安く長い保証にこだわるBTOパソコン.comです。
GIGAZINEが調査した家電店の延長保証に追加し比較した、BTOメーカーの延長保証の価格比較の続き。一覧でざっと見ましたが長くなり過ぎ解説を端折った為、どこのメーカーがどのような保証かを適当に見て参ります。
使い回しですが、10万円パソコンの場合で取り出した保証料金より。
これを元に上から行きます。
BTOパソコンの長期保証を価格と内容で比較
ツクモの長期保証はパソコンの修理代と見合わない
一見安く見えて料率も5.25%~7%前後に落ち着くツクモですが、破産してヤマダ電機に乗っ取られる前はもっと安かったと記憶しています。曖昧なので違っていたら申し訳無い。
自然災害や物理破損にも対応する、おそらく保険会社を経由したプラス4年の保証かと思われますが、2年目以降の保証額が安過ぎパソコンの保証としてどうなのか疑問です。
例として最も安いと思われるメモリ1枚が故障したとしましょう。1GBのDDR2や3のメモリが1枚5千円とします。店頭の激安価格では無く、保守用の修理部品としての価格になるため市販より高くなるわけです。
交換の工賃が3千円として検査込で1万円とします。
保証1年目は100%。これは他社も同様。しかし2年目に故障すると半額も出さなければならない。という事は、メモリ交換作業として5千円の実費負担。保証料5775円と合わせると1万円超えます。
落雷でマザーと電源とメモリ2枚とCPUがハデに故障したとします。
1万、5千円、1万円、2万円。45千円に工賃が乗って5万とすると25千円の負担となり保証料合計は3万円。ツクモは2万円負担、自費で3万円。修理費用が高額になればツクモ負担は増えますが、自腹も比例して高額に。4年目なら30%なのでツクモは15千円、自腹は35千円。保証の意味が有りません。
修理費用を軽減するという意味では保険や保障の意味として合っていますが、特にノートPCの場合は修理代がとんでも無い金額になる事も有り、100%以外の保証は修理していた者として無し。合って無いような、良く言っても気休めでしょう。
そして修理は2回まで、3回目は諦めて%分のポイント返却。それは無い。
フロンティアは1年間保証期間が長い保険別売りのデル料金
そのまんまですが、デルの4年に対してフロンティアは5年。1年多いだけですが延長保証料が同じなら安く思えます。経年による劣化も考えると、3年目より4年目の方が故障率は若干高いでしょうか。ラスト1年プラスは大きいかと。ツクモのように下がりません。
以前のフロンティアが馬鹿安だった為(5年で一律5%)、激高になったと何度かネタにしましたが、実際高いものの低価格な7万円ほどのノートでは大幅値上げになるのみで意味が有りませんが、20万や30万円を超えるハイエンドで威力を発揮するでしょう。53万円以上のPCがフロンティアに存在するなら5%を切れるため間違いなく5年保証をお勧めします。
低価格PCに5年保証が無いと何度か過去に書きましたが、そう考えると納得で、3万円のネットブックに26千円の保証は普通付けないしメーカー側も付けたくないと言えます。
フロンティアは自然災害や物理破損の保険は別に有り、そちらも結構な高額料金となっており、ノートにジュースをぶっかけたり、液晶とキーボードの間にボールペンでクラッシュさせたり、単純に踏み付けてしまう予定が有るなら入った方が良いかも知れません。
デスクトップに保険は要らないでしょうな。怖いのは雷くらいのものなので、雷サージ対策付きの電源タップを買いましょう。安い物は千円くらいで売っています。
デル激安の理由は保険代とサポート料金で儲けている
デルはサポートが悪いという愚痴が多く、このブログでも過去の記事でそういう人間を釣っているため書き散らして逃げられますが金を払いましょう。
ノートの4年保証はフロンティアと同額ですが、物損や災害以外に盗難保険も付いており、サポートや修理体勢も標準の1年や若干高めの2年とは内容が違います。
7万円の一体型PCの保証を撮って来ました。
- 24時間365日電話サポート(但し海外に繋がる)
- 引き取り保守サービス(他メーカーのセンドバックではない)
- 故意では無い物損や盗難に対応(PC以外でも良くある保険)
- 海外旅行、出張時の現地対応(海外に行かなければ意味無し)
- 良く営業日出張修理、夜間休日対応(3年、4年保証の特権)
24時間電話サポートは外注と思われるマウスコンピューターやユニットコムも同様。国内メーカーは国内のコールイン専門業者がやっていますがデルは海外に繋がります。日本語が片言だからとお怒りのユーザー様も良く来られますが、何が気に入らないのか私には理解出来ず。
夜間と休日は今知りましたが、金さえ出せばサポートは手厚くなるのは海外のDellも同様。法人で数百台納品し、最高(額)のサポートを選択すれば12時間以内に解決すると本で読んだ事が有り。
安いから買うならそれで結構、金が有るならサポートに突っ込む事で対応は早くなるという、商売なのだから当然。しかし高いですな。
中途半端に見えるけれどHPの金額設定は上手い
海外市場では3年連続1位ですが日本国内では、NEC>=富士通>デル>東芝>HPのように5番手。2009年はシェア10%切れる程度。日本では知名度が低い事も原因かと思いますが、カスタマイズが分かり難い。私の個人的な感想としては最も分かり難い。
保証の話に戻り、3年保証でHPのノートはデルのデスクトップと同額の13650円。家電店の長期保証と比較すると大変高額ですが、パソコンの故障率や修理代を考慮するとこの程度は取るものなのでしょう。
HPの方がデルより安いと言えますが、保険や出張修理などが付いておりません。しかしそこまで必要無く、とりあえず無料で修理する期間が延びれば良いという考えなら安いかも知れず。
HPの延長保証料の上手い所は他社の延長保証料金の中間付近に有り、比較しずらい点です。13万円を超えるとデスクトップではHPの3年が最安になるというカラクリも有ります。
デスクトップならHPも選択肢に入れると良いかも知れません。
マウスコンピューターは延長保証が料金一律で安心
マウスコンピューターは3年保証が一律7350円。スペックと価格の低いPCでは割に合わず高額に感じますが、ハイエンドになっても同額のようです。率では無い良いところ。
特にこれと言って特長は有りません。関係有りませんが送料が高い。
激戦区だけは有るユニットコムとドスパラついでにクレバリー
全体で最も安い長期(3年)保証はドスパラ。金額に関係無く5%のため、126千円で分岐するユニットコムと比較すると126千円未満ならドスパラが安い。
しかし2~3千円の差が有るとは言えど、PC本体や液晶モニタの価格、性能などが同一なわけがありません。同性能で比較するとドスパラが数千円高くなる事も有り、その差はカスタマイズや送料、手数料など全体を見て比較するべきでしょう。
ユニットコムでまとめましたが分解すると、パソコン工房、フェイス、TWOTOP、そしてドスパラ、クレバリーは、いずれも最安と言える普通の延長保証です。
BTOパソコンに延長保証は必要なのか?
このブログを始めた2008年末頃当時から、私は記事内や左(上)の一覧で長期保証の安さと長さを重視していました。
理由は単純で、修理現場に居た当時、高額な修理費用の見積を散々見ており、特にノートの液晶とマザーがぶっ壊れると10万円など当然。関係有りませんがソニーやパナソニックは10万では済みません。
しかし普通の用途ならオーバースペックとも思える最新CPUのCore i3搭載PCが6万円で買えてしまったり、グラボ2枚やSSD大量投入しなければ20万円も行かないパソコンが増えている現在、延長保証は必須とは言えないと最近思えます。
保証に高い金を払うなら使い捨て。またはセルフリペアです。
10万円以上の特にノートなら延長保証は重要と思いますが、5万や7万のデスクトップに1万や2万の保証を付け、3年、5年後まで修理してまで使うかが疑問です。
私のPCは4年以上前当時のハイスペックですが、未だに調子が悪くなりながらも使えています。こういう考え方や自分で修理交換出来るなら結構ですが、3年後に「そろそろパソコンも古くなったし買い替えるか」と思うようなら、エコとか無視して使い捨てる前提で良いかも知れません。
長期(延長)保証の話で必要無いという結論はどうかと思うため逆にしますが、1年過ぎた直後に故障して数万円の修理代は痛いので、やはり保証は伸ばしましょうという事にします。
※この記事は6月14日から寝かせていた為サイコムの延長保証が入っておりません
>怖いのは雷くらいのものなので、雷サージ対策付きの電源タップを買いましょう。安い物は千円くらいで売っています。
PCはやられませんでしたが、例の雷の被害は昨日で全て復旧しましたw
7/25にやられたんですが、テレビ用の同軸ケーブルから入ったサージでテレビ1台とBSアンテナのコンバータがやられました。
同様に電話線から入ったサージでADSLモデムとそれにLANポートでつながるルーター、スプリッタから電話線で繋がるFAX機能付きのオールインワンプリンタが即死です。
電源と電話線は雷サージ対応のものを通してたのですが、あれも絶対じゃないのですね。
安い系の雷サージ対応品はサージ電流を吸収して緩和する方式っぽいのですが、実は一発食らうと触媒が死んで2発目は耐えない模様。
バイパス方式の高額(数万円レベル)なものでないと恒久的な防御にはならんようです。
しかも、それでも絶対ではないっていうw
結局、線を抜くのが一番なのだけれど、外出中には抜けないし、そこを雷サージ対応タップでカバーってのがいいのかもしれません。
それとサージってやつは電流の特性上、流れる先がなければ流れないものらしく、一本しか線のつながっていない機器(冷蔵庫とかエアコン)は割と大丈夫で、テレビ(電源とアンテナ線)、通信機器(電話線と電源とLAN)みたいに、線が複数つながってる機器は一方から入ったサージがもう一方へ機器の中を通過するので死亡してしまいやすいのだとか。
もっとも、サージでなくて直撃だと冷蔵庫もエアコンも問答無用で全滅です。
てか、木造なら家自体が燃えます。屋根裏の配線から梁が燃え出すので消火のしようがないっていうw
火災保険付随の損保では時価でしか保証されないものが多いですね。
ツクモじゃないですが、だいたい半額もでない場合がほとんどなので、高額の家電がお亡くなりになると軽く死ねます。
>しかし2年目に故障すると半額も出さなければならない
ツクモの延長保証は、てっきり2年目なら商品の半額分を限度額に
無償修理するものと認識していたのですが
あの割合表示は修理費用の負担割合だと確かに微妙ですね。