高速化が進みまくる回線速度。
回線はLAN(室内)の方では無くWAN(インターネット)を指しており、無線LANの速度が上がりつつWANの回線速度も上がりまくり、数年後にはLANもWANも体感での速度差が判らないレベルになりそう。
難しい話ではございません。
現在のパソコンなどが消滅する条件とその後
良記事、というよりやや衝撃的な内容がこちら。
インフラも整備されたパリに住んでいるため、自宅の回線でも上下それぞれ250Mbps、800Mbpsの速度が出ており、有線接続であれば2ミリ秒以内にパリ中のデーターセンターにアクセスできる。
「日本でも1Gbpsとかあるじゃん」と思ったならそれは表記であり、ベストエフォートという、最大は表記するが最低速度は保証しない、昔ながらのクソ仕様なので実測ではございません。
しかし国内でも関東の一部地域ではNURO(ニューロ)光が最大で上下1Gbpsと2Gbps、実測200と900Mbps出るらしいのでパリとほぼ同じ。私の環境は100メガなやつで上下50/70Mbpsなので4~12倍くらい。
これでもまだローカルのパソコンと比較すると実用は難しいレベル。なぜなら私の自宅のNAS(ネットワークドライブ)のアクセスより少し速い程度なので、そこまで低速では話にならない。
ではどうなれば良いのか。
パソコン消滅の条件5つ
1.回線速度が実測3Gbpsを超える
bpsでは分かり難いのでMB/秒に直すと375MB/sくらい。
何を基準にしたかは、SATA2を少し超えるSSDの速度を当てはめており、私を例にすると600MB/s近いSATA3との違いが体感で判らなくなった経験より。
シーケンシャル(連続)とランダム読み書きがどうなのかまでは不明ながら、最大5~10Gbpsの光やその他の進化系回線が登場し、実測で上下3Gbpsを超えるならば手元のローカルPCで作業しなくて良くなりそう。
2.LANの速度も実測で3Gbps超え
WANの回線速度が高まると、次のボトルネックがLANの速度。
実測1Gbpsを超えた時点で現在の一般的なPCの有線LAN(1000Mbps)を超えてしまうので、今度はLANで3Gbps超えねばならない。
実測ではまだまだながら、無線のac規格が既に1Gpbs超えの表記、業務用のクソ高いマザーボードやルータは10Gbps対応とか既に存在しております。今は平気で10万円とかするけれどあるにはある。
今はまだ待ち時期が悪い、というだけで。
3.有名どころソフトがネット移行
これが例として分かり易い。
回線が少々速めで安定しているならPC性能は大して必要とせず、プレイステーション3のゲームがストリーミングでプレイ可能という月額払いサービス。
「しょせんプレステ3」と思ったならそうでもございません。
source:Play PC Games on Your Mac or PC with GeForce NOW | GeForce
「いやいや性能しょぼいのでは?」と思ったなら左の文字、緑色の箇所、GeForce 1080仕様であり、月額たったの約8ドルでインストールされているゲームが楽しめるという。
これがCADやデザインソフト+Quadro搭載とか、MSオフィスが最初から入っているなどで提供されたなら、ローカルPCの終わりが見えて来る。
4.仮想環境のOSと同じ状態になる
例として、私のメインPCに入っているVMwareという仮想環境+Windows 10。
窓枠が付いている通り、これはOSでありながらWindows 7上の1つの窓として操作可能なWindows 10であり、この状態をサーバー、データセンターで出来るようになれば良いだけ。
もっと分かり易いのは遠隔操作で、TeamViewerなどでWindows 7PCから10PCをリモートしたり、やろうと思えばタブレットやスマホからでもWindows PCをリモート出来てしまう感じ。
具体的なサービス提供元は知らないけれど、これは既にあると思われ、もしWindows以外にAppleがMac OSで出したりするならOSの選択肢がローカル並に広がる。
5.仕様と料金プランを選択できる
仮にAさんはゲームとかしないのでCore i3のグラボなしのオフィス付で月2千円。私もそれで行きたいけれど、今は3DゲームにハマっているのでCPUをCore i7のGTX 1060搭載へ来月は変更し月額3,500円プランへ変更。
このような月額払いの仕組になるでしょう。頻繁に仕様変更出来たり、いち早く最新CPUを試せたり出来るならば、ローカルでやる必要性を感じない。
条件がそろうとどうなるか5つ
1.端末代や修理費用が安いか無料
回線速度さえ確保できるなら、実測3Gbps超えさえ出来るならば、手元の端末はクソ性能、容量最低限で良くなり、端末代1万円切るとかありえそう。
少し違うけれど、GoogleのChrome CastやAmazonのFire TV、Appleの名前忘れた似たようなやつで、これら5千円か1万円前後。
月額制ならば端末は使えなければならない、とするなら、2年縛りで端末無料とか、モニタとキーボードなどフルセットのレンタルが月額に含まれるなども考えられる。故障しても無償交換。
2.パソコンに取って代わる端末へ
LANとWAN、手元のパソコンとネットPCの違いが判らなくなり、上記した端末代タダとかやればパソコンに取って代わる事は可能なはず。
3.個人でバックアップの必要なし
Gmailが消えたとか、Amazonの購入履歴がリセットされたなど聞いた事が無いかと。当サイトならば、BTOパソコン.jpは8年半前から一度も消えた事は無く、一応ローカルへ時々バックアップするけれど無駄だと判ってやっております。
なぜデータが消えないかは、データセンターは1箇所にデータを1つだけ保存しているわけでは無く、RAIDという複数のストレージ(HDDやSSD)を組合せ常時バックアップ状態にしているので、故障してもストレージを取り替えて再構築でOK。
個人レベルでバックアップする必要が無くなるならスーパー素晴らしい。
4.性能不足で買換える必要もない
条件5番で書いた、Aさんと私のような違いで性能を上げるなら月額も上がるは自然。しかし20年前のCPUが今もう使われていないように、データセンターの部品も経年で故障したりアップグレードするは自然。
放っておけば第1世代Core i7がいつの間にか突然第4世代へ自動移行、料金据え置きのようになるはず。ここで月額上げると競合他社が旧価格で提供するだろうから。
勝手に新パーツへと上がって行くならエクセレント。
5.スマホやタブレットもネットで
これはオマケだけれども、パソコンがネットPCになれるなら、回線速度や電波の範囲次第でスマホやタブレットも高い性能が必要なくなってしまう。
常時ネットに接続して使うものとするなら、パソコン以上にモバイルの方が自然に消滅、言い方を変えると見た目同じでも中身は全然違う時代が来るやも知れず。
回線速度次第で将来的にパソコンは消滅?
パソコンとはパーソナルコンピュータの略。
パーソナルコンピュータ(英: personal computer)とは、個人によって占有されて使用されるコンピュータのことである。
source:パーソナルコンピュータ - Wikipedia
これをネットでやるとパーソナルなコンピュータとはいえなくなり、パソコンと言えば個人所有のスタンドアロン(1台で完結)も可能な物を指しているとするならば、ネット接続前提なシンクライアント状態はパソコンとは言えない。
シンクライアント (Thin client) とは、ユーザーが使うクライアント端末に必要最小限の処理をさせ、ほとんどの処理をサーバ側に集中させたシステムアーキテクチャ全般のことを言う(広義のシンクライアント)。
source:シンクライアント - Wikipedia
現時点でGTX 1080級が必要となるゲームでさえネット、プレステもネット、いずれCADやデザイン、動画編集とかエンコードなどもネット、サーバーでの処理になればパソコンが必要な人はほとんど居なくなるはず。
もちろん回線速度と価格次第ではある。
しかし自作PCユーザが結構居るので完全に消滅はしない、と言いたいけれど、仮に自作派がPCユーザ全体の2割居たとして、どの程度の%まで減るかが問題。
私が良い例で、PC自作して2台並行し利用しているけれど、好きで自作PCしているわけでは無く理由は主に3つ。
- 完成品一式買い換えるより安い
- CPUがXeonと言いたかっただけ
- BTOパソコン.jpヒツジ先輩だから
2と3はかなりどうでも良いネタであり重要な点は3のみ。
自作ユーザの内、パーツ交換が楽しいとか故障してハァハァしてしまったり、散財こそ我が人生としてラリったりしている人がどのくらい居るのだろうか。
もし私のように月額でも割安ならネットPCで良いと考え直す自作ユーザが結構多いならば、自作ニーズの需要が低下し市場として成り立たなくなり、最終的には市販されない業務用など趣味のコンピューター=パソコンになってしまう気がする。
というわけで、ここまでの予想や妄想を読まれた兄貴達の予想も聞いてみたいのでアンケートにご協力を。何となくでOK、最も近いものをお選びplz。
結果のみ見るなら選択せず投票ボタン。※2017.05.30 締めて画像へ差し替え
>もちろん回線速度と価格次第ではある。
それと、回線の安定性・セキュリティー。
これが確保出来なければ仕事では使えない。
回線落ちたら仕事出来ないとか、機密データがダダ漏れとか。
リスクが高すぎます。
ちなみに、知っておいてもあまり意味のない知識。
PAN……Personal Area Network
LAN……Local Area Network
MAN……Metropolitan Area Network
WAN……Wide Area Network
の順に、ネットワークの規模は大きくなります。LANとWAN以外、口頭はもとより、文章でも死ぬまで使わない可能性が大ですけれど。
>自宅の回線
私の光1ギガ有線では以下な感じ。
速度.jp
http://zx.sokudo.jp/
上り 200~300Mbps
下り 600~650Mbps
Fast.com
https://fast.com/ja/
下り 300~600Mbps
Rapidnet
http://www.rapidnet.jp/index.php
上り 40~50Mbps
下り 100~150Mbps
NURO
http://www.nuro.jp/speedup/nuroCheck.html
上り 300~450Mbps
下り 750~850Mbps
au
https://www.au.com/internet/auhikari/speed-check/
上り 750~850Mbps
下り 700~800Mbps
という訳で、サイトにより測定方法や使うサーバが違うため、かなり結果の差異あり。有名なサイトだからこの結果が正しい、と思い込むのは止めて、体感速度も大切にすべき。自分がこれで十分と思えば速い。ストレスが溜まると思えば遅い。
>回線速度が実測3Gbpsを超える
となれば当然ながら、そのデータを読み書きするストレージもそれくらいの速度が必要な訳で。HDDでは無理ですね。SATAのSSDが最低条件。
>仮想環境のOSと同じ状態になる
クラウドで仮想マシンを動かすといえば、Amazon Web Service(AWS)が思い浮かびますね。確かMSのAzure SQLなんとかかんとかでも出来た気がしますけれど、詳しくないため知らず。
クラウドでの Linux 仮想マシンの起動方法 – AWS
https://aws.amazon.com/jp/getting-started/tutorials/launch-a-virtual-machine/
>タブレットやスマホからでもWindows PCをリモート出来てしまう
やった事はありますけれど、回線速度が大きなウェイトを占めていました。3Gでは絶対に無理。4GやらLTEやらでも、電波状態が少し悪いだけでストップモーション化。スマホやタブレットからTeamViewerでリモート操作するなら、Wi-Fiが繋がる環境が望ましいです。
>個人でバックアップの必要なし
これがクラウドストレージ強みであり、ユーザとしては嬉しい点。最近は容量1TBの料金が1,200円くらいのクラウドサーバも多いですし、保存するデータが多すぎず少なすぎずな方なら、クラウドサーバを利用した方が消える心配が少なくて良いやも。
安さだけを求め、3年後にサービスが終了していそうなクラウドサーバを借りるような真似は非推奨ですが。
セキュリティーが心配 ウイルス・トラブルは、困る。
回線の安定性 若し なんらかの、不具合で、回線が遮断すると、たちまち困る。
バックアップなら、良いです。
家が火事になっても、データは、保存している。 後に、クラウドから、リストア すれば良い。