Cooler Master(以下、クラマス)から電源の新製品。
定格1200ワットという大容量も凄いけれど、日本製とした事により価格が1000ドル超え、日本円で11万円を超えるという高級品が2017年4月中旬より数量限定で発売予定との事。
最後にアンケートするのでご協力を。
想定価格10万円以上電源ユニットが発売予定
元ネタはこちら。画像下のリンクはクラマス公式ページ。
エルミタージュ秋葉原 – 村田製作所が製造「MasterWatt Maker 1200 MIJ」
http://www.gdm.or.jp/review/2017/0307/194790
source:Cooler Master: MasterWatt Maker 1200 MIJ
ピークが何ワットなのか気になる定格1200W。
もし1500超えるならば電源入れた直後にブレーカー落ちてしまいそうな気がするものの、他の1200Wでそういう話は無いようなので大丈夫なのでしょう。知らないけれど。
リンク先の記事は、前半が開封の儀から内部の状態を解説されており、後半でベンチマーク各種。
型番の最後のMIJはMade in Japanの略らしく、ブランド名はクラマスながら日本の京都にある村田製作所の協力で作ったらしい。
source:ホーム | 村田製作所
特徴を書き出してみましょう。
- 定格1200W、+12V最大100A、80PLUS TITANIUM
- 負荷率50%までファンが回転しないセミファンレス
- PCI-Express用6+2pinコネクタは最大8本まで対応
- 日本ケミコン製固体コンデンサ、パナソニック製リレー採用
- 標準10年保証
12ボルト最大100アンペアなので1200ワットをフルに+12Vで利用可能なシングルレーン設計。チタニウムな80PLUSは負荷50%時の変換効率94%。
一体何枚グラボ挿そうと想定しているのか良く解らない6+2pinの8本対応が意味不明なレベル。
ところで安定性が凄まじい。
見る箇所は下の枠内の黄色い三角4行、の中でも+12Vが特に重要。
計測ソフトを起動して1秒しか経過していないのかと思えるほどの安定性、12Vが12.000という理想的配牌ではなかった電圧となっており、3.3Vがわずかに上下しているだけというナニコレ状態。
数秒?否、30分である。ざわ・・・
CPUとGPUの両方に最高レベルの負荷をかける「PowerSupplyTest」を30分間動作させ、フルロード時の挙動を確かめてみることにした。
列の見方は直訳で左から、現在、最小、最大、平均。自作やBIOS設定見ない人用に解説すると、最小と最大は何もしていなくとも0.1単位で割と上下するもので、ここまで数値が動かない電源は見た事が無し。
例として私がメインPCへ搭載している5千円くらいの安物なクラマス電源ユニットの場合、12Vが11.8~12.2Vくらいをフラフラしている状態、これが普通。
未だに「電源重要」と言っている人は13万円くらい貯めておくべし。
日本製や大容量、人気のある電源ユニットは?
個人的には国産電源ユニットと言えばニプロン。
source:ニプロン 製品情報 2世代パソコン電源 から探す
右の価格を良くご覧あれ。税込3万超えとか平気でやらかす。
関係無いけれど、型番とワット数の定格とピークも良く見ると、型番の数値はピークを指しております。
これは昔、ピークで表記をしていた時期やメーカーが普通にあった頃の名残と見ており、何年か前に当ブログのコメントで「マウス(コンピューター)のピーク表記は詐欺だ」と暴れていたクレーマーを思い出した。
それは良いとして、2世代パソコン電源とは何か調べるとニプロンのオリジナルな表現らしく、2世代、モデルチェンジ時に流用してもまだまだ使える長寿命という意味との事。
電源重要ならニプロンも良さそうですな。どうぞどうぞ。
ワット数のデカい電源はどのような物があるのか、価格コムを参考にワット数で検索してみた結果がこちら、1000W以上、安い順。
source:価格.com - 電源ユニット
1000W級になると安くとも1.5万円超え、1200Wクラスは安くて2.5万円という、汎用人型決戦兵器でも作ろうとでもするのかなレベル。いや、動かないと思うけれど。意味不明失礼。
逆に高い順で1000W以上。
最高値機種の最安でさえ5.6万円くらい。
ここへ10万円超えのクラマス村田電源が来るとなると、満足度へ票を入れる人が出るのだろうか。
金銭感覚がおかしくなって来たところで、人気ランキングも。
1位のコルセア電源は評価者1人なのでスルーすると、価格が高まるに比例するかのごとく満足度も高くなる傾向。
これは電源ユニットに満足していると同時に、高価な電源ユニットなのだからという先入観による自己満足度ともいえそう。同じ機能でも1万の時計と100万の時計では自己満足度合いで満足度変わるだろう的な。
それにしても上位5件中4件がコルセアとは人気ですな。型番の末尾にJPと付いているので日本製コンデンサ採用などで信頼度が高まっているのだろうと予想。
電源ユニット信頼性向上は80PLUSかメーカー増加か?
私がPC修理現場に居た頃の自作用電源は、玄人志向の他にKEIAN(恵安)、シルバーストーン、シーソニック、グリーンハウスなどが幅を利かせていたと記憶。
ところが現在はケース屋のイメージが強かったクラマスの他、コルセア、オウルテックなどが目立って来ており、KEIANレベルの品質では電源売れなくなり事業縮小したのかと疑い中。
または80PLUSも当サイト2009年1月の記事によるとスタンダード、ブロンズ、シルバー、ゴールドの4種類しか無かったものが、約8年後の現在はチタニウムを筆頭にプラチナもおかわり。
source:80PLUSで消費電力はどう変化するのか?|ものテクアーカイブス
その上はダイヤモンドが来そうですな。更に上はアダマンチウムか。※アメコミX-MENに登場する架空の合金
変換効率をより高める技術でもあるのか、それにより品質が上がったのか。それともメーカーの競合が増え、KEIANレベルでは売り物にならなくなって来たのか。
というわけでどういうわけか、自作する皆さんは電源ユニットにいくらまでなら予算をぶち込めるかのアンケート。自作しない人は「しない」へ投票を。自作率も出してみたい為。
今は完成品PCでも、やろうと思えば自分で組み立て可能な人も自作ユーザとして投票いただけると幸い。
結果のみ見るなら選択せず投票ボタン。※2017.04.06 締めて画像へ差し替え
>電源ユニットにいくらまでなら予算をぶち込めるか
これ何Wの電源を買うかによると思う。
私の場合、650Wなら1万円、800Wなら2万円、1000W超えなら3~4万円程度の感覚。
あぁ、逆に何を目的としたPCか聞いてるアンケートって考えりゃいいのかな?
でも10万超えの電源はちょっとなぁ。
すごい安定性だなとは思うけれど、それだけ予算があるならSLI→3Wayにする。
>電源ユニットにいくらまでなら予算をぶち込めるか
>これ何Wの電源を買うかによると思う。
私もそう思います。
さらに追加するなら
・AMDかインテルか
・ゲフォかラデか
私の場合AMD+ラデなんで最低でも650W欲しいんですね。
値段的には1万まで。
80+は意識しません。
電源の信頼性・安定性とは関係無いですから。
ただ、AMDの新CPUの消費電力が下がっているので次回更新時は550Wでも良いかと思います。
昔のようにゲームしないんで、十字砲火は考慮しなくても良いですし。
前モデル「MasterWatt Maker 1200」は444ドル(直売だと469ドル)に対し、村田製作所製の「MasterWatt Maker 1200 MIJ 」は999ドルですか。中身は確かに豪華ですけれど、2倍の価値を見いだせる方は少ないでしょうね。
Amazon.com: MasterWatt Maker 1200
https://www.amazon.com/dp/B01FYD9SM8
Amazon.com: MasterWatt Maker 1200 MIJ
https://www.amazon.com/dp/B01MRCUCLP
>ピークが何ワットなのか気になる定格1200W
入力電流(Input Current)が5.5A~13Aとの事ですから、ピークでも良くて1,250Wくらいなのでは。価格が価格ですから、フルロード時でも力率を95%として、1,300×0.95=1,235Wくらいが無難な線かもしれませんが。
>安定性が凄まじい。
+12Vの張り付きは恐ろしいですね。ここまでブレない電源は、DOS/V辺りの電源レポートでも見たこと無し。一般ユーザのレビューなら「計器の動作不良だろ」で終わりですけれど、エルミタがそんな初歩的なミスを犯すとは思えず。というか8ページ目にあるFFⅪVベンチで、+12Vが「11.904V」まで低下していましたから、計測に不備が無いことを逆に証明していました。
>ニプロン
どうせ買うならUPS内蔵の、ノンストップ電源がお勧め。
ニプロン:HNSP9-520P-S20-H0V ノンストップ電源
https://www.nipron.co.jp/product_detail/index.cgi?p=21616801
>自作用電源
安くてそれなりに人気だったモデルですと、私はエバーグリーンの「サイレントキング」と「パワーグリッター」が浮かびます。特にサイレントキングは、使用中に煙を出して火花を散らした経験もあり、思い出深いです。
ドスパラ - 製品レビュー:SILENT KING (LW-6350H/6400H)
http://review.dospara.co.jp/archives/4103003.html