3月11日、GeForce GTX 1080 Tiが発売。
海外では699ドルの物が日本へ上陸するとASK税込11万円くらいになっているので1ドル155円くらい。12万くらいかと予想していたので思ったより安かったものの、グラボ1枚11万は充分に高価。
適当に見て参りましょう。
自作用とBTOパソコンでGTX 1080 Ti解禁
GeForce GTX 1080 Tiデビュー、実売10万円越え - AKIBA PC Hotline!
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1049028.html
商品の写真部分が同じに見える理由は設計が同じな為。
各社からリファレンスデザインのビデオカード「GeForce GTX 1080 Ti Founders Edition」が11日(土)に発売された。
オリジナル設計はまだ先の話で、今回はNVIDIA純正のような感じ。
価格は見ての通り税込10万円中~後半、税別表記で10万円を切れているように見せたいがための設定なのでしょう。
完成品、BTOパソコンも当日発売。
サイコムの方はカスタマイズ前提なのでこれと言える価格は無く、パソコン工房は最安税別約21万円より。グラボが10万なのだから、バランスを取るとこのくらいは行ってしまうのでしょう。
性能は上から、Titan X>1080 Ti>1080になるはずのところ、今回の最上位Ti付きはTitan Xを上回るとか。
GPUクロックやメモリバンド幅などのスペックは、Pascal最上位のTITAN Xを上回る。同社は「TITAN Xを上回る速さを実現した」などと、実際のパフォーマンスも「TITAN X超え」であることをアピール
クロックや転送は高速化、しかしメモリを若干削られているので総合的に見るとどちらが上とは言い切れない。
但し、Titan Xは米Amazonで1700ドルくらいで販売されており、1080 Tiは約700ドルならばコスパで言えば話にならない。
1080 TiはTitan X並か超えるか下回る性能
いつも通りPassMarkも参考に。
source:PassMark Software - Video Card (GPU) Benchmarks - High End Video Cards
1080 Ti、Titan Xに少々負けております。
それでも最上位のQuadro P6000に近いスコアにも関わらず価格は1/10という圧倒的なコスパの良さ。※Quadroはゲーム用グラボでは無い
PassMarkはスコアの一例として、実際にゲームでどう動くかの比較はASCIIのベンチマーク各種が分かり易そう。
ASCII.jp:GeForce GTX 1080Tiを最新ゲームでベンチマーク (1/4)
http://ascii.jp/elem/000/001/448/1448818/?rss
その前に仕様一覧での比較。
アーキテクチャーは設計の事で、1080 Tiは名前は1080でもTitan Xと同じGP102、1080や1070とか1060はGP104。Titan Xの一部仕様変更版が1080 Tiな感じ。
1080 TiはTitan Xよりクロックがやや高め、逆にメモリ系はやや低め、これがどう出るかはASCIIのゲームのベンチマークを3種類拝借。
定番のベンチマーク、3DMarkによるとTiがTitanXと同等のスコア。
しかし戦争ゲーム、バトルフィールドではMaxでやや大きめに負け。
ところがゲーム、Fallout4ではTiのスコアがTitan Xを上回るという。
意図して3種類の同じと勝ち負けを選んでいるだけなので、気になるならばリンク先で他のグラフもご覧あれ。
コスパならば圧倒的Ti、性能ならばTitan Xもアリか?と言えば、現在のGTX 1080 Tiは本気出ていないという話を次で。
今は時期が悪い、1080 Tiは独自設計待ち
今回出たGTX 1080 Tiは、各メーカーいずれもファウンダーズエディション(FE)というやつで、昔リファレンスと言っていたNVIDIAが開発したデザインや設計そのまんまなモデルなので見た目が同じ。
これに対し、いわゆるオリファンと呼ばれるメーカーオリジナルの設計は、ファンが3連装になるなどの違いがあり、オーバークロックされている物もあるのでFEより性能が高まる可能性。
EVGAの公式より。
source:EVGA - Articles - EVGA GeForce GTX 1080 Ti
左がFE、右オリファン。
オリジナルの方は価格がやや高めになるか同じくらいで、オーバークロックされていなくとも冷却性能が上がる設計が多いので、温度低下や静音にも期待できるところ。
今夜買うか今すぐ買うか、普通の人は待ちでしょう。今買っている人は金持ちな新しい物好きや自力でオーバークロックや水冷化などの改造をする人くらいでは?と見ております。
BTOパソコンでは1080 Tiが無印より有利に?
自作の場合はボード単品で比較するので1080無印が税込7~8万円、1080 Tiが11万円くらいならば3~4万の差、間を取ると1.47倍、Tiが付くと147%の価格なので割とハードルが高め。
しかしBTOパソコンのような完成品になるとこの差は縮まって見え、例として1080無印搭載のゲーミングPCが20万でTi標準が23~24万円ならばたかが3~4万差という見え方も。
となると、単品と完成品いずれも1080の在庫処分または値下げが期待出来ると思われ、Ti買うとかオリファン待ちするほど金が無いなら、あえて1080の無印の値下がり待ちする手もアリだと思った。
AMDにはRyzenに続き、Nvに対しても巻き返しを図って貰いたい。
AMDのみでNvとインテル様の両方を相手にするのは、ちとキツイとは思いますが。
>12万くらいかと予想していたので思ったより安かった
GTX 1080が7~9万円くらいですから、11万円なら妥当と言えなくもない程度の価格ですね。性能差も2~3割くらい出ていますし、1080を買う気ならいっそ1080 Ti、という考えも出そう。
>クロックがやや高め、逆にメモリ系はやや低め、これがどう出るか
大雑把に言うと、クロックが高い場合は低負荷時に有利、メモリ周りが強い場合は高負荷時に有利、ですかね。一度に処理する情報が多い場合、メモリのバス幅が広いと大量の情報を滞りなく流せるため、高付加時のスコアが落ちにくくなる傾向があります。
>1080 Tiは独自設計待ち
リファレンスデザインは敬遠します。どこから買ってもデザインが同じではつまらない。メーカの色が出るオリジナルデザインが出てから検討開始。