COMPUTEX TAIPEIが文字通り台湾の台北で開催。
もうそのような時期かと思えば1年が早い。今回は快進撃を続けるAMDと焦ってるインテルのCPU対戦と、NVIDIAの独走に加えASRockも手伝うビデオカードを利用した新提案が目立っております。
関連10項目くらいをピックアップ。
グラボ祭りと新CPU祭りな今年のCOMPUTEX TAIPEI
見出しを付けずとりあえず9個。
Dell、VRも楽しめるRyzen 7-1700X搭載27型一体型PC - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1062406.html
今回の中で最も一般向けかつ地味な新製品。しかし中身は中々凄い。
CPUはRyzen 7 1700X、dGPUはPolarisベースのRadeon RX 500シリーズ、狭額縁の27型4K液晶を搭載
まず一体型PCならば通常はノートPC用、モバイル向けCPUが使われがちなところデスクトップPC用、しかもAMD製品採用は珍しく、Ryzen 1700Xはグラフィック出力無いのでビデオカードが別途内蔵という、これも一体型にしては珍しい。
しかも解像度が4K、その割に価格は999ドルからという、昔のDELLを彷彿とさせるコスパ良好と感じる価格設定。だいたい、Ryzen 1700Xが価格コム最安でさえ4万円台なのだから意味が解らない。
CPU+グラボ+4Kモニタ、この時点で999ドル行く気がするのだけれども、正気なのかPC Watchが混同しているのか、この仕様で10万円少々は無理だと思うのだけれども。
AMDのデータセンター向け32コアCPU6月20日より出荷 - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1062584.html
32コア64スレッドのデータセンター用CPU、EPYC発表。
私ら一般PCユーザには関係無いけれど、AMDも本気出せば32コアくらいは製造する技術を持っているとして、インテル焦ってるが加速しそうで見ていて面白い。
別の記事によると、インテルのXeonを2個搭載した2ソケットなサーバーより高性能かつ省電力。価格には触れていなかったものの、インテルよりは確実に安くなると思われインテルどう出るか。
Ryzenも更にコア数増えるかも知れませんな。EPYCと同時にRyzen Threadripperという16コア/32スレも発表アリ。
NVIDIA、18mm厚でGTX 1080搭載実現する「Max-Q」 - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1062653.html
意味不明な薄さ、GTX 1080を内蔵して18mmとの事。
いくらモバイル用とはいえGeForceの10シリーズ、しかも1080となれば高温は避けられず性能はデスクトップ版のGTX 1080と同じくらいなのだから18mm厚に抑えられる理由が解らなすぎる。
厚さ18mmという数値はキーボード側のノートPC本体部分を指しているわけでは無くモニタを閉じた状態での厚みのはずなので、モニタを除く本体の厚さは1cm前後になるのでは無かろうか。
DELLやMSIなど海外メーカーの多くが採用するらしいので、LANパーティ(PC持参し一緒にゲームする)では活躍しそうですな。日本では出しても売れないと思う。
ASRock、ビデオカード13枚装着できる変態マザーボード - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1062555.html
ビットコイン採掘専用といえるグラボ満載可能なマザーが爆誕。
どこにグラボがあるかは画像右上の画面外に8つあり、ライザーケーブルで接続されております。ところで端子がPCI-Express x1に見えるのだけれどもアリなのだろうか。
グラフィック機能が必要なわけでは無く、GPUを利用した演算を行うものなのでx1でも良いのか。最大13枚接続のところ、現在はまだドライバが出来ていないらしく8枚でのデモ。
ビットコイン掘りまくりな中国なら売れそう。
極小PCにGTX1080をぶち込むASRockが変態全開 - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20170530-asrock-deskmini-gtx-rx-ct2017/
再び変態扱いされているASRock先生が小型PCへGTX 1080搭載。
これが先なら少しは驚けたものの、先に18m厚のGTX 1080内蔵ノートを見てしまったので幅81mmと言われても感動が薄い。いや、感動はしないけれど。
中身の画像を見て来ると、マザーボードが変態すぎた。表にCPUとメモリとグラボ、裏にM.2スロットが4本付いており、内1つは無線LANなので残り3スロットにSSDを挿せという見たことのない設計。
価格はGTX 1080仕様が2千ドルの予定でCPUは付属せず。おそらくメモリなども別売りと思われるベアボーン。7月中旬、オリオスペックで販売とはどこにも書いていないけれど取り扱うのはオリオくらいしか無いと予想。
GTX1050搭載ゲーミングPC「Vivobook Pro 15」ASUS発表 - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20170529-asus-vivobook-pro-ct2107/
GTX 1080搭載より更に薄い、1050入りの15.6型で12.9mmとの事。
問題は価格と思いきや799ドルなのでASUSらしい低価格、の割にモニタの解像度は4Kとか、CPUはCore i5から、メモリ最大16GBという中々凄い仕様。
激安とまでは言えないものの、日本円で9万円を切れるくらいならば国内でもゲーム用のサブPCとしてノート流行るだろうか。
画像の逆の側面には本体が薄いながらも有線LAN端子を備えており、Windows 10はProが入っているという、ゲーマー用として理解していそうな仕様。高性能は低性能を兼ねるとして、メインPCとしてもアリかも知れない。
AMDがノート用Ryzen、デスクトップ向け16コア - Engadget
http://japanese.engadget.com/2017/05/31/amd-pc-ryzen-2-in-1-16/
ノートでもAMD製品採用の可能性高まるRyzen Mobile登場。
こちらは既存のデスクトップPC用Ryzenとは違いグラフィック機能を内蔵しているAPUとなっており、グラボではNVIDIAとはまだ勝負になっていないのでGPU内蔵は当然といえそう。
コア数は最大4の8スレッド仕様らしく、AMDなので低発熱には期待出来ないものの省電力化にも成功したようで、何より価格がどこまで下がるか。
ノートPCは1ドル80円くらいの頃に税込3万円まで低価格化したものの現在は円安に増税および便乗値上げまでされて高額化。とはいえ4万円台なので昔ほどでは無いけれど。
ノートに高性能を求めつつコスパ重視ならAMDもアリになりそう。BTO以外にもNECなどがこっそりAMDにしたならボッタクリ価格で発売からの半値化もはかどりそうと思った。
ASCII.jp:インテルが18コアのCore i9を1999ドルで発表
http://ascii.jp/elem/000/001/491/1491399/
焦ってるインテルが予定を前倒しか、Core i9をぶち込んで来ております。
18コアなら約2千ドル、10コアは1千ドルまでの実質値下がりとなっており、この価格帯でも手が出せる人には嬉しいお知らせか。
ハードウェア詳しく無い人向けに簡単に説明すると、リンク先の記事内に書かれているSkylake-XとかKaby Lake-Xのような最後に「X」が付くやつはハイエンド、PC変態御用達なので私ら一般PCユーザはまず無縁なやつ。
コア数増えたからとクロックが下げまくられているわけでも無く、ターボブースト時に4GHz超えは可能な模様。AMDのおかげで価格をどこまで下げて来るか見もの。
ASCII.jp:GIGABYTEがThunderbolt 3接続の外付けVGAボックス
http://ascii.jp/elem/000/001/491/1491631/
ラストはグラボを外付けにする変態ボックスがGIGABYTEから。
インテルがCPUにThunderbolt 3内蔵する予定と何か関係があるのか無いのか、おそらく無いと思われる時々出る形。
過去にもMSIが出していたと記憶しており、日本国内でも年に1~2回の発売を見かけるものの、やはりこの手は海外向けだと思う。ある程度高性能なノートPCと外付けボックスをかついで友人宅でゲーミング用として。
以上。CPUは超マルチコアの時代へ、高性能グラボのノートPC内蔵も当たり前になりそう、が今回のCOMPUTEX~の特徴な印象。
落ち目なINTERNET COM復活できない兆し
最近見ないと感じていたインターネットコムが先日ゲストブックにてこの記事が紹介。
落ち目だった「パソコン」復活のきざし―進化でスマホに押されっぱなしの状況変わるか [インターネットコム]
https://internetcom.jp/202749/pc-rivival
まだそんな事を言っているのかと驚いた。
誰か書いたのか、自称事情通なゲストによる寄稿だろうと思えばインターネットコム編集部となっており、元から程度は低かったものの今回のクソ記事にてSPA並の素人目線だと確信。
パソコンとタブレットを混同している間抜けなページは今でも時々見かけるけれど、スマホとパソコンを比較する記事は数年ぶり。記事内のパソコンを自動車、スマホを自転車へ置き換えて読めばだいたい合っていそう。
過去に当サイトでアンケートしたり調査会社での結果によると以下の通り。
- 若者のパソコン離れ -> 子どもは昔からPC所有していない
- 若者のキーボード離れ -> ごく一部の学生がスマホで論文
- スマホの出荷台数PC超え -> 携帯電話普及率9割、PC7割
- タブレットの出荷台数が・・・ -> 所有率5割行かず止まりそう
ガラケー好きな私でさえ店舗に在庫無いので仕方なくスマホへ乗り換えようとしており、スマホがあればタブレット要らない環境なので手元のタブレット2台とiPod touchが無駄になる可能性が高め。
そういう人が増えるとタブレットが落ち目になり、携帯電話がフィーチャーフォンからスマホへ置き換わって行くは単なる必然。それをパソコンと比較するとは、丸亀製麺とマクドナルドの売上を比較しているようなものかと。いや、違うか。
しかしCOMPUTEX~でのマルチコアすぎるCPUやグラボ搭載の新たな提案など新しいといえばそうだけれども、万人に必要かと言えば需要は限られているものばかり。
PCでは無駄な機能を付けたり小さな隙間を埋めるような機器を出し、スマホは本体全面が画面とかマルチコアやメモリ増量などやはり無駄が多い現状。需要と供給が噛み合っていないと思う。
今のパソコンに求められているものは普通のOS。スマホならばバッテリ駆動時間の延長でしょう。私が子どもの頃に親からよく言われていた、「やることをやってから遊べ」が該当している気がする。
>VRも楽しめるRyzen 7-1700X搭載27型一体型PC
4Gamerの記事にある「Inspiron 27 7000 All-in-One Desktop」ですかね。AIO=All-In-One、ということで。
4Gamer.net - [COMPUTEX]DellからRyzen搭載のゲーマー向けデスクトップPCや液晶パネル一体型PCが登場
http://www.4gamer.net/games/320/G032016/20170530095/
こちらの記事によると
・CPUはRyzen7かRyzen5、またはRyzen3(未発売)を選択可能
・GPUはRadeon RX 500番台のいずれか
・RAMの搭載量は不明
・ストレージ構成は不明
・展示機のスペックは一例
・最低スペックで「999.99ドル(税別)」
最低スペックとやらがどんな構成か知りませんが、少なくともCPUにRyzen7を搭載で11万円は無いでしょう。Ryzen7を搭載したら18万円くらいになるのでは。ゲーム向けにRX 570辺りをチョイスしたら20万円を超えるやも。
>GTX 1080を内蔵して18mm
薄いために排熱が間に合わず、サーマルスロットリングでCPUもGPUもスペックダウン、という憂き目に遭わないなら、薄くても良いと思います。カバンに入れやすいですし。
>極小PCにGTX1080をぶち込むASRock
見た目は富士通かHPか、というシンプルな体ですね。確かにこれほど奇抜なゲーミングPC、オリオスペックくらいしか扱わない雰囲気が強いです。
>INTERNET COM
そもそもカテゴリ分けに「パソコン」はありませんし、該当の記事も「ガジェット」のカテゴリに属しています。1つ1つの記事も短くまとめているだけで掘り下げていませんし、情報収集のために記事を探すサイトでは無いかと。ネタ集め、情報収集の取っ掛かり、という程度が最適でしょう。