ドスパラが小型Windows PCを続々投下中。
スティックPCの登場は2015年末頃で、マウス(コンピューター)の株価が爆上がりした時期は1年半以上も前の事。あれから棒PC以外でもドスパラは小型PCを次々と出しているので紹介。
小さい物マニアは必見、かも知れない。
ドスパラの小型PC注力はガジェット好きに朗報?
ところで、ガジェットの定義は何だろう?と思ったのでWikipediaより。
ガジェット(Gadget)は、目新しい道具、面白い小物といった意味を持つ、携帯用の電子機器類を指す用語
source:ガジェット (電子機器) - Wikipedia
携帯が前提ならば、パソコンが小型というだけではガジェットとは言えないかも知れませんな。
気にせず続けると、5種類のガジェットまたは もどき が2016年9月下旬にドスパラより次々と発売されているので、時系列の早い順でお送りしましょう。
Diginnos mini
小型ながらカスタマイズ可能なBTOパソコン。
ドスパラ、約15cm四方の小型デスクトップPC - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1021185.html
Mini-ITXより小さい、Mini-STXを利用した小型PCは約16cm四方、幅8cmしか場所をとらない小ささを実現。
価格は約5万円で、
基本構成モデルの主な仕様は、CPUがCore i3-6100(3.7GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 500GB、OSはWindows 10 Home。
まあ、5万円でしょう。
画像の通り、アンテナが2本立っている理由は無線LANを内蔵しており、IEEE802.11のacに対応。小さく無線LAN搭載の割にギガLANも備わっている辺りは優秀。他にはBluetoothやUSB3.0のType-Cが付いている点は今時風。
気になる所は、小型な割に1.35kgとやや重め。PC WatchではCore i7への変更も可能と書かれているけれど、実際に売り場へ行ってみるとi7は無し。この筐体で無茶はしない方が良いと思われ、後でカスタマイズから外したのかも知れない。
メモリはノートで使われるSODIMMを搭載しつつ、CPUはデスクトップPC用。小さいからとはいえ、普通にCPUクーラーは空冷を搭載しているので、CPU性能を高めにすると騒音問題になるやも知れず。
Diginnos Stick
こちらはカスタマイズは無理なスティック型PC。
ドスパラ、スティックPCにWindows 10 Pro搭載モデル - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1021757.html
2015年12月にマウスが棒PCを発売し、それから数ヶ月遅れてパソコン工房とドスパラも棒PC参戦。
当時の違いは、マウスとパソコン工房は自社(MCJ)製品として出していたいたけれど、ドスパラはインテルの棒を代理店のごとく販売。更に数ヶ月後、ドスパラもオリジナルで作り出し、改良版やマイナーチェンジを数回していた記憶あり。
今回もマイナーチェンジで、Windows 10がProになっただけという仕様変更。当然ながら価格にも反映されており、安い方が約1.4万、高いモデルは2.6万円まで値上がりしております。ProとHomeの差額で+5千円+税。
ハードウェアの仕様は変わらず、安い方は10 Pro 32bit版。
Atom Z3735F(1.33GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ2GB、32GB eMMC、microSDカードスロット、IEEE 802.11n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、HDMI出力、USB 2.0、Micro USBなどを備える。本体サイズは約112×36×11.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約42g。
メモリ2GBなので32bit版でも良いというか、64bitで2GBは厳しい。eMMCも32GBなので64bit版にしてしまうとやや自爆。
仕様は1年半前に一時期流行ったスティック祭りの頃とそう変わっていないというか同じだと思われ、ChromeブラウザでYouTubeが厳しいレベルなので用途は限定的。
ある意味上級者向けなので、良く解らないならスルー推奨、冗談で1万円出せるなら何らかの理由が無い限り、Win10はHomeで良いと思う。
Diginnos Tablet
もちろんカスタマイズは出来ないタブレット。
ドスパラ、Atom x5-Z8350搭載タブレット3機種を投入 - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1021802.html
おおよそで、8、9、10型の3種類。
個人差はあるだろうけれども、4~5型のスマホを所有しておりタブレットをおかわりするなら10.1型をおすすめ。8や8.9は中途半端と感じるやも知れず、激安なわけでも無いので可能なら家電店で別機種の大きさを体感してみましょう。
価格は約2~3万円の範囲なのでAndroidのややまともなタブレットと同じくらいか。致命的な事にOSがWindowsなので、何に使うつもりなのか用途があるなら、無いなら持て余す可能性。
パソコンとして見た時の性能は、一つ上で紹介したスティックPCの上位機種とだいたい同じくらいのクソ性能で、画面とカメラと加速度センサーなどが付いた感じ。
提督(艦これ)専用機でしょうな。
パーツの犬モデル107
自作キットでも小型PC。
ドスパラ、自作PCセット「パーツの犬モデル」小型モデル追加 - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1609/27/news096.html
マザーがmini-STXなので最初の小型PC(Diginnos mini)と同じかと思えば見た目から違っており、しかし、CPUがデスクトップ用、その他の仕様はだいたい同じ。
価格は税込4.7万円くらい、完成品のDiginnos miniは税込にすると約5.4万円。自作キットのCPUをCore i3-6100にすると仕様が同じとなり、価格も同じくらいに。
組み立てる手間が掛かるだけ無駄なのでは?と思ったけれど、そうでは無く組立をやりたいからこそキットで買う物。また、こちらの自作用は特典や付属品のオマケ付。
- Transcend TS8XDVDS-K (USB2.0 ポータブルDVDドライブ)
- AINEX DOSPARA-TK-03 (PC自作用 工具5点セット)
- 犬ボイスCD
- PCパーツ買取金額15%アップクーポン
- 物損保証サービス券
1のDVDドライブは私も所有しており、現在の価格コム最安は2,500円くらい。工具セットはオリジナルのようでドスパラ直販で約2千円。とても2千円もする内容では無いと思うけれどアイネックスに同じ物が無かった。
1点注意することは、Diginnos miniには付いている無線LANがこのキットには付いておらず、無線化するなら自力で。仕様を見て来ると、スロットはM.2、長さはType2230。
但し、自作キットに付属していないように、勝手に無線LANを内蔵にすると電波法に抵触する可能性大なので自己責任というか違法なのでUSBの外付とするか有線LANで使いましょう。
raytrek
クリエイター向け(?)でも小型PC。
サードウェーブデジノス、クリエイター向け「raytrek」にNUC採用 - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1609/28/news084.html
NUCとはネクスト・ユニット・オブ・コンピューティングの略で、インテルが提唱する小型パソコンの定義のような感じ。
最安モデルは約8万円、本体は約11cm四方で高さ5cmくらいという手のひらサイズ。本体左側面に見えているスロットはSDカード用なので、その小ささが判るかと。
CPUはCore i3-6100Uとなっており、FCGBAなのでCPUは基板にはんだ付けされたベアボーン状態であり交換はまず不可なレベル。メモリは8GBのDDR4、SODIMMなのでノートの液晶モニタ外して箱へ詰めた感じ。
特徴としては、M.2(SATA)スロットに標準で250GBのSSDを搭載しつつ、HDD 500GBも内蔵されているという2ストレージ仕様、バックアップ信者の私好みな構成。
他には、内臓の無線LANはインテルのIEEE802.11ac対応となっており、おそらくだけれども、他社製の無線LANより高速な転送速度が実測として期待できそう。
良く解らない点は、これのどこがクリエイター向けなのか。単なる2ストレージ仕様の場所を選ばない小型PCとして、クリエイターでは無い人でも購入して構わないと思う。
デスクトップPCとしてはCPU性能がやや貧弱だけれども、SATA接続ながら起動ドライブはSSD、メモリもケチらず8GB載っているので、HDD搭載のCore i7仕様より快適に使えるでしょう。
やる事無くしたPCメーカーが遊び始めた感(まとめ)
パソコン販売で今でも唯一賑わっていると感じるカテゴリはゲームPC、新グラボの発売くらいのもので、新たなCPUが出ようと昔ほどは新鮮味が無くなってしまったと思う。
Pentium 4が出た当時は、「ハイパースレディングで同時に2処理何それ凄い」とか、Core 2は「CPU1個なのに2コアって何だ?」のような期待感があった気がするものの、今や4コアHT当たり前で、ゲームしなければ何かと安くオーバースペックしてしまうのでつまらない。
これはPCユーザのみでは無くPCメーカー側も白けていると思われ、ケースの形を変えてみるHP、用途不明なノートを出すパソコン工房、Windows 7で出してみるサイコム、そして今回ネタにしたドスパラの小型まみれは、普通のパソコン出しても話題にならないので別の方向へ向かっている印象。
しかし、小型PC、ゲーム推奨、クリエイター向け、VR対応、これらのような特徴あるPCの需要は限定的。プレスリリースをバラ撒いても売れる数はそう多くは無く、下手に売れない物を出してしまうと在庫したパーツが時間の経過で腐ってしまう諸刃な仕組。
普通のパソコンで適切な用途を提案し、普通に販売するマウス。営業努力で法人向けPCを拡大して行くDELLが上手いというか王道。
妙な物を出して宣伝効果に期待するより、マウスやDELLのような商売を続けた方が良いと思うのだけれども。
最近はBTOパソコン買うと言われたらマウスを勧めており、パソコン工房は良く解らないバランスの構成が混在、ドスパラは全体的に高い、DELLとHPは当たり前のように罠PCがあり、ダメ出しする手間が面倒。
普通のパソコンを普通に売る、これが出来ていないなら変な物出している場合ではないと思うけれど、普通に余計な世話ですな。
釣れぬなら 変えてみましょう 手と品を
なんで釣れんかといえば、単純にお魚さんがいない場合が多いんだけど
見える魚は釣れない伝説もあるように、見えないからこその試行錯誤が釣りの魅力でもあるわけで
結論
釣れない時間が釣りを趣味たらしめており
昔フリーズ今アップデートが終わらない問題がウィンドウズを趣味たらしめてるみたいならしい感じだと思う
PCは使い捨て、PCケースを開ける頻度は2~3年に1回、3Dゲームなんぞプレイしない、動画や画像の編集はしない、コメント数1万のニコニコ動画がスムーズに再生できる性能で良い、という程度のスタンスなら、本体が小さいという小型PCの利点は大きいですね。
>実際に売り場へ行ってみるとi7は無し
型番「DM110-S3」がi3、次の「DM110-S5」がi5、最後に「DM110-S7」がi7仕様で、CPUのBTOは全モデルで不可能な様子。i7のSSD+HDD標準モデルは売り切れながら、HDDモデルをBTOで同スペックへ引き上げる事は可能。
ドスパラ通販: Diginnos mini DM110-S7
http://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_prime.php?mc=6163&sn=1621
>Diginnos Stick
HuluとかAmazonプライムとか、見放題の動画サービスを休日にでも見る用途になら、けっこうお勧めできます。テレビへ付けっ放しにしておいてもほとんど電気は食いませんから、チャンネルを切り替えるだけで、見たいドラマや映画がすぐ見られます。少なくともマウスは欲しいところではありますが。
>raytrek
ドスパラがNUCに手を出しているとは初耳。どうせ売れなかろうと思えば、クリエイター向けという更にニッチな層に向けるとは驚き。偉大な製品をクリエイトしたいなら、小さくまとまったPCなんぞ投げ捨てろと思わないでも無いですが。省スペース、視界を巨大なPC本体が占有して思考の邪魔をしない、動作音が静か、などの利点を求める層に需要があるのでしょうか。
彫魚さんのポエムは、いつもいちいち粋だったり面白い返信なのだけれども、そこへ私が返そうとした時、私が返信した理由、その意味が解る人がどれほどいるのだろうか?と思えば、彫魚 さんに返信しづらいという。
私にはだいたい意味がわかっていると思うし楽しんでおります。他人は気にせず、私も気にせず。好きに書いて欲しいのがコメント欄。