。言いすぎか。
フロンティア(4)
- 第10世代Core搭載のマイクロタワーデスクトップPC
- 第3世代Ryzen/B550マザー採用のデスクトップPC
- Ryzen 3000XTシリーズ搭載のデスクトップPC
- 税別約7万円からのRyzen PRO 4000シリーズ搭載PC
もはや私に突っ込んで欲しくてわざとやっているのかレベル。1。
小型筐体ながら約330mmまでのビデオカードに対応
それは組み込んでいるお前らの都合で客には関係ない。次、2。
マザーボードにASRock製「B550 Phantom Gaming 4」を採用
自作ではないのだからマザーが何かとアピールする意味皆無。次、3。
Ryzen 3000XTシリーズでは、従来モデルからブーストクロックが向上し、性能が高められている。
CPUのクロックがほんのり高くなれどもゲームにはほぼ関係ない。
ラスト。
Ryzen 3 PRO 4350G(4コア/3.8GHz)、8GBメモリ、240GB SSD、DVDマルチドライブ、600W 80PLUS Bronze電源、Windows 10 Homeなどを搭載。税別価格は70,800円。
これは安い。1段前のツクモの構成とほぼ同じな割に7万円まで抑えたのは値付け間違えたのか?と思えるほど。
いつものやつ(テンプレ)。
フロンティアはパソコン詳しい人とマーケティングに詳しい人も雇うべき。求人の条件や資格の欄に「パワハラに強い人」を入れる前提で。
サイコム(1)
RTX 2080 SUPER×2基搭載SLI構成のゲーミングPC - ITmedia
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2007/31/news101.html
久々に見た、作ってみた系で売る気は別なSLI。
RTX 2080 SUPERで止めたのなら本当に売る気があるのかもと思わせてくれるお祭り専用ダブルグラボ。NVLinkではなく意図してSLIと称しているのならば、歳食って収入増えたおっさん狙いかも知れませんな。
お祭り専用とはいえ性能が3倍どころか2倍にさえなるものではなく、1枚よりほんのり高性能になる程度なため、2080 SUPERを2枚挿す金あるなら2080 Tiのシングルで良いだろう的なロマンとして。
SLIとはどんなものかに約40万円出せる大人向け。
勘違いし続ける隣国メーカーの価格設定
独断と偏見で勝手に評価。
- 途用次第で大アリ・・・ツクモのAPU推しPC
- 納得の構成・・・ツクモのGTX 1650搭載PC
- ワケガワカラナイヨ・・・さすがにサイコム
ツクモが本当にグラボ無しでゲーミングを狙っているかは不明、そんなことはリリース文には書かれていないながら、私が安くAMD構成でゲームするならぜひ試してみたい仕様。
GTX搭載のCore i3な方は、とにかく価格を抑えつつ1650で良い程度なゲームをする用として。普通は素直にこちらを選ぶべきかと。
サイコムのSLI構成は年に数回ドスパラやマウスも時々やっていた、BTOメーカーならばこんなこともできますよ的な見本ともいえるため、真面目に考えて買うようなモノでは無いかと。
今回のオマケは韓国LGの2in1ノート。
LGエレ、2in1スタイルを採用したCore i5搭載14型ノート - ITmedia
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2007/31/news085.html
日本市場を勘違いしているな?と思える箇所が価格設定。
価格はオープン、予想実売価格は19万円前後だ(税別)。
2in1でゲーミングノートは珍しい、この薄さはMax-Qデザイン?しかしRTXでMax-Qは珍しいと思えばグラボ無し。
CPUはCore i5-10210U(4コア8スレッド、1.6GHz/最大4.2GHz)を、メモリは8GB、ストレージは256GB NVMe SSDを内蔵。
しかも20万円級の割にCore i7ではなく、メモリ8GBはまだ良いとしてもSSDが256GBしかない。これがBTOメーカーならば2in1を抜きにして10万円前後が良いところ。
最大5K/60Hz解像度出力にまで対応したThunderbolt 3ポートも標準で装備している。この他Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)やBluetooth 5.0、有線LAN(100BASE-TX)、HDMI映像出力、microSDスロットなども利用可能だ。
5K出力は割と凄い、だいたい4Kが普通ながらいずれにせよ需要は皆無と思われ、最近のノートは無線でaxは普通に付いており、有線の100BASEは難点でしかなく、HDMI当たり前、SDスロットも需要低下、何の特徴もござらない。
韓国LGに限らず、台湾のASUSやMSIやAcerもそう。日本でノートを出せばアホほど高く売れると思っていそう。しかし実際には売れない、その理由がわかっていないので延々とデタラメな価格設定になってしまう。
なぜVAIOやdynabook、富士通のFMV、NECのLavieがコスパ最悪でも売れるのかは「NEC」などの国内企業なロゴ代。「VAIO」というブランドロゴ代としてであり、LGのロゴに金を出す人は居るわけが無かろうと。
なぜこのロゴ信仰が日本国内ならではで通用しているかは、パソコンも家電製品のように見られているからであり、日本に住み家電製品を買わなければ理解できないのでしょう。
パソコンは中身は同じ、しかし家電は違う。
例として私の場合は掃除機や扇風機にダイソンなぞ選ばない。単純にうるさいだろうし、実際そうだから。
扇風機ならば中華シャープ鴻海(ホンハイ)と中華TOSHIBA海信(ハイセンス)は外し、パナ、日立、三菱(の扇風機があるかは知らない)の約3択。国内風でもニトリやアイリス~やユアサとか山善の製品は安かろう何とやらなので買わない。
その信仰がパソコンにも誤って反映されているだけで、見た目がLavie風だろうとLGと聞けばサムスンやフナイくらいのノーブランドに近い価値観になるのが日本人。
そう思えば国内PC市場で価格破壊したSOTECのやり方は素晴らしかった。LGもこの程度の2in1なら9万円で出すべき。18万はいくら何でもアホすぎる。
>軽量/小型/高性能化した低価格ゲーミングノート「G-Tune P5」
旧モデルとの比較は以下。
旧CPU:Core i7-9750H(6C12T、2.60~4.50GHz、ターボブースト2.0)
新CPU:Core i7-10750H(6C12T、2.60~5.00GHz、ターボブースト3.0)
旧メモリ:16GB(8GB×2)
新メモリ:8GB(8GB×1)
旧ストレージ:256GB NVMe SSD+1TB HDD
新ストレージ:256GB NVMe SSD
旧バッテリ:9.6時間
新バッテリ:10時間
旧サイズ:364.5×258×25.5、2.30kg
新サイズ:359.5×238×22.8、2.02kg
こんな感じ。どちらかと言うと「標準メモリは8GBにダウン」と「SSD+HDDからSSD×1にダウン」にまったく言及していないPC記事に悪印象。
私的には7月20日に販売開始されたこのモデル「P5」より、7月21日に販売開始された「P5-KK」(※KKは価格コム限定モデルの意)の方が、旧モデルの良い点を踏襲しており好み。ノーマルのP5と価格コム限定KKの相違点は以下。
P5メモリ:8GB×1 → KKメモリ:8GB×2
P5ストレージ:SSD 256GB → KKストレージ:SSD 512GB+HDD 1TB
P5重量:2.02kg → KK重量:2.13kg
P5価格:131,780円 → KK価格:129,800円(2020年8月8日現在)
>DELL
表面のギザギザになにか意味があるのか不思議なところもありますが、デスクトップケースのデザインは派手すぎない豪華さで好きです。サイドパネルは透明ですから、光らせるのが好きなユーザでもOK。
>家電
安めのメーカで人気なのはツインバード、アイリスオーヤマ、山善でしょうか。山善は家電というより生活雑貨メーカという体ですが。その中なら私はツインバードを選びます。価格は安い、デザインがそこそこ良い、いわゆる日本人的な、かゆいところに手が届く、それでいて価格なりの過剰ではない使い勝手の良さが魅力なツインバード。
いまの時期で言うと、クーラーはダイキンが今も昔も根強い人気ですね。他メーカーのクーラーより早く強力に冷えるのだとか。
>韓国LGに限らず、台湾のASUSやMSIやAcerもそう。日本でノートを出せばアホほど高く売れると思っていそう。
GIGABYTEェ…
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