ゲーム用パソコンの性能について。
漠然とCPUやビデオカード(以下、グラボ)の性能を盛りハイスペックにすれば良いけれど、予算に限りがある場合、できるだけ価格を安く抑えようと思えばどの程度なら良いのか判断が難しい。
というわけでSteamで調べて来た。
Steam用ゲームPCの性能はどの程度必要?(2018)
私が適当に選ぶと軽いゲームになりそうなのでこちらを参考に。
年間ベスト 2018
https://store.steampowered.com/2018_so_far
この中の「売上上位」「人気の新作」より適当に選出。
どう適当に選ぶかは、例としてこのようにサムネイルの上へマウスのポインタを載せてオーバーレイした画像のスライドを見て重そうと思ったモノ、かつ発売が1年以内にて。
どこを見て抽出するかはシステム要件の最低ではなく推奨の方のプロセッサー(CPU)、メモリ、グラフィックの3種類で、優先順はグラボ>CPU>メモリ。
10件のシステム要件の一部を書き出し、高性能を要さない順は以下の通りで、下へ行くほどハイスペックを要求。
- DARK SOULS: REMASTERED
- Assassin's Creed Origins
- Attack on Titan 2 - A.O.T.2 - 進撃の巨人2
- METAL GEAR SURVIVE
- Far Cry 5
- Warhammer: Vermintide 2
- PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
- Kingdom Come: Deliverance
- FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION
- The Elder Scrolls V: Skyrim VR
では10種類見て参りましょう。
1.DARK SOULS: REMASTERED
- Intel Core i5-4570 3.2 GHz / AMD FX-8350 4.2 GHz
- 8 GB RAM
- GeForce GTX 660, 2 GB / Radeon HD 7870, 2 GB
10タイトル中でCore i7ではない2種類の内1つがこちら。現在はシリーズ3まで出ており、これは初期のリマスター版なのであまり高性能でなくとも良いのかと。グラボが古めでも良くVRAM2GBで良い辺りもハードル低いですな。
ここから下までメモリは全部8GBまたは16GBと表記されていたため、ゲーミングPC=8~16GBメモリあった方が良いと思いましょう。
これ試しに買ってプレイしてみたけれど、グラボなしでは画質落としてもラグる(遅延、コマ落ちする)のでムチャしないように。
2.Assassin's Creed Origins
- Intel Core i7- 3770 @ 3.5 GHz or AMD FX-8350 @ 4.0 GHz
- 8 GB RAM
- NVIDIA GeForce GTX 760 or AMD R9 280X (3GB VRAM with Shader Model 5.0 or better)
2番めに要求スペック低めなのはアサクリのいくつか前のシリーズでグラボはGTX 760でOKらしい。このシリーズは全て画質すごく良く見える割にスペックやや低めでも行けるのは何なのだろう。
3.Attack on Titan 2 - A.O.T.2 - 進撃の巨人2
- Core i7 3770 or over
- 8 GB RAM
- NVIDIA GeForce GTX 960 VRAM 2GB or over
Steamでこんなものが出ているとは知らなかった、マンガが原作の進撃の巨人がゲーム化。ミスったと思ったところは、画像や動画を見ても高性能を要求しそうには見えなかった点。
とは言え、巨人が暴れまくるシーンは非常にリアル。上の画像は原作に忠実となるようアニメ風にしたのでしょうな。
4.METAL GEAR SURVIVE
- Intel Core i7-4790 (3.60GHz) or better; Quad-core or better
- 8 GB RAM
- NVIDIA GeForce GTX 960 (DirectX 11 graphic card required)
意外と位置的に上へ来てしまったメタルギアの最新版。DirectX 11、GTX 960程度でも推奨環境になるそうな。
どうでも良いけれどメタルギアシリーズ、2まで面白かったのに描画にこだわりまくりすぎて3以降は何が面白いのかわからなかった。私は本当に3Dゲームが合わない。
5.Far Cry 5
- Intel Core i7-4770 @ 3.4 GHz or AMD Ryzen 5 1600 @ 3.2 GHz or equivalent
- 8 GB RAM
- NVIDIA GeForce GTX 970 or AMD R9 290X (4GB VRAM with Shader Model 5.0 or better)
ベンチマークや2chまとめで見て名前だけは知っているファークライのシリーズ5作目はCPU性能やや高め、しかしGTX 970という、今ならGTX 1060のVRAM3GB版でも推奨スペックになれるという。
6.Warhammer: Vermintide 2
- Intel Core i7- 3770 @ 3.5 GHz or AMD FX-8350 @ 4 GHz
- 8 GB RAM
- NVIDIA GeForce GTX 970/1060 or ATI Radeon R9 series
これもベンチマークで名前を知っているタイトルで、CPUはファークライ5よりやや古めなCore i7でOKながら、グラボがGTX 970に次いで1060が併記されているのでこちらの方が重いのかと判断。6と5番は逆かほぼ同じ。
7.PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
- Intel Core i5-6600K / AMD Ryzen 5 1600
- 16 GB RAM
- NVIDIA GeForce GTX 1060 3GB / AMD Radeon RX 580 4GB
こちらも名前だけは知っている通称PUBG、昨年から爆発的なヒットを記録し続け、大々的にチートが問題になっているらしいですな。
CPUはCore i5で良いとなっているものの、6600Kは4コア最上位のCore i5なので割と高性能。ここから下はGTX 1060以上になって参ります。VRAM3GBと表記してあったので6GBなくても良いとし7番手。
8.Kingdom Come: Deliverance
- Intel CPU Core i7 3770 3,4 GHz, AMD CPU AMD FX-8350 4 GHz
- 16 GB RAM
- Nvidia GPU GeForce GTX 1060, AMD GPU Radeon RX 580
聞いたことないタイトル、とかどうでもいいですな。CPUは普通にCore i7、メモリは16GBと多めな推奨となっており、GTX 1060(以上)をおすすめ。
9.FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION
- Intel Core i7-3770(3.4GHz and above)/ AMD FX-8350(4.0 GHz and above)
- 16 GB RAM
- NVIDIAR GeForce GTX 1060 6 GB VRAM / Radeon RX 480
CPUとメモリは8番のタイトルと同じく盛りめとなっており、GTX 1060はVRAM6GBなので3GBでは足りないかも状態。しかし性能的にはRadeon RXがこちら480、8番は580なので逆かも知れない。
10.The Elder Scrolls V: Skyrim VR
- Intel Core i7-4790 or AMD Ryzen 5 1500X
- 8 GB RAM
- Nvidia GeForce GTX 1070 8GB / AMD RX Vega 56 8GB
ラストはなぜか名前だけ知っているスカイリム。CPUとメモリは普通ながら、このタイトルだけ唯一GTX 1070となっており、RadeonもVEGAをご指名。VRなので1ランク上にしろという事なのでしょう。
全10種類を定価購入した時の値段と総容量
足し算してみた結果。DLCは除く基本ソフトのみ。
- 総額:63,196円
- 容量:370GB ※1タイトルあたり8~100GB以上
結構な額になりましたな。
いきなり全部買い積む必要はないとしても、進撃やFFのような国内タイトルが割と高額。容量370GBはすでにSSDへ入れるサイズではないといえるため、Steamインストールの際はセカンドのHDDへ保管するべき。
軽いゲームばかり10種類程度の私でさえ78GB使用しており、WARGAMEという3種類をPC内へインストールすると余裕で100GB超える。
積まずに1本のゲームを数ヶ月かけてやり込むとか、私のようなグラボなしでも動く2次元系ばかりなら良いとしても、FPSやTPS中心なら容量はデカい。
ちなみに最大はFF15で100GB以上とか書かれており、最低の8GBはDARK SOULSのリマスター版。
また、Steamは年に数回セールをやるため、気になるゲームはウィッシュリストに入れておく->セールで値引き->とりあえず購入して積みゲー、この流れはあるあると思われ、ストレージ容量は余裕を持ちましょう。
選ぶ基準は予算VS高画質設定で何年使う予定か?
10タイトル全ての推奨スペックを満たす構成が以下の通り。AMDはよくわからないし間違えてもアレなので省略。
- CPU:Core i7-4790K
- メモリ:16GB
- グラボ:GeForce GTX 1060(VRAM:6GB)
- SSD:適量
- HDD:TB単位で
- 電源:500W前後
上3段の言い方を替えてみましょうか。
- CPU:一般向けCore i7の最上位クラスを推奨
- メモリ:8GB 以上
- グラボ:GTX 1060(6GB)が最低限
一般向けCore i7とは、平気で1個5万とかするCore i7の7千番台でXが付くやつのことではなく、普通の8千番台。最上位とはコア数は変わらないけれどゲームはクロック(GHz)の高さが重要と昔から言われているため何かと高いやつの方がOK。
メモリは私のような軽作業なら8GBでさえ持て余すものの、やはりゲームでもメインメモリは多い方が良いのかと思った理由は以前見た検証の通り。
ゲーム用CPUのおすすめな選び方をコスパ含め比較 - BTOパソコン.jp
グラボはGTX 1060を最低限としたものの、そこまで予算をかけたくないなら画質などの設定を落として1050や1050 Tiでもアリかと。その場合はCPUはボトルネックにならない、Core i7ではオーバースペックな可能性が高まるため、Core i5でも良さそう。
というわけでBTOパソコンならこの辺り。最近ゲームに力入れているドスパラのデスクトップPCより。
今回のSteamの10タイトルに合わせるなら、メモリを8->16GBへ変更すると+12,700円、個人的にSSDの容量が気になる、偽インテルチップの噂があった例のやつだと思うのでcrucialの500GBへ変更し+1,000円。税込総額160,574円+送料といったところ。
HDD容量1TBが不安ならば上げても良いけれど、HDDはPCパーツの中でも最も換装しやすいモノ。端子を2個抜いて別途購入したHDDへ付け替えるだけ。
但しSteamは一度購入するとアカウントに紐づけられ、返品しない限りはいつでもダウンロード&インストール可能なので容量足りないなら一旦消せばOK。セーブデータがどうなるかはゲームによるはず。
というわけで、Steamの人気ゲームの推奨を満たすと結構なスペック&プライスになりますな。GTX 1060なら今から2年くらいは大丈夫と思われ、もっと長くパソコン壊れない運に自信があるなら上を目指してもよろしいかと。
ゲーミングPCのデスクトップはBTOメーカーくらいしか販売していないため、ゲームするならBTOパソコンおすすめ。
自作でも良いし、私のメインPCのようにCPUがオーバースペックしているならグラボだけ購入して挿す手もアリ。但し電源容量や経年劣化にご注意あれ。電源の80PLUS認証は設計や製造時の段階であり、経年は関係ございません。
>DARK SOULS
ダークソウルがデモンズソウルの後継であったことをいま検索して知りました。通りで雰囲気が似ていると思いました。グラボがGTX 660でOKなら、今だとGTX 1050で行けますね。VRAMが2GBしか無い点が不安ならGTX 1050 Tiで。RadeonならRX 560くらいか。それより低い性能のグラボをあえて選ぶ必要は無し。
>Assassin's Creed Origins
4K解像度だとGTX 1080 Tiでさえ平均FPSは60を下回りますが、フルHDならGTX 1070くらいでも何とか頑張れますね。設定を変えればGTX 1060でも行けるはず。ただしVRAM3GB版はきつい。
>メタルギアシリーズ、2まで面白かったのに描画にこだわりまくり
バイオハザードシリーズも追加で。
>FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION
公式のPVを見た印象としては、FFのキャラクターがモンハンやってるようにしか見えなかったのですけれど、その認識でだいたい間違っていないのですかね。
NAVER まとめ|【イグニスはバグ芸人】大爆笑の #FF15バグ まとめ
https://matome.naver.jp/odai/2148074332644206301
>スカイリム
推奨がGTX 1070。MODも盛りだくさんなスカイリムですから、快適にプレイしたいならGTX 1080 Tiでも力不足ですね。2枚3枚刺しの出番か。
>軽いゲームばかり10種類程度の私でさえ78GB使用
私はまだ20GBに届かない程度。インストールタイトルは11。ただしSteam以外のゲーム容量は300GB超え(ディスクのイメージファイルを除く)。
>SSDへ入れるサイズではない
ものによるのでしょうが、SSDに入れないとロードにやたら時間がかかるものもあるんですよね。以前SSDの記事のときにも貼りましたが、
http://fallout4.blog.jp/archives/51251641.html
私はスカイリムの通常版が出たとき(2011年)からCドライブをSSDに換装して使ってましたが、容量が128GBだったため実際にダウンロードしているゲームは常に1タイトルでした。OSとゲーム、セーブデータで半分ぐらいの使用量ですかね。その後MODに手を出したり、先のリンクのFallout4(30GB)を購入したりで現状の480GBのモノを購入しました。換装がめんどくさくて1年ぐらいはゲーム・SSDとも放置してましたがw 最近はDLCだけで50GB超えとか正気の沙汰とは思えないものもあるので、早く1TB安くなってほしい。