フロンティアのメールマガジンにて、セール情報を受信。
フロンティアと言えば、Windowsの扱いがOEMな割に高めなBTOパソコンが多め。他の量産系BTOメーカーより2~3割乗っていると思われ、安い時でもマウスが5万円なら6万円以上、12万円なら14万円くらいなど。
今回のセールは本当に安めな処分価格となっております。
一応前置くと、お勧めとか買えと言っているわけでは無いので勘違い無きよう。価格をどのように見ると損をしないかの説明としてご覧有れ。
全部やると連載になってしまうので、デスクトップ二種類、ノート二種類。ちなみにセール期間は、2011年12月29日(木)午前10時まで。
未来から来た人で、既に過ぎているならフロンティアが本気を出すとどうなるかの記録としてどうぞ。
デスクトップ、Core i7 2600搭載ミニタワーは約7万円
性能と価格が高い方から参りましょう。
フロンティアで毎回思う事はパフォーマンスとだけ書かれた機種。
性能が高いという意味で使っているのならハイパフォーマンス。安い事を指すならコストパフォーマンス(に優れた)という表現になると思うけれど良く解らない。売っている中の人も良く解っていないのかも知れませんな。
見なかった事にして主要構成を一覧。
- OS:Windows7 HomePremium 64bit版 ・・12千円
- CPU:Core i7 2600(3.4-3.8GHz、8MB、2コア/HT対応) ・・23千円
- マザー:インテル H67 Express ・・7千円
- グラボ:GeForce GTX550Ti(1GB) ・・10千円
- メモリ:8GB(4GBx2) DDR3-SDRAM PC3-10600 ・・2千円
- HDD:1TB(SATA3) ・・9千円
- DVD:スーパーマルチ ・・2千円
- ケース:マイクロタワー ・・3千円
- 電源:600W ・・3千円
- その他:カードリーダー、キーボード、マウス ・・計3千円
右端の価格は私の脳内価格コムより、市販パーツ単品の最安。BTOメーカー側が不利になるよう、いつも通り厳しめに付けておりますが合計約73千円。自作PCより安くなるとはフロンティアにしてはかなり安い方。
構成は全体的に無難で、CPUのみ突出して性能が高くなっており他は普通かやや上。グラボ有りでH67になっている理由は在庫処分または原価が安い為でしょう。BTOパソコンは自作マニアのようにいじりまくる前提では無いので問題無し。
一応、量産系BTOメーカーの中では常に最安に近いマウスコンピューターも見ると、i7-2600搭載機種は既に生産終了。
フロンティアの「パフォーマンス」と比較するなら左端がほぼ同じ構成なので5千円くらい安いという事。
但しマウス側はケースがミドルタワー、そして終息後に価格を変更するわけが無い為、いつの価格かは不明。掲載が残っているという事は最近と思われます。
ちなみにi7-2600は2700Kが数千円差で発売された為、マウスのように早めの完売がが上手い売り方。フロンティアは残り物のような感が有るものの、性能はクロック100MHzの違いのみなので、オーバークロックしないなら差の体感は無理。
もう一つのデスクトップはスリムの安物。
目についてしまったので一応ケチを付けておくと、何が高機能なのか不明な普通の安いパソコン。やはりコピーがパソコンを知っている人間が考えたとは思えない。
それは良いとして主な構成を上と同じように一覧。
- OS:Windows7 HomePremium 32bit版 ・・12千円
- CPU:Pentium G630(2.7GHz、3MB、2コア) ・・5千円
- マザー:インテル H61 Express ・・4千円
- グラボ:無し ※CPUに内蔵
- メモリ:2GB(2GBx1) DDR3-SDRAM PC3-10600 ・・1千円
- HDD:500GB(SATA2) ・・5千円
- DVD:スーパーマルチ ・・2千円
- ケース:スリムタワー ・・3千円
- 電源:250W ・・3千円
- その他:カードリーダー、キーボード、マウス ・・計3千円
総額は約38千円なので1万円くらい安め。
高騰中のHDD、2GBメモリに千円は高く付け過ぎと思われるなら、差額をケースと電源へ載せるという事にしましょう。
スリムケースと250W電源をマイクロ+600Wより高く値を付けるは不自然として低めに書いており、実際にスリムと搭載出来る250W電源を市販単品で買えば合計6千円ではきかないでしょう。
性能としては低めなものの、Pentium搭載で実用的。メモリは足りないと思った時に載せたり差し替え。または4GBx1枚へのカスタマイズが約1千円、4GBx2枚は4千円なので金が有るなら変更しても良い本体価格の安さ。
ちなみにフロンティアはWindowsがOEM版と思われ、マウスコンピューターのように32/64bitのセレクタブル。他のPCへは流用出来ないものの、切り替えに価値が有ると思うならDSP版より得と言えましょう。
ノートPCはCore i3 2310M搭載、15.6型で約39千円
ノートも同じく性能と価格が高い方から、行こうと思ったけれど見づらく私も書き難くなるので安い方から参ります。
主な構成を一応テキスト化。
- OS:Windows7 HomePremium 32bit版 ・・12千円
- CPU:Core i3 2310M(2.1GHz、3MB、2コア/HT) ・・(RCP225ドル)
- マザー:インテル HM65 Express ・・※不明
- グラボ:無し ※CPUに内蔵
- メモリ:4GB(4GBx1) DDR3-SODIMM PC3-10600 ・・1千円
- HDD:320GB(SATA) ・・9千円
- DVD:スーパーマルチ ・・4千円
ノートはベアボーン(ノート本体部分丸ごと)の価格が不明な上、CPU単体の最安がこれだと言えない為、市販パーツでは比較出来ず。CPUのRCP225ドルとは、インテルが発売当初にメーカーへ出荷する際の参考価格なのであてにせず。定価のようなものなので高め。
この場合は同等のノートと比較する為、価格コムで条件検索。
source:価格.com - ノートパソコン スペック検索・性能比較
条件は、CPUをCore i3、モニタ15.6型。しかしこれらは見えておりませんが全てメモリが2GBとなっており、フロンティアのノートよりやや性能低め。
2011年末現在、ノート用DDR3は4GBx2枚が2~3千円の時代なので、最安のLenovoノートに2500円くらい追加すると37千円くらい。それでもフロンティアより2千円安め、しかしフロンティアにしては頑張っている方でしょう。
条件にメモリ4GBを追加すると、4万円台のVAIO群5機種が最安から5位を占めるので省略。
性能の話に戻すと、フロンティアのノートは低性能とは言えず高性能とも言えない中間辺り。15型モニタのCore i3でメモリ4GB有れば、軽めな用途で実用には充分と言えましょう。
では性能の高い方。
同じベアボーン。性能が低い方の違いのみ書き出すと。
- CPU:Core i5 2410M(2.3-2.9GHz、3MB、2コア/HT)
- SSD:80GB(SATA) ・・11千円
SSDの価格は価格コムで、インテル、SSD。以下は価格昇(安い)順。
source:価格.com - インテル(intel)のSSD 製品一覧 価格の安い順
安い方のノートとの差額は11千円。違いはCPUとストレージ。
安い方のノートで320GBの2.5インチHDDを9千円としたので差額は2千円。CPUに9千円の価値が有る、または80GBのSSDに差額以上の価値が有ると思うならこちらが買い得でしょうか。
私は事務用PCで80GBのSSDを入れておりますが、それはデスクトップだから内蔵HDDへデータを逃がせるとして小容量でも良しとしております。
やはり用途次第、個人の環境によるものの、ノートで80GBはきつくないか。Windows7はメモリを盛るとストレージ容量も食うらしい為、そこも考え所ですな。
マウスの15.6型ノートも参考にしてみましょう。
左の2機種はCeleronなのでスルーし、右の2列。
CPUの種類が若干違うものの、性能も若干の違い程度。価格はフロンティアが安く、マウスのノートにSSDを搭載すると更に高額。
個人的にはマウスに有りフロンティアに無いUSB3.0x2本の価値が高いとし、その点で比較にならないと思うものの、詳細をやり始めると終わらないので単純に「フロンティアにしては安い」という事にしましょう。
BTOパソコンの価格と性能を適正に比較する方法(まとめ)
今回の比較で各機種を見つつ私が考えていた事を書くと。
- 通常価格はBTOメーカーの言い値なので無視
- キャンペーンもBTOメーカーの都合なので無視
- 限定、急げ、迷うな、決定版、などの煽りは無視
- 可能なら市販品と、難しいなら他メーカーと比較
- 本気で購入を検討するなら詳細も隅々まで見る
フロンティアの通常価格はかなり高めな設定で、レノボの直販やエプダイ程では無いとしても「なぜこんな値段になるのか?」と疑問に思う程。それを対象に「25千円値引き!」とか言われても意味は無し。フロンティアがVAIOなどのブランドと解釈する人なら別では有ります。
キャンペーンはマウス以外でも時々やっており、性能や容量が上がっている理由は発売から時間が経ち価値が落ちた、または競合に負ける、もしくは在庫処分したい為というメーカーの都合。アップグレード後が適正な価格と性能として他メーカーと比較しましょう。
煽りコピーなどもメーカーの販促手法なので鵜呑みしない。比較するならデスクトップは自作(単品)パーツ、ノートなら完成品と。見るだけなら良いけれど、買うならUSB3.0の有無や有線LANの速度など細かい所まで見て後悔しない買い物をどうぞ。
以上、なぜ今回フロンティアのセールをネタにしたかはメールマガジンに書かれている2万円のノートが無かった為。
メルマガのタイトルを一部引かせてもらいます。
- \たった2万円でPCが買える!/今期最大セール開始!
私の見落としかも知れないけれど、2万円で買えるPCは見当たらず。本当に2万円(以内)ならセレクタブルなWindows7代がDSP版(約12千円)以上の価値とすると本体は8千円以下。釣られたわけですが、訂正のメールは来ず。
メルマガ全文を原文そのまんテキストファイルで上げたので、本当に2万円の物が有るなら飛びついても良いかも知れず。右クリックで保存または左クリック。12/29午前10時まで。
存在しないなら嘘広告なので最近のフロンティアらしいという事にしましょうか。
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