JEITAが2020年1月のデータを公開。
15ヶ月連続ということは、12ヶ月を超えた3ヶ月分は前々年比えらいことになると思われ、思うだけでは面白くないので割り算してみたところ、平均146%と出てしまい意外とたいしたことなかった。
適当に見て参りましょう。
国内パソコン出荷台数の前年比推移
元ネタはこちら。
一般社団法人 電子情報技術産業協会
https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/
ソースはテキストのURL内2019年。トップページ以外にリンクするなという社団法人様の言い分なのでクソ不便だと思うけれど従うとしております。
JEITAコメントより。
1月は、個人向けが好調に推移し、15カ月連続で台数・金額ともに二桁伸長となった。
毎月似たようなことが書かれているテンプレ状態は、当サイトのJEITA記事のタイトルも似たようなもの。今回は珍しく法人ではなく個人向けが好調、年末ボーナス&7終了間際のセールで在庫がはけた補充分の出荷か。
全体の前年比推移。
さすがに15ヶ月なので最新3ヶ月は2年連続のプラスであり11月から厳しくなって来たか。それにしてもまだ100%割れていないのは7終わりの10移行に間違いないでしょう。
種類別の推移。
個人向けが好調としつつも売れまくっているのは法人向けと思われるデスクトップ単体の水色。他の色は100%少々、またはモバイルノートが早くも水面下入り。
単体は今が好調すぎるだけに来月以降の前年比勝負はかなりの苦戦を強いられるでしょうな。
当月は過去9年くらいで2番めに高い平均単価
実際の出荷台数と金額。
台数が落ちた、とはいえPCバブル期の灰色3連星に匹敵する、四天王の中での最弱クラスにとどまっており、まだ終わらんよ状態。多分これで終わりとは思うけれど。
金額、総額の方は絶好調で年間通してトップクラスの価格で消費者からむしり取り続けるスタイル。
そして平均単価も歴代トップクラスの高さ。
2018年4月に次ぐ高さは1台あたり103,939円。
出荷金額は店や代理店に言わせると仕入れ金額なので、ここから数割盛られて販売となると、皆さん全員ゲーミングPCでも購入しているのかな並のバカ高さ。
しかも「平均」なので、法人のデスクトップ単体が余裕で10万円を切り購入しているとするならば、個人の家電量販店では平気で15万円以上のオーバースペックが売れまくっていると推測可能。
まあ、この8社なのだから当然か。
Apple Japan(同)、NECパーソナルコンピュータ(株)、セイコーエプソン(株)、 Dynabook(株)、パナソニック(株)、富士通クライアントコンピューティング(株)、 (株)ユニットコム、レノボ・ジャパン(株) 計8社
ユニットコム(パソコン工房)とレノボ以外はハイパー超ボッタクりメーカーなので金額や平均単価突出は不可避。
特に東芝が手放したDynabookがシャープの魔改造によりマジキチ化しており、NECや富士通どころではない、売る気あるのか?な価格設定。
パソコン売れまくっていた過去との比較。
12月と10月の息継ぎはあったけれど、まだまだ絶好調。
終了祭りは当月で終わりか来月までか?
最初のグラフをもう一度。
注目は左端で、XPの終了は4月8日にも関わらず翌月の5月もまだ100%超えしており6月から急落し100%割れの流れ。
ということは、1月14日で終了した7は2月まで100%超え続くのかとも思ったけれど、祭りの開始時期が違うことに気付いた。
XPは前年6~7月にNECと富士通が増産体制に入りラインを2倍に増やしたと言っていたため、出荷台数の増え始めは早くとも6月なので5月はまだ平常運転。増産からXP終了まで9~10ヶ月といったところ。
しかし7は15ヶ月連続で前年オーバーしているということは、祭りスタートは15ヶ月も前、XP終了時と比較し5~6ヶ月早く移行が始まったとも言え、増税前9月を頂点として落ち着いていると見える。
というわけで、今年2月は前年の2月の勢いには勝てず100%割れの再来になるでしょうという予想は本当どうでも良いですな。
PCメーカー冬の時代。撤退するならソニーやNECを見習い早めが良いと思われ、しかしPCのみで食っているメーカーはセカンドクレバリーとか、いきなりレインになることでしょう。
BTO高知の撤退がノストラダムっている気がする。若い人、ノストラダムス知らないかも知れないので参考まで>恐怖の大王 - Wikipedia
消費税増税の駆け込み需要以降ご利用いただくお客様が減少傾向にあり、(中略)、延長保証期間である3年後の2019-2020年を目処にPC販売事業は完全閉鎖する予定です。
source:http://www.btopcshop.com/
ここでの消費税は2014年4月の5から8%へ上げたタイミングで、3年後が2019年頃なら2016年頃のお知らせ、というか2016年11月と書かれております。
そしてその2014年4月は増税でもありXPサポート終了の月。もしBTO高知が現在まで事業継続していたと仮定すると、撤退は2年半後の2022年4月頃になっていそうとか妄想。
というわけで、2022年4ヶ月、どこかのメーカーが撤退するだろうと予言。
>そして平均単価も歴代トップクラスの高さ。
10万超えは嘘だろと思いつつ、店頭販売だと10万円以下のモデルはほぼ無いため納得できはします。Core i3で12~13万円は普通(税抜)。
>終了祭りは当月で終わりか来月までか?
新CPUもコスパは度外視で高性能モデルばかりですから、一般消費者にアピールするPCパーツがあまり無いのですよね。強いて言えば500GBクラスのSSDが標準搭載でも不思議では無くなったくらい(家電量販店は除く)。
昨年のPC出荷は1480万台で3割増、ただし今年は3割減? JEITAがAV&IT機器の需要見通しを発表 - INTERNET Watch
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1237289.html
タイムリーな記事w
JEITA調べでは1480万だったそうですよw
今年は1000万切りになるんでしょうか?
好調だったPC市場、新型コロナウイルス感染拡大で予断許さず - BCN+R
https://www.bcnretail.com/market/detail/20200301_160192.html
ニューコロナの影響で早くも縮小するという予測もありますよw