マウスより低価格ノートの新製品。
14型のLuvBook B シリーズが刷新されており、最安モデルは税別37,800円より。その2ランク上でSSDを搭載し49,800円やはり税別という機種をやらかしているので、どういう事か見て参りましょう。
先に安いやつから。
4万円を切る14型ノート但しWindows 8.1に限る
マウスの販売ページより。
税込4万円くらいなので、円安時代の今にしては激安と言えども過言では無いかと。なぜ安いかはWindows代がタダに等しい為、本来なら47,800円くらいになるところ、OS無しとかLinux状態の価格わけですな。
Windowsのライセンスが有料になり、SSD搭載になった物はこちら。
上2つはDVDドライブ無しで下は有り。いずれも標準でSSD 128GB搭載。
無しの方を見ると1万円くらい高くなっており、Windows 7にすると更に2千円高額。2千円差はライセンス料の違いと推測。
SSDになると1万円高くなったように見えるけれど、こちらの方が本来の値付けで有り、37,800円の方が8系Windows叩き売りによる異常な価格。そう考えるとSSD代が安いという事に。
Windows 7+128GB SSD搭載でなぜ約5万円?
この円安過ぎるご時世に5万円でSSD搭載ノートは良心的。11.6型モニタとかナメた小型PCでも無く、64GBのような何も出来無さそうな容量でも無し。
理由は3つと感じております。
1.SSDが安く大容量化して来た為
まず単純にこれでしょう。最近は256GB以上の容量で値下がりが目立つところ、128GBともなれば既に余裕の1万円切り。
2.5インチのHDDが500GBで5千円くらいなら、SSDの128GBは8千円という、たったの3千円差なので差額のみで見るとHDDもSSD代もそう変わらないわけですな。
2.インテルやマウスが頑張っている
インテルは調子に乗って価格を上げまくっているけれど、性能低めなCPUはデスクトップなら50ドルを切っていたり、ノートで数ワットの超省電力CPUも100ドルを割れていたり。
マウスも円安で高くはなったものの、他社のノートよりは比較的値上がりは少なめ。税別表記で誤魔化されてはいるけれど、それでもやはりマウスは安い。
3.ADATAのSP900シリーズがクセモノ
さて、ここが本題。マウスPCのSSDを見ると、機種はA-DATAのSP900シリーズとの事なので、SATA3対応ならこれ。
source:価格.com - ADATA ASP900S3-128GM-C [7mm]
価格の安さ以外に評価がやや低めな点が気になるところ。
レビューを見ても漠然とした意見が多く良く判らず、なぜかCDMでのベンチマークを1Fillで計測している人とか居る中、ピンポイントで評価を下げている人を発見。
ドスパラのベンチ結果より。
source:ADATA製SSD「SX900・SP900」のコストパフォーマンス | ドスパラ
左がランダム、右は0Fill。
右ならば最近の高性能SSDと同じくらいの速度が出ているけれど、左が本当の性能と言える方。いわゆる0Fill詐欺仕様となっているわけですな。
メーカー公式ページより。
- 128GB Performance (ATTO) :
- Read : Up to 545MB/s
- Write : Up to 535MB/s
- Multimedia Data Transfer (AS-SSD)
- Read : Up to 270MB/S
- Write : Up to 130MB/S
- MAX 4K write IOPS up to 91K
source:Premier Pro SP900 Solid State Drive_仕様_ADATA Technology
圧縮なので意味が違うけれど、速度が変わる点は仕様。ドスパラのレビューによると、SSDのコントローラはSandForce SF-2281なので、こいつが犯人。
それでもWin7+SSDをおすすめ(まとめ)
Windows 8系で良い人で安さ重視ならば4万円を切れる最安の機種で良いけれど、普通のWindowsを高速に使いたいなら転送速度が低くともSSDの約5万円の方をおすすめ。
毎回書いているけれど、SSD性能で重要な部分はランダムで、その点ではADATAの安物でも普通に高速。だいたい1ストレージのノートでシーケンシャルの高速性は要らないでしょう。
ノートのLANはHDDより遅く、USB3.0でSSDを外付するならまだしも普通はHDD、ならば意味無し。数GB単位の連続データを転送するような使い方なら、いくら4コアとは言えCeleron搭載ノートと矛盾。
HDD 500GBとSSD 128GBでは大きな差が有るものの、データ用100GBで足りない人は500GBでも足りなくなると思う。ノートで良いような用途なら、100GB以上もデータを溜める人はそう多く無いでしょう。
というわけで、SSD搭載の約5万円ノートは良いと思う。SSDやCPU性能にこだわるなら、数万円追加してCore iシリーズにしましょう。
ノートPCの性能が逆ムーアの法則している(おまけ)
ムーアの法則とは、
集積回路上のトランジスタ数は18か月(=1.5年)ごとに倍になる
source:ムーアの法則 - Wikipedia
という事なので意味は違うけれど、いくらCPUの中身が小さいまんまで高性能化しようと需要が無ければ売れず、インテルも趣味でCPUを作っているのでは無いわけで。
何が言いたいかはこれ。PassMarkのCPU性能のスコア。
source:PassMark CPU Benchmarks - High Mid Range CPU's
マウスが今回採用していたCPUのすぐ上に位置する似たようなスコアの物は、2008年発売のノート用CPU。Celeron N2940は2014年なので6年も前。
インテル公式の仕様比較。
source:ARK | インテル 製品の比較
最新のCPUは低価格な割に4コアも搭載しており、消費電力は低く利点が多い。しかしクロック周波数やキャッシュ容量などの処理性能は落ちている件。
省電力やCPU以外のパーツは置いておき、処理速度のみで比較するなら低価格ノートのCPU性能は6年前と変わっていないにも関わらず現役。
どういう事か考えると、ノートPCを高性能にする意味が薄くなっているわけで、性能より省電力性の方がここ数年は重視されているのかと。
10年以上前のノートは、とにかくメモリがボトルネック。RAM満載すると今度はCPUが遅い。CPUを高性能にすると発熱がデカくなりうるさい。この流れで来たものが、いつからか「性能はもういいから省電力でバッテリ駆動時間延ばそう」に変わったのでしょう。
3Dを使用したゲームや仕事をするならデスクトップPC。スマホやタブレットの登場により1日中バッテリでインターネット利用出来る時代へ。ノートは元からモバイル、移動用PCなので、どちらかと言えばスマホ寄り。
有るべき姿になっただけでしょうな。
- デスクトップ・・・室内用の高速・大容量・大画面で高効率
- ノートPC・・・室内用で何かとそれなりのパソコン
- タブレット・・・主に室内の試聴用ネット端末
- スマホなど・・・主に屋外用の電話とカメラ付ネット用端末
混ぜて考えるとおかしくなるわけで、パソコンに性能を求めるならデスクトップにすれば良いわけで。それでも、ノートでもSSDの高い性能だけは必須だと思う。
だいたい2.5インチの省電力ストレージなのだから元からノートの為に有るような物。しかし、パソコンに金を掛けない=ノートPC、になってしまった為にノートでSSDが普及しづらいのでしょうな。
親爺の収集物ノートPCで感じたのとほぼ同じ解が導かれた模様。
(レノヴォ、ディル、オーサス揃い踏み)
たしかに静かになってる。バッテリーは常時接続で関係なし。
ネックはWEBの表示に時間かかりすぎて萎える点。
ここはSSD関係ないと思うんで、結局
あぁーぁな気が。
いっそ(安い)グラボ乗っけたほうがよいのでは?
あっ
静かに の比較になった6~7年前のセレ載ノートPCがモウスです。
たぶん親爺初号機な気がするが、液晶のついてないノートとかあるから確信できず。
(いったいどんなルートで手に入れてくるのか)
>4万円を切る14型ノート
何かと話題の4CoreタイプCeleron搭載ですね。構成がほとんどカスタマイズ出来ない点を考えると、BTOパソコンという範疇には入らない気もしますが、これだけ安いなら構わないという。ただし1点、LANが100Mまでしか対応しないため、規格上は無線の方が速い(最大150Mbps)事に注意が必要です。
>Windowsのライセンスが有料になり、SSD搭載になった物はこちら
ついでにメモリも2GB×1から4GB×1へグレードアップ。地味に嬉しい。
>ADATAのSP900シリーズがクセモノ
公式サイトにしっかりと、計測環境による動作速度の違いを表記するのは良心的だと思います。いちいちレビューを調べて、仕様を確認する手間が省けますから。
>性能より省電力性の方がここ数年は重視されている
CPUパワーに頼らずとも、上手いこと動作してくれるソフトが増えた、というソフトウェアの進化も関係しているのでは。
また2008年当時だと、チップセットはG41やらG43やらで、グラフィックはGMA X4500。G45のGMA X4500HDでやっとこさ「ビデオカードが無くても快適に動画が見られる」レベルに達したくらいですから、CPU内蔵GPUが登場する2010年まで、ノートPCの処理速度向上が止まっても何ら不思議はないとは思いますね。
現在はCPU内蔵GPUの性能も上がり、3Dゲームまでプレイできる域まで達しましたけれど、それに伴って「もう処理速度は不要」な流れにもなりましたね。逆にいえば「2008年の時点でノートPCに必要なCPUパワーは十分なレベルに達した」とも言えるやも。
128GBのSSDが1万円以下。SSDが登場した当時は、どれだけ時間が経てば普及価格帯に下がるのか不安で仕方がなかったのですが、今では256GBのSSDでもそこそこ気軽に購入できるレベルになりましたね。善哉善哉。
>最安モデルは税別37,800円より。
同価格帯でこんなん有りまっせ。(揉み手w)
東芝 dynabook Satellite B554/L:i5-4200M/2G/320G_HDD/SMulti/7Pro DG/Office無 PB554LEBPR5AA71 - NTT-X Store
http://nttxstore.jp/_II_TO14662691
ナイトセール(20:00~8:00)に39,800でここ何日か出ています
メモリ2GB・HDD320GBと問題点は有りますが、そこを解決(増設や交換)出来る方には安いと思いますよ
家のサブPCに欲しい1台でアリマス(リビングPCとしても十分有りアリアリアリアリアリーベデルチ!(意味不明ぃ)
レビューの方の内容にかぶっちゃいましたが、まぁ、そういう事ですw
価格.com - 東芝 dynabook Satellite B554 B554/L PB554LEAP25AA71 レビュー評価・評判
http://review.kakaku.com/review/K0000679148/
PassMark - Intel Core i5-4200M @ 2.50GHz - Price performance comparison
https://www.cpubenchmark.net/cpu.php?cpu=Intel+Core+i5-4200M+%40+2.50GHz
ARK | インテル 製品の比較 N2940 i5-4200M
http://ark.intel.com/ja/compare/82104,76348
>SSDのコントローラはSandForce SF-2281なので、こいつが犯人
5年前のノートPCの換装用ストレージを、SATA2でSATA3に非対応だったので、性能よりも価格重視でADATAの256GBのSSDを選びました。SATA2のせいか速くなったと感じましたよw
>その点ではADATAの安物でも普通に高速
SATA2のPCならこれで十分(マ)w
>ムーアの法則
トランジスター数が増やして性能を上げるか、同じトランジスター数で低価格・省電力を目指すという2つの方向がありますねw
>パソコンに性能を求めるならデスクトップにすれば良い
キーボードの使い勝手や、大画面・高解像度を重視する場合もデスクトップのほうがいいですねw
>ノートでもSSDの高い性能だけは必須
HDDがボトルネックになっていますからねw