最近発売のBTOパソコン1月後半と2月前半分。
期間が約1ヶ月あるにも関わらず、合わせて6件しか新製品のプレスリリースなし。「1月後半は少なかったので単発でやらなかったのか?」と思ったなら大間違い、普通に1月後半分を忘れており今気付いた。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2021年1月後半&2月前半)
2メーカー6記事分。画像は意味のあるモノだけ。リンクは全てPC Watch。
パソコン工房(2)
Ubuntu搭載のディープラーニング向けデスクトップパソコン
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1305255.html
攻めるパソコン工房、まさかのLinux仕様、OSがUbuntuとかMicrosoftに怒られないのだろうか。いや関係ないか。
過去13年ほどBTOパソコン色々見て来たけれど、OSなしは珍しくないとしてもUbuntuどころかLinuxぶち込んで販売は初めて見た気がする。海外ならDELLとかが普通にやっているけれど国内では初見。
Ubuntuが何かはLinuxベースのOSの一種でここからタダで手に入る。
但しある意味上級者向けなので何も考えずに入れるとデータ消えるとか、使い方わからんなどの支障が出るはず。しかしこれを買えばパソコン工房がOSサポートするのだろうからディープラーニング入門には良さそう。ところで本当にサポートできるのだろうか。
Ryzen 7 5800X搭載のミニタワーゲーミングパソコンなど5機種
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1302907.html
Ryzenシリーズを搭載してみた系の5種類。
税込で約18万円のゲーミングPC。
Ryzen 7 5800X、16GBメモリ、Radeon RX 5700 XT、500GB M.2 NVMe SSD、DVDスーパーマルチドライブ、700W 80PLUS Bronze電源
パソコン工房らしくないややアンバランスな印象。
グラボ性能が低め、またはCPUがオーバースペックのはず。しかし数年後にグラボだけ換装する前提ならアリか。
次。約7.5万円の非ゲーミング普通のPC。
Ryzen 3 PRO 4350G、8GBメモリ、500GB M.2 NVMe SSD、DVDスーパーマルチドライブ、300W 80PLUS Bronze電源、Windows 10 Home
これはバランス良いですな。税別表記なら67,980円なのでIntelにこだわらないならこのくらいの性能と容量があるなら事務用途としてコスパ良い。
同じく非ゲーミングで8.2万円。
Ryzen 5 PRO 4650G、8GBメモリ、500GB M.2 NVMe SSD、DVDスーパーマルチドライブ、350W 80PLUS Bronze電源、Windows 10 Home
中途半端にCPUをオーバースペックさせた版としか。Ryzen 3 PRO 4350Gの時点で4コア/8スレ、3.8-4.0GHzなのだから7千円高い価値を感じるには難しそう。
Quadro搭載のクリエイター向けも。
Ryzen 7 5800X、16GBメモリ、Quadro P2200、500GB M.2 NVMe SSD、DVDスーパーマルチドライブ、500W 80PLUS Bronze電源、Windows 10 Homeなどを搭載。価格は178,178円。
グラボのP2200がどの程度のモノなのかわからないので評価不能。
ラストはこれまた攻めた構成。
Ryzen 7 PRO 4750G、16GBメモリ(ECC Unbuffered DIMM)、500GB M.2 NVMe SSD、500W 80PLUS Gold電源、Windows 10 Homeなどを搭載。価格は113,278円。
低価格サーバ向けでしょうな。そうならCPU性能盛りすぎでは。
マウスコンピューター(4)
狭額縁ディスプレイで小型化した15.6型ノート
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1302699.html
旧モデルの後継でCPUとグラフィックの刷新。
CPUにはCore i7-10750Hを搭載し、従来のCore i7-9750H搭載モデルと比較してCPU性能が7.1%向上。GPUもGeForce MX250からMX350となり、性能が約11.8%向上
1割前後なので誤差とも思える言える、相変わらず私にはCPU内蔵GPUを使うのではなくGeForce MXを搭載する意味がわからない。
DVDドライブ内蔵の17.3型フルHDノート
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1302870.html
久々にかぶった、パソコン工房の17型と同じベアボーン。しかし価格が全然違うと同時に中身も当然違う。
Core i5-1035G1や8GBメモリ、256GB M.2 SATA SSDなどを搭載した製品。ディスプレイは17.3型フルHD(1,920×1,080ドット)液晶
これで税別8万はまあ妥当か。
パソコン工房の17.3型はCeleronのU付、メモリ4GB、SSD 240GBで約4.9万円。+3.1万円でCore i5搭載でメモリ容量倍増なら納得、と言いたいけれど個人的には8万ならSSD 500GBが妥当と思う。
価格やコスパを全然抜きにすると17.3型という大きなノートは希少なため、必要ならば在庫ある内にゲットしましょう。需要があるなら今後も17型を出し続けるとは思うけれど。
GeForce RTX 3070/240Hz液晶搭載ゲーミングノート
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1303847.html
モバイル用RTX 3千番台の発売一番乗りかと思いきや、価格は見てで4月に発売と来た。何だこのプレスリリース。DELLとかHPがよくやる予言リリース。出してから言え。
CPUにCore i7-10870H、ディスプレイに240Hz駆動対応液晶ディスプレイを搭載。GPUをGeForce RTX 3070
20万円は軽く超えるでしょうな。23~27万の範囲とエスパー。いやもっと高いか、RTX 3070モバイルの価格がデスクトップよりは高いだろうから見当つかない。
第3世代Ryzen搭載で性能が2倍以上になったノートパソコン
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1304836.html
例の赤いやつがアップグレード。
CPUにRyzen 5 4600H、メモリ8GB、ストレージに256GB NVMe SSD、1,920×1,080ドット表示対応14型非光沢液晶、OSにWindows 10 Homeを搭載し、価格は7万9,800円(税別)。
これも17型と同じく8万ならストレージ500GBにならないのか。
もう1機種。
CPUにRyzen 7 4800H、メモリ8GB、ストレージに512GB NVMe SSD、1,920×1,080ドット表示対応15.6型非光沢液晶、OSにWindows 10 Homeを搭載し、価格は9万9,800円(税別)。
CPUがオーバースペックしてSSD容量2倍で+2万円のアップセル。グラボ搭載していないノートでRyzen 7とかCore i7にする意味が謎。
ツクモが何をしたいのかわからない状況へ
独断と偏見で勝手に評価。
- 途用次第で大アリ・・・パソコン工房のUbuntu PC
- 納得の構成・・・マウスの17型
- ワケガワカラナイヨ・・・マウスのGeForce MX搭載
私がプログラマではないのでディープラーニングの詳細が不明ながら、Ubuntuで完成品PCの販売は珍しすぎる。必要かつPC自作しないなら今がチャンス。
マウスの17型は17.3型という大画面ノートが良い人には最適。性能低くとも安い方が良いならパソコン工房が4.9万、8万出せるならマウスの方が長い目で見ると安心。
わけがわからないというほどではないけれど、GeForce MX350の性能はPassMarkによるとGeForce GTX 560と560 Tiの間くらい。今どき中途半端すぎる性能、存在意義が不明。
今回のオマケも前回と同じくツクモ話。
秋葉原では移転して撤退とかわけのわからないことをしたかと思えば、先月の話では株主総会次第で7月にヤマダデンキに吸収合併されて株式会社Project White(ツクモの会社名)が消滅。
ヤマダ電機のPCコーナーとしてひっそりと消えていくのかと思えば今回は博多店をまたやるという。その博多店は半年前に閉店しており、同じ場所で再開か。2020年の記事より。
ベスト電器福岡本店7階にあるツクモ福岡店が6月30日(火)に閉店するようだ。公式サイトなどに掲載されているお知らせによると、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響を受け、協議を重ねた結果、閉店を決定した」という。
このベスト電器も7月以降いつかはヤマダ電機になると予想すると、ヤマダ電機の中にツクモのフロアがある状態へ移行する、と憶測するとオンラインはもうあきらめるのかと思いきや自作PCオンライン相談も開始。
多様性といえば聞こえは良いけれど、方向性が定まっていないように見え、再び突然の閉店や相談サービス終了を予感させるスタイルになりそう。
この1年間のツクモのネット通販のBTOパソコンの構成は素晴らしくバランスが良く、店舗再開はコロナワクチンが行き渡るまで放っておけば良いと思うのだけれども。
よくわからないのはツクモだけではなくヤマダ電機もそう。昨年10月にヤマダホールディングスを立ち上げてヤマダ電機はヤマダデンキとし、ヤマダHDが持株会社になっているのに子会社を全部ヤマダデンキで吸収。
ホルダー企業に関わったことがないので私が知らないだけで、何らかのロンダリングとかしているのかも知れませんな。知らないけれど。
>ホルダー企業に関わったことがないので私が知らないだけで、何らかのロンダリングとかしているのかも知れませんな。
勤務先は非上場の同族会社ながら持株体制なんですが、ロンダリング対策のためですか?
>攻めるパソコン工房、まさかのLinux仕様、OSがUbuntu
SteamならUbuntu版もありますから、ギリギリ遊び用として使えないことも無いですね。
>Radeon RX 5700 XT
性能は RTX 2060 と RTX 2070 の間くらいでしたっけ。GeForceが苦手とするゲームタイトルなら、RTX 2080 くらいのスコアを叩き出せるくらい。
>MX350
性能はだいたい GTX 1650 の半分くらいです。利点としては「VRAMを2GBほど積んでいるため、内蔵GPU使用でメインメモリを食われる量が非常に少なくなる」とか「グラボ非搭載だと動かない仕様のソフトも動かせる」とかですかね。後者はレビュアーやブロガーくらいしか利点になりませんが。