最近やけくそ感ただよう日本HPから新製品。
先日の斜めデスクトップOMEN Xも何かとおかしかったけれど、今回はおにぎりとゴミ箱からインスパイアされたような変わった形のデスクトップPCを発売。個人的には今回はアリだと思うけれど皆さんどう思われるか。
適当に見て参りましょう。
攻めるHPのデスクトップPC「Pavilion Wave 600」が珍妙
プレスリリースらしき記事はこちら。
日本HP、360度スピーカー一体型「HP Pavilion Wave 600」 - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1016811.html
上空から。
前面はシンプルにイヤホンジャックとUSBが各1つだけ。他の端子類は電源ボタン含め背面についており、一見するとパソコンには見えないデザイン。
見た目以外の特徴として、本体上部にスピーカーを内蔵。
55mm径で360度、無指向性なので1つのようで、これはどうなのだろう?と検索で調べると、どこに居てもそれなりにBGMを楽しめるといった感じらしい。高価な無指向性スピーカーは数十万円する物も存在。
横から見るとゴミ箱、上から見るとおにぎり、そちら方向で斜めにして来たかと唸ってよろしそうなデザイン。
実はコスパも見た目も悪くないどころか良い気がする
デザインにこだわったけれどクソ性能なのか?と思えばそうでも無し。
最下位の「600-a031jpエントリーモデル」は、CPUにCore i3-6100T(3.2GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、1TB HDDを搭載し、税別直販価格は64,800円。
CPUが117ドル、ケースが3万円くらいと思えば納得の税込約7万円。このケースが3万なら私は絶対に買わないけれど、今後大量生産するほど売れるようになれば値下がりも期待できそう。
上はどこまでかはこれ。
最上位の「600-a072jpパフォーマンス(グラフィックス搭載)モデル」は、a052jpからCPUをCore i7-6700T(2.8GHz)、HDDを2TBに強化し、税別直販価格は99,800円。
グラフィック搭載はRadeon R9 M470、モバイル用なので性能は高くは無さそうだけれども、海外サイトを見て来るとDirect X 12に対応しているらしく、VRAMは最大4GBであり設定落とせば3Dゲームも行けそう。
ストレージはHDD 2TBのみでは無く、128GBのM.2スロットなNVMe SSDが起動ドライブであり、ベンチマーク結果を見るとPCI-Express接続と判る。※それ以前にNVMeならPCIe
source:日本HP「Pavilion Wave 600-a072jp」 - PC Watch
ランダムがHDDよりクソ速いのは当然として、シーケンシャルの書込がSATA並に遅く読込だけ高速、早々にインテルの600pでも採用したのだろうか。
デスクトップPCと言えば見た目はそうだけれども、インターフェイスがノートPCと同じくらい充実。
Intel H170チップセット、OSにWindows 10 Homeを搭載。インターフェイスは、USB 3.0 Type-C、USB 3.0×3、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2、Gigabit Ethernet、HDMI出力、DisplayPort、
最上位モデルをいつもの書き方で。
- OS:Windows 10 Home 64bit
- CPU:Core i7-6700T(2.8-3.6GHz、4コア/HT、8MB、TDP35W)
- グラフィック:Intel HD Graphics 530 + Radeon R9 M470
- メモリ:8GBx1(PC4-17000)
- SSD:128GB(M.2、PCIe Gen3x4、NVMe)
- HDD:2TB(7,200回転)
- 光学ドライブ:※無し
- 有線:1000BASE-T、USB 3.0 Type-C、USB 3.0×3、HDMI、DP など
- 無線:IEEE 802.11ac、Bluetooth 4.2
- サイズ:約173x168x259mm(幅×奥行き×高さ)
- 重量:約2.9kg
デスクトップとノートPCの良いところ取りをしたような構成、高さ26cmはコンパクト、重量3kgは軽めなノートPC2台分。詳しくない人向けに一応書いておくと、グラボ以外は全部デスクトップPC用パーツで成り立っております。無線とかは知らない。
グラフィックにインテルHDとRadeonを並記している理由は、この組合せで2画面出力に対応しているらしく、例としてリビングの大画面テレビとPC用モニタとか出来る仕様。
私のメインPCより高性能、勝っているのはストレージ容量くらいで、あらゆる性能で負け。勝ち負けの問題では無いけれど、リビングPCとして結構なオーバースペックだと思う。
中身はぎっしり詰め込まれております。
source:日本HP、小型デスクトップPC「HP Pavilion Wave 600」 | マイナビニュース
日本HP公式ページより画像を拝借。
ゴミ箱をデスクトップしているようにしか見えないけれど慣れでしょう。せっかくスピーカーがあるので床に置くのはもったいない。
今後のデスクトップPCはケースの形が変わる?(まとめ)
私含む自作デスクトップPCユーザに言わせると、「ケースは直方体で結構、あらゆる事に効率が良い」で終わってしまうかも知れないけれど、自作ユーザ自体が少数派だと思うので見た目の変更はアリな気がする。
このケースが良いと思っている人も居るだろうし、
あらゆるパーツが斜めでも構わないなら、これが良い人も居るのでしょう。
Mac Proも見慣れてしまえば違和感が薄れた気がする。
数年前までデスクトップPCはCPUが高温、グラボも搭載するならエアフローは重要と感じていたものの、最近は3Dゲームをするとか、室温が30度を超えてもエアコン使わないなどのやや特殊な環境以外ではエアフロー大して重要では無くなった気がする。
なぜかは、インテルとNVIDIAが省電力化を頑張り過ぎており、リビングで検索してYouTube見てFacebookやTwitterチェックする程度ならば、ケースは重要では無さそうとも感じる。
スティック型PCではCPUがクソ性能過ぎて用途が限られすぎるところ、今回の日本HPのおにぎり型ゴミ箱PCは大きすぎない割に充分な性能や容量を維持しており、アリなのでは無かろうか。HPから金貰ったり宣伝依頼されているわけでは無く、普通にそう思う。
もう少し故障しやすさが上がるようなエアフローの悪さや無理やり詰め込むような設計にすれば、パソコン出荷台数がほんのり復活するかも知れませんな。
ちなみに1つ上の画像はMac Proではございません。
三角柱で有名といえば、福岡県は福岡市にある福岡タワーですかね。記憶には全く残っていませんが、登った事があります。
福岡タワーとは|福岡タワー公式サイト
http://www.fukuokatower.co.jp/welcome/
>無指向性スピーカー
安いアクティブスピーカですと、Logicoolの「Z520」とか「Z523」とかありましたね。5,000~10,000円くらいで買えたはず。古いモデルですから、現状だと数は少ないですけれど。
プレスリリース:ロジクール、「360°サウンド」採用アクティブスピーカー2機種を発売
http://www.logicool.co.jp/ja-jp/press/press-releases/6160
※2009年8月
>グラフィック搭載はRadeon R9 M470
R9はハイエンドに位置するラインナップですし、モバイル用である事を考慮しても、ミドルロークラスに届くだろう期待はできますね。ナンバリング的に、R9 M470はRX 460の2割ダウンくらいと予想。
>三角柱
クロスランドタワー (118m) / 全日本タワー協議会
http://www.japantowers.jp/web/03_towermap/index_06.html
つい最近、TVで見ました。
BSジャパン 空から日本を見てみようplus
http://www.bs-j.co.jp/sorakara/
動画の45:05あたりからこのタワーの紹介です。
(次回分の放送後に更新されちゃいます)