返金もセールもあるSteamがパソコンゲーム標準に?

2018年6月 8日

日本でも知名度を上げて行くSteam(スチーム)。

数年前までは洋ゲーのダウンロード販売なショップ程度の認識しかなかったところ、日本語対応も多くなり、セールと称した叩き売りや返金リクエストなど特徴があり私も時々利用しております。

2018年6月、更に市場獲得する方針が発表。

Steamがコンテンツ規制を限りなくゼロにすると発表

元ネタはこちら。ねとらぼ の方がわかりやすい。

というかタイトルだけでわかってしまうので本文読まなくても良さそう。大手メディアな割にタイトルと概要の意味がわかっていないのか。

それぞれの概要的クソ長タイトルの通り、荒らしや違法行為ではないなら何でもOKに近くなり、ゲームコンテンツを提供する制作側の自由度が高まる方向へ。

Steamを利用したことのない人からは、「年齢制限どうするの?」という声が聞こえて来そうだけれども、Steamでそういうコンテンツのページへアクセスする際は生年月日聞かれる仕組もございます。

年齢確認

個人アカウントの設定でもファミリーとかそういうのもある。

Steamを提供するValve社としては、今年5月にアダルトや残虐性高いモノの規制をしていたにも関わらずの手のひら返し。

Steamはアダルトビジュアルノベルや学校銃乱射事件シミュレーターのような一部のユーザーが嫌悪感を示すようなコンテンツも、「ユーザーがプレイする権利」や「開発者が作成する権利」はあるはずだという単純な理念から、

私もそう思う。別にアダルトや銃乱射ゲームをしたいわけでも擁護するのではなく、自由な方がわかりやすく選択肢が広がるのは良いこと、として。

もともと誰でもゲームをリリースすることができるシステムであるSteam Directを用意した時から、Valveがゲームを選定する、もしくは取り締まることよりも、門戸を開放することを優先してきた。

こう言うと、「YouTubeでアダルトコンテンツは禁止」という重ね方もできるけれど、YouTubeでダメならXVIDEOという日本では禁止されている無修正動画のポルノサイトを選ぶだけであり、Steamとしてはどちらでもない何でもOKにしたというだけ。

家庭用ゲーム機に置き換えると、なぜプレステや任天堂のゲーム機ではアダルトや過度な残虐コンテンツがないのか?とも思えるものの、それはゲーム機だからであり、パソコンは本来何でも自由に、ユーザのやりたいことができるべき、ハッキングから今晩のおかずまでを扱えるモノなので別と考えるべきかと。

SteamSpyがTwitter上で集計しているアンケートでの途中経過も、7日の11時時点で賛成と反対はほぼ五分五分。まさしく賛否両論といったところ。

7日の22時の時点ではこう。

Steamの制限解除への賛否アンケート

source:Steam Spyさんのツイート

ここでも聞いてみましょうか。

btominires-03-steam-424.png

結果のみ見るなら選択せず投票ボタン。※2018.07.04 締めて画像へ差し替え

「幼児性愛者を対象としている」もOK?

ねとらぼに掲載されていた、過去にSteamから削除されたゲーム。

世界的には日本以上にロリコン禁止状態であり、個人的にもロリショタ系は理解不能だけれども、性癖は人それぞれ、犯罪ではないなら個人の自由と思うため、提供する側も利用する側も自由であるべきと考える派。

ロリコンテンツ問題は以前も国内で騒ぎになっていたと記憶しており、幼児性愛的な漫画や同人誌を取り締まるべきとか言っていたと思う。結局規制はされなかったはず。

固く言えば言論とか表現の自由を阻害する、私に言わせると逆にそういったコンテンツのおかげで変態がガス抜きできてリアル犯罪者にならずに済んでいるのでは?と思う。

日本国内でも性風俗店がなぜOKなのかは、男性のガス抜きをしなければ性犯罪が増える可能性が考えられると似た感じ。私ならタバコが違法になれば、代用できるラリれる何かを探すかも知れないような。

Steamの判断は、レンタルDVD店にアダルトコーナーがなかった、残虐性の高い映画は置かなかった、それを自由にしたと言えばわかりやすい。

 

ゲームする人なら一度はSteamを使ってみるべき

話は変わり、最近はスマホでゲームしまくる人がいるため、昔以上に大人でもゲーマーな人は多くなっているはず。

パソコンを持っている、ゲーム好き、SSDやHDDの空き容量に問題ない、ならばSteamのアカウントを作りインストールしておいても損はしない。

Steam - 究極のオンラインゲーミングプラットフォーム
https://store.steampowered.com/about/

「Steam=高性能グラボ必須」 ではない

ゲーマーを自称するほどのディープな人ではなくとも楽しめるゲームは結構多い。なので上の見出しは「ゲームする人」としております。

私がSteamで遊ぶ時のパソコンには高性能どころかグラフィックボードさえ非搭載、CPU内臓のGPUで処理されており、そのようなしょぼいパソコンでもこれらは動く、左のリスト。

ゲームリスト

最上段のBayonettaと下3つのWargameは3Dでの描画なので画質を落とさねば厳しいものの、ゲームをするという行為に関しては低画質でも問題ないとして購入。

その他のゲームは特に画質をいじることなく普通に動く。もちろんそういうゲームを選んでいるからなものの、2Dならば大抵は普通に遊べる。

例としてTeslagradは設定変更なし。

teslagrad

source:Steam:Teslagrad

この程度のゲームならプレステでも出ているくらいなのでグラボは不要。Steam=高画質ゲームではございません。

ちなみに私が入れているゲームはどれも難易度高めなため、腕に自信がなければ適当にリスト見て買わない方がOK。更にちなみにどれも1周さえクリアしておりません。

「返金リクエスト=試用期間」と思えばOK

Steamの良いところは返金リクエストというシステムがある。これを利用すれば理由はほぼ何でもOKで返品が可能。

実際の返品例。

返金リクエスト

こちらは動作環境を見て、動画も見て面白そう&動くはずと思い購入したものの、コマ落ちがひどい+ゲーム性としても難ありと感じて即返金リクエスト。プレイ時間は10分以内くらい。

何度か返品したところ数日で100%の確率で返金されており、過去5~6タイトルをリクエストした経験がございます。

理由は何であれ、購入から14日以内で製品のプレイ時間が2時間未満の場合、help.steampowered.comから受けたリクエストに対してValveは返金を行います。

source:Steam返金

2時間以内、かつ2週間以内ならば問答無用。ただしリンク先には細かい条件もあるようなので一応確認を。

個人的には長くとも30分もプレイすればクソゲーかどうか、性能足りているかは見ればわかるのでこの仕組はありがたい。当初は「返品」「返金」という言葉に日本人的に抵抗があったものの、「試用期間がある」と思い込むことでスルー。

注意点として、返金はカード決済のキャンセルや現金で戻るわけではなく、Steamのウォレットへ返って来るのでSteamでしか使えないと思うべし。

返金はSteamウォレットへ

アカウントを作成してセールをチェック

私はセコいので1,000円以上のゲームを定価で買う気が無い。そこでウィッシュリストへ次々と気になるゲームを放り込む。

ウィッシュリスト

するとどうなるかは、セールが始まった際に登録したメールアドレスへ通知が来る。多くは半額近くになるようで、最大で9割引とかひどいやつもSteamセールあるある。

 

Steamは日本でも広まったAmazonに似ている

スーパー大昔の話で、私がパソコン通信からインターネットに乗り換えた頃、なので20年近く前になるはず。当時のAmazon、言い換えると当初のAmazonは洋書専門の本屋だったとは知る人ぞ知る事実。

日本在住でもインターネット通販を使えば洋書を簡単に購入できる、一部の人には今までになかったサービスがAmazon黎明期。

それがいつの間にか和書や漫画、そして音楽CDも取扱を始め、気がつけば送料無料、日本でもプライム開始、食品やアダルトコーナーまで存在しているのが現状。

大昔のSteamは知らないけれど、少し前までは洋ゲー専門、言語は基本的に英語であり私にはハードルが高すぎてスルーしていたものが、現在は日本語対応も多くなり、無料ゲームやセールを見て使い始めるしかござらなかった。

洋書専門オンラインショップでしかなかったAmazonが今は日本語対応、送料無料、タイムセール、アダルトOK、こうして見るとSteamはAmazonのPCゲーム版としてダブって見える。

上でSteam使ってみろとおすすめした理由は、今後のeスポーツ普及によりSteamがPCゲームの標準クライアント(ランチャー)になりそうな予感しかしない。

Valveによるコンテンツほぼ無制限は正しい判断。問題があるとすれば、それは提供側にあるわけで、Steamはハブとかインターフェイスとして存在すればよろしいかと。

VHSのビデオもアダルト、DVDもややアダルト、VRは超アダルトが牽引している(いた)はず。

アダルト以外に暴力的な表現についても提供側とユーザ側の問題であり、DVDプレイヤーで何を再生しHDDレコーダで何を録画するかは使う人次第でしょう。

コメント(8)

>注意点として、返金はカード決済のキャンセルや現金で戻るわけではなく
現金では戻りませんが、クレジットカードで購入した物を返品した場合、カードに返金されるはずです。
実際に3年ぐらい前にMasterカードで購入し、返品申請したらカードに返金されました。
コンビニとかWebMoneyとかは無理です。
詳細は↓を参照。

Steam返金
支払い方法
https://store.steampowered.com/steam_refunds_methods

返品の件数?頻度?が多い場合はValve社から警告が行くらしいので、
いくらでも無制限に可能という訳ではないようです。


>現在は日本語対応も多くなり
文章を読まなければならないゲームは日本語がないと無理ですが、
初代Diabloのように全て英語でもなんとかなるゲームもありますからね(DiabloはSteamにはありませんが)。
また、公式に日本語対応してなくともMODで日本語化可能なゲームもあります。
その手の情報はSteamの日本語化情報というキュレーターをフォローしておくのがお勧めです。文字通り日本語化する情報を知るのに便利です。
SteamのTOPページ上方のストアにマウスカーソルを当て、
プルダウンメニューのキュレーターをクリック。
そこから検索すると出てくると思います(多分)。

規制なしに関しては全面的に賛成。
問題があるものをValveが規制するのではなくユーザーのリテラシーで対応する方がよいのではと。

ただ1つだけ言いたい(正直これで記事内容全部吹っ飛んだ)。

>ゲーム性としても難あり
例として返金されている X-Morph: Defense は(個人的な趣向の合う合わないはともかく)ゲーム性は非常に良いですぞ。
難易度は高めですがね。

ノーマルで一通りクリアするだけでもやりごたえ十分で、こだわってやり込めるだけのつくりもあるいいタワーディフェンス+トップダウンシューターなゲームですよ。
もしタワーディフェンス系のゲームが好きなら1度は触ってみるべきと言えるくらいには良くできたゲームです。
(何度もやり直すのが苦じゃなければね)

流石にコマ落ちでまともにプレイできないから返金は仕方ないですが、その状態でゲーム性を判断するのはどうなんでしょうか。

規制はあまり意味ないと思います。エロくないゲームもMODでどエロに改造してプレイする方々が大勢いますからねw

>返品
Civ6はキャラクターとマップの雰囲気がどうしても合わずアンインストール。だがしかしプレイ時間3時間超だったため返品不可。プレイに時間がかかるものはダメですな。

steamはfactrio一本だけど
1300時間越えて進行形だょ~

>大手メディアな割にタイトルと概要の意味がわかっていないのか。
一般的なPCユーザは「タイトルしか読まない」むしろ「タイトルで中身の説明をしておかないと本文を読んでくれない」のでは。

>自由な方がわかりやすく選択肢が広がるのは良いこと
クソゲー漁り派としては常識ですが、ゲーム開発環境(アンリアルエンジンとかUnityとか)のテンプレートや、販売されているアセットのセットをそのまま、もしくは極わずかに改変して販売している「Asset Flip Game」に注意。アセットだけあって見た目はけっこう面白そうに見えます。

YouTube 【ゆっくり実況】#44スチームクソゲー発掘隊および解説【SurvivalZ, Pixel Z】
https://www.youtube.com/watch?v=aVn1GeiiNgM&t=674s

>パソコンは本来何でも自由に、ユーザのやりたいことができるべき
何でもできるからこそ、何をやってはいけないか、どこまで許されるのか、という他者との距離感や危険性などを推し量る感性を磨ける訳で。歩きやすいよう道を作るのは良いですけれど、危険だから道の上しか歩くな、と強制するのはお節介。怪我してもお前のせいじゃないから黙ってろと。

>「The Key to Home / いえのかぎ」がValveによって削除
一瞬LOの表紙かと思いました。

>「Steam=高性能グラボ必須」 ではない
むしろ高性能グラボが必須なゲームは少ない印象。3DCGゲームでも、4Kで最高画質なんぞ無理しなければ、大抵のゲームのがストレスなく動きますし。

>セールをチェック
私的な予想としては、ルセッティアがセール対象に選ばれる可能性はかなり低そう。


Steamではレビュー時にレビュアーのプレイ時間が表示されますから、コメントにある程度の信頼性があって良いですね。やりこみ系のゲームで「プレイ時間:10時間」とか参考にならんレビューを無視できます。

規制しても、VRカノジョのようにSteam外でパッチを配布してアダルトにするという抜け道もありますしw

>パソコンは本来何でも自由に
スマホも同様だと思いますが、Appleは規制が厳しいですねw

人気アプリ「Steam Link」却下の理由をApple副社長が明かす - iPhone Mania
https://iphone-mania.jp/news-213730/
Appleの方針と相容れないのも、Steamのアプリを却下されたのではないでしょうかw

>過去にSteamから削除されたゲーム
このゲームは性的表現はなく単に女児が出てくるだけなのではw
もちろん性的表現のない女児でも抜く変態はいると思いますがw
※下品な表現失礼w

>日本国内でも性風俗店がなぜOKなのか
ただし売春は違法ですがw

>逆にそういったコンテンツのおかげで変態がガス抜きできてリアル犯罪者にならずに済んでいるのでは?
そういうコンテンツがあっても犯罪者になる場合もありますけどw
もちろんそういうコンテンツの愛好家すべてが犯罪者とは言えませんがw

>注意点として、返金はSteamのウォレットへ返って来るのでSteamでしか使えないと思うべし。

いや?、ペイパルなら、ペイパルに。
クレカなら、クレカでしっかり戻ってきますよ。(返金先をSteamウォレットにするか、選べるはずです。)

学校を襲撃して銃を乱射するゲーム「Active Shooter」がゲーム業界に突きつけた問題とは? - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180610-steam-ban-school-shooting-simulator/
こういうゲームも公開してもいいと思うw
実際にやったら犯罪だけど、ゲームの中だけならやってもいいと思うw

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