Googleとソニーが新製品を発表。
GoogleのChromebook(Pixel)はインテルのCore i5を搭載した高性能ノート。ソニーのプレステ4は年末頃に発売予定とされている家庭用ゲーム機。しかしCPUが8コアでAPUはRadeonという、もはやパソコンのような仕様。
何が言いたいかはいつも通り、まとめにて。
Google「Chromebook」は1299ドルより海外で発売予定
GoogleのChromebook(クロームブック)はサムスンなどから過去にも発売されており、Windowsが入らず性能控えめなので微妙に安め。
今回、129ドル(1万2千円くらい)とは凄まじい、と思いきや約12万円。間違えてWindows8 ProとかOS Xをインストールしてしまったのかと思ったけれどChrome OS仕様。
Googleの新型ノートPC「Chromebook Pixel」が来週発売-GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20130222-chromebook-pixel/
Pixelという文字が付いているのはこれの事でしょう。
AppleがiPhone4から採用したRetinaディスプレイのような精細さ。
何の事か分からないWindowsユーザなら、モニタへ目を近付けてアイコンや文字のドットを見てみましょう。
最近は解像度が高く、分かりにくければキーボード右上辺りにあるかも知れない「Print Screen」キーを押して適当なペイントソフトを開き貼り付けて拡大しまくる。
それを今やって撮って来た物がこちら。
アイコンの方は輪郭にアンチエイリアスというぼかしが入り誤魔化されておりますが、それでもドット単位で分かるでしょう。文字の方はぼかされておらず、そのまんまなので四角の集合でギザギザ。
慣れているしこれ以上の滑らかさは要らないと思うけれど、おそらく一度Chrome~Pixelを見てしまうと気になるかも知れない。
どの程度凄いのか引用。
従来のノートPCがだいたい118ppiだったのに対して239ppiという高いピクセル密度
Appleは300ppiを超えているのでそこまででは無し。しかしGoogleが239で止めたとするなら、これ以上は不要なのかも知れず。
仕様や特徴を引用。
- インテルCore i5 プロセッサ(デュアルコア 1.8GHz)
- インテルHDグラフィックス4000
- 4GBのメモリ
- 32GB SSD
- バッテリー容量は59Whで最大5時間の連続使用が可能
- 重さは1.52kg
- 12.85インチで430万ピクセル(解像度2560×1700ピクセル)
- 起動はわずか数秒
- セットアップやメンテナンスはほぼ必要なく
- ウイルスプロテクションも内蔵
- 数週間毎にシームレスにアップデート
- デュアルバンド Wi-Fi 802.11 a/b/g/n 2x2とBluetooth 3.0に対応
- LTEモデルではアメリカでベライゾンの4G LTEネットワークに接続可能
ノートPCはOSプリインストールで出荷され、Googleが勝手にアップデートするのでメンテ不要。仕様はWindowsでも動きそうなほど高性能。
SSD 32GBが少なく見えるのは従来のPCユーザの視点で、大容量の個人データを入れないなら充分実用可能と推測。
起動や通信が高速で表示が精細、更にタッチ操作にも対応しており、GoogleがARMプロセッサでは無く、高性能PCを提案するとこうなるという見本かと。
価格は、来週発売のWi-Fiモデルがアメリカで1299ドル(約12万円)、イギリスで1049ポンド(約14万9000円)。4月にはアメリカでLTEモデルが1449ドル(約13万5000円)で発売される予定
市場として英語圏から。日本での発売はしばらく無いでしょう。
Googleには故スティーブ・ジョブズ氏が乗り移ったのか?
このような事を書くとApple信者から失笑されるかも知れないけれど、Chromebook Pixelと同時期に流れて来たGoogle Glassの詳細が凄かったのでついでに。
Googleのメガネ型PC「Google Glass」の音声操作 - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20130221-through-google-glass/
メガネフレームの上だけを残したようなデザイン。
レンズなどは無く、写真中央やや右の透明部分がモニタとなっており、音声認識による指示で操作が可能。
動画を見た方が早い為、暇ならGIGAZINEも貼っているこれを。
個人的に感心した特徴を文字にすると以下。
- 検索で画像を呼び出し(例:氷彫刻で虎の頭部を参考にしたい)
- 見ている場面を音声指示一つで撮影し確認
- 両手を使わないのでジェットコースターや子どもと遊び中に撮影も可
- 動画を生中継しつつ反応をモニタでリアルタイムに確認
- カーナビ(視界右上へ表示)を音声で指示
ウェブカメラ、デジカメ、検索機能、モニタ、音声認識。Googleかジョブズ氏で無ければ発想し製造出来ないような代物と驚いただけで、パソコンとは特に関係ございません。
ソニー「Plyastation4」は予想価格429~529ドルとの噂
完全にPCとは関係無いけれど、家庭用ゲーム機プレステ4発表。
ソニー プレイステーション4 仕様詳細 - Engadget Japanese
http://japanese.engadget.com/2013/02/20/4-jaguar-8-1-84tf-radeon-apu-5gb-gddr5/
本体のイメージやモック(サンプルの模型)は発表されておらず、画像は無し。パソコンと関係が無く、個人的に120%興味が無いので知りたいならこちらもどうぞ。
上が簡単、下はマニアック。
- 「PlayStation 4」に関する5つの疑問--謎を残した発表イベント - CNET Japan
- プレイステーション4で巻き返しを図るソニーが示した二つの注目点-Yahoo!ニュース
- 【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】PlayStation 4のCPUコアはなぜ「Jaguar」なのか
仕様を省略しつつ引用。
- メインプロセッサ:カスタムAPU(AMD Jaguar CPU 8コア)
- メモリ:8GB GDDR5
- ストレージ:内蔵HDD
- 光学ドライブ:6倍速BD、8倍速DVD(読み出し専用)
- 入出力:USB 3.0、AUXポート
- 通信:ギガビットイーサネット、802.11b/g/n WiFi、Bluetooth
- AV出力:HDMI出力、アナログAV出力、光デジタル(音声)出力
パソコン並の性能のゲーム機。価格は噂とされております。発売日の噂はホリデーシーズンと有るので、日本なら年末商戦時期。
気になるグラフィックの仕様について。
ゲーミングPCを凌駕する怒涛の高性能ではなく、またコスト第一の非力でもなく、よく言ってバランスのとれたほどほどスペック。
ゲーム用の割になぜCPU内蔵のGPUなのかはコストも有ると思うけれど、上で貼ったリンクの「なぜJaguarなのか」で判るかも知れない。
別の見方としては、家庭用ゲーム機はハードウェアに合わせてソフトウェアを開発するものなので、性能を超えるものは作らないとして問題無いのでしょう。
パソコンに置き換えると、4万円前後のデスクトップPCにブルーレイが付いている感じ。但しプレイステーションという価値が乗り、本当に500ドル前後なら安いとも解釈。
ソニーは昨年7月に「EyePad(アイパッド)」を特許出願
アップルと裁判所で対戦したいかのようなネーミング。
ソニー、タブレット型コントローラ EyePad を特許出願 - Engadget
http://japanese.engadget.com/2013/02/14/3d-eyepad/
左右の物理的なコントローラはイメージとして深く考えず、ポイントは中央の四角部分がタッチ操作可能な所。
Windows8に無理やり対応しようとした日本HPのタッチジェスチャー、レッツノートも似たような事をしており、個人的には強引過ぎるという感想。
しかしEyePadは、ソニーが丸ごと考えて何かしようとしているのだろうから、おそらく成功するのだろうと感じております。
タッチ操作の矛盾はパソコンではなくWindows?(まとめ)
さて、本題。
GoogleはサムスンやASUSなどと組み、ハードウェアを任せてソフトウェアの開発でアップルと競合しているレベル。元は検索用の広告会社。
ソニーはゲーム機を更に進化させ、自社の発想で信者やファンのみならず私のようなソニーやゲーム機に興味の無い人間でも感心する発想。
マイクロソフトにはそれらが無く、Windowsと冠した電話を出せば普及せず、ゲーム機を出せばクソ箱などと呼ばれ、Surface(Pro)を出せばアップルCEOから妥協と混乱だと馬鹿にされる始末。
今回、GoogleのChromebook Pixelを見た瞬間に私は「もう少し安ければ」と思ったのみ。ノートならパソコンでタッチ操作は有りだろうと感じた次第。Googleなら使い易く提案するはず、として。
Windows8の何がまずいのか改めて考えなくとも、やはりあのUI。自社利益を優先し、強引にタッチ操作画面で起動し、デスクトップ画面を故意に使いにくくした愚行。
現実味を帯びる「Windows Blue」の年内登場 | Computerworld
http://www.computerworld.jp/topics/619/206488
締めの2行を引用。
MicrosoftがWindows Blueでデスクトップにより注力するのか、あるいはデスクトップからの脱却をさらに推し進めるのか、実に興味深いところだ。
アップルをパクリGoogle達と正々堂々と競合したいなら、お触り操作はARM版のWindows RTだけで良いでしょう。普及しないと思うけれど。
なぜ今回プレステ4まで突っ込んだかはこちら。
Googleのアクセス解析より、当サイト1ヶ月分のOS割合を今撮ってきたもので、7位はソニー製ゲーム機、8位は任天堂のゲーム機。
いずれも携帯端末では無く、キーボードとマウスを付けるとこれらがポストPCにならないとは言えず、マイクロソフトはとっととWindowsを戻すべき。
早くしなければApple以外にGoogleやソニーがWindowsの次になってしまうかも知れない。それ以前にMacとは思うけれど。
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