誰がHPの事を知りたいかは知りませんがHP勝手にまとめ。
最近やたらとWindows離れ戦略が多いと思えばまさかのCEO辞任。一言でいうとセクハラ疑惑で退職金が日本円で40億という噂。日本で売られる個人用のBTOパソコンには影響少なしと見ますが法人や投資家は一通り眺めた方が良いかも知れない。
私が書く記事なので難しくはございません。
HPをホームページと思って来てしまった人のお帰りはこちら。
HPのCEOマーク・ハード氏、セクハラで即日現職を辞任
下衆なメディアがここぞとばかりに取り上げて配信し、げんなりする3日間でしたが、日本HPのプレスリリースより正式な発表として公開中。
日本HP プレスリリース CEO マーク・ハード辞任について 2010年8月8日
http://www8.hp.com/jp/ja/hp-news/article_detail.html?compURI=tcm:191-588874&pageTitle=
副題の意図が見え見えで気色の悪い事に。
CFO のキャシー・レスジャックが臨時CEOに就任;
暫定業績報告と年度業績予想の上方修正も合わせて発表
キャシー・レスジャック氏は51歳の女性、24年間HPに勤めており暫定CEO(現CFO:最高財務責任者)とあります。他のニュースではCEOになっても長くやるつもりは無いとの事。ロイターとかウォールストリート~だったと記憶。
野次馬の如くニューヨーク市場をチラ見。
Hewlett-Packard Company Common Share Price Chart - Yahoo! Finance
http://finance.yahoo.com/echarts?s=HPQ+Interactive#chart5:symbol=hpq;range=1y;indicator=volume;charttype=line;crosshair=on;ohlcvalues=0;logscale=on;source=undefined
右から2cmくらい左の谷が7月1日頃、右端は8月11日昼頃の様子。
レートがドルなのでピンと来ませんが、ここからどこまで落ちるのか。または上方修正を真に受けて買ってしまう人間がどの程度居るか。そこまで単純な投資家は居ないとするなら、戻せば本物。
今後の経営に未来有りとなるやも知れませんが、他のニュースを見る限りではそうも思えない。という理由がオラクルのCEOが怒っている件。
「ジョブズ解任以来の最悪の人事」 - マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/08/11/003/
オラクルのラリーさんもHPのハードさんも知りませんが、このフレーズには何やら説得力が感じられます。AppleのWikipediaを見ると判るかも知れない。(ジョブズ追放からジョブズ復帰までとその後)
米Oracle CEOのLarry Ellison氏が「Apple取締役会の愚か者たちがSteve Jobsを解任して以来の最悪の人事判断だ」とHP取締役を厳しく非難した。
Appleがジョブズ氏復帰で復活した事と重ねた心理作戦かも知れないけれど、そうだとするとさすがラリーさん。オラクルとは何かは日本オラクルのページをどうぞ。一言でいうと、サーバーとかシステム関係で昔から超有名かつ高額ライセンスな企業です。
なぜ怒っているのか理由を調べていると、HPとは29年来の付き合い。
日本HP パートナーアライアンス HP and Oracle
http://h50146.www5.hp.com/partners/alliance/oracle/
更に日本では今年の春から協業強化となっておりました。
2010年3月23日、日本HPと日本オラクルは、日本オラクル社内のIT基盤検証施設「Oracle GRID Center」を活用して、ソリューションの開発、提案から保守、最新技術情報の市場への提供を行うなど、協業を強化することに合意しました。
ラリー氏の非難が自社利益追求の為の発言か、またはHPと今後協業し発展する為の発言か。どちらにしてもHPにはハードCEOが居てこそのオラクル戦略が有ったのかと推測出来ましょう。
オラクルCEO、ラリー氏の発言を抜き出しまとめ。
- Ellison氏が電子メールを通じてNew York Times紙に伝えたコメント
- 同社セクハラ規定の違反行為は無かったとHP取締役会が認めた
- HP取締役会で訴えを公表すべきかを話し合った票決が6-4に
- セクハラ行為の明らかな事実が見つかっていない
- Hurd氏が去る道を選択したHP取締役会の判断に疑問
- 「Hurd氏を失うことは、社員、株主、顧客などの利益を損なう判断」
- Ellison氏とHurd氏はテニスという共通の趣味を持つ親しい仲
友達だったというオチでしょうか。それは冗談として。
HPのCEOセクハラ辞任を詳しく調査している記事2つ
真っ先に掛かったサイトは日本経済新聞様でしたが、彼らは引用転載禁止、リンクも禁止で訴えるぞコラという、海外メディアに嘲笑される時代逆行さ加減。似た記事が無いか右クリックするも、右クリックを無効にされており私も笑いました。
ポップアップで「無断転載禁止、無断リンク禁止」とか表示した方が良いのでは無かろうか。10年くらい前に流行りましたな。無断リンク禁止。
ニッケーごときに頼らずともニュースは日本中に有り。
CNN.co.jp:HPのCEO「辞任は意図せず」 セクハラ疑惑で女性が声明
http://www.cnn.co.jp/business/AIC201008090014.html
2010年8月9日、日本時間15時47分の掲載。
疑惑の相手とされた女性が8日に声明を発表し、ハード氏を辞任に追い込むつもりはなかったと釈明した。
HP取締役会で何が有ったのか、雲行きが怪しくなって参りました。
オラクルのラリー氏が言っている通りのようです。
「マーク・ハード氏がこの問題で失職したことに驚き、悲しんでいる。これは私の意図したことではない。マークと私は不倫したことも、親密な性的関係を持ったこともなかった」と述べている。
セクハラの詳細は判りませんが、深くは無さそうです。HP(日本)のプレスリリースによると、ハード氏が不適切な行動だったと悔いているのみで、セクハラは単なるトリガーでしょう。
私がHPで信念としてきた信頼の原則、尊敬の念、誠実さの規範を守れない時があった
HPトップを辞任に追い込んだ元契約社員はポ女優 : ギズモード・ジャパン
http://www.gizmodo.jp/2010/08/hp_3.html
他のニュースと比較しギズモードが詳しい。
こんな美人じゃしょうがないっか...。
しょうが無いと思います。
失礼。
CEOがセクハラ疑惑で電撃辞任しましたが、これはそのお相手のジョディ・フィッシャー(Jodie Fisher)さん(50)
2007年から2009年までHP契約コンサルタントとして社長室に雇われていた女性です。ポルノ映画出演多数。
要するにハード氏が社長室を私物化し、その制裁として取締役会で叩かれ辞任したと見えます。その他、金を貢いたり面接にすっ飛んで行くなど。お疲れさんとしか言いよう無し。
英雄、色(しょく)を好むと申します。この程度と言うと、HP社員や女性はぶちきれかも知れませんが、PCの世界市場占有率連続3年1位はハード氏有っての事では無いかと。ハード氏は5年前からCEOです。
そう考えると今後のHPが心配にはなりませんが、万一落ちるならDELLが抜くか、またはAcerか。Acerは無いか。
最近ヒューレットパッカードがやっている事
HP関連の過去1ヶ月分。私がGoogleリーダーで星マークを付けていたニュースを取って出します。ハード氏の方針か、HPの方針かは不明ですが突然変わる事は無いでしょう。
07/08:HP、10月までに英国で934人を削減 - Computerworld.jp
買収してレイオフ(リストラ)、定期的に従業員削減をしているようで、今年11月以降は更に1000人切る予定も書かれております。日本とは違い突然すっぱり切られても自然な事。事業拡張や伸張には必要なのでしょう。
07/13:日本HP、iPhoneやゲーム機からもアクセスできるホームサーバー
HPと言えば日本では法人向けPC多めですが、ホームサーバーも新たにリリース。見所結構有りますが私が気になる事を2点。
Macのバックアップ機能「TimeMachine」にも対応しており、Macでも簡単な操作でバックアップできる。
Mac対応、しかもタイムマシーンが使えるとはどういう仕組でしょうか。OSはWindows Home Server、独自のアプリケーションを搭載と有ります。もう一点は価格が約5万円。実験やホームサーバー入門機として格安と言えましょう。
07/16:米HP、Androidタブレットの開発計画を中止 | マイコミジャーナル
アンドロイド(Googleのモバイル端末用OS)のタブレットを中止。 この辺りからHPが何をしようとしているか見えて参ります。
07/20:HP、「PalmPad」の商標を申請
Palm(パーム)を買収しPDA(携帯情報端末、日本ではザウルスのような)を出すのかと思いきや、Web OSとして。何を意味するかは、HPが自社製のクラウド用インターフェイスを持つという事で、先のアンドロイドは要らず時間の無駄と考えるなら、PalmPadの完成度は高いと言えましょう。
07/21:HP Slate は Windows 7採用で健在、鋭意評価中
スレート(タブレット)PCの話、Windows7でHPから出ないのでは無いかという噂を否定。Androido中止とPalmPad商標が発端。しかしWindows7はHome Premium、1.6GHzプロセッサ、1GBメモリなど具体的に決まっており、詳細もHP広報がコメント。
更なる詳細はComputerworldにも掲載。発売時期は今秋とEngadgetに追加ニュースがございます。マイコミのクラウドウォッチでは分析しており、新生PalmがiPhoneと戦うとか。本命は端末の機種の多さからAndroidoと思いますが、HPがどこまでやれるのか。
07/26:HP、「Windows Phone 7」搭載端末はリリースせず - CNET Japan
スレートではWindows7で出すものの、携帯端末はWindows Phone7は出さないと。Androidoを切ってPalmPadに賭けるのだから自然な流れ。HPは自社Web OS、他社はDELLなどAndroido OS。マイクロソフト支配無き携帯端末でWindows Phone7の採用は、素人の私でも意味が判りません。
マイコミにも似た記事有り。
07/29:HP、2種類のタブレットを発表 - Computerworld.jp
正式な発表により、企業用はWindows7、個人用はWeb OS(PalmPad)を載せてタブレットPCを発売予定と来ました。
「あらゆるものがディスプレイになる日がやってくる」(マッキーニー氏)
キリッという擬音が聞こえそうですが、iPadの普及により全部ディスプレイになる、事は無かろうと思うものの増加は有るでしょうな。
07/28:価格.com - HP、固有のメールアドレスを持ったプリンター
ラストは、プリンターを直接インターネット接続しメールアドレスを持つ事で、インターネット接続からの操作で印刷可能という代物。これもクラウドコンピューティングのひとつです。印刷は結構速く、モノクロが最速32枚/分、カラーは最速30枚/分、ドラフトかと思いますがこれは速い。本体は約13千円と有り実売はどうなのか。それよりインクはいくらなのかが気になります。
そんな事よりなぜ日本HPは国内シェアが低いのか?
CEO辞任、しかもセクハラ、更に何が目的か判らない、そしてオラクルCEOが非難という、今後のHPがどうなるのか不安では私は有りませんが、BTOパソコンでいうと煽りを喰らう所は延長保証や修理費用。
製造は原価が有るため半導体需要などに影響されるものの、保証や修理は保守費用に直結するため、私の妄想ですが改悪されない事を祈りましょう。
もう一つ余計な事ですが、日本HPがなぜ国内市場でトップを取れないのか。海外から潔く撤退したNECや猛追する競合富士通の勢力大とは思うものの、なぜDELLを抜けないのか。セクハラ辞任とかさせている暇が有るなら、こちらを考えた方が良いのでは無かろうかと。
※国内シェア:NEC>富士通>DELL>東芝>HP
製品は安く法人にも強いけれど、なぜ日本HPの個人向け(コンシューマ)は広まらないのか。宣伝不足以前に中途半端なFF14用PCを売り込んでいる辺りに違和感有り。
今後のHPに期待、とは行かない気がします。
単純に日本HPはコンシューマ向けにそれほど力入れてないんじゃなかろうかと。
ちょっとうろ覚えですが、そもそも個人向けのPCに力入れ始めたのはCOMPAQを買収してからな気がするので、Sun Microsystemsあたりと同様、売り物のメインはあくまで企業向けのサーバとストレージシステム、PC端末のほうは徐々にシェア拡大できればいいかな的なノリなのじゃないかと。
例えがアレですが、MicrosoftがXboxでゲーム機市場に参入、海外ではシェア大きいけれど日本じゃXboxェ・・・みたいなw
いや、どちらも手を抜いてるわけじゃなくて当然頑張ってはいるのだろうけれど、日本の市場が特殊というかNECや富士通のふっかけ価格に乗じて買換需要でシェア奪おうとしたら、DELLに先越されてた・・・ワロス。
だからといって巨額の宣伝費投じてまで売込攻勢するつもりはないよ的な、そんな空気を感じます。
大規模なサーバストレージシステム一式で入れているなら、おそらく一緒にコンソールや監視端末やクライアント機用としてPC端末あるはずでしょうから、企業向けのシェアの多くを占めているのはその辺だと推測します。
そんな大掛かりなシステムはそうそう数が出ないから、PC端末単体レベルの台数は伸びず、社員の業務用端末は普通にDELL買われちゃいましたテヘッ、そして個人ユーザにはプリンタしか売れませんでしたwっていうシナリオ。
まあ、私の勝手な妄想なんですがw
はいここから余談です。
HPのシステム保守のエンジニアの方と話したことがありますが、給与は年俸制で、切られるときは普通に社内便で貴方もう要りませんからな通知が入った封筒が来るそうです。
さすが外資系、ドライですw
実際は法律もあるのでそうそう簡単に解雇はされないのでしょうけれど、ただそのせいで皆必死でスキルアップするらしく、確かにエンジニアの方は誰が来ても軒並みレベルが高かった印象があります。
保守契約の考え方も契約のレベルに応じてプライオリティがはっきりしていて、高額のものであれば保守対象の施設の目の前に、エンジニアが常駐する事務所ごと引越しさせるレベルなのだとか。
クライアントから壊れましたのコールが入って1時時間以内に駆けつけ対応する契約だとそのくらいになるそうです。
確か昔帝国だった某N社の工場の保守だったかと、きっと複数年で何十億円って規模の保守契約でしょう。
ただ、その事務所はその工場だけの専属というわけではなく、その地域全体の担当でもあるので、他の契約者の対応もするのですが、手が足りずどうにもならない場合はプライオリティ順で、安い契約は後回しになるのだとか。
当然、貴方のところは安いので後回しですよなんてバカ正直に言ってくるはずがないので表向きは公平ですw
まあ、営利目的の企業なので当たり前といえば当たり前ですが、お金に関してはドライですよね。清々しいまでにドライです。
HPがどうこうという話じゃなくて、企業であればどこでもそうだと思います。
正当な代価を貰って契約したのならそれは企業の信用にかけて厳守する。
それをしないのはどこか知りませんがw単にダメ企業や悪徳業者なだけのこと。
逆に金を出さずにあれしてこれしていうユーザーは痛い人って話です。
私らユーザー側としては、そんなの理不尽だと腹をたてるのではなくて、ごく当たり前のことだと頭に入れておくべきかもしれません。
言われて見ればそうかも知れない。COMPAQが有った頃はヒューレットパッカードという名前は聞いた事が有るものの、パソコン関係の何かを作っているのだろう程度の感覚しか無かった記憶が。
外資系はチョンと切られて当然とは、以前付き合いの有った(今はフィリピンへ行ってしまっている)先輩から聞いた事があります。DELLも駄目な人間は振り落とされ、スキルアップに必死だと本で読んだ事が。聞いた話ばかりですが、私のHPの知識が無いに等しくこのような記事を書いた次第。
DELLと見た目の悪さや価格の安さはそう変わらない為もっと日本で売れても良いと思うものの知名度や歴史の差でしょうか。サーバー入れたついでに業務用PCやクライアントも、という図式が薄れてしまう。HPでも富士通でも良いからNECを抜いてくれという、アンチミイソ世代でございます。