GTX 1060と1080シリーズへ新たな仕様が追加。
1060はビデオメモリ(以下、VRAM)6GBに次ぎほんのり安い3GB版が出た時期は昨年。更に続いて1060に加え1080のメモリクロックほんのり高速版がグラボ製造メーカー各社から最近出回って来ております。
どう違うか見て参りましょう。
Palit製GTX 1080メモリ高速版が約7万円で発売
ニュース流し読みで目に付いた記事がこちら。
11Gbps高速メモリのGTX 1080がPalitからも登場 - AKIBA PC Hotline!
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1058937.html
さすがPalit、1080にしては結構安いと思いきや税別なので税込7.2万円くらい。それでも他社製品のVRAMクロック通常製品より安め。
11Gbpsで動作する8GBのGDDR5Xメモリが搭載されている。
以前、VRAM強化版という書き方をしていたサイトがあり、VRAM容量の増加と勘違いしそうになるので改めると、クロックが10から11Gbpsへと処理速度が上がった、CPUに対するメインメモリの周波数が上がった感じ。
1080とほぼ同時に1060もクロック+1Gbps版も出ており、こちらを参考に。
source:NVIDIA launches GTX 1080 11Gbps and GTX 1060 9Gbps | VideoCardz.com
違いは赤文字の行で、GPUのGP106の後についている小番号のようなものが400から410へ。クロックが1060は8から9Gbps、1080は10から11Gbpsへ。そして帯域幅もそれぞれ1割ほど上がっているところ。
置き換えると、CPUが同じでDDR3メモリのPC3-10600が12800へ上がった程度の差とするなら大した性能差は無いと思いつつもベンチスコア見て参りましょう。
メモリ高速版とノーマルの1060と1080比較ベンチ
2サイト分しか発見に至らず。ComputerBaseより。
source:ComputerBase
上の赤枠1番手が11Gbps、その下が10Gbps、更にその下がファウンダーズエディション。2番手のオリファンの方がFEより上は良いとしても、11と10Gbpsの差は微妙。
下の赤枠上段は8Gbps、下は9Gbpsと本来の順序とは逆で入れ替わっております。8Gbpsの方はGPUのクロックが高いとかだろうか。
次、国内のベンチ結果でも使われがちなウィッチャー3、解像度フルHD。
こちらは1080の11と10Gbpsでは誤差レベルのフレームレート。1060はやはり入れ替わりで8Gbps版が上に来ており、しかしこちらも誤差レベル。
では解像度高めならば差は付くか。
やはり微妙ですな。
PassMarkにも1060は3種類掲載。1080は11Gbpsがまだ無かった。
source:PassMark Software - Video Card (GPU) Benchmarks - High End Video Cards
オレンジが9Gbps、上の黄色が8GbpsのVRAM6GB版、下は3GB。確かにスコア差があると言えばあるけれど、この差がどう影響するかは謎なレベル。
となると、結局は価格次第では無かろうか。MSIの1080、GAMING XとX+の5月中旬現在の最安と価格推移。
source:価格.com -グラフィックボードの比較
左の10Gbpsの方が右の11Gbpsより安いとはいえども、推移を見ての通り11Gbps版は出たばかりで価格が安定しておらず。
しかも上の最安はショップにより条件が違うので、実際にはカード払いしたい、在庫あり限定、などで考えて待てば数週間もすれば同じくらいの価格になると予想。
価格が同じならばクロック高い方が良いだろうし、数千円単位で差がつくならば安い方が良いと考えてもよろしいかと。
結論としては、メモリクロックはオマケレベル。メモリクロック<VRAM容量<コアクロック<型番、の順で優先度は上がって行くはず。
以上、メモリ微妙に高速版な1080と1060の話はここで終わり。
ものテクに続きパーツの犬と製品レビューが突然終了
最初の新GTX 1080発売でPalit製品選択は理由があり、VRAMのクロックが1Gbps上がった程度でベンチマークスコアに大きな差が出るとは思えず、検証記事は少ないだろうと思えば案の定で未だ国内メディアは検証なし。
そこで、「Palit製品はドスパラ限定の国内代理店、ならばブログでベンチしているかも知れない」と予想し行ってみるとまさかのブログ終了。
リンク切れるかも知れないので発リンクはせず。
- 「パーツの犬」更新終了のお知らせ。 | ドスパラ - パーツの犬
http://partsdog.dospara.co.jp/archives/52491246.html - 「製品レビュー」更新終了のお知らせ。 | ドスパラ - 製品レビュー
http://review.dospara.co.jp/archives/52183655.html
どちらも同じ内容、製品レビューより。
突然ですが、ブログコンテンツの移行作業を行うため、更新を終了します。 将来的にドスパラのHPで閲覧用のコンテンツとして公開予定です。 復活の際は、変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。
この文章を書いた人は故意なのか天然なのか、または日本語力おかしい私以上に作文力が乏しいのか。2点不自然な箇所があると思う。
本当に復活するなら、私ならこう書く。
「突然ですが、ブログコンテンツの移行作業を行うため、(一時的に)更新を終了します。(例:年内の完成予定で)ドスパラの(以下略)」
元の文章から邪推出来てしまう事は以下。
- 突然ですが・・・上からいきなり中止の命令が出たので、
- 一時的に・・・とは言えないけれど、
- いつまでに・・・とも言えないけれど、
突然4月7日に終了は不自然。それ以前に終了する理由は無いのだから、復活先が出来た後に移行すればよろしい。
ドスパラはブログというものには読者がいるからこそ意味があると知らないのか、知っていて突然やめる行為は読者を馬鹿にしていると思わないのか。
少数ながら私のようなブロガーが参考になった、ソースはこちら的にリンクしていた箇所が、もしかすると全部ぶった斬られる=リンク貼ったブログの読者まで巻き添えになってしまう、とまで考えないのか。
突然の更新終了が詫び文に似ているとするなら、いつまでにという提案があってしかるべきところ無し。これでは上司に人件費や時間の無駄だからやめろと言われて終了したとしか見えない。
BTOパソコンは自作出来ない人向けなのでパーツのレビューなどの記事は確かに無駄。しかし、BTOパソコンで買わない私のような自作ユーザは「ドスパラの中の人さすが詳しいな」と感心したり、役に立つ情報が速く出る点では印象に残る。
自作ユーザは自作しない人から購入相談を結構受ける。間接効果としてブログはアリだと思うのだけれども、直接的にしか考えられないのだろうか。業績不振による整理解雇でもしているのか?と妄想しております。
見た目は変われどもマジな復活に期待。
経験則ですけれど、メモリクロックを10%上げるより、GPUクロックを5%上げた方が、パフォーマンスの上昇率は高かったと思います。とはいえ 8,008MHz → 9,008MHz は約11.3%、10,008MHz → 11,008MHz は約11.0%のOCと同じですから、手動でOCした場合は動くか掛けになるレベル。メーカが動作保証してくれるなら、大幅なOC済みカードとして、価値はそれなりに高いです。
>メモリ高速版とノーマルの1060と1080比較ベンチ
1060の場合、GPUパワーがそれほど高くないため、メモリ速度やバンド幅が向上したとしても、処理速度が伴って上がる状況は少ないようですね。道幅が広がったとして、必ずしも交通量が増える訳ではないことに似たり。
>パーツの犬と製品レビューが突然終了
1.ブログを2つに分けていると管理が面倒だから、1つにまとめる
2.ブログ執筆担当が異動、もしくは退職
3.ブログの更新と売上向上の関係性がゼロのままだった
当てずっぽうに理由を予想。