JEITAが2018年8月の数値を公開。
今回も前年比はプラスであり、半年続けば本物か、と言いたいけれど昨年が悪すぎただけとも言えるところがここ数年のPC市場であり、しかし上向いて来たことには変わりないとも言えるか。
いつも通りJEITAのコメントから。
国内パソコン出荷台数の前年比推移
ソースはこちらの2018年。
パーソナルコンピュータ国内出荷実績
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/
当月のコメントより。
8月は、個人向け・法人向け共に前年を上回り、全体では台数・金額ともに5月・7月に引き続き前年比二桁伸長となった。
8月の二桁伸長は、出荷台数が+12%、金額+14%なので確かに二桁の伸び。XP祭り終了からの5年間では出荷台数が3位、金額はトップクラスなのでパソコン高すぎないか?とも思える点は、後で出る平均単価のグラフにて。
前年比の推移。
浮上し続け推移しております。
特に書くことがないのでカテゴリ別へ。
オールインワンに何があったのか150%に届きそうな勢いであり、それまでの5~7割までの低下がウソのような伸び方。
法人が一体型PCを導入するとも思えないため、個人向けの家電量販店用な秋冬モデルが大量に発射されたのか。JEITAはNECと富士通で7割占めるのでオールインワン4機種+αなNECが本気出したか。
地を這う流れが前月からやや復調
前年比の%ではない実際の台数と金額の推移。
金額は過去3年で比較すると4月からほぼ全て上回っているようで、対して台数の方も7~8月は多少は良い感じに。
台数と金額が当月2桁伸長は本当ながら、実際の数値をグラフで見るとまだまだ全然たいしたことはなく、復調と言い切るには難しい印象。
平均単価、高すぎ。
当月までの7ヶ月連続で過去最高を記録してしまい、今年に入り(家電量販店の)パソコンが高くなったと感じたなら気のせいではなさそう。但しこの数値は出荷ベースだろうから、実際には値引きされ割を食うのは店側か。
私は家電店の店頭へは滅多に行かないけれど、まれに行くからこそわかる、どの店も昔ほどパソコンは売り場が広くなく悪循環になっていそう。
パソコンが爆売れしていた頃との比較。
台数は相変わらず3割を超えるマイナスながら、金額は単価が高すぎるためかマイナス2割を切れており-15%にとどまった。ソニー(現VAIO)が統計から抜けた分と思えばマイナスはもう少し縮まりそう。
マウスとパソコン工房は来年が勝負年
出荷台数の一覧表。
黄~緑の色分けは条件付き書式にして小~大を表しており、オレンジはXP終了祭りの約1年間。
現在が7サポート終了予定1年3ヶ月くらい前であり、XPに重ねると来年3月頃から本格的な買い替え需要が高まる見込。
そして2020年1月にサポートが終わり2~3月までは余波があるとしても問題はその後で、再び氷河期が来るならばそこから4年は大した黒字が出ず、または赤字決算で耐えなければならない。
何がマズいかは、来期決算までは良い数字が出せるとしても、再来期以降の決算では反動が出るわけで、MCJ(マウスとパソコン工房の会社)の株価がどうなるか。
MCJがどう出るか予想すると、本格的に祭りが始まったならここぞとばかりに宣伝しまくり売りまくるはず。そして本当に7が終わるならば再来年はヤバい年に。
友人がまだMCJ株(6670)を持っているので年末までに処分するべきかも知れないと伝えておこうと思った。
但しマイクロソフトの気まぐれで予定変更は充分ありえると思えば、結局どうなるかはまだわかりませんな。
>オールインワン
そういえばなぜ液晶一体型PCが「オールインワン」なのですかね。字面通りにオールインワンなら、ノートPCこそオールインワンですが。
>どの店も昔ほどパソコンは売り場が広くなく
PCマニアが来そうにないケーズデンキとかヤマダ電機とかですと、特にデスクトップPCコーナーの専有面積が減っていますね。近所のヤマダ電機は2台しかデスクトップを置いていませんし。
>マイクロソフトの気まぐれで予定変更は充分ありえる
手持ちのDSP版Windows7Proを転売して儲けられる可能性が微レ存。
PC需要意外な急進でIntelに供給不足、ハイエンドチップから回復へ | TechCrunch Japan
https://jp.techcrunch.com/2018/09/29/2018-09-28-intel-acknowledges-supply-issues-will-prioritize-premium-chips/
世界的にはPCの需要が増えているようですよw