JEITAが2015年8月のデータを公開。
通常ならば6月以降の前年比は割れないはずのところ、依然として3ヶ月連続で割れております。タブレットに食われたかApple Watchの影響か、はたまた安倍総理のせいなのか。どれも違うので真に受けず。
出荷と金額を適当に見て参りましょう。
国内パソコン出荷台数の前年比推移
ソースはこちら。
JEITA / 統計データ
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/2015/
JEITAの8月分に対するコメント。
8月としては、現行体系となった2007年度以降、過去最低となり、台数、金額ともに15ヶ月連続で前年同月を下回った。
というわけで、台数全体の前年比推移がこちら。
最右の赤い文字を追加。
本来ならば前年の6月から割れ始めたので、その割れた数値に対しての比較になるのだから、今年6月からは割れるのはおかしいと言える期間の開始。
率をイメージで言うと、
- 2013年度・・・120%(やたら多い)
- 2014年度・・・80%(120%との比較なので割れて当然)
- 2015年度・・・100%(平常運転になるはず)
カテゴリ別で分けたものがこれ。
モバイルノートが復調するかと思いきや再び低下。
主に法人向けとなるデスクトップ単体も低迷が続いており、どこかのメディアが「悪いのは個人で有り、法人は低調では無い」と書いていたけれど、法人も悪いと思うグラフがこちら。
水色の前年比が落ち続けている線は一つ前のグラフと同じ。台数を見ると2015年4月はグラフ上の期間内で最低、そこからも出荷台数は低い状態が続いておりましょう。
富士通やNECの営業力によりXPから7へと無難に置き換えた法人が、2年も経たず10へ移行するわけが無いと見てよろしいかと。
国内PC出荷と金額の実際の数の推移
上が台数、下は金額。
2014年(青)を2015年(緑)が延々と下回っている件。2013年度(赤)はXP終了祭り、青はその反動、緑も反動が続いているのか。
赤と青を平均化し、2015年のデータを入れて行っているグラフ。
平均した2年間は2012年以前とそう変わらないものの、最新の2015年も平均に混ぜて差し上げた方が良さそうな低さの連続。
4月にApple Watchが出た影響でしょうな(投げやり)
国内PC出荷台数15ヶ月連続前年割れ(まとめ)
なぜ前年比で割れ続けるかは、個人向けの夏モデルがマイナーチェンジばかりで新製品の出荷が少なかった為も原因と見ており、なぜ夏モデルがパッとしなかったかはWindows 10が7月末リリースの為、出すに出せなかったのだろうと見ております。
しかし各社、秋冬モデルには間に合った模様。
- 2015年秋冬モデル:NEC「LAVIE」秋冬モデル (1/2) - ITmedia
- 富士通、Windows 10搭載で揃えた冬モデル - PC Watch
- 東芝:dynabook.com | Windows 10搭載の2015年秋冬モデル
富士通は10月3日より、NECと東芝は9月中旬の発売、という事は出荷時期は8月下旬辺りから9月にかけて順次小売店へと送られて行くはず。
いずれも最初から標準でWindows 10仕様。10の評判は私ら7ユーザには高くは無いものの、8~9月に実施した調査では10の好感度は8ほど悪くは無く、どちらかと言えば良いと感じている人が多め。
問題は、いくらWindowsが新しくなろうと10の評判が悪くは無かろうと、手持ちのパソコンが7か8.1ならば最新のWindowsへとタダでアップグレード可能な事。
NECや富士通などを選び新しいパソコンへと買い換える人達が、果たしてハードウェア丸ごと新しくするだろうかという疑問。
勝負は9月に始まり年末商戦で盛り上がる12月までの4ヶ月間。
このおおよそな和式第3四半期で前年を割り続けるようなら、ガチでもうダメかもわからんね状態と思われ、安倍総理では無くマイクロソフトのせい。10への無償アップ終了予定の来年7月までPC市場は大寒波かも知れない。
以下、オレンジ色を濃くした月は6,9,12,3月。
NECなどのパソコンを買うなら型落ちを推奨、型落ちを買うなら時計の上下左右の月が良いと過去何度か書いている月は新モデルの出荷な為で、濃い棒がその月。
過去の推移と今年の6月を見ると、2015年度9月は80万台行かないかも知れませんな。行かなければ10月以降も厳しいと思う。
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