ドスパラから号外と称する広告メールが着信。
中古PCに興味は無いものの、ブログのネタになるかと思いリンク先を見ると確かに安い。どのくらい安いかは、レッツノートが3万強、ワークステーションが約2万円、一体型PCが8千円など、やけくそと思える程の低価格。
私は中古PCが地雷と思っておりアンチ風に解説。
ドスパラ中古の中古パソコン処分が本当に激安
ドスパラ会員(DJクラブ)に入っているなら時々届く誘導広告より。
DJ CLUB PRESS 中古号外 - ドスパラ中古
http://used.dospara.co.jp/sale/free/extra_tyuko_mail.html
この下も続いているけれど、全部やると連載になってしまう為もちろんスルー。上の8機種でも多いので、更に絞り4種類へ。
ASUSやLenovoは現行の新製品が安く「新品を買え」で終わるので除外。富士通のスリムケースも面白くなさそうなので除外し、残りが以下。
- パナ:Let'snote CF-T7・・31,990円
- 東芝:Satellite K17 200E/W・・24,980円
- HP:XW4400・・19,900円
- 富士通:FMV-K5220・・7,900円
片っ端から「これは無い」ばかりでは書いていても面白く無い為、良い所や用途として何に使えるかの提案も挙げて参ります。
パナ:Let'snote CF-T7・・31,990円
堅牢で軽量、独特なデザインの液晶背面とタッチパッドが特徴的なパナソニックの人気ブランド。
2ch(まとめ)を見る限りではダサいという理由で不人気な雰囲気が充満しているようですが、私は個人的にこのデザインの主に色や質感が気に入っており、戦闘機のようなカラーとでも言いましょうか、アルミのようなステンレスのような所がつぼ。
今でも普通に使える高機動型ノート
性能は、超低電圧CPUかつ性能は落とさない趣旨なCore2 DuoのU7600が載っており、TDPは10Wという凄まじい省エネ。
12.1インチは中途半端に見えるけれど、アスペクト比4:3のモニタなので縦は768ピクセル有り最近の16:9のなめた解像度な縦600ピクセルと比較し余裕有り。元からモバイル端末として出ている為、小型かつ解像度も低いとは言えずバランスがよろしいかと。
OSはXPのProfessionalが載っておりHomeより高機能。Windows7より2つ古いバージョンでは有りますが、私が今これを書いているOSと同じく現役。サポートも長め、Vistaでは無い事が利点。
レッツノートというブランド代も搭載
これが2~3年前なら私が飛びついていたかも知れない価格なものの、2011年現在は更に安く高性能なノートが多く、性能面では見劣りが激しめ。
特にCPUはいくら省電力とは言え、バッテリも劣化している可能性が非常に高く、その点では省電力CPUは無意味に近いでしょう。電源を100Vから取るなら無駄に性能が抑えられているだけ。ファンが多少静かかも知れませんな。
用途次第では有りますが、メモリ1GBとHDD80GBは今では少なめ。XPなら1GB有れば充分とし、80GB以上も要らないなら有りかも知れないけれど、SSDや大容量物に交換すると出費は増え新品の更に良いノートが買えそう。
モバイルとして致命的な事はバッテリの劣化以外にLANが有線/無線ともに旧規格で遅い事も難点。
東芝:Satellite K17 200E/W・・24,980円
レッツより更に値を下げ、家庭用ゲーム機並の価格な東芝のサテライト。企業向けノートですな。
東芝のノートは現在も新製品が次々と投入されており、NECや富士通などと比較し価格が良心的かつ性能が高め。
ナショナルブランドのノートで型落ちが嫌なら東芝(dynabook)から見た方が良いという言い分は私の個人的な価値観より。
事務用途の固定型ノートとして性能高め
レッツと比較すると分り易い所がモバイルでは無い特徴。
CPUは似たようなCore2Duoの7000番台でも動作周波数は高めで2.0GHzのデュアルコア。DVDドライブも搭載しており画面サイズも15.4インチは見易い。
この世代のノートにしては珍しい箇所が解像度の高さとギガLAN標準。当時のデスクトップで普及していた縦1024よりは小さい800ピクセルでは有るものの、横は1280と当時のデスクトップ並に広め。社内LANで1000BASEが行けるなら利点としてでかいでしょう。
無線LANは使わず、オフィスも別に入れる前提。リカバリメディが付属しており、HDDを大容量やSSDに換装しても安心。Windowsが7のProfessional(64bit)も大きな利点。
このWin7はアップグレード版なので地雷
現物を見ていない為に推測として。発売は2007年となっており、Windows7が発売される2年も前のモデル。東芝のページで仕様を確認すると。
source:dynabook Satellite K17 トップページ
標準はVista BusinessまたはXP Pro~(SP2)となっており、Win7 Pro~へのアップグレードと思われ、そうなるとリカバリメディアとアップグレードのライセンスがどうなっているか心配。
購入するとWindows7のPro~、しかし問題は再インストール。その辺りがどうなるのか、購入する前にドスパラ中古へ確認するべきでしょうな。
個人的にはアップグレード版は何かと面倒なのでスルー版。アップグレード後もWin7のSPアップデートが長そう。
HP:XW4400・・19,900円
法人向けPCと言えばHP。日本国内ではNECや富士通よりは占有率が低いものの人気有り。役場や病院で良く見掛けます。
フルタワーのような見た目、しかし仕様にはミドルタワーと表記。
同じケースが現役で販売中なので日本HPで確認すると、幅が16cmと細く、高さは45cmと高めな為にフルタワーのように見えるのでしょうな。
拡張性の高いデザイン用途の格安PC
約2万円という時点でOSのXP Proが13千円くらいの価値とするなら本体が7千円というなめた価格になってしまうものの、グラボにNVIDIAのQuadroを搭載しているOpenGLに強いワークステーション。
CPU性能やメモリ、HDD容量などは今では高性能とは言えないけれど、とにかく価格が利点。一昔前の中古PCなら、グラボ無しでも2万円は切れないかと。
付属品は電源ケーブルのみと心細いけれど、リカバリはD2D(Disk To Disk)と表記されている、私が良く書くHDDリカバリというやつ。光学メディア(CD/DVD)より高速に再インストール可能。
拡張性だけが取り柄なケース以外ゴミ
ゴミは言い過ぎ、CPUは今でも充分使えるCore2DuoのE6600を搭載しており、メモリを増設しHDDも交換やおかわりするなら有りでしょう。
問題はQuadro FX560の古さで、当時はグラボのみで軽く3万円していたと思われるけれど、現在は2万円を切るQuadro 600より低性能。
ネックはFX560のVRAM128MBという少なさ。古いソフトウェアならまだしも、現役のバージョンでCADや3Dデザインは厳しい。今は良くとも将来性に不安。
グラボの利点が無ければ爆熱CPU搭載のでかい中古PC。個人的には大きさやデザインは気にならないけれど、アットホームな家庭の居間などでは違和感が有りまくると思われ、高さ45cmの存在感に御注意有れ。
もっと注意する事は、HDDが故障するとリカバリ不可となり詰み、本当に粗大ゴミになってしまう事。
富士通:FMV-K5220・・7,900円
ラストは富士通、ノートより大画面な一体型PCが何と8千円。
設置スペースの横幅に余裕が有り、移動しない前提ならノートより見易い画面サイズ。ノートは省スペースと言われるけれど、一体型と比較すると奥行きはノートPCの方が一般的に大きく横幅が若干小さい程度。
幅が大きくなる理由はキーボードのキー数が普通に全て付いており、テンキーも標準な為。利便性を取るか、犠牲にして小さくするかでしょうな。
モニタセットで8千円は激安過ぎ
書かれていないけれどモニタサイズは17インチの4:3。解像度は1280x1024となっており、XP時代のパソコンとしては普通に使い易い大きさ。
OSがXPのPro~なもののHDDが40GBと小容量な事から、やはり事務用途でしょうな。サブPCとして簡単な作業をするなら、やはり価格の安さが最大の利点。
どのくらい安いか、当時では無く現在の価格で言うと、17インチモニタの新品が安めに5千円、XPのPro~を7のDSP換算としても13千円なので、本体はマイナス1万円のような価値とも言えましょう。
産業廃棄物を購入するような感覚
上で本体はマイナス1万円と書いた屁理屈で納得するなら良いけれど、これを捨てる際は液晶を捨てる事になり産廃扱いで処分費増加。自治体により違うけれど、液晶4千円、PC4千円なら捨てる費用が購入と同額。
性能は17インチモニタの裏にノートがくっついているような設計なので、Pentiumとは言えM(モバイル仕様)の低性能。HDD40GBやメモリ1GBで本当に足りるなら良いけれど、OSが使う容量を考慮すると現代では通用する用途が狭め。
状態は「目立つ色やけあり」と書かれており、どこがどの程度焼けているか心配。液晶の左上半分が見えづらいなどのひどい状態も考えられる為、本気で買うならやはりドスパラ中古に問い合わせでしょう。
液晶モニタのバックライトも最近のようなLEDでは無く冷陰極管と思われ、切れると修理費用は1万円以上が相場。そこまでするかと。
以上、バランスを取る為に利点と難点を適当に書き出して参りましたが、これらはさわり程度。これ以上を理解してそれでも安さに惹かれるなら結構かと思うけれど、私は中古PCほど故障が怖い買い物は無いと思っております。
ドスパラに限らず中古パソコン激安処分で注意する事
中古PC何がまずいかは以前も書いた気がするけれど主観でやばい順。
- 電源ユニット・・大小複数の電解コンデンサ劣化
- ハードディスク・・全体的な消耗や劣化、潜在的なエラー
- マザーボード・・電解コンデンサ劣化、特にCPU周辺
- ビデオカード・・同上、GPU周辺
今回の例では全て企業のリース落ちPCと思われ、使われ方以上に環境が問題。土足の床に直置きされクリーニング無しで数年フル稼働したなら上記4つが不安。
最近のマザーボードは固体コンデンサが使われているけれど、4~5年前までは液体コンデンサが普通に載っており、熱で膨張し電源が入らなくなる、ひどい物は爆発音と共に破裂し液が飛び散るという自爆も有り。
HDDを2番目に挙げておりますが、最も故障してはならないパーツ。バックアップする環境や性格なら良いけれど、他人にプレゼントなどしてHDD故障でデータを吹き飛ばし終了は後味が悪い。
上記以外のパーツも要注意。
- OS・・サポート期間短め、HDD故障でリカバリが詰む事も有り
- CPU・・万一の故障時は新品が入手困難
- メモリ・・古い為に割高、1枚あたりの容量も少ない
- モニタ・・故障すると修理は非現実的、液晶廃棄は有料
故障すると修理の方が高く付く為ゴミになり、増設など改善したくとも品薄やジャンク品となり、やはりかえって高く付く可能性。
これらを承知、かつ上で私が書いている利点と難点のような解釈を自分用として理解するなら購入しても割安かも知れないけれど、知らずに買うと激安とは言え安物買いの銭失いになる事も。
現在は新品でも普通のノートが3万円を切っており、デスクトップも性能を求めないなら3万円台も有り。モニタもこだわらなければ23型で1万円台が相場な時代。
ドスパラに限らず中古PCは超上級者向けと考えましょう。
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