東芝がPC事業を売却予定。
身売り先はシャープ、しかしシャープはすでに中国の鴻海(ホンハイ)が買収済であり、ダイナブックの名前は継承されるものの東芝製品ではなくなる辺りはテレビのレグザなどと同じで中国企業のモノ化へ。
これで国内大手PCメーカーはほぼ壊滅。
訂正:ホンハイは台湾であり中国企業ではなしとして脳内変換を。
東芝PC事業撤退でシャープへ売却し鴻海化
ニッケーにはリンクしない方針なので2chまとめで。
東芝も売却で国産パソコン絶滅の危機 : IT速報
http://blog.livedoor.jp/itsoku/archives/53608129.html
ニッケーの作文を引用。
日本勢のパソコンは外資に敗北したといえる。その背景からは、標準化、低価格化、商品企画力という日本企業の製品作りの弱点が浮かび上がる。
source:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31373160V00C18A6000000/
なるべくしてなったのでしょう。
しかしパソコン市場が世界的に冷え込んでいると言われるにも関わらず、なぜ国内PC事業だけが買われまくるかを考えた方がよろしいかと。
本当にパソコン市場がダメになっているならば買い手がつかないはずで、かつて日立やシャープがPC事業から「撤退」したように、売却にはならないと考えるが普通。
しかし買い手がいるということはまだ将来性があると考える企業が特に中国には多いわけで、中国人は商売が上手いため、投資がてら国内PC事業を爆買いしていると考えるが自然かと。
なぜ東芝のパソコン事業はダメになったか?
2chでの意見。
- 2:邪魔なアプリを付けすぎ。マジ邪魔。
- 3:いらん機能大杉
- 9:日本の問題点はガラパゴス化
- 91:クソみたいにメモリ低いイメージ
2への同意が多いご様子。
上記4点は東芝に限らず国内大手PCでいえることとなっており、3と9の不要な機能やガラパゴス化はNECや富士通にも言える。
91は大昔の話で、10年以上前に私がサイコムでBTOした時はメモリ容量512MB、これでも何とか足りていた、256MBを切ると厳しかった頃、NECなどは平気で128MBまみれの20万円オーバーなノートや一体型を連打。
今でもメモリがそう多いとは言えず、BTOで4~16GB標準のところ、4GBが多く8GBは15万円を超えるようなノート。いまだにSSD標準は珍しいといえる何でも低容量かつ性能高くはないイメージがある。
東芝はその中でもまだマシだった方だと感じるけれど、それは個人向けダイナブックではなく法人向けのサテライトの方。ダイナブックは普通に高いし要らないバンドルソフトはNECや富士通級。
なぜメーカーがバンドルソフトをぶち込むかは2つの理由があると思われ、1つはソフトウェアメーカーから金がもらえる、もう1つはマルチメディア時代の名残で、「最初から色々なソフトが入っている」と言いたいのでしょう。
もうそういう時代ではないというのに。
半導体や家電製品メーカーではなくなる東芝
東芝は上場廃止を恐れたか、過去にも凄い勢いで事業を売りまくっており、パソコン含めて私が調べた限りがこちら。
- パソコン・・・鴻海(ホンハイ)
- テレビ・・・海信(ハイセンス)
- 白物家電・・・美的集団(マイディア)
- メモリ・・・日米韓企業連合
東芝終わったと確信した事業は半導体、メモリ事業の売却。
半導体メモリ事業は、東芝の2018年3月期の連結営業利益の約9割を占めており、東芝の「稼ぎ頭」だった。
source:東芝メモリとともに売却された14社が判明
東芝に何が残ったかは、原発とエレベーター、社会インフラなど私ら個人としては直接関係のないものばかり。
家電量販店にテレビのレグザがあれども東芝ではなく、ダイナブックがあろうとも東芝ではなくなり、今後のメモリのチップにもし東芝と書かれていても従来の東芝ではない可能性大。
国内のPC市場は中国か米国の企業が約9割
図にしてみた、国内の大手PCメーカー。VAIOはオマケ。
赤は中国、青は国内企業、紫は米国。
東芝PCの売却先はシャープ、そのシャープを買収したのはホンハイ。NECと富士通は東芝よりも前にレノボへ身売りしており、残る国内大手はパナソニックくらいのもの。
VAIOは昔ソニーがやっていたので一応入れたが、今は年商100億円止まりの企業であり、規模が比較的小さいパナソニックよりも下。BTOパソコンならマウスやドスパラが300億円規模といえばわかりやすいだろうか。
見た目はLavie、FMV、そしてDynaBookは続くものの経営はホンハイやレノボ。もはや国内メーカーといえる4桁億円売り上げる大規模な企業、事業はなくなってしまうことに。
source:2017年度国内パソコン出荷概要 | 株式会社MM総研
「その他」以外のパソコンは実質国内メーカーではなくなってしまった。
BTOパソコンは国内または米国の企業ばかり
変わって規模は小さいところが多いBTOパソコンの場合。
とはいえども左上から行くと、マウス300億円、パソコン工房は300切れるくらい、ドスパラ300億円、フロンティアとツクモは不明ながら数十億円と思われ、DELLとHPは国内だけでも4桁億円になるはず。
NECなどの凋落に目を付けているメーカーはマウス。
今までパソコンでしかできなかったことがスマホでもできてしまうようになり、スマホがあればパソコン買うまでもない人が増えたのは事実。
高い人件費、広告代、流通や在庫の問題で消えて行ったNECなどに取って変わろうとしているのは、マウス以外にDELLやHPもその市場を多少は狙っているはず。
大きな違いはマウスが法人に強くはないと推測するに対し、DELLとHPは法人がメインで8割くらいが企業向け。ちまちまと個人向けに家電量販店へ在庫を置くだろうか?と思えば、個人的にはマウスが来た後にパソコン工房へ派生していくのだろうと憶測しております。
ブランド名で維持し続けるかBTOパソコンが来るか
パソコンでいうと私は比較的詳しい方なので先入観があるとし、スマホに置き換えると、Xperiaやarrowsと聞けばソニーと富士通のブランドだと何となく知っているため、国内メーカー好きな人はGalaxyやZenシリーズよりそちらを選ぶのだろうと思う。
ところが現在のLavie、FMV、そして今後はDynaBookは国内メーカーとはいえない。これをどのくらいの早さで、どのくらいの人が今後知り認識するのかがPC市場内がどうなるかの鍵と見ております。
仮にXperiaがいつの間にかソニーではなく株式会社Xperiaになっていたり、arrowsは富士通のブランドながらレノボが指揮しているとしたなら、国内メーカー大好きなおっさんらは白けてしまうことかと。
パソコンは必要な人には必要、スマホは単なる必需品状態。
今後もスマホはiPhoneやXperia、Galaxyシリーズの中から適当に選べば良いとしても、パソコンは国内企業ブランド信仰の人から見れば適当ではなく、知らずに買うと裏切られたと感じるやも知れず。
そこへ純粋に近い国産マウスコンピューターブランドが出て、中国企業ではないと今の国内メーカー信者が知ったならどうなるか。必需品ではないものに対し、彼らがどこまで真剣に考えるかが鍵になりそう。
中国企業資本が悪いと言っているわけではございません。
ただ、単純に経営者として信用ならない、ウソがバレてもごまかせばOK、ウソにウソを塗り固めてOK、爆発してもOK。そのような風潮が日本人として受け入れられない、そう思うと私も国内企業信者なのかも知れない。
さらVAIOに続き、さらトウシば。
世界初のノートパソコン爆誕させた企業でも、今のPC市場は大手国内メーカーには難しすぎる状況なのでしょう。
>東芝が売却した事業
医療機器・・・キヤノン
これを追加で。
ホンハイってフォックスコンだけど基本は台湾企業じゃなかったっけ?
イメージとしては大陸の企業よりはまともな気がしてるけど
買収額40億って、企業規模から見ればタダみたいな感じですね。
もっとも、PCの心臓部たるCPUやチップセットは購買品で、元々国産では無いという考えもありますから、どうと言う事は無いです。
車で言えば、エンジン・シャーシが外国産でアッセンブリしたのが国内と言うだけですから、それを国産と言って良かったのかと思います。
やはり山田氏の話がわかりやすい上に的を居ている印象。
【ニュースの視点】シャープの東芝PC事業買収の狙いとは - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/howtoreadnews/1126194.html
>医療機器・・・キヤノン
ありましたな。東芝がなぜ売ったのか意味不明な2大事業がメモリに次いで医療機器。何となくで、自宅の豪邸を維持したいから持っている会社を次々と売り払う無能な経営陣と映ってしまえる。※自宅=東証一部、会社=事業
>ホンハイは台湾企業
知らなかった&勝手に勘違いしておりました。後で訂正、現在出先なため。
ホンハイ=フォックスコン=AppleやDELLの製造下請け=DELLといえば福建省=ホンハイ=中国、という流れで勝手に中国企業と思い込み。
>40億って、企業規模から見ればタダみたいな感じ
持っていても赤字になるだけのある意味火中の栗であり、シャープが拾ってくれるならタダでもどうぞ的な印象。
縮小したVAIOでさえ年商100億、ホワイトボックス扱いなマウス・ドスパラ・パソコン工房が300億円前後といえば40億がいかに激安かわかる。好調なマウスが東芝PC買えば良かったとも思える安さ。
リアルフォースになれるとノートPCでのタイピングはきつい。特に指先が痛い。
>東芝
東芝といえばLEDのCMが記憶に新しい。なかなか面白かったです。
YouTube - 東芝 LED電球 CM 10年
https://www.youtube.com/watch?v=kcaVsA-tr7g
>2:邪魔なアプリを付けすぎ。マジ邪魔。
中国だとむしろプリインストールソフトは多いほうが喜ばれる、というニュース記事を読んだ記憶がありますけれど、ネット検閲が厳しい故ですかね。
>残る国内大手はパナソニックくらい
レッツノートに頑張ってもらうしか無い訳ですか。企業としては先々に上向く予定の無い事業はさっさと売っぱらって、他にある自社の強みを伸ばすか、新事業を開拓するかした方がプラスになるとは思いますけれど。
パナソニックのCMはけっこう好きなものが多し。
YouTube - あなたの街のパナソニックの店「冷蔵庫冷やします」
https://www.youtube.com/watch?v=dyADO8azPOc
YouTube - 創風機Q F-BP25T 紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=7zvDuI7RJsk
YouTube - Creative ! 「MONO・GATARI」
https://www.youtube.com/watch?v=9G9ZKibSud0
>個人向けに家電量販店へ在庫を置くだろうか?
私の知る限り、ヤマダ電機とかノジマ電気とか、大型でない店舗にもマウスのPCは置いてありますよ。ケーズデンキにも2~3台はあり。ちなみに東京ではなく埼玉、千葉、茨城あたりの関東圏で。
>中国企業資本が悪いと言っているわけではございません。
確かに手順を踏めば悪くないのでしょうが、私の取引相手の中で、中国は仕事に関して「どうやって手を抜くかが勝負」と考える傾向が強い印象があります。現場であれこれ指示をしても、指示をしている間はその通りにやるものの、指示者が居なくなると徐々に手を抜いて行く次第。それで品質が変わらないなら良いですけれど、酷いときには勝手に安い原材料に変えていた事例もあり。
私の印象でも「信用ならない相手」といえます。
>単純に経営者として信用ならない、ウソがバレてもごまかせばOK、ウソにウソを塗り固めてOK、爆発してもOK
台湾企業への風評被害ですねw
>arrowsは富士通のブランドながらレノボが指揮している
富士通、携帯事業をファンドに売却 「arrows」ブランドは維持 - ITmedia NEWS
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1801/31/news097.html
ASCII.jp:富士通携帯電話事業売却で振り返るarrowsスマホの歴史
http://ascii.jp/elem/000/001/546/1546765/
富士通のスマホ事業は日系の投資ファンドに売られることになりましたよw
>世界初のノートパソコン爆誕させた企業でも、今のPC市場は大手国内メーカーには難しすぎる状況なのでしょう。
今のPCの基礎を作ったIBMも長らく日本のPCの標準だったNECもレノボに売却してしまいましたしw
スマホも国内大手メーカーはソニー、シャープ、京セラだけになりましたねw
東芝のPC事業はなぜ「売却」の道を選んだのか —— シャープの背後に見える鴻海の思惑 | BUSINESS INSIDER JAPAN
https://www.businessinsider.jp/post-169034
東芝、PC撤退(上) 想像以上に深刻だった - BCN RETAIL
https://www.bcnretail.com/market/detail/20180610_63915.html
パナソニックやマウスが好調って時点で、スマホに取って代わられた、日本市場が縮小している、規模のメリットを生かせないっていうのは言い訳に過ぎないと思うw