昨年ヒットしたPCパーツと本体について。
AKIBA PC Hotlineが各社へインタビューして3編に分けており、それをフンドシに相撲を挑むいつもの私が私。今年の意気込みとかどうでも良いので昨年の実績の部分のみを1ページでまとめる。
適当に見て参りましょう。
ソースはこれら。
中編でSynologyという企業が入っているけれど、主に法人向けらしく私も詳しく知らないのでこちらはスルーし、他10社+BTO4社にて。
メーカーが答える2019年ヒットしたPCパーツ
まずはパーツの10社。
1.AMD
昨年のヒット商品は第3世代RYZENという表現をしているのでRyzenが全般的に売れたのでしょう。
自作パーツのみならば先月のシェアもAMDが過半数。
source:【価格.com】CPU | 通販・価格比較・製品情報
完成品PCではBTOメーカーのRyzen採用が目に見えて増えており、インテル入ってしまう大手メーカーとの価格と性能差は今後デカくなるでしょうな。
2.ASRock
やはりマザーボード、ピンポイントでB450 Steel legendと来た。
source:ASRock > B450 Steel Legend
AKIBA PC~なので自作用パーツとして売れたのならば少々妙な点がBシリーズなところで、自作ユーザならばもっと盛ると思われるところBチップセットが選ばれるとは。
日本ユーザーの意見を反映させ製品化
とのことなので公式のスペックを真面目に見たけれど、光る箇所とPCIe x16スロットが金属化しているくらいで他に特徴らしき何かは見当たらず。
おそらく価格か、この仕様で実売1.2万円はコスパ良好。ゲームが目的ならば必ずしもオーバークロックなどで遊ぶとも限らないのが今どきの自作か。
3.ASUS
ASUSもマザーボードでピンポイント、TUF GAMING X570-PLUS GAMINGが売れたらしい。
source:TUF GAMING X570-PLUS | マザーボード | ASUS 日本
こちらはやや高額ながら、それでも実売2万円を切れております。
対応CPUはAMDのRyzen 3千番台などとなっており、特徴はASRockのマザーと同様にグラボ用PCIeスロットの1つが金属仕様。さすがにくぱぁはマズいと対策を打って来たようですな。
4.CFD販売
SSD2種類、SATAのMG4VT(1TBが実売1.3万円前後、価格コム星4.94)と、M.2 NVMeなPG3VNF(2TBが実売2万円少々、星4.59)とのこと。4.94/12人は凄まじいですな。
SATAの1TBは価格コムの2019銀賞にも選ばれており、「SSDと言えば」に続く文字へCFDが入るもアリでしょうな。
性能とか価格で特別良いとは聞かないし見ないけれど、過去にデカいヤラカシが無い点では安定のCFDと言えそう。
5.CORSAIR
コルセアと言えば電源か簡易水冷かファンのイメージが強めながら、ヒット商品はメモリのCMK16GX4M2A2666C16(8GB×2、実売約8千円、星4.79)らしく、これまた4.79/69人の高評価が凄まじい。
SSDとメモリは昨年末頃と比較し微妙に値上がり気味なため、必要ならばポチるのはナウかも知れない。私はビビってDDR3の8GBを4枚カートへぶち込み決済発射した。
6.Crucial(Micron)
やはりSSD、ロングランなヒット商品はMX500シリーズで2.5インチ版、250GBから2TBまであるそうな。
Crucialも過去にSSDでやらかしてはいないため、安定のCFDと同様に多くの人が選択肢へと入れそうなメーカー。
7.EIZO
引用で。
11/1発売のEIZOブランド初の21.6型4K OLED(有機EL)モニター「FORIS NOVA」です。
私が今これを書いているモニタのメインもFORISシリーズなので、「やはり安めな方が売れるのだろうか」と思いきや、こいつ税込38,500円・・・ではなく38万5千円もする件。
source:FORIS NOVA | EIZO株式会社
モノが良いのはわかるけれど桁違いにて理解不能。
8.GIGABYTE
GIGABYTEは3種類、マザーはAORUS ELITEシリーズ(AMDとIntel用アリ)、モニタはAORUS AD27QD(27型、WQHD、144Hz、IPSなのに1ms、実売約7万円)、グラボはAORUS XTREME(OC版)という、それ本当に売れたのか、売りたいシリーズ言っていないか疑惑。
もう1つのGIGABYTEノート部門では、AERO OLED(ゲーミングPC、19~52万円)が売れたらしいけれど、価格コムで同シリーズのノートPC売れ筋ランキングトップは966位という本当かよ感。
日本ではGIGABYTEのノートPCと言われてもピンと来ないけれど、LANパーティが盛んかも知れない海外では売れているのだろうか。
9.MSI
ノートPCのP65 Creator(例:約19万円、RTX 2060 6GB Max-Q、電源180W)とか、待った、ここからは引用で。
年末に発売したPrestige 14/15、MSI独自の冷却構造を搭載したゲーミングデスクトップPCのTrident X Plus、強力な電源フェーズを採用しているゲーミングマザーボードのMEG X570 ACE、ビデオカードはMSIオリジナルモデルとして人気の高いGAMING X TRIOシリーズです。
「年末に発売した」モノがなぜ昨年最もヒットしたのか謎。
ここは実績を言うところで願望を言うものではないのだけれども、GIGABYTEにしてもグラボやマザーで相当ASUSやASRockに引き離されてシェアも中身もショボくなってしまったのか。
10.Western Digital
ヒット商品はWD Blueシリーズ(HDD、SSDのSATAとNVMeなど多様、青はノーマルな低価格カラー)とのことで、私が使用しているM.2に挿さったSSDもWDのBlueシリーズ。
もう一つもSSDで、こちらは決め打ちなWD_BLACK SN750(ゲーミング、高性能、黒はやや高めカラーで1TB実売約2.5万円)がヒットしたそうな。
量産系BTOメーカー4社が売れたPC本体を回答
続いてBTOパソコン。
1.ツクモ
ツクモのヒット商品はノート、eX.computer TSNB14UP1シリーズ。
白と黒の色違い2種類だけ。
上位モデルとかない3万円に特化したあたりが潔く、どう見ても消費税分以上がポイントとして返って来るので自作ユーザがサブ機としてこれを購入し、ポイントでパーツを買い足すには最適。
難点は主な仕様のほぼ全てなので、わかる人が買う激安品。私が月刊推奨~にこれを選ばない理由はおすすめはできないためで、特にSSD 64GBはメインPCとしてはムリがある。
わかっていて購入するならアリな以外はナシ。
2.ドスパラ
Intelと共同開発なゲーミングノート2種類でCPUは共通してi7-9750H、GALLERIA GCR1660TGF-QC(GTX 1660Ti、16GB、512NVMe、14.5万円)、GALLERIA GCR2070RGF-QC(RTX 2070 Max-Q、16GB、1TB NVMe、18.6万円)とのこと。
不思議なことに私がこのノートを知らなかったのはプレスリリース出たか?見逃したか?のいずれかなのだろうか。
公式通販のレビューが激しく嘘くさいのでスルー。
3.マウスコンピューター
マウスもノートで、m-Book X400(14型、ミドルレンジ、約8万円~)シリーズ。11月に出たこの赤は2,500台限定らしい。
やはりノートの予算はこのくらいが妥当なのか、ゲームとかしないなら8~10万円くらいが人気あるのか。
売上高ではなく「ヒットした」なので数が出ているとするなら、下手に安いノートを出してもユーザが性能に不満+メーカーの利幅狭いの悪いところ取りとも。マウスで激安ノートが消えつつある原因はそれか。
4.パソコン工房
漠然としているので引用で。
プロゲーミングチームや人気ストリーマーとコラボレーションしたLEVEL∞シリーズのモデルが人気でした
他社がマーケティングや広報部門など、対してどうしてパソコン工房だけ秋葉原のBUYMORE店で聞いているのか。それ、全体ではなく秋葉原実店舗の話になってしまうだろうと。
よくわからない終わり方になってしまった。
他人は他人で自分は自分が基本的な製品選び
ここまで読み書きしつつ、何か1つでも「おっ」と思える製品があったかと問われるなら無かった特に。
ヒットしているならば必要と感じるモノがあるかと期待したものの、世間でヒットしている何かが自分にも合うかと言えば別の話。
具体的には、友人のPC選びに付き合うと、過去2人から私のデスクトップと似た構成が良いと言われた。それは違う。誰がECC非対応マザーにXeon搭載して無理やりCPUクーラーファンレスの必要があるのか。
というわけで、価格コムの売れ筋にしても今回の話にしても「へー」くらいにとどめ、自分用のマザー(PC本体)は自分用として、他人は他人なので関係ないくらいに心がけるべきと改めて思った。
ついでに、14メーカーは多すぎて疲れた。
>昨年のヒット商品は第3世代RYZEN
AMD 信者としては、AMD が元気なことは喜ばしい限り。
>やはりマザーボード、ピンポイントでB450 Steel legendと来た。
さすが、1.5万円以下のエントリークラスの Web 投票で、MicroATX モデルとともにワンツーフィニッシュを決めただけのことはある。
ASRock はマザボの全クラスを制覇してますが、やはり安価な方が数が出るんでしょう。
ASUS の TUF シリーズも同様ですが、やはり身銭を切るユーザは、割と冷静にコストと性能、機能のバランスを取っているんだなと。
>M.2 NVMeなPG3VNF(2TBが実売2万円少々、星4.59)とのこと。
某サイトでは、評価テストの結果を踏まえてゴミ扱いされてましたが、実際の使用状態とかけ離れたテストの結果だけで全否定と言うのは、いかがなものかと。
>GIGABYTE >MSI
それなりに存在感のある MSI と比べると、GIGABYTE の影の薄いこと。
そう言えば、最初に組み立てた PC は、GIGABYTE の マザボだったなぁ。
>マウスもノートで、m-Book X400(14型、ミドルレンジ、約8万円~)シリーズ。
モバイル用途なら、ちょうどいいサイズに、ちょうどいいスペック、そしてメーカー製ノートと比べたら圧倒的に低価格なので、クリスマス辺りで完売してたような。
同じ筐体?の Ryzen モデルも同様に限定品ですが、こちらはまだまだ在庫がある模様。
>自作用パーツとして売れたのならば少々妙な点がBシリーズなところ
>自作ユーザならばもっと盛ると思われるところBチップセットが選ばれるとは
確か B450 Steel Legend は BIOS をこちょこちょすると、PCIe Gen4 が使えるのではなかったかな。
どっかのブログで読んだ気がする。
だからこそ自作ユーザに選ばれた、と言えるのでは? 知らんけどw
>第3世代RYZEN
Ryzenは第1世代が「1XXX」、第2世代が「2XXX」、第3世代が「3XXX」という分かりやすい型番(モデルナンバー)ですから、欲しいCPUを探すのが楽ですね。未だに「ゲームならintel」の定石を崩せてはいませんけれど、法人向けシェアを大幅に広げることがもし可能なら、ゲーム面でもAMDを選んで正解の世界が来るやも。
>MSI
私が12月末に購入したマザーボード「B450 GAMING PLUS MAX」もけっこう人気ですね。価格コムで2位。私は「いまMSIのマザーボードを使っているんで、どうせなら同じMSI製を買おう」と思い、AM4対応のコスパ良さ気なモデルを探しただけでしたが。
>eX.computer TSNB14UP1シリーズ
個人的には「バックスペースキーの右上」かつ「デリートキーの右」に電源ボタンを配置するのは嫌がらせかと思う程度で、簡易用途に向けたPCとしては標準的。いわゆるネットブックと似たようなスペックですね。