PCパーツの選び方。
これも正解は無いとは思うものの、漠然と分からない場合はどこから見て行けば良いのか私を例にご案内してみたい。最近、2ch(まとめ)は真面目な話が多く興味深いスレッドがネタにし易い。
一例としてどうぞ。
元ネタはこちら。
PCパーツは何から決めていくの? : PCパーツまとめ
http://blog.livedoor.jp/bluejay01-review/archives/51973647.html
私に言わせるとこう。
- (グラボ※ビデオカード)>CPU>マザーボード>メモリ>CPUクーラー>ストレージ>電源ユニット>ケース
- 他人へ構成を晒す時にドヤれる少し変な仕様
1は逆にすると入れ物から先に選ぶ事になるので中身が限られてしまう。2はブログ書いていなければどうでも良いけれど、私がPentiumで下位マザーの4GBメモリHDD仕様とか面白く無いはず。
自作PCの場合
1.グラボ
ゲームとかマルチモニタしない人には関係無いのでピンと来ないと思わそうな、まず最初にグラボ決めなければ予算をどのレベルにするか決まらないはず。
1万円台の物でゲームするのか、10万円台まで行けるのかは人それぞれであり、性能以外にボードの長さや静音性へのこだわりも最初に決めるべきかと。
私はゲーム滅多にしないけれどモニタ3枚へどうにか映像出さなければならないので、安くデジタル3出力の物を選ぶ。ゲームするならグラボに出せる予算は2万円台と決めているのでその範囲から。
2.CPU
CPU性能は盛れば盛るほど上位互換なので金があるならいくらでも上を目指せばよろしいかと。但し高性能との引き換えに静音性は下がり、発熱はどうしてもマザーへ伝わるので無駄に高性能化すると金やパーツを消耗しすぎてしまう諸刃。
この後の3番以降のパーツの価格はだいたい知れているので、1と2、グラボとCPUで予算がほぼ決まると言えども過言では無いかと。
私を例にすると、CPU性能はCore i3~i5にて少々オーバースペックにしたい、2万円台までなら出せる、しかしi5では面白くない、ならばXeonだ、という事で少し変なインテルCPUを搭載しております。
3.マザー
グラボとCPUが決まったならマザーボード。
自動的にソケット(LGA)の合う物、選択したグラボの枚数に合う物がこの時点で選ばれる事になるけれど、まだ拡張性を求めたりの大きさは自由なのでケースは後回しになるが自然。
やはり私の場合とすると、ストレージはDVDも含めて最低でもSATA5本、冗談でSLIする可能性が無いとは言えないのでPCIe x16は2本以上、実験的にクロックの倍率変更するはずなので上位機種、メモリ盛ってみたいので4スロット以上。
というわけで、PCIe x4接続も行けるM.2スロット完備のZ97 Extreme6に決まった。1年半少々で故障しかけているけれど。
4.メモリ
マザーが決まればメモリの規格も自動的に決定。
自作の場合は容量も性能も自由自在、後からどうにでもなるので必要最低限の容量でよろしいかと。BTOなど完成品ならば「8GBは要る」と思ったなら12~16GBにした方が良いかも知れない。
性能は数値の見た目の差がデカいけれど、高速過ぎてその性能差を人類が体感するのは難しいレベルであり、重要度は容量>価格>保証期間>性能の順だと思う。
5.CPUクーラー
意外と後になる物がCPUクーラー。
なぜ5番目になるかは2~4を先に決めなければ選びにくいためで、CPU性能が高いならば高性能なクーラーが必要でソケットも対応する事になり、マザーボードのヒートシンクやメモリなど突起物が周囲にあるので高さ制限も考える。
水冷ならばバックプレート固定だろうからマザー側の強度が必要。空冷ならばヒートパイプの位置と角度、高さによりマザーやメモリに干渉しないように、ケースのフタ閉まるのかまでイメージしなければ押し入れで肥やしになってしまう。
私はやや変わった選び方をしており、可能な限りクーラーマスターというメーカーで揃えたかった、Core i5相当のCPUを冷やせない空冷なぞ無いだろうとして、できるだけ安い物を選択。
6.ストレージ
ここからはオマケのようなもので、5番のCPUクーラーまで決まったならSSDを何にするか、そして何を流用しどれを新調するか、または増設で盛るかは後でも出来るので何となく。
7.電源ユニット
私のパソコンはライトユーザ並の構成なので、CPUとグラボのTDPを合計し+200Wくらいという曖昧な計算をしております。
ガチなゲーマーならば計算サイトで1個ずつ足し算して最後に2倍せよという方法がドスパラの中の人などのおすすめ。
8.ケース
グラボ、マザー、電源、CPUクーラー、ストレージなどが全て搭載可能な物を選ぶ事になるので、自由にやればやるほど良い(高価)なケースが必要になるはず。
BTOパソコンの場合
選ぶ順は自作と変わらないけれど一部だけでOK。
- グラボ
- CPU
- 予算
これだけ。マジで。
ゲームするならグラボを基準とし、しないならCPU性能がどのくらい必要か考えるだけ。後は金をどこまで出せるかにより、メモリの容量が上下したり、ストレージがSSDかHDDかが決まる。
なぜ上記3つだけで良いかは、メーカーの標準構成で変な仕様は滅多に無く、大抵はバランスが取られているので妙な感じにはならない。但し量産系BTOならばであって、サイコムとかマニア向けのBTOは動かない構成でも組んで売ってくれるのでご注意。
2chなどでは電源がケースがクーラーがマザーがと言い始めるけれど、それは自作できる(したい)人の言い分であり、完成品ならば電源とかケースとかクーラーはメーカーがまともな割に安い物を採用しております。
冒頭でリンクした2chスレではマザーだけはケチるなとかわけの解らない事を書かれており、マザー(BIOS設定)いじらない、ストレージやメモリおかわりしないなら確実にケチってOK。
ゲームするなら推奨PCがおすすめ
グラボを選べと言われても性能は高い方が良いに決まっており、どこで妥協するのかが難しいかと。ならばメーカーが推奨モデルとしている機種から選びましょう。
例として、FF14やりたいならマウスのこういうやつ。
下は14万円くらいから上は20万円オーバーするくらい。
ここまでお膳立てしてくれているのだから選び方的には予算のみで良くなってしまう。これを自作ユーザがケースが、電源が、マザーは?グラボどこのメーカー?とか言い始めるけれど気にせず。
あれはただの自己満足なので他人には関係無い。
自動車に置き換えると、ホイールは純正かよとかバッテリしょぼいとかオイル安物だとか訳の解らない事を言っている感じで、こだわりが無ければメーカーというプロ任せで大丈夫。
何といっても不具合出た時にメーカーお任せな点では自作より大幅に有利。BTOなら大手ほど修理代も高くはないのでますますおすすめ。私も現役当時は何度も見積もったので信じてどうぞ。
但しバックアップだけは自力でやっておきましょう。これだけはメーカーはスルーなので修理出してストレージ故障ならデータはまず消されてしまう。
私が最初に決めるのは方向性、コンセプトですね。例えば
1.とにかく安く、しかし中古は使わない
2.3年後でも重量級ゲームを快適にプレイできる
3.SSDを3枚のRAID0で超高速大容量ストレージを安く
4.低発熱、低騒音、しかし冷却はしっかり
5.ビデオカードは無しでなるべくGPU性能は高く
6.ファンレスの無音構成だがAtom系は除外
7.ビカビカ光ってきらびやかなイルミネーション
このような。
ちなみに私のコンセプトは「なるべく低発熱の低騒音で低消費電力、しかし重量級のベンチマークソフトも動く」あたり。
個人的には「このゲームが動く程度の性能が欲しい」とゲームで性能の目星を付けるのはお勧め。他人に相談する時も説明が楽。ゲームをやらずとも、自分の用途が軽めだと思うなら、軽量級のゲームを目安にすれば良いだけの話。ただしゲームの動作環境なり詳細は自分で調べること。
>グラボ決めなければ予算をどのレベルにするか決まらないはず。
有り無しで電源容量も変わりますからね。ただ昔のように350Wあたりの低容量な電源はそうありませんから、最低でも450Wくらいになるでしょうけれど。
>CPU性能はCore i3~i5にて少々オーバースペックにしたい
2コア4スレッドを使っている私、4コアにしておけば良かったと少し後悔しています。ただし最近はCPUの性能に大きく依存する一般用途のソフトはあまり見かけませんから、中量級ゲームや動画変換がメインでもCore i3 で問題なさそうではあります。
>ストレージはDVDも含めて最低でもSATA5本
私はいま5つですけれど、ストレージ4台は少し手狭な印象。バックアップで1~2台が潰れると、使えるストレージは2~3台。Cドライブが1つ、Cドライブのバックアップが1つ、一時的な作業スペース用が1つ、データ保存用が1つ、全体的なバックアップ用が1つ、という形で私は最低でも5つ分のストレージが欲しい模様。
現状は全体のバックアップをUSBストレージでしのいでいる状況。
>CPUクーラー
コレだという決定打が無いなら、価格コムの売れ筋ランキングトップ10からでも選ぶと良さ気。基本的にハズレは無いはず。
>電源ユニット
ものすごく大雑把に必要容量を書くなら
CPU(Xeonは除く)
2コア4スレッド……50W
4コア4スレッド……70W
4コア8スレッド……90W
4コア以上……130W
マザーボード
1万円前後……30W
2万円前後……40W
3万円以上……50W
グラフィックボード(QuadroやFireGL、MATROXなどは除く)
5千円前後……40W
1万円前後……70W
2万円前後……100W
3万円前後……140W
3万円以上……200W
ストレージ(SSD・HDD問わず)
1台あたり……30W
RAIDボードやキャプチャボードなど
1枚あたり……20W
メモリ・ファン・USB機器など
計算する必要なし(10コ以上など大量に付ける場合は除く)
この辺りが目安でしょうか。上記の合計×1.5くらいが良い塩梅やも。これ系は下手に質問すると「+12Vが○○だから、でもmSATAは+3.3Vで云々」など細かい話が始まり、意味が分からなくなるため注意が必要。説明下手ほど説明したがる不思議。
>サイコムとかマニア向けのBTOは動かない構成でも組んで売ってくれる
サイコムのカスタマイズ画面を確認したところ「サイコムあんしん相性チェッカー」というものがありました。動かない構成で売ってくれることはないはず。OSなしにすることはできます。
>動かない構成
BTOでメモリ,HDD(SSD),グラボなしを選択して購入できるって意味かと。
パーツを余らせている人というか流用したい人もそれなりにいるでしょうし
>相性チェッカー
容量が小さい電源とハイエンドグラボを選ぶとパーツの横にアラームが表示されるのは知ってましたが、他にどんな時に表示されるのか興味が湧いてカスタマイズ画面触ってみましたけどアラーム出ず。
相性問題や物理干渉って書いてありますが、明らかに問題があるパーツを選択肢には載せないような気もしますし。
大きめのCPUクーラーとヒートシンク付きメモリを選んだりしてみたんですが w
いろいろ確認しましたが確かにメモリ、HDDやSSD、グラフィックボードをなしにできました。
ご指摘ありがとうございます。
>しかしi5では面白くない、ならばXeonだ
Xeonを検索させていただきました。2014年12月28日に、”おやかたさま”が
>Xeonと言えば、もっと身近に
Mac Pro
があるじゃないですか。
と書かれていました。今年のMrPC、8月号の9ページに『価格も性能も規格外な黒いモンスターiMac』と。Xeon。音の響きも良いです。Celeronは、ラテン語で速いという意味らしいです。XeonとCeleron。Xeonのほうが全然良いです。また一つ教えていただきました。