日本HPから約6万円のノートが発売。
個人的にはノートPCで高性能が良いなら日本HPは安いので選択肢へ入れるべきと申しておりますが、今回のノートは中程度の性能。特徴はタッチジェスチャー対応タッチパッドで、これが何か見て考えて参ります。
現物は無く画像と文字を見ただけレビュー。
約6万円のウルトラブック「HP Pavilion Ultrabook 15-b100」
珍しくコンピューターワールドのリリース記事が掛かっておりました。
HP、個人向けPC春モデル発表―5万円台のUltrabook | Computerworld
http://www.computerworld.jp/topics/2618/206211
5万円台と書かれているけれど59,850円なので約6万円。HPは送料が高めなので余裕で6万円は超えるノート。
しかしウルトラブックとしては相場的に最安に近いと思われ、どうしても薄々が良いなら選択肢として有りかも知れない。Windows8が(で)良ければ。
主な仕様を一覧。
- OS:Windows8 64bit
- CPU:Core i5-3337U(1.8-2.7GHz、2コア/HT、3MB、17W)
- マザー:※不明
- グラフィック:インテルHDグラフィックス4000
- メモリ:4GBx1(PC3-12800) ※最大4GB
- ストレージ:HDD 500GB HDD + SSD 32GB(mSATA)
- 光学ドライブ:なし
- 無線:IEEE802.11b/g/n、Bluetooth4.0
- 有線:USB3.0x2、USB2.0x1、LAN 10/100BASE など
- モニタ:15.6インチ光沢液晶(解像度:1366x768)
- バッテリー駆動:約5時間
- 重量:約2.1kg
- 厚み:21mm
チップセットは表記が無く不明。しかし完成品のノート、無改造前提のBTOパソコンなら何でも良いでしょう。
CPUは省電力版Core i5で動作クロックは3GHz行かず、2コアHT対応や3MBキャッシュなどは中程度の性能と言えましょう。グラフィックはインテルHD~4000なので高い方。
メモリは1枚かつ最大4GB、そしてウルトラブックなのでオンボード(メイン基板直接溶接)の可能性が有り故障が怖いですな。メモリ故障=マザー故障になる為、修理費用が高額化。
HDD 500GBでも小容量SSDがキャッシュになるのでHDDが高速化された構成。mSATAなので換装は前提にしない方が良いでしょう。ストレージが故障したなら、HDDを抜いてSSDにした方が早いと思う。どこまで分解し易いかは分からないけれど。
ウルトラブックの為か光学ドライブ無し。無線LANは良いけれど、有線が最大100Mbpsなのでローカルエリアなら無線で利用する前提でしょうな。
モニタは大きめかつ解像度がHDと控えめ。私が所有しているノートも同じサイズで、やはりバランスが良いと感じております。光沢が鬱陶しいけれど。
バッテリ駆動の約5時間と重量2.1kgはモバイルには厳しい。大きさからしても半固定設置ノートと考えた方が良さそうですな。
デザインについては個人の趣味、私は気にしないので良く判らないけれど、他社のウルトラブックが薄さや高級感を強調する為かシャープな(とがった)デザインが多いけれど丸っこくなっております。
メモリやmSATA、有線LANが気になるものの、性能と価格のバランスを見ると、さすが日本HPのノートPCという印象。
そしてタッチジェスチャー対応タッチパッドなるものが面白いので次で。
タッチジェスチャー対応タッチパッドはタッチ操作の動作が可能
リリースを読んだ当初、普通のタッチパッドがでかくなっただけと思っていたけれど、タッチジェスチャー対応が気になり調べると、Windows8のマルチタッチに対応しているそうな。
ご存知の通りかは知らないけれど、Windows8でタッチスクリーン液晶では無い普通のパソコンではマウス操作になり、普通のタッチパッドはマウスの代用。
矢印アイコンが出て旧来のWindowsのように操作する事に。しかし、マルチタッチジェスチャーはタッチパネル液晶のような操作になるそうな。
他の機種の解説なものの、これで合っているはず。
マウス操作でのポインタ(矢印)が出る状態では、そのポインタを動かしクリックしたりの操作になるけれど、上の説明ではタッチパッドがタッチパネルのようになっております。
画面では無く、タッチパッドでお触り操作。これが使い易いかは別として、なるほどと感心した次第。
タッチスクリーンの液晶パネルは2013年春頃まで需要に追い付かず、歩留まり(不良品率)の問題も有り供給が不足しているらしく、しかも価格が高い。具体的には、現在の相場でタッチパネル無しと比較し有りは3~4万円高額。
そこでHPはタッチパッドをマルチタッチ対応にする発想で価格も抑えたわけですな。もしこのノートがタッチパネルなら8万円は切らず、下手すると10万円近くなるはず。
上手いと思ったけれど、完全な代用にはならないと思う結論を次で。
タッチジェスチャーは使う人を選ぶと思う(まとめ)
使う場面を想像すると分かるけれど、スクロールや回転、拡大縮小は出来てもタップ(クリック)は出来ないはず。
予想で書いているので出来るのかも知れないけれど、例として画面の左上から3インチ辺りにあるタイルをタッチしたいとしましょうか。その部分がだいたいどの辺りになるか、タッチパッドを見て勘でタップするのかという事。
という事はポインタが表示されマウスのような操作になると思われ、回転やスクロールなどの一部機能だけをWindows8のパネル操作のようにしていると推測。
日本HPへ問い合わせ確認してみるので、回答が来たなら当記事に追記または修正などをする予定として。
公開前追記:メールが面倒なので電話すると、日本HPの担当者が実機で確認してくれた結果、ポインタは出るとの事。
別の難点としては、タッチパネルでマウス(ポインタ)操作するなら、キーボードを使用中に腕が当たり反応するのでは?という点。
私が昨年末に購入した安物ノートは、旧来のノートよりタッチパッドが大きめで、文字が打てないと思えば腕がパッドに触れておりました。数回やった。
写真を見ると、タッチパッドはスペースキーと同じくらいの幅。これが邪魔にならない人なら良いと思うけれど、私のような人には操作性に難有りと言えましょう。
画面にセンサーを付けペンでタッチ操作する、MV PenのTouch8の記事でも書いたけれど、タッチスクリーンの代用とまでは行かず。
Windows8でタッチ操作を安くやりたいなら、春過ぎるまで待てという事でしょう。普及しなければ、いつまでもWindows8被害者が増え続けると感じております。
所有しているから言えるけれど、マウス操作でモダンUIはかなり作業効率が悪いので、タッチパネル無しでPCを購入するなら店頭などで可能な限り長時間触ってみましょう。
タッチパネルが有れど、7やXPより非効率は変わらないけれど。
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