MM総研がメーカー別PC出荷シェアを発表。
2016年上期は和式となっているので4~9月を指しており、2013年度下半期以来5半期ぶりのプラス成長らしいので2年半ぶり。2年に渡り下がり続けていたのだからそろそろ前年比上回るのは当然。
月曜なので手短に参ります。
元ネタはこちら。
2016年上期国内PC出荷台数5半期ぶりプラス~MM総研調べ - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1031176.html
個人が減り法人が増えたそうな。
量販店および個人向けWeb直販の出荷は11.7%減の181.2万台で、逆に法人直販/販売店は13.1%増の304万台
半期で480万台くらいならば年間1千万台切れるくらい、と言いたいけれど、パソコンは冬と3月頃に出荷台数が増える傾向があるので1千万台は行くのでしょう。
MM総研が言うには、法人のWindows 7仕様の最終需要があったらしいけれど本当にそうなのだろうか。確かにDELL、HP、富士通がプラスなのでそうとも思えるけれど、NECレノボのマイナスはどうなのか。
もう一つ気になる箇所はここ。
PC市場の本格的な回復には個人向けPC/タブレット市場では浸透が進んでいるWindows 10の法人利用を一層加速させる必要があるとしている。
個人向けは主に遊び用なのでWindowsとか割とどうでも良さそうなところ、法人利用としては、やたらとゲームで遊ばせようとしたり、勝手にSkype連動するような10仕様は向いておらず難しいというか的外れでは無かろうか。
上期のPC総出荷台数は前年同期比2.3%増の485.2万台で、
JEITA統計もそうだけれども、上期が2年連続でガタ落ちしたのだからプラス2.3%程度では良くなっているとは言い切れない。
なぜ大手メディアは現実を見て事実を伝えようとしないのか。マイクロソフトがそんなに怖いのか、袖の下でも頂戴しているのかとさえ妄想余裕。
ここ4年のWindowsパソコンの歴史。
- 2013年・・・8発売でパソコン売れなくなって来る
- 2014年・・・XPサポート終了1年前で7特需の開始
- 2015年・・・特需終了により反動でパソコン売れず
下期はマイクロソフトのアップグレードテロが始まる - 2016年・・・上期終了にてアップグレードテロも終了
下期の10月末でWindows 7仕様PCがほぼ出荷終了
書き換えてみましょう。
- 2013年・・・Windowsが8になりPC嫌われる
- 2014年・・・7仕様へ乗り換える人が多数
- 2015年・・・7仕様へ乗り換え済の人が多数
下半期はタダで10へアップグレードするPC増加 - 2016年・・・駆け込みアップグレードで10が更に増加
企業のWindows 7仕様PC需要が終わり今後はほぼ10
「ほぼ」と付けている理由はダウングレードなど一部でまだ7仕様は販売出荷されているはずなので、完全終了とは言い切れない為。
7で保留したい人や企業は2013~2016年の間に移行しており、10でも良いなら2015~2016年にアップグレードしているわけで、ここ3年の間にパソコンが新しくなったのだから再び売れ始めるのは来年以降と推測するが自然。
2016年11月の当サイトのアクセス解析を見て来ると、Windows内での7シェアは50.48%、10は38.47%となっており、次の特需は7サポート終了1年前を切る2019年の春頃からと予想。
但し、マイクロソフトが7を終わらせ(る事ができ)たなら。
というわけで、今後2年くらいは出荷台数が大きくは伸びないはず。パソコンが故障しなければ7残留の意思を持つ個人や企業が多いだろうから当たり前かと。
それでも無償アップは終わったのだし、パソコンは故障する物なのだから、一定の需要はあるだろうし、下がりきった前年と比較するならプラスは当然。
>DELL、HP、富士通がプラス
DELLの「51.5万台→62.6万台」と、11.1万台増、シェア2%プラスはけっこうな数字ですね。記憶が確かなら、魅力的なモデルが連発した訳でも無かったと思いますけれど、法人向けが大きく伸びたなら納得できない事も無し。