コンシューマー・エレクトロニクス・ショー2018。
年に一度この時期にラスベガスで開催される家庭向け電子機器展示会とでも直訳しましょうか、家電やパソコンなど現在から今後出る電気製品がお披露目される世界的なイベント。
今年はGoogleとAmazonが元気らしい。
CES2018で見る今年のPCネットワーク関連の方向性
公式はこちら。
CES - The Global Stage for Innovation - CES 2018
https://www.ces.tech/
英語NGでも何となくどういうショーか判るかと。もちろん音注意。
この中でもパソコンやタブレットに限定してみようと思っていたけれど、あまりにも特徴がなさ過ぎて面白くないのでネットワーク関連とPC少々にて気になったモノをピックアップ。
Amazon Alexa対応機器拡大と各社スマートディスプレイ
家電、クルマ、PCにも…Alexaの勢いは2018年も続きそう - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1801/14/news015.html
このシールが貼られた製品は音声認識Alexaに対応という上手い広め方。
音声認識はGoogleやLINEなども出してはいるものの、最も拡散の早いAI音声なやつはAmazonのAlexaがGoogle以上らしい。ネットオークションならヤフオク、送料無料はAmazon、やはり最初に広まったもの勝ちですな。
ところが何に音声認識可能なAIが必要か考えてみると良く解らない。米AmazonにはAlexa対応製品コーナーがあるとの事でのぞいて見たがどれも必要とは思えず欲しくはならなかった。
しかし今後に期待、但しいつまで期待しておけば良いかまでは考えてはいけないのだと思った。
Google Smart Displayとは? (1/2) - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1801/11/news119.html
凄まじい既視感、圧倒的違和感。
なぜかはどう見てもタブレットにスピーカーが付いているだけであり、タブレットに音声認識AIを内蔵するとかアプリで対応すれば良さそうな、一周回ってわけが分からなくなっている印象。
最終的にスマートコンピューターとか言ってキーボードとマウスが付き、大画面になって本体が分離式になるかも知れませんな。私はならないと思う。
充電はUSB Type-C PDかワイヤレスの時代が来るか
充電事情はPDよりもワイヤレス? - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1101096.html
PDとはUSB Type-C策定でいずれそうなると予言された最大100Wまでの給電に対応する段階で、CES2018でもっと出るかと思っていたがそうでも無かったとのこと。
それはAmazonなどでPD対応品を検索すれば判る、既に30Wや60W程度ならばApopleやノーブランドらしき製品が普通に販売されているのでCESに出すほど新しくは無いのかと。
変わって無線充電で個人的にガッカリしているところは使い方で、スマホや腕時計やタブレットを載せるとかAppleが言っているけれど、そういう使い方ではないだろうと。
無線充電の利点は端子で接続せず置いておけば良い。難点は充電速度が遅く、置いておかねばならないので持ち上げて操作できない=実質まともにモバイルな端末を使えない、という不自然さ。
私が思う無線充電はモバイルノート用。ノートPCの下や後ろに無線充電ドックがあれば放置しつつ充電、使いながら充電。それが室内何ヶ所かにあればその場所へ行けば充電。ACアダプタやバッテリ残量意識しなくて良くなる。
環境が整えば、家で充電、スタバで充電、ホテルの部屋のデスクで、ナイトテーブルで充電。無線充電は置いたまんま使うデバイス用なのでは。または存在を忘れるほど置きっぱなしにしてしまうApple Watchには最適そう。
謎の半導体メーカーNVIDIAが自動運転レベル5に到達
source:自動運転レベルの果たす役割とその弊害 (1/2) - ITmedia
レベル5がゴール、完全な自動運転になる完成度パーフェクト。
夏にはNVIDIAがレベル5で実験開始可能らしく、本物の自動運転カーが近い将来公道を走る日が来そうですな。
個人的にはレベル3以下の低レベルな未完成ともいえる半自動運転は中途半端すぎて逆に弊害と感じており、そのような完成度で何年も乗る自家用車に付けてはいけないと思う。
という理由が、ほぼ全自動ではなく例として急制動、人を検知、アクセルとブレーキの踏み間違い防止、これらに慣れてしまうと、それらの機能のない他の車へ買い替えたりレンタカー借りた時に人間がアホになって逆に危ないでしょう。
完全に自動、または完全な手動のどちらか。
手動カーなら自動制御はABS辺りが限度。ブレーキ踏み間違えるような人は酒に酔って包丁持っているようなもの、うっかり刺したで人殺すかもとか危なすぎるので半手動運転は逆に採用しない方がよろしいかと。
見出しの、「謎の半導体メーカー」の元ネタはニッケーの斜め明後日なギャグなので深く考える必要はございません。
その他何か変なモノ4種類
ネタグッズ4連射。
プロジェクター内蔵スマートウォッチ:CES2018 - Engadget
http://japanese.engadget.com/2018/01/14/ces2018/
世の中には腕時計型ウェアラブルデバイスでハァハァする変態が多いのだろうか、せめてスマホで、壁に映すしたいならプロジェクタで良いだろうと。手の甲に写すならやはりスマホでやれで話が終わる。
Lenovo、ノートPCにGeForce GTX 1050を増設するドック - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1100417.html
外付けグラボにしては薄型で電源ケーブルが細いですな。
GeForceは10シリーズからモバイル用でもMが付かないので、もしかしてモバイル用GTX 1050が入っているのだろうか、ならばなぜノートPCに内蔵しないのか謎。インテルAMDのGPU内蔵CPUがGTX 1060相当、あとはわかるな。
Razerの3画面ノート、CES期間中にブースから盗まれる - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/1038230.html
昔々、工人舎というSOTECの前のような、今はオンキヨーになったメーカーがあり、ノートでデュアルディスプレイを爆誕させ静かにフェードアウト。ノートPC3画面、ゲームパッド繋いでプレイ。デスクトップでやれ感が半端なし。
どうでも良いけれど盗まれすぎなのは暗に盗まれるほど魅力的な製品と言いたいだけちゃわない気がする。
RazerのスマートフォンドッキングデバイスProject Linda - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1100533.html
スマホをタッチパッド部分へ内蔵し、スマホの画面やゲームをノートのモニタへ映し出せるというキワモノ。そういうのは無線でできるし、スマホ外すとノートはマウス接続して使うのだろうか。
試作品状態のネタにケチつけても意味ないとは思うが、キーボード操作するとスマホが反応して誤動作するとは思わないのか。もしかして作ってみたが操作したとは言っていないのか。
パソコンはLenovoのARM版Windowsノートが800ドル?
リンク先4番、ARM版Windowsがレノボより。
CES 2018で見つけたイケてるガジェット10選|WIRED.jp
https://wired.jp/2018/01/13/best-of-ces-2018/
気になる価格は何と800ドルなので日本円で約9万円。
ARMならばコスト低下に期待できるのでインテル(の暴利)入ってるPCよりコスパ良いノートが出るだろうと期待したもののまさかの高級路線。
なぜ高いかは4G/LTE対応なのでこれで2万円くらい上がり、タッチパネルのようなので1万円くらい上がり、レノボが800ドルと言っているなら、発売と同時にいきなりクーポンするはずなので、見せ価格だろうとして3万円くらい乗っていそう。
スマホやタブレット、公衆無線LANとかポケットWi-Fiが普及した現代でノートPCにキャリア回線使える意味と需要はあるのだろうか。バッテリ20時間ももたなくて良いとも思う。
その他、パソコンは3つあったけれど「知ってた」または「へー」にて終了。
- CESで展示「EliteBook x360」などHP新製品 - PC Watch
- LGの1kg切り超軽量モバイルPC「gram」13、14型 - PC Watch
- Samsung、Notebookシリーズの2018年モデルを発表 - PC Watch
やること無くて余計な物を付ける蛇足設計よりは正統な流れでありよろしいとは思うが、面白さや新鮮味はない。
CES2018で思う「それ要るか?」の時代が来るのか
過去に出たこれは必要と判ったモノを3つ。
- iPhone、似たタイプのスマホ
- Windowsパソコン
- iPad、似たタイプのタブレット
万人向け度で並べたつもりで、乗り物に置き換えると上から軽自動車、普通車、バイク、のような感じ。
過去には普通車しか無かったところへ小型で女性でも運転しやすい軽自動車のような端末が登場し、それまでデカい普通車に乗っていた人の中から軽自動車だけでもOKな人が現れるのは当然。
バイクと置き換えたタブレットは普通車や軽自動車を持っている前提で趣味に似た価値観で所有し使うモノと考えております。
ところが今回のCES2018で目立っていたこれらは万人に必要なのか。
- ドローン
- AI内蔵の対話型ロボット
- 音声認識デバイス各種
- スマートディスプレイ
- 腕時計型ウェアラブル
- 自動運転カー
- LTE内蔵、長時間バッテリな高額ARM仕様Windowsノート
私個人という点で言えば全て必要性を感じない。電子機器マニア向け、ガジェットオタク御用達、金持ちの話のネタ、くらいとしか。
数年前までのCESは何となく夢があった。
本当にこれが製品化されるなら生活が便利になる、画期的であり効率よく作業ができそう、お笑いネタ状態だが正統進化で化けそう、のような期待感、それがCES 2018では全く感じられない。
もはや端末の需要は飽和状態で、需要側は必要性を感じておらず供給側も何を提供すれば良いのか判らず、とりあえず新機能を付けて新製品を出してみて結果として茶を濁しただけな印象。
これは、と思える何かは自動運転カーくらい。高齢者に多い操作ミス事故を抑止できたり、田舎の過疎化を食い止める手段、無人タクシーが激安など想像すると夢があるしタクシーやバス会社には悪いが現実になって欲しい。
本来は目的があり手段を考えるものが、手段から考えて目的を探しているようでは「そういうのが欲しかった」は出ない。
>このシールが貼られた製品は音声認識Alexaに対応
専用ではなく対応なら便利な場面も出てきそう。特に使用頻度の高い電子レンジなんぞだと、5年くらいでボタンの反応が悪くなるところ、半分くらい音声認識で動かしていれば10年も持つ、かもしれない。PCケースの電源ボタン劣化が怖い方なら共感して貰えそう。
Alexa対応のせいで3万円くらい高額化するなら、少なくとも日常的に使う家電が3~4台くらいはAlexa対応でないと、割に合いませんけれど。
>Google Smart Display
デジタルフォトフレームって言いませんかね、それ。それなりに多機能なようですから、Simフリーのタブレットより安い、具体的には2万円以下なら買ってみたい気持ちもありますが、どうせ最安モデルが7万円くらいでしょうからスルー決定な端末になる予感。
>充電事情はPDよりもワイヤレス?
ワイヤレス充電という表現、あまり好きでは無いですね。まるでワイヤレス通信のごとく、空中に電気が飛んで充電できるイメージが浮かびますから。ダサくてもコードレス充電とでも表現して欲しい。
>自動運転レベル5
自動車が文字通り自動車になるわけですか。全自動車と呼んだ方が良いですかね。
>Razerの3画面ノート、CES期間中にブースから盗まれる
過去に1台が盗まれ、今回は2台が盗まれる。社員が常に見ている環境でコレとすれば、もしかして社内の犯行か、と疑うレベル。
パソコンのような実用的なものよりも、奇抜なもののほうが目立つから話題になりやすいでしょうねw
>レベル5がゴール、完全な自動運転になる完成度パーフェクト。
鉄道の「自動運転」は車よりずっと進んでいる | 海外 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
http://toyokeizai.net/articles/-/134322
鉄道なら完全自動運転も実現されていますよw
>数年前までのCESは何となく夢があった。
MSが撤退したせいもあるでしょうなw
「Hey Siri、ニュースを読んで」で失望した話 - ITmedia エンタープライズ
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1801/24/news045.html
>通勤ラッシュで大混雑した電車の中では、スマホをいじることすらできませんが、口と耳はあいています。
ブツブツ言っている変な人に思われませんか?w
>PCケースの電源ボタン劣化が怖い方
書いていなかったかも知れない、私のメインPC(クラマスのHAF-912)は3~4年前から電源ボタン効かないので、キーボードやマウスを少しでも動かすと電源入ってしまうようBIOS設定変更しております。そう、長押しで電源OFFはできないあので時々困る。
私「Alexa、電源を切って」
Alexa「電源を切ります」プツッ
>全自動車
商標登録しておくべき(真顔)
>鉄道なら完全自動運転も実現
確かゆりかもめが無人だったと思うのだけれども、電車系はなぜ全て無人運転にならないのか昔から不思議。ジェットコースターに運転手居ないように、レールあれば制動を緊急時にどうにかするだけだろうから新幹線とかなぜ人が運転しているのか理解不能。
自動車は道路にレール埋めたなら無人可能かと思っていたけれどAIが超えるようで面白そう。