パソコン工房より新製品2機種。
11型と14型のノートパソコンが同じ価格で販売開始となっており、価格はいずれも税込約4万円。3万円台=約4万円という切り上げの法則が普通に発動しており、安く見せる為の宣伝文句あるある。
適当に見て参りましょう。
パソコン工房の3万円台で購入可能?なノート
プレスリリースはこちら。
3万円台で購入可能な11と14インチのノート|株式会社ユニットコム
http://www.news2u.net/releases/136183
キーボードの面積で判るかも知れない、左が11型で右は14型。なぜピンクを11型にしなかったのか謎に思うのは私だけか。
サイズと重量、バッテリ駆動時間以外の性能や機能は全くと言えるほど同じなので、中身は同じでガワが違うだけのベアボーンと憶測。
主な仕様。
- OS:Windows 8.1 Update 64bit
- CPU:Celeron N2940(1.83-2.25GHz、4コア、2MB、TDP7.5W)
- メモリ:2GBx1(DDR3L-1600)※空きスロット無し
- グラフィック:インテル HD Graphics ※CPUに内蔵
- HDD:500GB(2.5インチ、7mmハイト)
- 光学ドライブ:※無し
- モニタ:11.6型(解像度:1366x768、光沢)
これはあかんやつですな。
実際の動作は見た事が無いけれど、64bit版Windowsでメモリ2GBは最低要件なので厳しいはず。OSがメモリを占有してしまい、ChromeブラウザでYouTubeの高画質とかまともに動くと思えない。
しかも空きスロット無しなので増設は出来ず、2GBx1という不自然さから推測するにオンボード、要するにマザーボード直付のメモリと思われ、そうなら交換も不可能。
更に即納なのでカスタマイズ無しという、どうにもならなさ。
3万円台では購入不可能
もう一つまずい点は、タイトルに偽り有り。
- 本体価格・・・36,980円
- 税込価格・・・39,939円
- 送料込・・・42,099円
店頭なら4万円切れるのかも知れないけれど、このプレスリリースは通販用なので嘘乙になっておりましょう。
そして、パッと見3.7万円の物が税込4万円切れるまでは良いとしても、実際4.2万円は萎える。
他のBTOメーカーでの最安ノートを比較
性能は後回しで、他のBTOノート最安を見て来ると、最も安価なメーカーは現在ならHPのAMDモデル。
AMDのAPUは良く判らないのでPassMarkでベンチマークを見るとCeleronよりスコアは上なので、インテル入っていなくても良いなら有りかも知れない。
そして一見すると29,800円でも、送料が3千円もするので税込35,424円。
次に安いのはDELLのこちら。
税別ながら送料は込。全部込にすると39,938円となり、これが本当の3万円台で購入可能なノートPC。
CPUがCeleron 2957Uなので、パソコン工房の約4万円ノートより性能はやや下ながら、64bit版Windowsでメモリ4GBなのでこちらの方がまとも。
次に安いのはマウス。
一見すると最安だけれども、マウスは送料がHP並に高く税別3千円も取られる為、税込と送料込になると40,824円となり、見た目より2割弱高くなってしまう。
こちらもやらかしており、64bit版で2GB。メモリはカスタマイズ無しのx1になっており、スロット形式なら変更可能になるはずな為、オンボードの可能性。
次に安い物がパソコン工房の今回の新製品。
他は安さ勝負では話にならないので一覧にすると。
※左から、本体価格->税込->送料込
- ドスパラ・・・44,980円 -> 48,578円 -> 50,758円
- フロンティア・・・47,800円 -> 51,624円 -> 53,136円
- ツクモ・・・64,800円 -> 69,984円 -> 72,144円
これ、買う気失せるのだけれども、そう思うのは私だけなのか。
メーカー直販の税別や送料別が鬱陶しい(まとめ)
パソコン工房を例にすると、一見すると約3.7万円、実際には4万円、送料まで含めると4.2万円となり、期待していた予算より5千円も高くなってしまうという残念感。
いつから税別表記して良くなったのか、いつまでかはこちら。
平成25年10月1日から平成30年9月30日までの間、(中略)、一定の場合には総額表示を要しないこととされています。
source:消費税における「総額表示方式」の概要 : 財務省
私が平成ではピンと来ない為、西暦で時系列にすると、
- 2013年10月・・・税別表記OK
- 2014年4月・・・8%へ変更
- 2015年6月・・・今ここ
- 2017年4月・・・10%へ変更(予定)
- 2018年10月・・・総額表示へ(予定)
消費者が見ているのはメーカー直販のみでは無く、私を例にするとパソコン工房、ヨドバシ.com、Amazonも見ており全て税込表記。しかも送料無料か否かが一目で判るので判断が容易。
安く見せかけたい、税別表記の競合より高く見えてしまうのは嫌な気持ちは解る。家電店の店頭も税別にしている所が有るけれど、通販慣れした現代人はテンションだだ下がりでは。
円安の影響でただでさえ高く見えるパソコンが税別によりもっと高くなり、送料別となればノートPCをメーカーのページで買う気が失せてしまいましょう。
これとか凄く分かり易い。
source:価格.com - ASUS EeeBook X205TA
価格コムの表記は全て税込。
この機種のカード決済可、送料無料のショップ最安は約3.1万円。逆算すると、税別で約2.9万円、送料2千円とすると2.7万円くらいの計算となり、思ったより安いという印象に。
個人差は有るのだろうけれども、個人的には税別や送料別は頭の中で計算してしまうので疲れる。何となくメーカー直販の方が安い、または性能やや高めに見えても全部込にすると高価とか売り方としてどうなのか。
円安、増税、便乗値上げ、送料別、そしてWindowsが8.1や今後は10。BTOメーカーなら普通に7が有る点で有利なものの、調子に乗っていられるのも今の内。もし7が終了すると価格コムなどと同じ土俵となってしまうので厳しいでしょうな。
話変わるけれど、7が終了する気配が無いのは良い事。
過去の事例と同じなら、終了半年くらい前から祭りが始まる為、7が良いなら時々BTOメーカーのトップページやメルマガを見ておきましょう。
>話変わるけれど、7が終了する気配が無いのは良い事。
7が終了する頃には10以降のまともな7化改善フリーソフトが出ていると妄想(笑)
MSが法人に7終了をゴリ押しできれば の話ですが。
今後10にどれだけ乗り換えさせられるかにかかってくるのでしょうね。
それがわかっているから、MSの押し売りが必死。(押し売りというのか押し付けというのか)
周辺機器やソフトへの影響が軽微であれば、あのスタートボタンの右半分のタイルだけがウザイなら順調に伸びるやもしれないと思います。
8月からの被害祭りがどれだけ大きくなるか、あるいは小さいのか、ワクテカですw
実家に帰るたび(田植えで結構頻繁に帰ったんで
親爺のコレクション(セレ勢揃い)に対峙してきた感想文。
免許取立て!(マジでっ
ノッキング上等!(首がっ
一時停止遵守!(っっっ・・ぉい
の助手席の乗せられとる気分。
すこし上等のPCを触ったことがあれば、ちょっと手を出す気にならない売り場ゾーン。
もう一回。
手を出す気にならないゾーン。
>3万円台=約4万円
個人的に私が嫌いなモノのひとつです。他に売りがあるのならともかく、価格で勝負している商品で価格を騙るとは如何に。
>メモリ:2GBx1(DDR3L-1600)※空きスロット無し
14型(14P1200-C-JGM)の方はスロットが2つで、空きは1つありますね。BTOでカスタマイズできませんから、増設するにしてもセルフサービスですが。
>2GBx1という不自然さから推測するにオンボード
仕様の「標準メモリ」に「DDR3L-1600 2GB/SO-DIMM×1(計2GB) 低電圧駆動メモリ採用・省電力」と書いてありますから、恐らくオンボードではなく通常のスロットインなメモリでは。
【11.6型】11P1200-C-JGM [Windows 8.1 Update] 即納ノート商品比較 | パソコン工房
http://www.pc-koubou.jp/goods/comparison.php?ngds_no=1184251
>他のBTOメーカーでの最安ノートを比較
BTOメーカに限らなければ、昔からですけれどLenovoが安いですね。G50辺りなら、メモリ4GBで30,000円くらいですし。
価格.com - Lenovo Lenovo G50 80G001SHJP
http://kakaku.com/item/K0000753481/
というかカスタマイズできないモデルで、大手メーカ品より価格が高くデザイン性は低いBTOメーカのノートPCを選ぶ利点は非常に少ないような。
>通販慣れした現代人はテンションだだ下がりでは
カートに入れて決済へ進んで行くと、最終確認画面で価格が跳ね上がるマジックには驚き。そしてキャンセルへ。
>MSが法人に7終了をゴリ押し
弊社は漸くこの春にOAPCを(ほぼ)7化したばかり。でもFAPCはxp全盛、未だにNEC98が現役だったりします。10が出ようと100が出ようと専用アプリ、周辺アプリを絡めた何万台もの環境変更は簡単ではありません。xpのサポート終了はきっかけの一つではあったけど実はあまり関係なくて、7化の準備がそのリリース直後から始まっていたのを思うと環境変更にはエネルギー(金とも言う)と時間を要するということですね。弊社に限ってかもしれませんが、MS社のご都合は今後も無視されることでしょう。
たしか自分も学生の時はwindowsNTとかDOSとかで分析機器が出力やらなにやらで動いていたんですが、あれは今どうなっているのだろう(笑)
ものすごく高価な分析機器は、国立大学は東大以外はおいそれと次々更新できないだろうし。
機器はネットに繋いでないからたぶんシカトなのでしょうね。
でもPCだって寿命があると思うのですが、その辺は機器メーカーがなんとかしてるのかも(苦笑)
メーカーに務めていた時は社内ネットはIBMに丸投げっぽかったですが、産業用でWinは見かけなかったです。
XPはまだまだ環境によっては使われてるんですね。
>東大以外はおいそれと次々更新できない
税金で運営してるせいか、各地にある工業試験場もかなり年季の入った機器を使ってますね。
>PCだって寿命がある
>機器メーカーがなんとか
メーカーもサポート外になるので我々は自分達で何とかします。オクで部品取り用のジャンクを買い漁って二個一、三個一したりとかよくやりますよ。
>XPはまだまだ環境によっては使われてる
NTで安定した関係でxpや2000は組込みで使うケースが多いですね。
>円安、増税、便乗値上げ、送料別。BTOメーカーなら普通に7が有る点で有利なものの、調子に乗っていられるのも今の内。
息子のPCが壊れたので、ドスパラの中古を買ってやりました。探したら、4月末の記事と同じマシンがまだ少し残ってました(6月8日現在)。
富士通 LIFEBOOK A550/A FMVNA2TE 9989-NF1 (Core i5-540M 2.53GHz/4GB/160GB/Mt/15.6HD/W7P32 RD)
価格:19,900円(税別)/21,492円(税込) 梱包送料:1,500円(税別)/1,543円(税込)
合計:23,035円
3万円台のPCなんて・・・・要らない。