JEITAが2019年6月の数値を公開。
タイトルでは「?」を付けたけれど事実であり、出荷台数と金額いずれも前年比すると100%+10%以上となっており、Windows 7サポート終了準備の特需が絶賛継続中でございます。
いつも通りJEITAのコメントから。
国内パソコン出荷台数の前年比推移
元ネタはこちら。
一般社団法人 電子情報技術産業協会
https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/
ソースはテキストのURL内2019年。
第1四半期は、2014年以来5年ぶりに台数200万台・金額2,000億円超えとなり、ともに前年比二桁増となった。
3ヶ月で2,167千台と2,080億円。単純にx4四半期すると8,668千台と8,320億円となり1千万台は行かず1兆円も行かない予定は未定。Windowsサポート終了の買い替え特需にしては控えめな数値で終わりそう。
今月も引き続き法人向けが好調らしい。タイトルで「?」を付けた意味は、現状売れて当たり前な時期なので2桁伸長で普通とするなら特筆するべきでもなさそう、驚くに値しない感じ。
全体の推移。
4~5月と比較すると6月は少し落ちた。
6月は年4回あるパソコン割と売れる月なので4-5月とは事情が違うのか、少なくとも前年10月までは低調なので今年100%を切ることは無いと思う。
カテゴリ別。
オールインワンの伸びが何か笑えてしまう。
以前、リアルな他の職場で見たオールインワンが乱立しているオフィス、リースで保守込なら良いけれど、もし買い切りや保守別なら故障時に修理代がえらいことになるのでご注意。
水色のデスクトップ単体は4-5月に企業が大人買いする時期だったのか、次月以降どうなるかに注目ですかな。
本年度はPCバブル時代に近い台数と金額推移
今ひらめいたPCバブルという呼び名。今後これ使う。
そのPCバブル時代は主に灰色の線で表されており、まだパソコンたくさん売れていた頃で、本年度(赤)がそれらPCバブル時代に近い推移になりそう。
金額の方は単価がクソ高くなったのでPCバブル追い越しそう。
そのクソ高い単価の推移がこちら。
昨年(オレンジ)ほどではないけれど歴代2位に位置する高額さとなっており、法人向けにグラボとか搭載しないだろうし、Core i9仕様とかまず出ないだろうから低価格PCで薄められやや低めになっているのか。
パソコンがまだ売れまくっていたPCバブル期との比較。
ここから見るとわかりにくいので前年度も貼りましょうか。
前年比プラス2桁伸長は11月からであり、特に金額の盛り返し方があからさまでございます。台数は11月よりやや落ち込みが弱まり、上の図を見ると5-6月のマイナスオレンジの短さが特徴的。
もし7月もこの短さが継続するようならば、本格的な7終了祭りは5月から、7サポート終了8ヶ月くらい前からスタート、ということに。
14~15ヶ月連続2桁伸長後に前年割る(予想)
エスパーしておきましょう。
14-15ヶ月という期間は、自称専門家や調査会社のような直感のようなものではなく根拠がございます。
7祭り開始は昨年11月からで2桁伸長スタート。そこから12ヶ月後は今年10月なので12ヶ月連続プラスは当然として、問題は11-12月、または11-翌年1月がどうなるか。
7終了は1月14日なので、その前月や前々月はXP終了時のように更にヒートアップすると思われ、終了月となる1月が駆け込み需要の最終月になると見ているので14-15ヶ月連続とエスパー。いや、ただの推測か。
問題は10月の消費税増税で、9月までに決済する企業が多いならば10月以降でその反動が出るやも知れず。しかしたかが+2%で買い急ぐものか?という疑問も。
もっと未来の大問題としては、来年から再びパソコン売れない氷河期が始まるはずなので、メーカーに限らずPCショップや専門店には厳しい時期の始まり。
遅くとも来年2月からの前年比は連続12ヶ月2桁マイナスは当たり前。そこから後は、100%プラマイ0が再び続き、JEITA統計的には年間600-700万台くらいのペースになると見ております。
それがどうしたと言われても困るけれど。
>PCバブル時代
Windowsで言うと「7 SP1」→「8」→「8.1」くらいの年。ラインナップからすると初物に飛びついた訳では無し。PCのスペックがOSの要求スペックを大きく上回り、訳ありの激安品で無ければどのPCを買っても快適に使えることが一般にも浸透しだした時期でしょうか。
>本年度(赤)がそれらPCバブル時代に近い推移になりそう
上手くいけば2020年3月の出荷台数は1,200万台に届きそうですね。