国内PC出荷台数、2018年度は前年比1割増(by.JEITA)

2019年5月 8日

JEITAが2019年3月の数値を公開。

今回は年間のグラフも作るのかと思うと面倒すぎて落ち込みつつ、一体いつからこのJEITAグラフ化シリーズをやっているのだろうと思い調べると、多分2013年8月分からのようなので5年半くらい前から。

いつも通りJEITAのコメントから。

国内パソコン出荷台数の前年比推移

ソースはこちらの2018年。JEITAは和式なので3月まで2018年度であり、今回の集計にて一旦締め。

パーソナルコンピュータ国内出荷実績
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/

当月のコメントより。

3月は、引き続き法人向けが好調に推移し、5カ月連続で台数・金額ともに前年二桁伸長となった。

やはり来ております、7終了へ向けた出荷台数の影響。 

全体の推移。

全体推移

いくら昨年の数値が悪かったとしても、100%超え5ヶ月連続は偶然ではないし1~2割増しは誤差や僅差などとは言えない伸長ぶり。

カテゴリ別。

カテゴリ別

こちらはデスクトップ単体が月単位でブレてみたり、元から数値の小さいオールインワンが混ぜてくれている感じですな。ノートはいずれも5ヶ月連続でプラス。

 

2018年度の出荷台数は前年比1割増

前年比ではない、実際の数と金額。

出荷台数と金額

台数が過去3年を上回り始め、XP終了翌年度の推移に近づきつつあり、金額は単価の高さからか割とぶっち切りで優勝になりそうな流れ。

結局、2018年度は通して高単価。過去最高クラスの高値を維持。

平均単価

マウスコンピューターのインタビューで見た、法人でもノートPC需要が上昇しデスクトップと逆転する月もある、それを思い出した。

何が違うかは、ノートPCの場合はモニタもセットなので単価高くなるけれど、デスクトップ単体を法人が買う際はモニタを流用するだろうし、できるだけ安いやつを選ぶ傾向があるなら単価低くなる、それが2011-2013年なのでしょう。

パソコンがまだ売れまくっていた当時との比較。

過去比

11月から金額は当時並に景気が良い数値な月も、台数は依然としてマイナスながら、ここ5ヶ月はそれ以前よりも落ち込みが少なめ。

年度末なので年間のいつものやつを。 

カテゴリシェア(2018年度)

左、構成比は半数以上が大きめなノート、次いでモバイルノートが5台中1台、そして2割を切れる程度なのがデスク単体となっております。オールインワンは消え失せそう、ながら完全に無くなることはないでしょうな。

右、前年比でいえば全体が+9.3ポイント以外、種類別ではオールインワン以外がすべてプラス。オールインワンなぜ売れなくなったかは、富士通やNECが新製品をあまり出していないため、またはそんなデカいパソコンが求められなくなったか。

ラスト、年間での出荷台数推移。

出荷台数の年間推移

JEITAのコメント、年間の部分を引用。

2018年度は、法人向けが好調に推移、特にモバイルノート型を中心に台数・金額が伸長し、台数は3年ぶりに700万台を超え、台数・金額ともに前年伸長となった。

前年が過去最低レベルなのでそれを少し上回るは当然としても、過去3年分より上ならば、2019年はもっと上がるはず。

 

2020年度の出荷数は過去最低を更新と予言

予言と言えばノストラダムス。もう20年も前の話ですな。

彼の伝記や逸話を交えて解釈するという体裁をとっていた。その中で、1999年7の月に人類が滅亡する

source:ノストラダムスの大予言 - Wikipedia

2000年問題騒ぎにしても拍子抜け。

直接の原因は、プログラム内で日付を扱う際、西暦の4桁のうち、上位2桁を省略し、下位2桁だけを処理対象にしたことである。

source:2000年問題 - Wikipedia

00年=1900年と誤認して世界中のコンピューター止まるのでは?的な。

私の予言は根拠ないわけではなく、1つ前に貼り付けたこのグラフより。

出荷台数の年間推移

2013年度がXP終了祭りで1200万台クラスの出荷台数、それ以前はだいたい1千万台を超える、1100万台くらいとしましょう。

それがここ数年は祭りの反動で700万台級まで下落しての推移なので、約63%、2/3の出荷台数で安定しております。

そしてこのたびの7終了により、2018年度が少し上向き、2019年度も4月から1月頃までは上向くだろうから800万台は超えるだろうし、ヘタすると1千万台級になるのかも知れない。

そのような景気いい話が良いことだとは言い切れず、2019年度が上向くほど2020年度以降は落ち込みが激しくなり、2017年度の677万台を更に割る可能性がデカい、過去最低の更新は必至。

NEC、富士通、東芝がそろって事実上撤退しても市場は変わらずレノボとシャープ主体になっただけ。縮小したPC市場をどのメーカーがどれほど取りセカンドインパクト後を乗り切るか。

次ヤバいのはドスパラではないかと見ております。ここからは妄想。

  • マウス、パソコン工房・・・MCJ好調が続けば問題ない
  • フロンティア、ツクモ・・・親会社が家電売上日本一のヤマダ電機
  • DELL、日本HP・・・サーバやWSなど法人向け8割、市場が世界規模
  • エプダイ・・・PC専売ではない
  • ドスパラ・・・?

マウスとパソコン工房の統合くらいはあるか?と思ったけれど、マウスは初心者向け、パソコン工房はややマニア向けという棲み分けをしているので統合して競合への矛先が減るのはダメかと。

ドスパラの妙なところは、ここ数年で内部の社名がころころ変わってみたり、明らかな縮小と考えられる上海問屋のドスパラサイトへの吸収、統合。

また、ドスパラの弱点としては中古PCにも力入れているため、PC需要が落ち込みすぎると在庫抱えまくる中古品はフリーキャッシュフロー圧迫するので危険だと思う。簡単にいうとツクモが現金回らなくなり倒れた時と同じ状況になりそう。

消えるとしても、じわじわ来て2020年から数年後になるとは思うし、なぜ私がこんな予想しているのかよくわからないので終わり。

コメント(1)

>100%超え5ヶ月連続
メモリとかSSDとかパーツ単品はけっこう値下がっている一方、PC単価にはそれほど反映されていないのが現状。インテルCPUはむしろ最近のモデルって高すぎやしないか、と思うくらい。

>2018年度は通して高単価
家電量販店に並ぶPCを見る限り、10万円を切っているモデルは10~15台に1台くらい。9.5万円を下回る単価なら、むしろ皆さんよく安いモデルを選んでいるな、と思います。

>00年=1900年と誤認して世界中のコンピューター止まるのでは?的な。
なお私のWin10&Office2016、先ほど試したら和暦の令和表示に対応した模様。

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★★ 保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★★

初心者: ★★★★

性能とパーツの相場がある程度わかる人なら標準構成が多いのでコスパ重視で選びやすい。同じに見える同じ価格でも仕様の違いがどうなのか判る人には最適。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

10年以上前まではDELL=初心者向けの安いパソコン、それはもう通用しておりません。クーポン適用後が適正価格だと見抜けるパソコン詳しい人向け、または大人買いで割安になる法人向け。

日本HP

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★☆☆

コスパと性能以外にも見た目も重視したいならHPのノートも選択肢としてアリ。自社製造状態なのでBTO=ダサい印象は払拭されるかと。デスクトップは法人用、ゲーミングは海外向き。

ツクモ

高性能: ★★★★★ 保証: ☆☆

コスパ: ★★★★ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

昔のマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。機種が少なく特徴的な少数精鋭状態なので選べる人を選ぶ。ヤマダ電機の一部、または自作PCのパーツ屋さん。

フロンティア

高性能: ★★★☆☆ 保証: ☆☆☆

コスパ: ★★★★ 安定: ☆☆☆

初心者: ★★★☆☆

フロンティア神代の解散後、現所長のパワハラがひどいとタレコミが複数あり、私から内情を運営会社へ伝えると逆ギレされて私を訴えるぞと謎すぎる返しがあり困惑中。

サイコム

高性能: ★★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★★

初心者: ☆☆☆☆☆

PC自作したくない中~上級者向け、昔ながらの2chおっさん御用達な鉄板メーカー。動かない構成でも購入できるので初心者にはおすすめ不能。量産系BTOのようにコスパ悪くならないのでサイコムだけは自由なカスタマイズを激しくおすすめ。


※ドスパラはパーツの偽装疑いを誤魔化したり取引先を勝手に切る信頼性暴落した事件があり掲載中止(2020.11.26)

※マウスコンピューターは高いぞと書きまくったからか遠回しにリンク削除しろと言って来たので削除(2021.03.28)

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結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。