JEITAが2016年6月のデータを公開。
4月に前年割れがほんのり解消したかと思えば、5~6月は相変わらずの立て続けな100%以下へと逆戻り。売れないから出荷しない、出荷数減るので前年割れしてしまうのは当然。
いつも通り前年比から。
国内パソコン出荷台数の前年比推移
ソースはこちらの2016年。
JEITA / 統計データ
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/
6月のJEITAコメントを引用。
四半期では、企業向けは比較的堅調に推移したが、個人向けが低調であったため、8四半期連続で前年割れとなった。
翻訳すると、「2016年4~6月の企業向けは比較的堅調、但し、個人向けが足を引っ張る形となり2年連続の前年割れとなった」だと思う。
「思う」とは、2016年4月は割れていないので個人向けが8四半期連続割れの意味では無かろうか、とも思える為。
出荷台数全体の前年比推移。
相変わらずな水面下にて浮上せず。
XP祭りの反動が続いているのか、10無償アップグレード祭りが効いているのか、両方かも知れないならば8月以降は多少回復するのか。
カテゴリ別で見ても100%の下で団子状態。
水色のデスクトップ単体が回復しているように見えるけれど、少なかった昨年の出荷台数と比較している為で、いくら法人向けが比較的堅調とはいえども少ない事には変わりなく、数値は次で。
国内PC出荷台数は全盛期の6~7割まで低下
過去5年分との比較。
前年比のみでは無く、5~6月と2ヶ月連続で過去5年間の出荷と金額ともにワーストを記録しており年々減少傾向。
青と赤が上下し過ぎてまぎらわしいので、XP祭りと翌年の反動を平均化したグラフがこちら。
金額はタッチスクリーン搭載や2in1、円安傾向が続いたので単価が上がっており上昇。その割に出た台数は少なめ。
NECは知らないけれど、ソニー(現VAIO)、富士通、東芝の規模が縮小したのだから出荷台数が減るのは当然。
悲観的な煽り記事が多いけれど、マイクロソフト様のお陰で無料で最新Windowsへアップグレード出来たり、買い替え需要が低下しているならば単純にパソコンが故障しにくくなったとか、性能不足に悩まされなくなったと思えば良い事。
PC出荷台数や金額の減少により困るのは売る側の都合であり、消費者視点で感想文すると上記のような良い時代になっただけとも言えそう。
パソコンが3~5年の消耗品から10年近く使えるまともな家電製品並になって来たと思えば良いのだろうか。
2016年10月までの7仕様PC販売終了祭りは無し?(まとめ)
約2~3ヶ月後の10月末でWindows 7/8.1仕様のパソコンが出荷終了。言い換えると11月以降は小売店の在庫以外は10仕様のパソコンしか販売できなくなってしまう。
個人ユーザや店頭でパソコン買う中小企業は期間に少し余裕があるとしても、大人買いする比較的大きめな会社の場合はまとめて発注するならば、10月までにメーカーの工場から出荷するよう手配しなければならない。
という事は、富士通やNECなどが法人ユーザへ呼びかけ、以後Windows 7仕様のPCは購入出来なくなってしまうという7終了祭りがありそうな気がするけれど、実際には無いでしょう。
XP以前のWindowsを使っているような企業が7へ移行するとは思えず、Vistaのシェアは約2%まで落ちているので買い替え需要が低すぎ、7以降ならば7へ移行する必要性は皆無。
そう考えるといっその事とっとと10のみになってしまった方が諦めがつくと思われ、7仕様PCはいつ終わっても良い気がして来た。
サンプルを採っている企業が少なく、市場の動向をはかるには不適当なため、JEITA統計は見限るのでは無かったでしたっけ。
>過去5年分との比較。
多少の誤差はあるにせよ、数字が上下するタイミングは同じですから、単に新モデルを出すだけでは、昨年よりまた下がるのは確定。
>7仕様PC
PCのハードウェア寿命が10年だとすれば、OSは7より10の方が長く使えはしますね。できるなら7と10のPCを1台ずつ欲しいですが。