JEITAが2017年11月の数値を公開。
現状の数値とはここ2~3年のPC出荷台数が以前のように戻らないと言われている点を指しており、今後は二度と過去のパソコン売れまくっていた頃ほどは出ないのだろうと感じ例年並とタイトルに入れた。
いつも通り前年比から。
国内パソコン出荷台数の前年比推移
ソースはこちらの2017年。
JEITA / 統計データ
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/
JEITAコメントより。
11月は、台数は2ヶ月振りに、金額は3ヶ月連続で前年同月を上回った。
単価ばかり上がり続けるパソコンの現状。売れないなら安く出せと言いたいけれど、それやるとAtomやAtom系のCeleron、Pentiumまみれになってしまい薄利多売が難しくなる矛盾。
台数の前年比推移。
心電図ならば危ない状態になりそうな水平線まっしぐら。
直近のポイントが100%に近づいて推移すればするほど安定して昔ほど売れていない事が判る。「前年」比なので前年と同じくらいですよが続くならば、それが今のデフォルトとかデファクト出荷台数。
全然関係ないけれど、会話の中でグローバルとかデファクトスタンダードとかタイトだニッチだとか言う人は頭悪いのかな?と感じてしまう。経済は中学生から習うのだから中学生100人中80人くらいには伝わらなければ話し手が悪い。
話を戻し、カテゴリ別。
11月は少し荒れていますな。
モバイルノートがなぜか大きく上へ、オールインワンが思い切り下へ。デスクトップ単体と大きめノートは昨年と大差無し。
オールインワンと言えば国内風ブランドならばNECと富士通が力を入れており、いずれも今後はレノボが指揮をとるので一体型PCは今後どうなるか見当つかない。
DELLやHPに食われるとJEITA統計には出ない点も見どころか。いや、見えないの見どころも何も無いのだけれども。
2014年を境界に上下分かれる新旧の出荷ペース
青の線を隔て、灰色が昔のまだパソコンたくさん売れていた頃、青より下の色が付いている線が今時の出荷台数。
出荷台数は上下でほぼきれいに分かれているものの金額はXP終了前に売れまくった2013年を除き大きく違うとは言えない、単純に単価が上がっているから台数少なくとも合計金額は高くなる。
過去を振り返ってみると、5年以上前まではデスクトップPCは昔ながらのモニタとの分離型か、テレビデオ(テレビとVHSカセットデッキ一体型)状態のデカい一体型PCが一時期流行ったものの見事に廃れましたな。
今でもあるにはあるがJEITAがTVチューナ付PCの集計をやめるほど規模が小さくなってしまった。なぜかはパソコン壊れたらテレビも巻き添え、当時は40型以上で40万円とか平気だったマジキチ家電で初めて見た時は「何このバカな発想」と思った。
ノートPCはWindows 8が出るまではクラムシェル(貝殻のように開閉)型が当たり前で、分離型デスクトップPCの後を追うかのごとく値下がりしまくり、スマホが出て液晶パネルの原価が大幅に下がりノートも値下がり。
そこからWindows 8が出てタッチ操作や2in1も出たけれど、私には2in1はオールインワンの逆ながら求められておらず今後廃れて行く運命だと予想しております。モニタ型に無理やりパーツ詰め込んでいるのだからほぼ使い捨て。アホかと。
クラムシェルのノートPCは良く考えられており、手元にあるなら開いてみましょう。モニタの下部両端に蝶番があり、その中にモニタと繋がる配線、ウェブカメラ、無線LANアンテナが通っており上と下を接続しております。
外れる2in1はそれが出来ないので中身は全部モニタ側。裏返るやつも蝶番の中に配線無いならモニタ側。欠陥設計な上にApple Watch並の需要無視しすぎ感。
話を戻し平均単価。
相変わらず高いですな。
なぜ高いかは、デスクトップ単体が主力のBTOメーカーがパソコン工房とレノボしか統計に参加しておらず、DELL、HP、マウス、ドスパラ、その他ASUSやAcerなど単価の低いメーカーがスルーされているため。
平均単価9万円超えとかいつの時代のパソコンなのだろうか。
過去比と称したパソコンがまだたくさん売れていた頃との比較。
出荷台数は4割減、金額は2~3割減が最近ナウなトレンド。
前回書いた通り、今回からは2013と2014年を平均化したグラフは意味が薄くなったので貼らない。
各メーカーは次の祭り開始約1年後まで生き残るか?
Windows 7のサポート終了は2020年1月14日。
source:2020年(平成32年)カレンダー
見ての通り5日までは年始休みの企業が多いと思われ、日本時間14日の直前は3連休なので営業日は6~10日の5日間しか無し。
年明けの5日間で移行するとは現実的では無いとするなら12月27日(金)までに検証が終わっていなければならないため、企業的に考えるとタイムリミットは2019年末。
XPの終了は2014年4月8日なので実質3月末で終わったようなものとするなら、その5ヶ月前から出荷台数が伸びまくっております。2013年度、濃い灰色の線。
これに合わせると7終了で本格的に出荷台数が伸び始める時期は2019年7月から。XP終了当時、NECと富士通が生産ラインを2倍に増やしたと言っていた時期は2013年6~7月なので2019年3~4月頃から増産が必要な可能性。
私のような個人の自作PCユーザならば年末ギリまでねばり、年末年始の連休を潰して移行する手もアリだろうけれども、二桁や三桁単位でリプレースするようなデカい会社は半年以上前の2019年春から移行を考えた方が良さそう。いや、遅いか。
というわけで2019年春、今から1年3ヶ月は現状維持の例年並が続くでしょうな。JEITAのような和式でいうと2018年度まで、平成29年度末(30年3月)まで。
マイクロソフトがXPの時より7終了告知を頑張るようだけれども、うるさく言えば言うほど人は動かじ。知っている人は既に知っているし、知らない人は直前まで無関心。
10へアップグレードしろしろであれほど盛大に嫌われたのだから少しは学習しろと言いたい。
>Atom系のCeleron、Pentium
型番の頭文字に「N」と「J」が付いているCeleronとPentiumが、それに該当しますね。最近はそこそこ処理能力が上がっているようですが、それでも所詮はタブレットに採用されるCPU。特にグラフィック性能は弱いため、用途は限定されますね。
パソ兄さん - インテルAtom系CPUの知識ガイド!
http://www.pasonisan.com/pc-cpu/2017-atom.html
>グローバルとかデファクトスタンダードとかタイトだニッチだとか言う人
会話中は言葉の意味を調べられないため、特に分かりやすい単語やフレーズを使うよう心がけますね。どちらかというと「それ何ていう意味ですか」と問われたとき、私が完璧に答えられる自信が無いせいが大きいですけれど。
とりあえず一発で意味が分からなかった単語は以下。
コンセンサス
同意。メンバーがある事柄について共通理解している、という時に使う。
アセスメント
評価。社員各々の人柄を含めた成績、内申点みたいなもの。
デベロップメント
開発。土地の開拓とか都市開発とか。ソフトウェア関連でも同語を使う。
他もありますけれど、いきなり言われても分からんわ、となりました。掲示板に書き込む時なんぞは、どうせ右クリックで検索できるだろう、と思ってあまり意識しません。
>TVチューナ付PC
そういえば最近はまったく見かけないモデル。ジャパネットたかたのPCは今でもTVチューナ付きのモデルが多いですけれど、プリンタとかパソコンのテキストまで付いてくるPCを買う方には、チューナも付いていた方が便利なのでしょうか。
>Windows 7のサポート終了は2020年1月14日。
正月休み明けにPCが届いたら、成人の日を含めた3連休は休日返上でセットアップ作業に追われそう。まさか通常業務と並行してセットアップ作業ができるとも思えず。考えるだけで面倒そうですから、12月中に終了するよう配慮して欲しい限り。