CHUWIは中国語で馳為、日本語読みでチウェイ。
知る人ぞ知る、知らなくても別に困らない中華端末メーカーの1つで、私はAmazonで激安ノートやタブレットを見たことがあり偶然存じており、こういう売り方もアリかと感心したのでネタに。
適当に見て参りましょう。
CHUWIのクラウドファンディング商売
元ネタはこれら。どちらも大したことは書かれていない。
12.3型でこのキーの大きさならばキーピッチは一般的なやつと思われるものの、Shiftより小さいEnterキーが中々アレですな。
なぜ海外仕様はEnterキーの大きさが重視されず、日本国内はNEC仕様が多いのか真面目に考えてみると、日本語は変換した後にEnterキーを使う人が多く重要度が高い、逆に海外では本当に改行くらいにしか使わないので割とどうでも良いのかと推測。
クラウドファンディングの現場はここ。
UBook Pro-Typing, Drawing. Unleash Your Creativity | Indiegogo
https://www.indiegogo.com/projects/ubook-pro-typing-drawing-unleash-your-creativity/#/
左2つと右2つは鏡写し的に同じモノで、Early Birdの数量に間に合うなら22%割引、そうではないならIndiegogo特別価格として19%引き。なぜか22%の在庫があるにも関わらず19%引きの方で2件出資されております。購入ではなく出資と返礼品なので間違ってはいないのか。
Indiegogoでのキャッチフレーズは、「UBook Pro-Typing, Drawing. Unleash Your Creativity」なので、タイピングと描画用として創造を解き放つ感じらしい。by.Google翻訳
2,048段階の筆圧対応は多分絵を描く人用、タッチパネルはタッチ操作したい人用、12.3型で2:3なるSurfaceと同じ妙なアスペクト比で良い人用、なので私はタダでも要らないけれど必要ならば高くはございません。
- OS:Windows 10 Home 64bit
- CPU:Core m3-8100Y(1.1-3.4GHz、2コア/HT、4MB、5W)
- メモリ:8GB
- SSD:256GB
- モニタ:12.3型IPSタッチスクリーン(解像度:1920x1280)
- 入力:USB 3.0 Type-Ax2/Cx1、HDMI、MicroSDスロット
- 無線:IEEE 802.11 ac/b/g/n、Bluetooth 4.2
- バッテリ駆動:8時間以上
- 重量:780g
- サイズ:292x208x9mm
上では妙とか書いたけれど12.3型で3:2はサイズに感心した。事務職長いなら上の数値でなるほど納得、A4サイズが297x210mmなので長辺5mmと短辺2mm小さいので何かに便利かも知れない。何かは思いつかない。
気になるところはCPU性能がやや低めな点で、Atomに毛が生えたようなモノでどこまで使い物になれるか。
これは無茶言うな。
Backed by the powerful Intel UHD Graphics 615, it can easily support 4K videos and run some 3D games.
訳:強力なIntel UHD Graphics 615に支えられ、4Kビデオを簡単にサポートし、3Dゲームを実行できます。
449ドルに対してCPUのインテル公式大人買い参考価格は281ドル、引き算するとCPU以外は168ドル、キーボードの有無で50ドル違うので本体部分は118ドル、1ドル108円なら12,800円くらい。
いくらメモリとSSDが暴落しているとしても、メモリとSSDが各4千円とするとベアボーン部分が4,800円となり、Windowsのライセンスがタダ版と仮定しても意味不明な安さ。
発送が12月予定と遅いながら送料無料なので冗談で購入しても良いかも知れない。必要ならば。
CHUWI製品は普通にAmazonなどでも販売中
公式はこちら。
Chuwi Tablet PC Official - Windows Tablet , Laptop, Android Tablet PC
https://www.chuwi.com/
最初にアクセスすると、このスライダーが表示されたため、韓国の企業なら先が短いかもと思いタブをそっ閉じしようとしたが中国の深センにあるそうな。なぜこの製品だけハングルなのかは謎。
私が知ったのは上でも書いたようにAmazonで、確か中華スマホを探していた際にOPPOとかと並んでCHUWI製品を見かけた。
CHUWIでパソコン・周壁機器コーナーを検索した上から3商品。
source:Amazon.co.jp: CHUWI - パソコン: パソコン・周辺機器
反射的に詐欺かな?と直感してしまえそうな激安感ある上の2つ。これらの価格がおかしいので3つ目の4万円ノートが安く見えない、税込40,999円はBTOメーカーでも中々マネが難しい価格設定。
上から行くと、2.2万円ノートはスクリーンショットのタイミングがタイムセールとはいえ、普段は税込26,500円なのでそれでも安い。
仕様表記の「メモリー4GB +64G ROM +128GB M.2 SSD 1TB」がわけわからないので調べたところ、メモリ4GB、おそらくeMMCが64GB、そしてSATAなM.2スロットがありHDDを増設可能の意味らしい。なぜ128GBとか1TBと書かれているかは知らない。
安さの秘密でもないところはCPUがウルトラクソ性能なAtom x5-E8000という、子ども用として子どもに与えるとグーでパンチされそうな最大2.0GHz、定格1.04GHzなるオモチャ。
しかしこれ以外は普通に普通で、14型フルHDモニタ、無線LANは2.4/5G帯対応と言いつつなぜかIEEE 802.11はb/g/nという、どこで5GHz使うのか不明なところもこの価格なら仕方ないか。
バッテリ駆動が本当ならば9時間ももつらしく、Indiegogoの449ドル品と同様に価格設定として意味不明な安さ。
2番めのデスクトップPCも、その見た目が良いケースと電源ユニット代引くとCore i3搭載したりメモリ8GBに盛るとか無茶しすぎだろうと思いきや、これである。
iPhone XSが化け物のような大きさなのではなく、このデスクトップPCが手のひらは無理としてもそれに近いくらい小さいの図。
これはこれで逆にコンパクトPCのベアボーン並な価格でメモリやストレージなど内蔵していると思えば3.6万円は全然高くなく、小さいもの好きなガジェットマニアは普通に購入していそう。
ついでに3番めのノートも見ると、14.1型フルHD、Celeron N4100、メモリ8GB、SSD 256GB、Win10 Home64、無線ac対応/BT4.0、バッテリ8時間。BTOメーカーが税込4万円目指すとメモリが4GBでSSD256GB未満になるはず。
CHUWIの商売上手は宣伝広告費の削減戦術
初めてCHUWIの名を見た時は激安すぎてまともな商品なわけがないと先入観があったけれど、公式サイト内の画像やAmazonでの評判を見ると私の思い込み、中国=怪しいは当てはまらなさそう。
CHUWIの上手いところはクラウドファンディングを利用して以下の費用対効果を狙って当たっていること。
- ニュースリリース代わりにIndiegogo掲載をPC Watchなどへ連絡
- 一見するとベンチャーの出資者募集にも見える
- そのまんま世界中へ受注生産で販売できる
どう上手いか私視点で解説。
- 新製品として通常のリリース文撒いても無名なので印象薄い
- 知らない人には企業ではなくベンチャーからの募集に見える
- PC本体26台が売れるだけでゴールとなり成功率で目立てる
多分失敗すると見ている悪い例がASUSで、東京に実店舗を出してみたり、やたら高額なChromebookでプレスリリース撒いてみたり、しても普通の人はASUSなぞ知らない、ASUS知っているPC変態は高額なノート買うならデスクトップを選ぶ。
逆にCHUWIは価格の安さから入っており、Amazonで出すと胡散臭く見える価格設定がクラウドファンディングならあるあるな安さなので多くの人が納得するだろうし、アピールできる対象は日本のみではなく世界。
では宣伝広告費としての費用対効果はどうなのか、クラウドファンディングの手数料を調べてみた。個人的に日本でも有名と思うサイトより。
- 日本:Makuake・・・調達額の20%
- 日本:CAMPFIRE・・・12%+決済手数料5%
- 日本:ふるさとチョイス・・・2割
- 海外:Kickstarter・・・5%
- 海外:Indiegogo・・・4%(未成功時は9%)
中国CHUWIが日本のMakuakeなどにこだわる必要はなく、成功する前提ならば宣伝費用はIndiegogoが最安であり、成功額の設定が低いので簡単に目標値の1430%とか叩き出せるので見栄えも良い。しかもAmazonでパソコン売ると手数料8%+αなのでIndiegogoの方が安い。
Indiegogo側としても手数料さえ支払うならばCHUWIが単なるノートPCやタブレット売り場として利用しても文句はないだろうし、Amazonで売るより私もこのような感じでネタにしてしまったので拡散されることも。
日本国内でも大手と言えるソニーやキングジムがクラウドファンディングを利用していたりもするため、画期的や新しさ以外に安さで自信があるならばCHUWIを見習うべきかと。
例としてマウスが初めて出したWindowsスマホやスティックPC、先日終了宣告したIoTなスマートホーム一式もIndiegogoすればよかったとも。
中国なのでHuaweiと同じ運命をたどりそうと思ったならば少々違う。CHUWIの公式トップのタイトルはこう。
Chuwi Tablet PC Official - Windows Tablet , Laptop, Android Tablet PC
「CHUWIのタブレットPC公式 - Windowsタブレットとノート、AndroidタブレットPC」となっており、AndroidがNGになれども元々Windowsメインのようなので中国以外でのAndroid市場を捨ててしまえばOK。
安い割にはそれなりな製品に見えるため、Androidスマホを出すなら選択肢に入れようと想像したものの多分出ないでしょうな。個人的にクソ性能ノートやタブレット全体と縁が無いのでCHUWIとも縁が無さそう。
>CHUWIは中国語で馳為、日本語読みでチウェイ
習近平 の日本語読みは しゅう きんぺい。
中国語読みはシー・チンピン なのでそれは中国語読みでは?
>馳為
馳せるを為す、ですから意味としては「成し遂げる」あたりが適当なのでしょうか。
>4Kビデオを簡単にサポートし、3Dゲームを実行できます。
4Kの再生ってHDMIの外付けで実現でしょうかね。仕様は不明ですが、60fpsではなく30fpsなら負荷は軽めですし、低スペックCPUでもまかなえるやも。
8型ミニノートPC、CHUWI MiniBookレビュー。かな入力に優しい日本語キーボードモデル - Engadget 日本版
https://japanese.engadget.com/2019/10/20/8-pc-chuwi-minibook/
CHUWI製品のレビューが上がりましたよw