メモリやSSD容量とかコア数などの主流(2020年2月)

2020年3月14日

あるあるな質問がコア数や容量について。

2chまとめを見ていると年に数回似たような質問スレッドが立つ、その原因は「今」の主流を知りたいのでしょう。そういう事を知りたいのならば価格コムの各パーツのページを見るとよろしい。

というわけで見て参りましょう。

メモリやSSD容量とかコア数などの主流(2020年2月)

よく立つスレッド順で5種類、データは価格コムより。

source:【価格.com】パソコン | 通販・価格比較・製品情報

1.CPUのコア数

kakaku-2020-cpu-spec.gif

シリーズ名ではわかりにくいのでコア/スレッド数を追加。

  1. Ryzen 5・・・6コア/12スレ、4/8、6/6
  2. Ryzen 7・・・8/16
  3. Core i5・・・6/6
  4. Ryzen 9・・・12/24、またはそれ以上
  5. Core i9・・・8/16
  6. Core i7・・・8/8
  7. Threadripper・・・24/48、またはそれ以上

皆さん狂っておられますな。

最低でも6コアのCore i5/7以外はスレッド数2桁が当たり前のような風潮となっており、一体何と戦っているのか謎な多コアすぎるCPUが今の流行り。

私にそれが理解できない原因は、当方コスパで選ぶに対して価格コム経由する自作PCユーザは予算ありきなのでは無かろうか。

昔の私がそうで、CPUとグラボは各2万円台を予算として合計5万円は出さない感じで価格が先、性能がそれに見合うと思えば即決しておりました。長く使うつもりなので出せる限界まで。

用途によるけれど、Core i5やRyzen 5を選ぶ人が多い理由もそのような思考と思われ、CPUは2万円前後や2万円台に抑えつつコスパも考えているのだと思う。

Ryzen 5と言えばこの2つが熱い。

  • 2600(3.4-3.9GHz、6/12、TDP65W)約1.3万円
  • 3500(3.6-4.1GHz、6コア、TDP65W)約1.6万円

クロックを取るかスレッド数か。

3500の方はまだ発売から1ヶ月も経過していないため、今後数ヶ月かけて更に値下がりして行くはず。ちなみに私がゲーマーなら6コアあれば良いとして3500を選ぶ。

2.メモリ容量など

1枚あたりの容量なはずで、半数が8GBとなっております。

kakaku-2020-ram-cap.gif

ということは、自作でメモリ1枚構成は少ないと推測すると、今の主流は16GB、次いで16GBx2の32GBかそれ以上、そして合計8GBが2割満たない感じか。

これまた何と戦っているのだろうかレベルな大容量に見えており、おそらくこれも予算の都合というか、高くなったとはいえ16GBでさえ1万円を切れるのだから、とりあえず盛っておこう的な考えになるのかと。

自作PCの世界では4GBx2と思われる8GBが最低限といえる世界。二桁でも全然おかしくないどころか当たり前のように16GBユーザがごろごろしていそうな時代へ。

規格も。

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7割以上が現行のDDR4ながらDDR3もまだ2割以上の売れ行きなようで、数年前のマザーボードを現役で使い続けている人は多くはないとしても少ないとも言い切れず、そういう私もDDR3仕様。

PC用DDR4メモリが出た時期は2014年なようなので6年も前。そろそろDDR5が出るとの噂もあり、自作PCの世界でもパソコンは昔と比較し長寿になってしまったのでしょう。

自作しない人はわからないと思う、自作派は2種類で、マザーが故障したなら買い換える人と故障しなくとも新品化する人も存在しており、故障までねばる人が今でもDDR3なはず。

3.グラボの種類

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やたらとハイスペックなわけではなく、GTX 1050 Ti~RTX 2070 SUPERの範囲で上位7つを占めております。AMDがCPUでは巻き返しているけれどグラボではRadeonのラの字も無いですな。

これも予算が関係していると思われ、出せて2070 SUPERな人が多い、ということはグラボは6万円までな人が多く、性能下位な1050 Tiが1.4万円くらいなのでその範囲か。いや違う、と思う理由を後で。

自作ユーザにとってのグラボは単品扱いなため、プレステ4本体の単品が3~4万円のようなので、そこから上下2万円くらいの範囲がグラボ代。

但し妙な点が1つ。GTX 1550ではなく1050 Tiな理由は、ゲーム用としてではなく映像出力用として1050 Tiが選ばれているような並びに見えるため、ゲーム用としてなら最低でも1650になると推測。それでも最安1.5万円。

4.SSDの規格や容量

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インターフェイス全体では当然のごとくSATAが多いものの、NVMeも3割近くあり、USBが1割も占めている点は少し驚いた。USB 3.x系が速いのでSSD外付でも使い物になるのでしょう。

この中からUSBを除いた内蔵のみにすると、SATAが7割でNVMeが3割となっております。NVMeが伸びるためには価格差、SATAと同じくらいまで落ちたなら一気に普及すると何かで読んだ。自分で書いたのかも知れない。

次はチップの種類。

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8割が3D TLC仕様で占められ、TLC合計は9割超え。

3D QLCが現在5%くらいで、TLCになる前に主流を経過したMLCは1%台まで下がっております。TLCでも全然まだ行けるという証明ですな。これからQLCがどうなるか、そしてどこまで分割しても大丈夫なのか。

容量はこちら。

kakaku-2020-ssd-cap.gif

やはり最多は250~500GBクラスと思いきや、960GB~が追い上げているようで差は0.4%しかなく、この調子で行くと1TB級が最も売れ筋になりそう。

しかしこのデータは2月分なので値上がりがまだ緩やかな頃。そして秋葉原で品薄になったと言っていたけれどネット通販には普通に在庫があった頃。

どこまで値上がりするか、その値上がりに抵抗を感じないかが今後の大容量主流化に歯止めがかかるかそのまんま行くかでしょうな。

価格も見ましょうか。

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最多は0.7~1.4万円、次いで7千円以下。これら2つの合計は82.32%なので8割くらいの人がSSDに対する予算は1.4万円を超えたくないという。私もだいたいそうで、1.3万円を超えると見なかったことにする。

2月のデータではモノにより1TBが1.4万円を普通に切っていたので1TB級が伸びたとするなら、もし値上がりでこの一線を超えると再び500GBまでへ主流が戻りそう。

自作PCユーザの多くはすでに数年前からSSDから起動していると妄想すると、今はSteamなどのゲームを積む用としてデータ用にもSSDをぶち込んでいるのだろうと憶測。

5.HDDメーカーと容量

ラストはあまり話題にならないけれどHDDも。

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メーカーは過半数がWD、次いで安さで勝負なSeagateが約3割、東芝は悪くはないけれど機種が少なく、HGSTは信頼されているもののWestern Digitalがさぼっているのか東芝並に少ない上に価格がクソ高い。HGSTシェア0.42%とか、一時期の四国志状態がウソのよう。

容量は価格コムがさぼっているのでよくわからない。

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8割以上が3TB~は当たり前で、2TB以下を選ぶと途端にコスパが悪くなるため、私のように「NASのRAID1の片割れ用に500GBが必要」のごとき何らかの理由があるなら。

もしくは絶対に2TB超えはしない人が比較的安いとして、あえて容量を抑えつつ価格が少しでも安くなるよう選んでいるのでしょう。賢い買い方。

 

流行りのパーツで構成するとこうなるという例

  • CPU:Ryzen 5
  • メモリ:16GB以上
  • グラボ:RTX 2070 SUPER
  • SSD:250~500GB級
  • HDD:3TB以上

Ryzen 5を3500とすると上記5つの総額は約10万円。

これにケース、電源、マザー、クーラーを足して3~4万円になるとすると自作ゲーミングPC一式は13~14万円くらいで構成することになりますな。

というわけで、BTOパソコンの場合もRTX 2070 SUPERを中心に選ぶべきかと思ったならばお待ちあれ。自作はグラボのみ交換とか、グラボは替えずマザーとCPUを交換などできるので財布に優しい。

以前、マウスコンピューターの偉い人に聞いたところ、普通のノートは10万円前後、ゲーミングなデスクトップは17万円くらいが売れ筋と言っていたため、実際には13~14万どころではなく高め。

ゲーマーならば、そこから故障したり性能不足を感じてグラボだけ交換、マザーとCPUだけ交換、とかして行かねばコスパ悪すぎると思う。

しかし知識が必要、そんなムダな勉強をする暇があるなら残業して完成品PC代を稼いだ方が手っ取り早いとも思うけれど、時間外労働しても報酬変わらない&自作PCユーザな私が言えども説得力ないですな。

ゲーマー用スペックといえばSteamの統計も参考に。

Steam ハードウェア & ソフトウェア 調査
https://store.steampowered.com/hwsurvey

「今売れている」のではなく「今普及している」スペック。

コメント(2)

>Ryzen 5と言えばこの2つが熱い。
TDPは低いですがね。

とりあえずRyzenは「新シリーズほどシングルコア性能が高く低発熱」ですから、ゲームが主目的ですと2000シリーズより3000シリーズがオススメ。同じコア数・クロック数でも、マルチコア性能で10%、シングルコア性能で20~30%くらい高いパフォーマンスを見せてくれます。intelの強みだった「シングルコア性能が生きるゲームが目的ならintel」の牙城を崩した3000シリーズが強い。

私はとりあえず多コアが欲しかったので2600を買いましたけれど、2.5ヶ月前に買って15,000円くらい。新シリーズが出たのにあまり値下がりしていませんね。12,000円を切るのは難しいやも。

>メモリ容量
3DCGゲームが主目的なら8GBはやや少ないです。重量級のゲームですと容量不足。今のところ16GBが予算的にも使用量からしても最適な容量です。

AKIBAオーバークロックCafe|意外と多い!? PCゲームに必要なメモリ容量
http://blog.livedoor.jp/ocworks/archives/52092388.html

ちもろぐ|4GB、8GB、16GB、メモリの容量はどれくらい必要なのか?
https://chimolog.co/bto-ram-size-battle/

>ゲーム用としてではなく映像出力用として1050 Ti
GTX 1050Tiは「重量級のゲームでも設定を落とせば何とか遊べる程度の性能」ですから、安くゲーミングPCを組みたい方には人気でしたね。今は同じくらいの予算で30%ほど性能が高い「GTX 1650」が買えますから、人気はあまり有りませんけれど。

Windows7がサポート終了前にバックアップ先に自作したのがRyzen 7 3700x
インテルは脆弱性云々とAMD応援で買った
ゲーム、生放送、ミラー放送をするので多コアしてしまいますね。

メモリは16も32GBも値段大差変わらないので32GBを積んだ

ゲームするのでグラボは必須ですね
GTX1070はワッパに優れていると自負している
ゲームはGTA5、WOT、wows、R6S、マインクラフトと多岐に渡る

システムにはssd、データはhdd、バックアップにWD赤ですね

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★★ 保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★★

初心者: ★★★★

性能とパーツの相場がある程度わかる人なら標準構成が多いのでコスパ重視で選びやすい。同じに見える同じ価格でも仕様の違いがどうなのか判る人には最適。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

10年以上前まではDELL=初心者向けの安いパソコン、それはもう通用しておりません。クーポン適用後が適正価格だと見抜けるパソコン詳しい人向け、または大人買いで割安になる法人向け。

日本HP

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★☆☆

コスパと性能以外にも見た目も重視したいならHPのノートも選択肢としてアリ。自社製造状態なのでBTO=ダサい印象は払拭されるかと。デスクトップは法人用、ゲーミングは海外向き。

ツクモ

高性能: ★★★★★ 保証: ☆☆

コスパ: ★★★★ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

昔のマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。機種が少なく特徴的な少数精鋭状態なので選べる人を選ぶ。ヤマダ電機の一部、または自作PCのパーツ屋さん。

フロンティア

高性能: ★★★☆☆ 保証: ☆☆☆

コスパ: ★★★★ 安定: ☆☆☆

初心者: ★★★☆☆

フロンティア神代の解散後、現所長のパワハラがひどいとタレコミが複数あり、私から内情を運営会社へ伝えると逆ギレされて私を訴えるぞと謎すぎる返しがあり困惑中。

サイコム

高性能: ★★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★★

初心者: ☆☆☆☆☆

PC自作したくない中~上級者向け、昔ながらの2chおっさん御用達な鉄板メーカー。動かない構成でも購入できるので初心者にはおすすめ不能。量産系BTOのようにコスパ悪くならないのでサイコムだけは自由なカスタマイズを激しくおすすめ。


※ドスパラはパーツの偽装疑いを誤魔化したり取引先を勝手に切る信頼性暴落した事件があり掲載中止(2020.11.26)

※マウスコンピューターは高いぞと書きまくったからか遠回しにリンク削除しろと言って来たので削除(2021.03.28)

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。