JEITAが6月分のデータを公開。
7月になりNECがようやく夏モデルを発表したので例年より1~2ヶ月遅れでの新製品投入。富士通も5月に4機種の後、7月におかわり発表しており、出荷台数や金額は来月のデータに載りそうな予感。
いつも通り前年比から。
国内パソコン出荷台数の前年比推移
ソースはこちらの2017年。
JEITA / 統計データ
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/
JEITAコメントより。
第1四半期では、企業向けが低調であり台数は微減となるも、個人向けが堅調に推移し金額は前年を上回った。
企業は年度末までに買い替えたとして個人は普通に随時買い替えているのでしょう。知らないけれど。
台数全体で前年比推移。
100%前後の推移を見てパソコン市場復調とか回復などと書く大手メディアの記事が時々あるけれど、解釈を間違えております。
大きく跳ね上がっているXP終了祭りの翌年、100%を大きく割るのは当然。PC買い替えた翌年であり前年の数値がおかしなほど上がったのだから。
しかしその後の年で100%を切るのはダメ。分かりやすくするために極端な数値にしてみましょう。全て前年比として。
- 2013年:150%
- 2014年:50%
- 2015年:80%
- 2016年:80%
- 2017年:100%
2014年は前年150の半分という事は1.5倍の半分なので75%、翌年80%なら60%、更に翌年80%なら48%、そして最新が100%になったなら昔を1とした場合の48%でしか無いという意味となり、以前の水準と言えるレベルは前年比200%くらい。
成績がクラスで1位から20位へ転落し次も20位なら前回比100%と言っているようなもので、前年比だけでPC市場は語れない。
カテゴリ別。
デスクトップ単体がなぜか大きめに上向きですな。おそらく法人需要だろうから何があったのか。
ノートは夏モデルがほとんど出ていなかったので出荷もまだなのでしょう。
出荷台数は昨年並だが平均単価は過去最高
比率では無く実際の数と金額。
金額は昨年や一昨年より上だけれども、台数は昨年と同じくらいの低い位置で推移しており、これが来年まで続くのだと思う。
XP祭りと後を平均化。
2015年以降が安定して低いですな。
先月から出し始めた平均単価の推移。
パソコン売れないと言いつつ単価は高め。
為替相場の影響もあるだろうけれど、ノートを無駄に変形させたりタッチ操作出来るような設計を早くやめた方が良さそう。HoloLensも指紋読み取りも一般家庭では要らないでしょう。
過去比と称したXP祭り前の2年間の平均との比較、上は前年度。
6月はいつもより少しマシですな。
前回の記事で夏モデルがまだ出ていないと書いたけれど、富士通は5月、東芝は6月に出していたようでその影響か。あまりにも機種が少なかったのでニュースやプレスリリースが目立たず気付かなかった。
富士通とNECが7月になり新機種出したので来月の数値は久々に期待出来そうな気がするものの誰得。
パソコン買い替えには時期が悪い今年と来年
Windows XPサポート終了が2014年4月なので今年で3年が経過。4月までに買い替えたならば3年以上経っている事になるので昔の感覚で行けばそろそろ買い替え時。
しかしWindows 7がまだ2年半の寿命がある上、最近のパソコンは3年程度では性能不足を感じず故障もしにくくなったので今は時期が悪い。
とは言え自作PCの私も例外では無く、今すぐPC故障したなら買い換えねばならず、その時にWindowsどうするのかが問題。
完成品なら中古でも買わねばWindowsは10一色。
自作の場合はどうかといえば、私を例にするとDPS版Windows 7はDDR3メモリとセットのライセンスなのでDDR4仕様になると7使えなくなってしまう。正確には7を入れてはいけないPCになる。
では今のZ97マザーを再び買うかと問われたならば微妙。かろうじてまだ私が使用中のZ97 Extreme 6は価格コムで在庫アリだけれども1店舗なので年内には消えそう。
そう考えると、2020年1月にマジで7が終了したなら、地デジ切り替えのブラウン管TV廃棄の時のように大量の正常な旧パソコンが廃棄されたり中古市場へ出回るのだろうか。
マイクロソフトは7を上手く終わらせる事が出来ない気がして来た。
私程度にパソコン詳しい人ならばサポート終了なら素直にあきらめて10へ移行するだろうけれども、そうでは無い一般PCユーザが7終わるからと15万円くらいで購入した正常動作する7仕様のNECノートとかを簡単にあきらめるものだろうか。
「まだ使えるもったいない」と言われたならそれまで。マイクロソフトが取るべき手段は2種類か。
- 7のサポートを延長する
- 10への無償アップ再び
1をしたくないなら2しか無い。いずれにせよ2019年の時点でどのくらい7仕様のパソコンが残っているかが問題でしょうな。
継続はチカラなり
先輩なりのJEITA内部事情考察(フィクション)もやるとよいと思う
6月のPCは値下がった春モデル、売れ残った冬モデルを買う時期としては適当。また6~7月は(あれば)夏のボーナス時期ですから、個人向けが伸びることは自明の理とも言えます。
>前年比だけでPC市場は語れない。
営業職だと前年比を重視する会社は多いですね。大型案件を取って売上達成率250%なんぞかますと、次年度は売上達成率が150%でも、前年比は60%を切るとかあるある。
実数を比べれば増えた減ったはすぐ分かるのですから、前年比なんぞどうでも良いと思うのですがね。
>平均単価の推移
2014年までは4月→5月で上がって6月で下がるのに対し、2015年からは4月→5月→6月と下がり続けるのは面白い傾向。4月→5月の値下げ度合いは2015年より2016年、2016年より2017年の方が急。
2013年: 76,579円→78,732円(+3%)→75,000円(-5%)
2014年: 82,599円→83,542円(+1%)→76,172円(-9%)
2015年: 94,714円→93,786円(-1%)→85,000円(-9%)
2016年: 97,071円→91,162円(-6%)→85,623円(-6%)
2017年:101,674円→93,017円(-8%)→91,263円(-2%)
※マイナス%はコンマ以下を出さないよう凡そで算出
6月の値下げがあまり鈍くなるようだと、7月に掛けての上昇に備え、6月の底値を待たずに購入した方が得となる可能性が無きにしも非ず。
>Windows 7
海賊版というかコピー品も横行していますから、安全に買うならアーク辺りですかね。
パソコンSHOPアーク - Microsoft Windows7 Pro 64bit SP1(J) DSP版
https://www.ark-pc.co.jp/i/30100412/
※単品購入不可。バンドルするパーツを選んでセット購入
>マイクロソフトが取るべき手段
3.これから2年間をかけ、月一のWindowsUpdate毎にWin7を少しずつWin10へ作り変えて行く
4.メインサポート(2018年4月)終了後、MS Office 2013をインストールできるのはWin8.1以降のみとする
ちなみにMS Office 2007の延長サポート終了日は、2017年10月10日。
マイクロソフト - サポート終了の重要なお知らせ > Office 2007
https://www.microsoft.com/ja-jp/office/2007/end-of-support/office.aspx