やや高性能なノートパソコンの選び方。
BTO(カスタマイズ)パソコンの良さはデスクトップが特に有利ですが、BTOメーカーのノートは有名メーカーより安く高性能なPCが多く有ります。なぜハイスペックが多く安いのか。
- 有名メーカーより安くしなければブランドの力で負ける
- 平均的な仕様で出しても特長が無く売れない
- ゲーマーや自作マニアに目利きをされる前提
性能を低く抑えるとナショナルブランドより更に安くなりますが、5万円程度のノート勝負では価格差が1~3万円程度となり特長を出せない、どちらかと言われたら何か良く判らないので有名な東芝にしときますという人間が多くなるため激戦価格となります。
ハイスペックとなれば話は変わり、ソニーやパナソニックが15万~20万円周辺で出すノートをBTOメーカーでは10万以下~12万円程度で発売出来ます。その理由は宣伝をせず人件費や開発も抑えられ、要するに規模が小さいから出来るわけです。
前置きが長くなりましたが、ドスパラとフロンティアから面白い性能差のノートが出ました。私はノートも修理していましたが、それはCore2以前の話。最近の内容は事情は良く知りませんが、このブログを書いていれば何と無しに解って来ます。
どちらを選ぶか、買わない前提のシミュレーション遊び。
フロンティアとドスパラのA4ノート約99,800円
珍しくフロンティアが本気で安いと思えるCore i7の高性能ノートを99800円で、ドスパラは180円高いものの似たような仕様でi5ノートを出しております。
Core i7を搭載したハイエンドノート発売 - フロンティア
http://www.frontier-k.co.jp/release/100430.html
10万円以下のMHF推奨高性能ノートパソコンを発売 - ドスパラ
http://www.dospara.co.jp/press/100427.html
仕様が一部を除きほぼ同様。3つに分けます。
フロンティア
- OS:Windows7 Home Premium 32bit/64bit
- CPU:Core i7 620M(2.66GHz/L3-4MB)
- VGA:チップセット内蔵(RAM:最大1562MB)
- HDD:320GB(SATA)
ドスパラ
- OS:Windows7 Home Premium 32bit
- CPU:Core i5 520M(2.40GHz/L3-3MB)
- VGA:GeForce GT 335M (1GB)
- HDD:500GB(SATA)
共通
- M/B:モバイル インテル MH55 Express
- RAM:4GB DDR3-SODIMM PC8500(2GBx2)
- DVD:スーパーマルチドライブ
- 無線:IEEE802.11 b/g/n
- 液晶:15.6インチ 光沢(1366x768)
- 重量:約2.6kg
ノートのi7やi5と言われても良く分からない。
そういう時はスペックファインダー
Intel® Core™ i7 Mobile Processor I7-620M - SLBPD
http://processorfinder.intel.com/details.aspx?sSpec=SLBPD
Intel® Core™ i5 Mobile Processor I5-520M - SLBNA
http://processorfinder.intel.com/details.aspx?sSpec=SLBNA
2010年5月現在、仕様番号が各2種類有りましたが同仕様。
いずれも10万円ですが、違いの特長を書き出すと
- CPUはフロンティアのi7が高性能
- グラフィックカードはドスパラが高性能
- フロンティアはWin7の32bitが入っており64bitも付属する
HDD容量180GB程度の違いは誤差程度と考え、上3つの違いがどう影響するか。
フロンティアは32bitと64bitのどちらを選択しても、もう一方が付属する機種が多いようで、これも該当。OEMかと思われますがDSPと比較し将来64bit(32bit)へ乗り換えるなら明らかに得。
ドスパラはモンスターハンター~推奨ノートと謳っているだけあり、OSは32bit固定のDSP版(モンハンは64bit非対応)、CPUをi5に落としグラボ(ベアボーン一体と思われる)に原価を突っ込んだようです。
一言で言えば、フロンティアは映像以外の一般用途、ドスパラは動画や映像編集も考えたバランス型と言えましょう。フロンティアのノート用途なら7万円前後のCULVなどでも充分。しかし3年以上5年使うと考え予算が有るなら高性能にしときましょうという事。
普通そこまでの性能は要りませんが、金が有るなら行っても良い予算10万円の壁では無かろうかと。しかし、ノートではフロンティアは不利になります。
ノートの増設やグラフィックカード交換は物理的に不可能
中を見ていない為、もしかすると拡張スロットなど粋なモノがあるやも知れませんが、まず無いと考えれば、後々グラフィック性能が必要になった際、フロンティアのノートはバランスの悪いCPUだけは高性能な状態に。
しかし、メモリはスロット2(空き0)と有るため、2GB2枚を外し4GB以上を2枚挿せば64bitを生かした長く使えるノートと言えますが、メモリがどこに有るのか分からない。おそらく底面にフタが有るのかと想像しますが、残念ながら詳細の写真に底は無し。
ドスパラのノートは一応GeForceが載ってはいますが換装は出来ないと考え、買い替えまでGT335Mとやらを使い続ける前提。ドスパラ、フロンティア、いずれも上がらないためドスパラはグラフィック性能が底上げされていると考えます。
先にカスタマイズ後の価格を見た方が良い
予算を決めて99800(99980)円からスタートしても、カスタマイズをすれば価格は変わります。数万とか数億通りなど言われるカスタマイズを今ここでやるわけには行かないため、とりあえず延長保証の3年を付けただけの合計。
- ドスパラ ・・・104978円(会員ならポイント1000円分付)
- フロンティア ・・・112400円
ドスパラの3年保証はプラス5%、対してフロンティアは固定で9450円。この時点でフロンティアは約2倍の保証額になりますが、更にドスパラでは5月3日現在送料無料。フロンティアは3150円が乗り上記のように7千円以上の差が開く。カスタマイズ後、送料も含めた総額が予算を超える事は多いため先にここを見ましょう。
しかしドスパラ、昨年からキャンペーンと称し、ほぼ送料無料な気がします。
性能より重要かも知れない、端子の位置やその他仕様
やたらCPUやグラフィック性能、メモリやHDD容量に目が行きがちですが、私は通販でパソコンを買う際にもっと重要な事は、いかに現物を見ているかのような詳細まで判るかです。
残念ながら、ドスパラもフロンティアも良く判りません。
ドスパラのノートより右側面。左も有りますがUSBなど見れば判る状態。
しかし背面の写真が無い。ついでにボトムケース(底面)も無し。
私はノートではマウスを使わないので良いものの、この右側面のUSBに挿すと邪魔にならないでしょうか。左に挿して右へ回す手も有りますが、それなら最低でも50cm程度のコードは必要など、自分が使っている様子を空想で楽しみます。
フロンティア。ドスパラより親切ですが、やはり背面と底面の写真無し。
D-sub15pinやHDMIが左に付いているという事は背面は何も無いのでしょうか。上下左右、液晶モニタの開閉全体360度を撮ってこそ、BTOメーカーのノートと思いますが、そういう風潮は無くなって行くのかも知れませんね。
私なら、左右の端子類より背面に何が挿せるか、ボトムケースを開けられるならメモリやCPUの換装は簡単そうかなどを教えて欲しい。
この2社(2機種)以外でも良いノートは多い
ドスパラとフロンティアの比較と書きながら何だそれはと思われるやも知れませんが、BTOパソコンはこの2社だけでは有りません。私が書きながら説明したように納得行かない部分が有るなら他のメーカーでもカスタマイズして総額を見るべきででしょう。
ノートも扱っており種類が揃っているメーカーは、DELLやHP以外にも、マウスやパソコン工房も自社でベアボーン(ノート本体の事)を仕入れております。
ノートのこだわりはBTOや性能では無く別の所に有る
自作寄りな人間、私も含まれるかと思いますが、ノートパソコンを性能や予算で語りすぎる事が有ります。それとは別に価値を得る事が有り、簡単に私を例として何でも良いから1台貰えるならパナソニックのレッツノート、プレミア何とか延長保証付きです。
性能として20万円前後は無いだろうと思うものの、設計や構造、ユニークなデザインや堅牢性、軽さ、防水、ナショナルの名の通り知名度の高さなど。あの人が持っていたのはあのノートだと印象付ける為。
しかし自腹で買うとなれば、ASUSやAcerの安物やBTOメーカーのノート。デザインの良さは必要無く、セカンドPCとしていつまで使えるかを重視します。中身は同じで見た目にこだわる必要無し。ベアの多くはQuanta、Compal、時々Clevo、Mytac。CPUはインテル、HDDは3~4社しか無くVAIOもドスパラもロゴが違う程度。
良くある口コミで、DELLだから、ドスパラだから故障したなどは、売れている以外に何か理由を付けて自分を正当化したいのみ。ノートの故障率で言えば世界シェアナンバー1のHPがトップだったと記憶しております。
連休のため完全に酔って書いており、鵜呑みにしてはなりません。
ヒツジの野郎が何か言っていたな 程度の参考まで。
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