JEITAが2020年12月のデータを公開。
今月も引き続きモバイルノートが前年比+3桁%しており、全体でも168%というJEITAが数字打ち間違えているのかと疑うレベルとなっているものの、多分合っているのだと推測。
適当に見て参りましょう。
国内パソコン出荷台数の前年比推移
元ネタはこちら。
一般社団法人 電子情報技術産業協会
https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/
ソースはテキストのURL内2020年。トップページ以外にリンクするなという社団法人様の言い分なのでクソ不便だと思うけれど従うとしております。
JEITAコメントより。
12月は、法人向けが大幅に伸長し、台数は4ヵ月連続で、金額は2020年4月以来8ヶ月ぶりに前年同月を上回った。現行体系となった2007年度以降、12月単月として過去最高の台数実績となった。(中略)
暦年では、法人向け個人向けともに堅調に推移し、台数は2014年以来1千万台を超え、前年を上回った。
JEITAが集計(のやり方を変更し)開始した過去14年間くらいの12月のみで比較し単月で最高の出荷台数。
暦年(昨年1月から12月)で1千万台を超えたということは、全体の国内PC出荷台数を出してくれるMM総研の調べならば1,500万台行っていそう。※JEITAはDELLやHPなどが入っていない。
全体の推移。
前年比167.6%はグラフ上で2番めの高さ。
種類別。
相変わらず天井突き抜けて戻って来ないモバイル。
対してデスクトップ2種類が5割前後まで落ち込んでおり、水色の単体は昨年がWindows 7終了直前なので1年前は法人向けが多く出たのでしょう。
モバイルノート用にy軸を拡張。
バイデンジャンプならぬモバイルジャンプ。
ぶっちぎりで優勝のパーセンテージは前年比753.7%という、ちょっと何いってるのかわからないレベル。
なぜなのかは毎月書いているけれど、現在は春から始まるGIGAスクール構想用に小中学校がモバイルPCを大量導入しているため、比例して出荷台数が一時的に増えております。
GIGAスクールPCの影響で平均単価の安さ2位
実際の出荷台数と金額。
出荷台数が少し切れてしまった、失礼。161万台。
台数のみでいうと濃い灰色な2014年3月に次ぐ多さとなっており、金額の方はたいしたことないとしてもトップ5に入るほど。
PCバブル期との比較。
10月に息継ぎがあっただけで、8月からパソコンがアホほど売れていた時期と比較しても大きくプラス。
ラストは平均単価。
再び6万円ギリ切らないところまで下落。
- 9月:60,386円
- 12月:60,508円
グラフ全体を見ると9月と12月は元から落ちる月なので(時計の上下左右の月は在庫処分が入る)それが影響してGIGA5万円PCが猛威をふるったと憶測。
この調子では来年の前年比もアテにならない
本来ならば和式2020年度(昨年4月~今年3月)の前年比は、Windows 7終了特需との比較になるため100%切りは当たり前のところ、GIGAスクール用モバイルで8~9月よりブーストがかかってしまった。
前年比プラスで当たり前な2019年度を更に上回る2020年度後半(9月~)ということは、来年の9月以降は50%割れさえ起こるやも知れず。
GIGA~用PCは別枠にして欲しかったけれど、そこまで頭回らないだろうから仕方ない。というか、こんな統計意味有るか?とさえ思い始めてきた。
モバイルの異様な伸び部分を修正すれば何とか参考になりそうながら、それはそれで私が捏造しているだけの妄想になるので意味が薄い。
JEITA参考に1記事やる価値があるか、もう少し考えたい。とりあえずGIGA~の出荷がいつ終わるのかは見届けたいところ。
>12月単月として過去最高の台数実績となった
テレワーク需要ってまだ影響あるのでしょうかね。家電量販店のチラシでは「テレワークのいま!このPCセットがオススメ!」みたいな煽り文句をまだ見かけますけれど。
>モバイルジャンプ
店頭販売に限るとマイナス5%くらいでしょうかね。私の周囲でモバイルノートが流行っている気配は皆無ですし。