JEITAが2020年5月のデータを公開。
4月で盛り返したテレワーク需要と思われる出荷台数の増加がいつまで続くかと思えば4月だけで終えた模様。前年比ならば今年は地獄の割れマーチが続く見込みであり、いつまで続くかは未定。
適当に見て参りましょう。
国内パソコン出荷台数の前年比推移
元ネタはこちら。
一般社団法人 電子情報技術産業協会
https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/
ソースはテキストのURL内2020年。トップページ以外にリンクするなという社団法人様の言い分なのでクソ不便だと思うけれど従うとしております。
JEITAコメントより。
5月は、個人向けが好調に推移したものの、法人向けが前年需要増の反動もあり、全体としては台数・金額ともに前年を下回った。
こじつけかも知れないと前置きつつ、法人需要よりも個人の方が好調と読めるため、テレワーク需要は個人向けの方が大きかったのだろうか。
言われてみると、高校生のオンライン授業などもあり、そのためにパソコン買う話に1件付き合ったので高校や大学生需要だろうか。
全体の前年比推移。
これが平常運転でしょうな。
図の左側の落ち込みはXP終了特需の反動減で、最大で5割切りまで落ちても不思議ではないところ、2割減で維持している現状はまだマシといえそう。
カテゴリ別。
取り急ぎ、先月のデスクトップ2種類(青と水色)の入力をミスっていたので今回分にて修正。失礼。
デスクトップ単体(水色)の落ち込みが凄いですな。法人需要の反動による5割切り。このデータにはDELLとHPが入っていないため、主にNECと富士通の落ち込み具合と見てよろしいかと。
意外とねばっているのが赤とオレンジのノートPCで、モバイルは2割も落ちておらず、A4型は5%くらいの下落。
前年比しつこく見ても意味薄いのでこのくらいで。
平均単価が12年前のクソ高い水準へ逆行
平常運転の始まりですな。
おそらく今後はオレンジ(2018年度)の推移を中心とした流れへと戻ると思われ、年間でだいたい700万台まで戻るのでしょう。
PCバブル期との比較。
昔と比較し、台数は3割減の金額は15%くらい減。
相変わらず高い平均単価。
今回も過去10年くらいで5月の単月で最高単価を叩き出しており、台数や金額は低下するも1台あたりがバカ高い。
このバカ高さは12年前、2008年頃の水準。
当サイト爆誕が2008年10月。
この頃はBTOメーカーのノートPCが10万円切れても普通くらいまで価格が下がり、デスクトップも無茶しなければ10万円以内でまともなゲーミングPCが自作できていた頃。
そう思えば現状のゲーミングPCは高いですな。ソフト側がウルトラな高性能を要求するのだから自然な流れとも思うけれど。
本年度はJEITA基準700万台維持かもっと下がるか
年間の(JEITAが取れている範囲の)出荷台数推移。
適当に分類してみましょうか。年度は左はJEITAなので4月起算、カッコ内は実際の年月として。
- 2011-2012・・・PCバブル期
- 2013-2014・・・XP終了祭り(2013年6月~2014年4月)
- 2015-2017・・・祭り終了の反動氷河期
- 2018-2019・・・7終了祭り(2018年10月~2020年1月)
- 2020~・・・祭り終了の反動氷河期その2 ※予想
普通に考えると、2020年度はJEITAの場合4月~なので反動減はすでに始まっているタイミングで、ここから1年間は700万台に戻りそう。
しかし本当にそうか?と疑う点は、PCバブル期で1千万台超えていたものがXP祭り終了後は700まで落ちているところ。
特需の反動があったとしても、なぜ元々1千万台オーバーの市場が700まで低下してしまったのか。2012年までは特に何があったわけでもなく、強いていえばこの頃からスマホの普及が急激に伸び始めたくらい。
となるとやはり700万台が標準とも考えられるものの、本当に700までの低下で止まるのか。XP祭りとその後を今回の7祭りとその後に当てはめると、700割れて横ばいになるのでは、と言えどもおかしくは無いかと。
700を切るほど落ちたなら、Lenovo組(NECと富士通)PCの展開は、法人需要は確実に低下しているだろうし、個人向けの家電量販店での販売枠も減らされそう。
そう考えると見当もつかなくなるのが量産系BTO組で、反動減の影響をモロ受けするなら業績悪化は必然。ところが富士通や東芝がPC事業切り離した頃もマウスやパソコン工房は逆に元気な有様。
ここは一発MCJ(6670)の千円超えに期待して4千株リピと行きたいけれど、見当もつかない=博打であり、私は博打はしないので様子見にて。というか、さくらインターネット(3778)の5千株にぶち込んでいるので実弾不足。
もしMCJが800円切るなら、さくらを成行で現物売してMCJへ全部突っ込もうと思っていたけれど、今は時期が悪いと考えを改めた。
自分もMCJ持ち株は少なめ。今は高値圏で買い時ではないでしょう。
コロナ第二波がくれば、全体に引きずられて700円割れは普通にありそう。
8月決算発表前後まで待つか、RTX 30x0販売開始が確定する後まで待っても良いかと。
>テレワーク需要は個人向けの方が大きかったのだろうか
>高校や大学生需要だろうか。
恐らくは。父親や母親は自分用や家族共用のPCを使ってテレワーク。すると子どもがリモート授業を受けるためのPCが無い、という流れ。
私的には短期間だけ使うなら中古PCでしのげば良かろうと思っていましたが、先んじて中古PCは転売ヤー含め大量購入されていました。新品・中古を問わず4月はPC需要が高かったでしょうね。
>平均単価
グラフから分かることと言えば「価格が高かろが低かろうが需要は変わらないから高いほうが企業にとって得」ですかね。下げても売れないのですから、徐々に単価を上げていくのは正しい姿勢なのでは。
>コロナ第二波がくれば、全体に引きずられて700円割れは普通にありそう。
これ3月の一時的な世界株安値のようなマイナスで知った。何しろ株素人なので、メインバンクではなくSBIを銀行代わりにしてダメ元で6670を600円で指しておけば良かったのか?と今思う。
そういうことができると知らなかっただけで結果論ではなく、700円で買って839円まで持っていたのだから。ちょっとSBI口座見てくる。
>新品・中古を問わず4月はPC需要が高かったでしょうね。
中古は見ていなかったけれど、マウスのこの赤いノート選ぶまで納期がひどかった。早くて2週間、長くて未定とか。
それなら家電量販店行くわと行かないところが私でありいつもの私。