レノボのゲーミングPC、Erazer X 700の実機レビュー、その2。
Erazer X700評価その1の見た目編に続き、2日目は主に3Dゲームのベンチマークソフトで計測結果を報告。イレイザーはゲーム用PC、しかもオーバークロックも簡単に出来る為、ベンチ編は本日と明日の2回へ分割。
今回はCPU定格、明日はOC(オーバークロック)編。
測定に関係しそうな仕様の一部を一覧。
- OS:Windows 8(64bit)
- CPU:Core i7-3820(3.6-3.8GHz、4コア/HT、10MB)
- マザー:インテル X79 Expressチップセット
- メモリ:8GB(4GBx2、PC3-12800)
- グラボ:NVIDIA GeForce GTX 660(VRAM:1.5GB)
実用重視で計測する為、DirectXのバージョンがとか全くこだわらず、過去の実機レビューと同じベンチマークソフトでスコアを出して参ります。
Windowsエクスペリエンス・インデックスは7.8~7.9
但しHDDは除く。
最も低い数値はやはりHDDで足を引っ張っておりますが、CPUとメモリは7.9、グラフィックは0.1及ばず7.8となっております。
これはWindows8なので7とは違い、マイクロソフトの公式によると最高値は9.9との事。7が最高7.9なので間違い無きよう。CPUとメモリが最高値というわけではございません。
これに何の意味が有るのかは良く判らないけれど、手持ちのPCと比較する人が居るかも知れないと思い一応。
個人的にはレノボ日本初のゲーミングPCという割に大した事が無い印象が有るけれど、これ以上を目指すと多くのゲーマーが手の出ない価格になってしまい実用重視と思うけれど、値段の話はまとめ、レビューその4でやりましょう。
スーパーπは最高桁数の3355万桁で10分を切る
私が手元のPCで見た中での最高速、3355万桁が9分34秒。
この速度は主にCPUのクロック周波数(当機の場合ターボブースト時3.8GHzの部分)が関連すると思われ、さすがに4GHz近くなるとここまで速いかと感心。
4.3GHzへのOC(オーバークロック)時の測定は次回。
Lenovo「Erazer X700」CPU定格でゲーム用ベンチ
当サイト恒例になっている5種類のベンチマークソフトにて計測。
タイムリープ
確かアダルトゲームだったと記憶している、タイムリープというゲームのベンチマークソフト。設定はいつも通り変更無しでこの状態。
動画の動きは他のPCとそう変わらず、もちろんラグ(遅延)も無かったけれど、結果を見て驚いた。
60FPS前後が最高値だろうと思い込んでいた為ぶっ壊れたかと思ったけれど223FPSくらい。後で知ったけれど、3Dゲームのベンチで3桁FPSは珍しくは無いようで。
FF11・ヴァナディールベンチ
約11年も前のゲーム、ファイナルファンタジー11のベンチマークソフト。設定はデモとループをオフ、解像度はHighに設定。Lowはやっておりません。
上は映像がフェードアウトする数秒前の写真で、スコアが消える瞬間の数値は10,103となっておりました。
MHFベンチマーク・無印・絆・大討伐
モンハンベンチ3種類。設定は全て以下の通り、フルHD、フルスクリーン。
無印(MHFベンチマーク第一弾)のスコアは、14,752。
もちろんラグる事は一度も無く、開始10秒しない内にゲーム用では無いPCのスコア(千前後)を超え驚いた。
絆ベンチのスコアは、12,048。
現在最新の大討伐は、13,150。
全て余裕の4桁を達成しており、超とか最高とは言えないものの、ゲーム用として10万円を超える高性能PCなら普通にここまで行くようで。
約3年半前のゲームPCとベンチマークスコアを比較
グラボ無しのデスクトップとか、私が今これを買いているアンバランスなPCと比較しても意味が薄そうなので、今から約3年半前、2009年12月頃にレビューしたドスパラのガレリアと比較。
当時のガレリアHGの構成はこちら。
- OS:Windows7 Home Premium(32bit)
- CPU:Core i7-860(2.80-3.46GHz、4コア/HT、8MB)
- マザー:インテル P55 Express チップセット
- グラボ:NVIDIA GeForce GTS 250(VRAM:512MB)
- メモリ:4GB(PC3-10600)
CPUは第1世代Core i-7、グラボは当時1万円くらいのゲーム用としては中の下くらい性能。メモリも当時はPC3-10600が一般的なPCの最高性能。
比較用にErazer X700も同じ形式にて。
- OS:Windows 8(64bit)
- CPU:Core i7-3820(3.6-3.8GHz、4コア/HT、10MB)
- マザー:インテル X79 Express チップセット
- メモリ:8GB(4GBx2、PC3-12800)
- グラボ:NVIDIA GeForce GTX 660(VRAM:1.5GB)
CPUは動作クロックの定格が既に当時のガレリアより上。グラボは3世代くらい新しいGeForceとなっております。
一応書いておくけれど、ドスパラやガレリアが駄目という意味では無く、当時の性能高めなPCとErazerを比較するもの。
FF11とMHFの無印ベンチを同時に。
FF11では大差無いものの、MHF(無印ベンチ)は2倍くらいの差が出ております。FF11はDirectX8、MHFは9とかそういう違いなのか。
よく分からないけれど、FF11をやるなら2013年の今では無駄に高性能にする必要は無いという事かも知れない。
タイムリープのコマ数比較。
3倍以上の差が出ております。ちなみにゲーム用では無い、最近のグラボ無しデスクトップやノートは20~30くらい。
ラスト、スーパーπは数値の低い方が優秀。秒へ変換しております。
私に言わせるとこれも大差無し。1割程度の差で体感出来る何かは、長時間大容量なコピーやエンコードくらいでしょう。
全然参考にならないと思うけれど、今これを書きつつバックグラウンドでスーパーπを実行していた私のメインPCでは、3355万桁が11分51秒(711秒)。
エクセルや画像編集ソフトをいじりつつ、静止画ビューワなども触っていたので精度は低いけれど、i7-860と大差無し。
- CPU:Core i7-950(3.06-3.33GHz、4コア/HT、10MB)
グラフィック性能の進化は凄い、という事でまとめへ。
Lenovo「Erazer X700」ベンチマーク編(まとめ)
Erazer X700は超最高性能とかでは無いものの、ゲーム用PCとして中途半端とは言えないスコアを出しており、価格を見ると実用やバランスを考えての構成と感じております。
また、私のてきとうなベンチマークでさえ性能差は数値に出ており、ゲーム用PCというか主にグラボ性能は相当上がっているのだろうと感心。個人的に興味は無いけれど。
以上、Erazer X700の販売ページはこちら。未来から来た人でリンクが切れていたなら、「レノボ」でGoogle検索し、ゲーミングPCを探せば行けるはず。
ゲーミング・デスクトップPC|Lenovo Erazer Xシリーズ | Lenovo
http://shopap.lenovo.com/SEUILibrary/controller/e/jpweb/LenovoPortal/ja_JP/(略)
今回のベンチマークソフトはいずれも古く、このような比較やスコアでは何の事か良く判らないかも知れない為、次回はFF14のベンチマークやバトルフィールド3のゲームプレイにて動作を見て参りましょう。
コメントする ※要ユーザ登録&ログイン