今回はかなりゆるく行きましょう。
IntelのCore iシリーズも2020年現在では第10世代まで来ており、急に5桁になったのでパソコン詳しくない人は戸惑うやも知れず。今も昔も見方はそう変わらないけれど性能は全然変わっております。
適当にご覧あれ。
第10世代インテルCPUの性能の見方や違い
2chまとめを見ていると、CPUの型番の見方がわからないというスレ主。それに対し誰かまともなレスを付けるとだろうと下まで読むも誰もまともに説明していなかったのでチラ裏したくなった。
モバイル(主にノートPC)CPUまで入れると割と大差ないのにややこしすぎる上、ノートで性能とか気にする人は少ないだろうとしてここではデスクトップPC用CPUに限ることに。
例としてこれ。色彩アレな人にはきついだろうから申し訳ないが6色。
- Core i7-10700KF
バラかしましょう。
Core i
IntelのCPUはXeonを除き上から大きく分けて、Core i>Pentium>Celeronの3種類があり、事情や理由や偏屈者でもなければCore iシリーズを選ぶよね?的なブランドの名前。事情や理由や偏屈者でなければそれでOK。
7
そのCore iシリーズは上から、9>7>5>3の順に性能の高低があり、製造工程で9になれなかったCPUが7にされたり、7になれなければ5、5も無理なら3のようにランク付けされるもの。
数字が上なほど高性能かつコア/スレッド(処理本)数が多く、9は何らかの理由や変態でもなければ普通は選ばない、通常7>5>3で選ばれる。
10
ハイフンの後が世代を表しており、10700は第10世代。
- 第9世代:9700
- 第8世代:8700
- 第7世代:7700
- ・・・
- 第2世代:2700K
- 初代:870とか970
初代が1870とか1970ではないのは第2世代から後の型番を考えていなかったのか。エヴァンゲリオンも零号機の次は初号機(1号機とは言わない)なので1を付けなかったと思い込めばOK。
70
10700の部分が同じCore iシリーズ、同じi7の中でも相対的にどのくらい高い性能なのかを示しており、単純に数字が大きいほうが比較的高性能(なはず)。「なはず」とは、番号の後にアルファベットが付くと省電力やら別の要素が絡むので確実にそうとは言えないとして。
0
まれにある、一桁目が「0」ではない場合はIntelが何か余計なことをしたり特殊な用途用に作られているもので、通常はまず間違いないレベルで0で終わるので気にしなくてOK。
KF
デスクトップ用と前置きつつよく見るアルファベットがこれら。
- K・・・性能の倍率をロックしていない版
- F・・・GPU(グラフィック)機能非内蔵
- T・・・省電力版
Core i7-10700KFは、倍率ロックされておらず、CPUにグラフィック機能が内蔵されていない版の意でございます。具体的な用途として置き換えるとこう。
- K・・・オーバークロック遊びをするPC変態向け
- F・・・グラボ搭載前提ならばGPU要らないよね
- T・・・小型PCとか省電力より低発熱が必要なら
例題
- Core i5-8700K
- Core i7-9700F
- Core i3-560
もうお解りかと。
1は第8世代Core i5なので7より1つ下の性能でオーバークロック遊びができる。2は第9世代Core i7でグラフィック機能ナシ版なのでグラボを内蔵する前提。3は第1世代(初代)Core i3なのでCore iシリーズとしては最下位。
ただ、Intelルールは世代ごとに変化するので初代は少し話が変わる。
- Core i7-930(2.80-3.06GHz、4コア/8スレ、130W)
- Core i7-860(2.80-3.46GHz、4コア/8スレ、95W)
価格はいずれもメーカー卸売で305ドルとなっており、数字が上なので930の方が高性能に見えるけれど860の方が(ターボブースト時)最大で+460MHz性能が高い。
しかも「K」が付いていないけれどどちらも倍率ロックされていないはずな上、「F」が付かなくとも930には内蔵グラフィック機能がござらない。第10辺りでの後付で「F」を付けてわかりやすくしたと思い込むことに。
また、今更10年以上前の初代Core iシリーズを運用するような変態はこのくらいの違いは頭に入っているだろうし、今から実用的なCPUを手に入れる普通の人はせいぜい第3世代より後だろうから覚える必要性は皆無。
役に立たないであろう古い知識は自己満足か脳内ストレージ容量のムダ。
やや難しいところも気にするべきかも?
世代の違い
世代の違いというよりも正確にはプロセスルール(単位:nm=ナノメートル)の違いでCPU性能は変化するもので、1世代程度の違いは気にするほどの性能の違いはまず無いはず。
なので第10世代Core iシリーズ新発売の時期に第9世代の在庫処分にぶち当たったなら、個人的には在庫処分の方で良いと判断する。実際に私がCore i7-930とi3-560搭載PCを2台組んだ時期は第2世代の発売1ヶ月前。
但しさすがに5世代以上の開きとなると、昔のCore i7が今のCore i3に性能負けてしまうように世代を無視して良いとは言えない。1~2世代程度なら私は無視して古い方、安い方を選ぶ感じ。
TDPって何だ?
TDPはサーマルデザインパワーという最大放熱量の略称で、単位がワット(W)ながら消費電力ではございません。最大の消費電力の参考値と思えば良く、仮にTDP 100Wならば最大120Wくらい喰うかもね的な。
なぜワット数なのに消費電力ではないかは、室温や冷却性能によりどのくらい放熱できるか違うので消費電力は環境により変化するため。
100ワットの白熱灯(田舎のトイレあるあるな熱くなるデカい電球)の場合、実際に発光するための電気は10W前後、残り90ワット前後は光るために発熱しなければ維持できないようなクソ仕様。
これは自作PCする際の電源計算で少し考える程度の知識なので普通の人はTDPとか全然気にしなくてOK。但し同じプロセッサナンバー(CPU型番)の後にT(省電力)が付いてTDP35Wと、Tとか何も付かず無印で65Wならば、T付く方が発熱低いのでCPUクーラーが静音になれるという意味では関係ある。しかしTが付くと性能も少し落ちる点では関係ある。
キャッシュがわからん
全然考えなくてOK。高性能なCPUはL1~L3キャッシュまで比例して容量が大きめになり、性能が低下するに比例して少なくなるだけ。
高性能CPUでキャッシュ容量低ければ溜めて送る量が減る、低性能CPUでキャッシュ多ければ器がデカいだけのムダになるだけで、そこらへんはIntelもAMDもバランスを取っているのでガン無視で結構。
PentiumとCeleronは?
パソコン詳しくないならCore iシリーズ内での選択を推奨。もう型番とかわけがわからないし、割とPC変態な私が見てもこの違いは悩む。
- Pentium G6600(4.2GHz、2コア/4スレ、86ドル~)
- Celeron G5925(3.6GHz、2コア、52ドル~)
- Celeron G5920(3.5GHz、2コア、52ドル~)
まず千番台に「5」「6」が付いているからといえども第6や5世代ではないのでCore iシリーズのルールが当てはまらないし、どうして下2つのCeleronが価格同じなのに性能が100Mhz違うのかも説明できない。※おそらく5920が市販品で5925はOEM(PCメーカー)専用?と憶測。
クロック(GHzの数値)やコアやスレッド数を理解しつつ、TDPや価格差でコスパを見抜けるならばCore iシリーズではなくとも万円単位で安く高性能なデスクトップPCをゲットできるかも的なCPUと思えばよろしいかと。
Core iシリーズはゲーマー向け感(非初心者向け)
今でもGeForce GTX 900番台やRadeon HDなグラボを使用している人なら2020年10月現在のCore i3最上位の性能にビビることが可能なはず。
- Core i3-10320(3.8-4.6GHz、4コア/8スレ、TDP 65W)
初代Core i7並かそれ以上なので10年以上前なら軽く3万円で効かない、当時のi7最上位レベル以上の性能が今どきのCore i3ナウ。これが154ドル~なので性能や価格が数世代前のCore i5クラス。
しかしさすがにGeForce RTX 3080と初代Core i7はチグハグすぎて厳しいしバランスもおかしい気がするものの、第10世代Core i3-10320とRTX 3080は本当にCPUがボトルネックになるのか疑問。もっと言えば3080を初代i7-800や900番台と組み合わせてCPUが性能不足になるかウルトラ懐疑的。
RTX 3080と組み合わせるとすると最新i7やi9とi3でどれほどの差が出るのか。
そこまで検証するほど私はPC変態ではないし、カネや時間を割く理由にもならないけれど、妄信的にゲーミング(デスクトップ)PCならせめてCore i5、普通はi7以上だよねという時代は過ぎているのではなかろうかと疑心暗鬼中。
私がバリバリのFPSやTPSな3DゲーマーならばきっとCPU違いを検証していたはずながら、SteamのモモドラとかOutlandばかりやっているのでグラボに用が無いという。
憶測ながら、Core i3以上の性能を知るべき人はゲーマーとかCG職人などのグラボ搭載ユーザに限られるのでは?と思う理由が、私が次買うCPUは多分CeleronかPentiumだろうから。
>CPUの型番の見方がわからない
聞かれれば「i9が90点、i7が80点、i5が70点、i3が60点、Pentiumが50点、Celeronが40点くらいの性能」と答えれば良いかな、くらいにしか考えていませんね。型番なんぞ調べるのが面倒。数字のデカい方が新しくて性能が良いんだろ、くらいのイメージ。
>数字が上なほど高性能かつコア/スレッド(処理本)数が多く
※ただし、デスクトップ用とノート用は分けて考える必要あり。
>初代:870とか970
そういえば2ヶ月くらい前だったか、機会があり「Core i7 920(OC無し)」+「GTX 660」+「16GBメモリ」+「SATAのSSD」というスペックのPCを15分ほど使わせてもらいましたが、重さは感じませんでした。エクセルの開け閉めやYouTubeの再生直後などやや引っ掛かりを感じる部分も多めに感じましたが、イライラするようなレベルでは無し。
ただしこれは「この構成が古いことを知っている」ことが前提。新品のPCとしてこのCPUを選ぶのは止めた方が良いです。何か動作する度にちょっとした引っ掛かりを感じ、非常にストレスがたまるはず。
>どうして下2つのCeleronが価格同じなのに性能が100Mhz違うのか
違いは以下。ついでに似た性能の「G5905」も併記。最下段はPentium。
G5925・・・2020年のQ3発売、キャッシュ 4MB、クロック 3.60GHz
G5905・・・2020年のQ3発売、キャッシュ 4MB、クロック 3.50GHz
G5920・・・2020年のQ2発売、キャッシュ 2MB、クロック 3.50GHz
G6600・・・2020年のQ2発売、キャッシュ 4MB、クロック 4.20GHz
低性能であればあるほどキャッシュの差という微差が効いてくる気がするため、私はG5920と実売価格(約5,000円)がほぼ変わらない「G5905」がオススメ。
Intel|CPU比較
https://ark.intel.com/content/www/jp/ja/ark/compare.html?productIds=199285,201887,201899,199290
>PentiumとCeleronは?
大事なのはJとかN(だったかな)が付いていないという事でしょうね。
さすがに普通のデスクトップでは採用されてないとは思いますが、ミニPCなんかだと使っている場合があるようですね。
しかし、i3とPentium・Celeronではそんなに価格差がないので、選ぶメリットなんてあるんでしょうかね。
私が自作しかしないため、CPU単価の差しか想定しないので、BTOとか完成品ではこの限りで無いのかも知れませんが。
>妄信的にゲーミング(デスクトップ)PCならせめてCore i5、普通はi7以上だよねという時代は過ぎているのではなかろうかと疑心暗鬼中
>憶測ながら、Core i3以上の性能を知るべき人はゲーマーとかCG職人などのグラボ搭載ユーザに限られるのでは?と思う理由が、私が次買うCPUは多分CeleronかPentiumだろうから。
私はハイエンドであるCore i7とミドルハイ~ミドルのRTX 3060 Ti~3050を搭載したPCがほしいんですけどね
その組み合わせでは性能はどうなるんでしょうか?